賞与にかかる所得税の計算法。算出率の表から簡単に計算できます

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賞与がいくらかもらえるかドキドキして待っている人は多いのではないでしょうか?賞与がもらえると日々つらい思いをしていることを一瞬忘れることができますよね。

そんな賞与ですが、どれくらいの所得税がかかっているかご存知でしょうか?みなさん汗水がどのくらい所得税として徴収されているのか自分で計算できるようになりたくはありませんか?

この記事では賞与にかかる所得税について自分で計算する方法を紹介しています。賞与をもらったときどのくらい税金を納めているのか理解できるようになりましょう!

そもそも賞与ってなに?

そもそも賞与とはなんなのか。たまに会社から仕事の成果に応じてもらえる給料という認識ではありませんか?

賞与について法令が定義していることはありません。ですが、労働基準法が制定されたときに施行通達によって賞与が示されています。

一般的な賞与の意味は以下の通りです。

賞与(ボーナス)とは定期給の労働者に対し定期給とは別に支払われる、特別な給料のことである。日本では、基本的には夏と冬の年2回支給される場合が多いが、企業によっては年1回や年3回といったところもある。また、もともと制度として導入していない場合もある。

なんとなく賞与について分かっていただけたでしょうか?賞与は賃金とは異なりとても曖昧なものでもあります。

会社に賞与の支払い義務はありません。また、支給ルールも各企業によって独自に定めることが出来ます。そのため、支給時期も会社に委ねられています。

このようにある程度自由な賞与ですが、所得税のかかり方は通常の賃金とは異なります。そこで、賞与に対する所得税のかかり方を以降に紹介しているので、ぜひ読んでいってください。

賞与にかかる所得税の計算方法(通常)

賞与からは住民税を除く、健康保険料、厚生年金保険料、介護保険料、雇用保険料、源泉徴収税が徴収されます。

賞与だから税金がかからず、すべて懐に入るわけではない点に気を付けてください。

それでは自分で賞与の額を計算してみましょう。まずは賞与にかかる源泉徴収税額の計算方法についてです。

・賞与の源泉徴収税額
「社会保険料控除後の賞与の額」 × 「税率」

賞与は国税庁のサイトに記載してある「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を用いて計算を行います。

▼クリックで国税庁のpdfページへジャンプします

(画像は扶養親族3人までの表です。4人以降はリンク先、国税庁のページでご確認ください)

実際に計算してみよう!

平成30年度分の賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表を準備できましたか?それでは例を参考にあなたの賞与の源泉徴収税額を求めてみましょう!

例:太郎さん 扶養家族の人数 2人

前月の給与(社会保険料等を差し引いた額)28万円
今月の賞与(社会保険料等を差し引いた額)70万円

平成30年度分の賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表を見てみると、前月の給与が28万円、扶養家族の人数が2人だと269,000円から312,000円の間に当てはまります。

この値に当てはまる税率は4.084%です。そのため源泉徴収額は以下の式で求められます。

700,000 (円) × 4.084 (%) = 28,588 (円)

みなさんも国税庁が発表している平成30年度分の賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表を参考に計算してみてください。

賞与にかかる所得税の計算方法(例外)

上記では一般的なサラリーマン(給与を毎月もらってる人)を対象にした賞与の計算方法を紹介しました。

ですが、前月の給与がない場合や前月の給与の10倍以上の賞与をもらった場合は上記の計算方法とは異なります

そこで、ここではあまり多くはないですがそのような事例の場合の賞与にかかる所得税の計算方法について紹介します。

前月の給与がない場合の計算方法

中途入社の方や仕事を不定期で行っている方の場合、2ごく稀ではありますが前月の給与がないという場合があります。

先ほど前月の給与を参考に源泉徴収額を計算したことからも分かるように、前月の給与がない場合は計算方法が上記の場合と異なります。

前月の給与がない場合は計算に使用する表が異なります。先ほどは「賞与に対する源泉徴収税額の算出率の表」を用いましたが、今回は「給与所得の源泉徴収税額表」を利用します。

では以下に計算方法を紹介しますので、参考にしてください。

  1. 賞与(社会保険料等を差し引いた額)÷ 6 で基準額を求める。
  2. 「給与所得の源泉徴収税額表」を用いて税額を求める。
  3. 求められた税額を6倍したものが源泉徴収額となる。

みなさん計算の仕方はお分かりいただけましたか?もしも賞与の対象期間が半年を超える場合は「6」のところを「12」に変えて計算してください

中途入社等で前月の給与がなく賞与を得た際にはこの方法で賞与を計算してみてください。

賞与が前月の給与の10倍を超える場合の計算方法

前月の給与がない場合に加えて、賞与が前月の給与の10倍を超える場合も注意が必要です。

営業職等で個人の成績が賞与に大きく反映されるボーナス形態の場合がこの条件に当てはまります。

賞与が前月給与の10倍を超えたかどうか判断するときはどちらも社会保険料等を引いた金額で計算しますので気を付けてください。

では以下に計算方法を紹介しますので、参考にしてください。

  1. 賞与(社会保険料等を差し引いた額)÷ 6 で基準額を求める。
  2. 基準額+前月の給与(社会保険料等を差し引いた額)を行う。
  3. 「給与所得の源泉徴収税額表」を用いて税額を求める。
  4. 求めた税額-前月の源泉徴収額を6倍したものが源泉徴収額となる。

前月給与がない場合よりも少し計算は複雑ですが、決して難しい計算ではありません。賞与をたくさんもらい前月の給与の10倍を超えた場合はぜひ参考にしてください。

税金の計算は簡単!額が正しいのか自分で判断しておこう

働いているとたくさん税金を払うことになり、嫌な気分になるときも多いかと思います。特に賞与にかかる所得税は普段の給与の天引きよりも複雑な気分になるかもしれません。

賞与にかかる所得税が多いか少ないかは人によって異なりますが、賞与から税金を引かなくてもと思ったことがある人は多いのではありませんか。

所得税がどのような使われ方をしているかはここでは述べませんが、正しく使われていることを願うしかありません。

このように賞与から少ないとは言えない税金が徴収されています。その額が正しいのかどうか自分自身で判断できることは必要なことかもしれません。

今回この記事では簡単な例を用いて紹介しましたが、みなさんも簡単に自分の賞与にかかる税金を計算できます

これを機に自分の賞与にかかる税金を計算できるようになっていただけたら幸いです。

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