心身を壊さないために!知っておきたい「ブラック企業」とは?
楽しく仕事をするには、いい仕事環境が不可欠です。
しかし、多くの求人の中には、労働基準法なんて知らないかのように過酷な労働条件で働かされる「ブラック企業」も混じっています。
ブラック企業とはどんな特徴があるのか?自分の会社がそうか判断する方法は?求人情報から見分ける方法は?等、社会問題にもなっている「ブラック企業」に迫ります。
そもそも、「ブラック企業」ってどんなところ?
まずは、そもそも「ブラック企業」とはどのような企業を指すのか…というところから見ていきたいと思います。
意外かもしれませんが、非常に一般的な単語である「ブラック企業」は、法律などで明確に定義されているものではありません。
そのため、団体等によって細かい定義は違いますが、認識としては共通しており、厚生労働省の場合ですと
「労働者に対して極端に長時間の労働や、ノルマを課す」「賃金の不払いやパワハラ・セクハラが横行する」「これらの劣悪な労働環境の中で、過度の選別を行う」
という3つのポイントがブラック企業の特徴だとしています。
まとめますと、長時間タダで労働させられ、上司から怒られまくり、かつその中で業績がいい人以外はクビにする…という恐ろしい企業という感じでしょうか。
すべてに当てはまらなくとも、十分ブラックですね。
もしかして、うちの会社はブラックかも?チェックしたいポイントは
ブラック企業の特徴を読んでいただき、「もしかしたらうちの会社ってブラックなのかな」と思われた方がいるかもしれません。
そう思ったら、一度これからご紹介するポイントに当てはまっているかチェックしてみてください。
なかなか中にいると感覚がおかしくなってしまうことも多く、「もしかしたらこれが普通なのかも」と思い込んでいるだけ、なんて可能性もあります。
残業代が全く出ない
月給に「みなし残業代」として上乗せされていることもありますが、それ以上に残業しているのに全く残業代が出ない、残業代を請求することが許されない…なんてケースはかなり悪質です。
また、残業代とは違いますがボーナスが削られる、なくなるケースもあります。
休みを取ることが出来ない
有給休暇どころか、週に1回の休みも取ることが出来ず1ヶ月働き詰め…というのは、労働基準法違反です(働いている形態によっては可能なこともあります)。
ひどい場合は診断書が出ているのに会社に出ろ!と言われるケースも。
労働条件が募集と違う
これはブラック企業でかなり多いケースです。募集条件では完全週休2日制、ボーナスあり…としていたのに、労働条件契約書には休みは週に1回のみ、ボーナスも業績がよければあり…と変わっていたり、雇用保険有りなのに入れてもらえない、など。
労働時間も違い、残業代も出ない…と様々なブラックなケースに繋がることが多い問題です。
社長や上司からのパワハラがある
社長のワンマンで絶対に逆らってはいけなかったり、ちょっとしたミスで上司に数時間怒られるなど、指導の範囲を超えた暴言・暴力が日常茶飯事の場合も危ないですね。
ブラック企業を避けたい!求人での見分け方は?
入ってから後悔しないように、ブラック企業は避けたい!という方のために、ブラック企業かどうかを見分けるためのポイントをご紹介します。
求人情報に曖昧・抽象的な点がないか?
ブラック企業はその内情はひどいため、細かい内容を記載しないことが多いです。
そのため「すぐにリーダーとして力を発揮出来る方」のように、最初から責任のある立場につかせる可能性がある文章があったり、「残業あり」だけ記載し、具体的な残業時間が書かれていないケースが多いです。
また、業務内容も「経理」や「営業」とはっきりわかるものではなく、「総合的に様々なことをやっていただきます!」など具体的に何をするのかわからない書き方になります。
会社紹介においても同様で、「みんなが楽しく輝ける職場です」といったイメージだけが書かれているケースも少なくありません。
いつでも求人を出している
いつも求人を出しているということは、それだけ人が辞めているということ。求人情報を探していて「いつも見るな…」と思ったら要注意かもしれません。
平均勤続年数が短い・離職率が高い
長く会社にいない、かつ離職率が高いということは…それだけその会社にいられない、ということですよね。
ブラック企業は心身を蝕む!冷静に判断を
一度ブラック企業に入ってしまうと、心身のどちらかが壊れるまで辞められない…なんてことも。
せっかくの転職がそんなことにならないよう、冷静に求人情報等から判断し、「あれ?」と思ったら応募は控えることをおすすめします。