介護職に多い悩みと相談先。情報漏えいに注意し相談できる3つの存在

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どんな仕事にも悩みはつきものですが、介護職には「介護職だからこそ」の悩みがあります。

けれど、介護職にとっては、その悩みが深刻なものになりがちです。介護の仕事は、困っている方を支援するお仕事です。個人情報の守秘義務もありますから、他人には悩みを相談することが難しいのですよね。

ひとりで抱え込まず、「他の介護職も悩んでいること」として、その気持ちを共有していきましょう。思いがけない解決策が見つかるかもしれませんよ。

相談しにくい介護職。守秘義務という大きな壁がある

介護職は専門性が高く、「やりがいのある仕事」としても定評のある仕事です。ですが、どんな志や希望をもって入職した仕事だって、続けていくうちにはさまざまな悩みを抱えることになるでしょう。

悩みや困りごとに直面したときは、普通であれば、友人や知人、家族などに相談をすることが多いでしょう。雑談を交えて話をするだけで、心がすぅっと軽くなるものです。誰かに話したら「たいした悩みじゃなかったな」と思えることもありますよね。

ですが、介護職はとかく悩みを抱え込んでしまいがちです。傍から見れば些細な問題でも、ひとりで抱え込んで悶々と悩んでいるうちに、大きくて重い悩みへと発展してしまうこともよくある話ですよね。

介護職が悩みを抱え込みやすい原因のひとつに、守秘義務があります。「要介護者の情報を外部に漏らしてはいけない」というこの規則は、介護職が「誰かに仕事の相談をしたい」と思ったときに、高い高い障壁となるのです。

悩みを相談したいときは、「こういうことがあって、どういう気持ちになっているのか。どういうことに困っているのか」を、相談相手に話す必要があります。ですが、守秘義務がある以上、話せる内容には制約がつきまといます。

漏洩してはいけない情報を話してしまっては大問題です。相談内容によっては、何も話すことができない場合もあるでしょう。どこまで話しても大丈夫なのか迷ってしまい、その結果、何も話せなくなってしまうことも多いのではないでしょうか。

新人さんからベテランさんまで関係ない。介護職だからこその悩み

他の介護職はどのようなことで悩んでいるのか、気になりますよね。「こんなことで悩んでいるのは、自分だけなんじゃないか」「こんなことで悩んでいたら、いけないんじゃないか」と思ってしまうことも、あるのではないでしょうか。

どんな悩みも、自分ひとりでため込んでいては、ストレスが増していくばかりです。まずは、介護職に多い悩みをご紹介していきますね。

「この悩み事は、私が抱えていることと似ている」と思うものがあるかもしれません。「こんな悩みを抱えているのは、自分ひとりではないんだ」と思えれば、きっと心が軽くなりますよ。

要介護者や家族とのトラブル

時代の移り変わりに伴って多くなっているのが、要介護者や家族とのトラブルです。「払った対価の分だけ恩恵が受けられる」という権利主義の傾向が強くなり、要介護者やご家族にも権利を強く主張される方が増えているように思えます。

権利を主張されるのが良いことか、それとも批判されるべきことなのかは複雑なところです。ですが、介護職に高圧的な態度を取られる方がいたり、介護職を召し使いのように扱ったりする方がいることは確かです。

時には、暴力やセクハラ、パワハラなどへ発展したり、理不尽なクレームを入れられておおごとにされてしまう場合もあります。

仕事に理不尽はつきものですが、介護職には守秘義務があります。「ちょっと愚痴をこぼしたい」なんてこともしにくいのが、大きな悩みになってしまうポイントですね。

職場での人間関係に悩んでいる

職場での人間関係といえば、まず、一緒に働く介護職との関係が重要ですよね。同僚や先輩との仲が良ければ、ちょっとした悩みでも気軽に話しやすいものです。人間関係の良い職場では、仕事のフォローもしてもらいやすく、働きやすいですよね。

要介護者との関係性も、大切です。相手が尊敬できる人格者であれば、多少の困難も苦に思うことはないでしょう。要介護者と支援者という立場でも、「この人の為に頑張りたい」と思えるかどうかは、相手の人格による部分がありますよね。

働く上では、上司との関係も重要です。シフトを決めたり、職場環境を整えたりするのは、上司の役割ですからね。現場スタッフの人間関係に配慮してくれたり、つらそうにしているのを気づいてくれるような上司だと、ぐっと仕事しやすくなりますね。

また、会社の経営理念や運営方針も、働きやすさを左右する大きなポイントです。民間事業が多い介護職では、その会社それぞれの特色があります。会社の方針と自分の理想が合致していれば、同じ目標に向かって頑張る意欲が持てるでしょう。

逆に、同僚や先輩と仲良く話ができなかったり、上司にフォローしてもらえなかったりする職場は、つらいですよね。要介護者からのイジメに遭うこともあります。会社の経営理念に合わず、やりたくないことをしなくてはいけない仕事も苦痛ですね。

