転職回数が多い人の転職活動のコツ。採用側へのアピールポイント例

自己都合で会社をコロコロ変えていく人は、結果として転職回数が多くなってしまって、あまりい印象を持たれなくなってしまいます。

数年や場合によっては数カ月で退社していく状況を履歴書で見れば、人事担当者や面接担当者は積極的に採用をしようとは思わないというのが常識と言えるのかもしれません。

かたや、実際に転職回数が多くなってしまっている人は、きっと「好きで転職回数が多いわけではなく、それなりに理由があるんだ」と言いたいことでしょう。

確かに、その人その人にはそれぞれ事情があるので、全く耳に傾けないのも問題ですし、理解する必要もあるというのは間違いではありません。ただ、なかなか心が広いことばかりでないことも事実です。

ここでは、転職が多いということでの不利益などに触れていくことはもちろんですが、全くチャンスがないというわけでもないということも触れながら検証していきましょう。

転職回数が増えてしまうのはなぜか?不平不満の大きな2つの理由

転職をするということは、今の会社に対して何らかの不平不満がその人の中で、MAXもしくはそれ以上に達してしまい、もう我慢できない等の理由で別の会社で働きたいということで起こる行動です。

今の会社に不満がなければ転職したいという気持ちにはなりえないです。しかし、自分をもっと高めるとかチャレンジしたいと思うとか前向きな意味合いで転職を選択するということもあります。

今あげたこの二つの事象を比べると、何を感じるでしょうか?同じ転職をするということでもポジティブな心情とネガティブな心情ではこんなに違ってきます。

ネガティブな心情での転職はきっと同じことを繰り返すことになるでしょう。要するに転職回数が多いということです。原因は異なるかもしれませんが、不満があれば、きっとまた転職します。

ポジティブな場合では、満を持して転職するという行動になりますので、しっかりとした計画のもとに行われるはずです。目的と計画性のある転職は同じことを繰り返すことにはなりにくいです。

結局、感情的になって転職する場合はあまりうまくいきません。今の現状をしっかりと見つめる力と冷静な判断力があれば、感情的に転職を考えることは決してありません。

前置きが長くなってしまいましたが、転職回数が多くなってしまう理由は、転職理由がいつもネガティブな理由いわゆる不平不満からくるものであることです。

不平不満が起こるというのには必ず原因があります。それは大きく分けて二つに分かれると考えられます。

基準が会社の経営理念に反しているかどうか

ひとつは、会社自体が会社の経営理念に反した仕事しかしていない場合は、正しいことをしていませんので当然不平不満は起こって当然のことです。

入社した時は、会社の持っている経営理念に賛同してこんな会社で一生懸命頑張りたいという思いを持って入社するものです。

しかし、ふたを開けてみたら、そんなことは絵空事で全く異なる仕事でしたということではがっかりです。そんなことで転職を考えることはあるかもしれません。

この場合は、不平不満ではありながら、自分から発生したものではないので、ガッカリや失望感から来る不平不満になるかもしれません。

基準はあくまで自分自身で自分の考えと一致するかどうか

もうひとつは、基準が自分自身であって、自分と異なる考えは間違いだという自己中心的な考えから自分の思い通りに行かないからそれが不平不満になるということです。

考えが合わない人が会社の中にいるというのはどうしても仕方ないことです。しかし、それがあなたにとってただの邪魔者なのか、考えは違うけどいいところもあるから認めていかなければいけないと思うかです。

この場合は、自分自身である意味、勝手に決めつけている基準の下でいいのか悪いのかを判断してしまっているので、会社の考え方や周りにいる同僚や上司に同調できなければ不平が出て不満になるというわがままが原因です。

自己中心的な考えになってしまっていれば、そこから逸れてしまえば気に入らないということになるのは当然かもしれませんが、それではチームとして一つ屋根の下で働く仲間としてはどうかなという感じです。

こういう人は、そういったもしかすると非常に小さなことでもう嫌になって辞めたくなるということになってしまうかもしれません。だから、転職回数が増えてしまうと言えるのです。

仕事に対してしっかりとした考え方を持っていることは決して間違いではないですが、それを無理やり他人に押し付けるということはちょっと違うということです。

みんなが納得した上で自分の考えに沿うように持って行くとは訳が違います。もしかすると自分の考えが後になれば正しかったと判断されるかもしれません。でもその時は違うと判断されたらそれに従うしかないのです。

結果として自分の考えの方が正しかったとなった時は、せめて心の中で「だから言ったでしょ」と思っておけばいいだけなんです。次の時にはきっとあなたの意見意味身を傾けるようになってくれるはずです。

後者の理由に該当する人は転職回数が多くなっているでしょう。ただ、この先転職をしなければいけなくなった時、転職回数の多さが採用への道を狭めてしまうようになってしまいます。

今抱えている不平不満がどちらの原因で起こってしまっていることなのかを冷静に考えてみると答えは見えてきます。そして、自己中心的になってしまっていることに気づいているなら、自己変革へのチャンスです。

この考えはもう今さら変えることはできないということになれば、この先も転職を繰り返していくことになってしまうでしょう。もしくは、自分の考えを信じて独立することを考えるのも一つかもしれないです。

転職回数が多くなると考えられるデメリット

転職回数が多い人にとってのデメリットは例えばこんなものが考えられます。

入社してもまたすぐに辞めてしまうのではないか心配

やはり、転職回数が多い人というのはこれが一番引っかかるところです。こればかりは現実としてそうなってしまっているので、なかなか拭い去ることはできません。

その中に10年以上勤続していたとかあると少し印象も変わってくるかもしれませんが、1、2年単位で転職を繰り返していると好印象にはさすがに成り得ません

転職をする側からすればあまり感じることはないでしょうが、採用する企業側からすると、募集広告を掲載する費用や研修費用など新入社員にはそれなりの費用をかけて採用をします。

そこまでしていても、すぐに辞められてしまえば会社にとっては大きなデメリットになってしまいます。そういうリスクを背負ってまで採用しようというようには採用担当者からすれば難しいところです。

そうなることを防ぐには、面接時のアピールはもちろん、履歴書にも「御社に骨をうずめる覚悟です」ぐらいのことを記入してもいいでしょう。

この人は仕事ができないのではないかと感じてしまう

転職が多いという人は、「仕事ができない」という先入観を持ってしまっている人というのは案外多くいたりします。

仕事ができないから転職せざるを得ないと採用する会社の上層部というのは判断せざるを得ないということも多く、それによって実際採用を見送るということもあります。

もちろん、仕事ができないというのはどういったことでできないという判断をするのかは個々で違うかもしれませんが、「仕事ができない」という言葉は同じなわけですから、そう言われてしまえばどうすることもできません。

そのような会社側のある意味不安を払拭していくためには、職務経歴書でいかに自分のできる仕事とは何か、ここはだれにも負けないと自信を持って言えるアピールポイントは何かをきっちり、しっかり伝えていくことしかありません。

仲間との協調性が無いのではないかという不安がある

先ほども少し触れましたが、会社における仕事というのは基本チームワークで行われるものです。この人が、うちの会社の社員と共にチームワークが取れて成果を上げてくれるのかどうかは相当重要視している内容です。

会社には理念もありますし、長年培われた社風というものもあります。当然過去から現在一生けん命会社に貢献していてくれる社員というのは経営側からしてみれば、財産であるわけです。

その財産をつぶしてしまわないか、チームワークがしっかりとれるのかはかなり重要視してみています。

協調性の無さというのは「コミュニケーション能力の不足」と言い換えることもできます。もし、そういう傾向があると認識している場合は、その心配を解消できる説得力のある説明が必要不可欠になります。

転職が多い人はデメリットばかりではない!メリットだってある

今まではあまり良くないことばかりを取り上げてきましたが、実際に1社しか知らない人では感じることのできない多くのことを転職回数の多い人には持っているということも事実あります。ここではいいところを見ていきましょう。

経験の豊富さはやっぱりある

やはり、最大のメリットとしてあげられることはその経験値です。1社しか知らない人の経験値と7社経験してきた人の経験値は大きく引き離されます。特にわかりにくいかもしれませんが、「当たり前」ということの認識具合が大きく異なります。

何を言いたいのかというと、大学などを卒業して新卒で入社して、その会社しか知らない生え抜きの人が「当たり前」のことと思いこんでいることは他の会社から見てみると、全く異なるものだったというのはよくあることです。

それは、絶対に正しくないというわけではありませんが、それだけが正解ではないということがここで伝えたいことです。固執した考えだけではなくて、幅広い思考を持っていることも必要ということです。

またこんなこともあります。

最初大企業で勤務していて、退職後に中小企業に経験を期待され役職者として転職した時に、大企業で学んだルールこそが全てというように思い込んでしまっていた結果、そのルールを無理やり押し付けるということです。

そういう勘違いが周囲からひんしゅくや反発を買ってしまう結果になることもありがちです。大企業で通用したことも、中小企業では必ずしも通用するとは限りません。もちろん、逆の場合もそれにあたります。

そういった人と比べれば、転職回数が多い人の場合、そのような会社の中の空気感というのを読み取る力は格段にあるので、これは大きなメリットにあたります。即戦力になりやすいのは実は転職回数が多い人かもしれません。

行動力がある

転職回数が多いということは、転職自体にどんな理由があったとはいえ、行動に変えてきたということは事実です。結果として逃げる形で辞めたとしても行動には起こしています。

逃げると言っても、労働環境が非常に劣悪で、酷使されて、必死に我慢をしてその結果転職することで自身に適した職場を探すということでは悲観する必要はないです。

もし、前職の在籍期間が極端に短いとしても、自分が仕事をしていく上で最大限のパフォーマンスを発揮するために場所を求めるために行動することはとてもパワーも必要でしょう。

そう考えれば、転職をするということは、最大限のパフォーマンスを発揮できるところを探し続けるというチャレンジを続けているということです。

チャレンジし続けることをしてきたということは、行動力があるということにつながることになるはずです。多少の無理もききます、こういう人は常に高みを目指していますから。

人脈が豊富

転職を繰り返してきた方は、その会社にいらっしゃる時ごとに人脈を広げてきたという人もいます。それが積み重なれば、相当大きな強みになって、会社に大きな影響を与えることにもなるかもしれません。

人脈の豊富さは転職回数が導いてくれた最大のご褒美かもしれません。

人材採用時に力を発揮できる

そもそも転職経験がない人に転職回数が多いという方に対してのさまざまな気持ちというものはあまり理解できないでしょう。転職の多い方というのは、そういった中途入社の方の大変さや痛みなどもよく理解しています

ですから、転職回数の多い方が、採用担当者や教育担当者になったりすると、もちろんその職務の定期性は必要ですが、同じ境遇の方の気持ちなどを見抜くこともできるようになります。

多くの会社でのさまざまな経験と、事情はあれど、回数を重ねてきた転職という経験自体が大きな強みになるかもしれません。

転職回数が多い人の転職時の対応で注意すること

転職回数が多いというのはデメリットが多いというのは会社によってはそういう偏見で見られるかもしれません。それでも、いろいろな事情がありながらも再度チャレンジしようということで行動を起こすわけです。

それであるなら、それに相当の覚悟を持って転職活動をしなければいけないことだけは間違いありません。そんな中で特に注意するべきことを挙げていきます。

履歴書と職務経歴書はより丁寧に記入する

履歴書の職歴欄が多くなってしまうでしょうが、しっかり漏れなく正確に記入しましょう。また、志望動機においては、転職回数が多いけれどもそれを補うものを持ち合わせていることをアピールして下さい。

そして、「これを自身の転職の最後にする」ということをしっかりと表現して、採用者側に伝えることを忘れずにして下さい。この文言は、今回の転職に向けた本気の決意表明であることをわからせましょう。

あと、職務経歴書の記載時においては、特にその会社での功績や、実績などをできるだけ詳細に記入して、自分ができる仕事の幅をアピールし、いろんな経験値を持っているというのを数字を織り交ぜながら訴えましょう。

面接時に退社理由は絶対に自分勝手な理由でないことをアピール

採用担当者側は絶対に退社した理由をネチネチとききたがる傾向があります。ただ、それも先程来述べているように、またすぐに辞められたりしたら大変なので、仕方ありません。ここは大人の対応で乗り切りましょう。

しかし、もちろん嘘はいけませんが、退職理由は自己中心的な理由でないところはその旨をしっかりアピールし、この会社に就職できたら、骨を埋める気持ちで頑張る覚悟を伝えましょう。

ただ、自己中心的な理由でやめてしまった、やめざるを得なかったということもあるかと思います。そういう時は、嘘は言わず正直に「今思えば自分勝手なことをしたと反省しています」など伝えましょう

人間誰しも失敗する時はありますし、それを乗り越えて今があるわけですから、そこから逃げたり周りが悪いなんてことは絶対に言ってはいけません。

転職回数が多いからといって逃げずに、現実と向き合いながら転職活動を

ここまでいろんな側面から見ていきましたが、いかがでしたか?どこからが転職回数が多いかどうかはその人の判断基準があるでしょうから、3回でも多いという人もいれば5回でもそこまで多いと思わない人もいます。

でも、今までの人生でこういうことがあったということは、嘘をつかずにさらけ出すくらいでいいのではないでしょうか?別に恥ずかしくはないです。そんな後ろ向きに考えていても転職はうまくいかないでしょう。

せっかくリセットして再チャレンジするわけですから、そこに向かって努力あるのみです。そして、今度こそこの転職を最後にしませんか?

そして、「この会社で働けて良かった」と心から思えるように頑張りましょう。転職回数が多いのは別にあなただけではありません!結構いっぱいいるのですよ。今の現実をしっかり受け止めましょう。