自分の理想と離れていればいるほど、働きにくい職場になっていきます。いつの時代も、どんな職種でも、職場での人間関係は悩みの種になりやすいものです。

不規則な勤務体系に悩んでいる

介護職は、生活のお世話を必要とする方の支援をするお仕事です。ごはんを食べたり、着替えたり、排泄したりするのは、毎日のことですよね。その支援には、24時間、365日の体制が必要です。

施設入所者の介護をする仕事では、遅番や早番、夜勤などを組み合わせたシフト制になることが多いでしょう。仮眠時間はあっても、なかなか休みにくいものです。必然的に生活リズムが乱れていくので、自律神経失調などをきたす場合もありますね。

デイサービスや訪問介護でも、盆暮れ正月などの季節ごとの休みがなかったり、もしくは極端に少なかったりすることが多いでしょう。季節ごとの休みは希望者が多いので、有休の申請も出しにくいですよね。

不規則な生活は、心と体をむしばんでいきます。また、一般職の友人や家族とも時間が合わなくなりがちです。周囲から取り残された、孤独な気持ちになってしまうこともありますね。

身体介護がつらい

介護職の仕事内容は、実に幅広いものです。お料理やお洗濯、お掃除などの家事支援もあります。お食事を食べさせたり、トイレのお手伝いをしたり、お風呂に入れたりする、身体介護もあります。

介護職として負担になりやすいのは、なんといっても身体介護です。

自分では動きにくい方を、抱き起こしたり抱え上げたりするのは、単に荷物を持ち上げるよりも重労働です。ケガをさせてはいけないという、心的ストレスも大きいですよね。認知症などで抵抗される場合には、その負担はさらに増します。

排泄介助では、排泄物の臭いや汚れに慣れられない方も多いでしょう。認知症などがあると、抵抗されたり、便を手でいじってしまう不潔行為をする方もいるので、やはり負担が増していきます。

心理的なストレスには慣れられたとしても、身体的な負担は体に蓄積されていきます。介護職には腰痛に悩まされる方が多く、重度になると、手術を要するほどになる方もいます。

給料が安く、将来が不安

最近では、介護職の教育体制が大分整ってきました。福祉関係の大学や専門学校も増えていますね。実務者研修などの資格ができ、介護福祉士資格の取得条件もだんだんと厳しくなっていっています。

専門職として、求められる知識や技術が高くなっていっている証拠です。

ですが、国の社会保障財源は、赤字街道まっしぐらの状況です。それはつまり、介護職の待遇は、それほど良くはできないということ。苦労をして資格を取って就職しても、お給料や退職金などは、労力に見合うものではないということです。

職場によっては、他職と兼務したり、役職についたりすることで、お給料がアップする場合もあります。介護職の基本給が高い職場もあるでしょう。ですが、介護職の給料は、一般職の大卒初任給よりも大幅に低いのが一般的な相場です。

勤続年数に応じた昇給も期待できないので、将来的なことを考えた時に不安になってしまう方は多いでしょう。特に、これから結婚を考えている男性の方には、深刻な問題です。

悩み事を解決したい。悩みの原因にあわせて相談する人を選ぼう

ここまでのお話で、「悩んでいるのは自分だけじゃないんだ。それならもう少し頑張ろう」と思えるようになった方もいるでしょう。ですが、「他の人も悩んでいることなら、相談できる場所があるはず」と思われた方もいるのではないでしょうか。

悩み事を自分自身で解消するのは、立派なことです。ですが、ひとりで行き詰ったときは、誰かに相談してみましょう。解決の糸口が見つかるかもしれません。

同じ職種の人に相談する

同じ職場の人でなければ、相談相手になれないわけではありません。職場のなかで相談できる人がいないのであれば、職場の外に相談できる人を見つけてみてはいかがでしょうか。

「自分の職場以外で、他の介護職と知り合う機会なんてない」と思いこんではいけません。介護職のスキルアップを目指して、さまざまな場所でセミナーや研修が開かれています。市役所や社会福祉協議会で、情報を集めてみましょう。

積極的に話しかけ、友達作りをしていきましょう。グループワークを取り入れている研修を選ぶのもよいですね。

介護職同士であれば、同じ職場ではなくても、共有できる悩みは多いはずです。特に、スキルや制度についての悩みは、別の職場の方とでもお話できますよね。「自分の職場はこうだけど、他の職場はどうなのか」なんて比較もできるでしょう。

個人情報の漏えいには、重々気をつけましょうね。

職業相談を利用する

介護職の人手不足は深刻ですから、離職防止と再就職支援のために、さまざまな窓口が開かれています。

まずは、手近なハローワークを利用してみましょう。例えば、ハローワーク青梅では「福祉のお仕事相談コーナー」のご案内をおこなっています。地域によって差はありますから、まずはお住まいの地域のハローワークに問い合わせてみましょう。

そのほかに、全国職業相談センターというものがあります。公平中立を謳っている相談窓口で、就業形態やお給料を含め、仕事についての様々な不安について相談に乗ってくれます。

民間の就職紹介サイトでも、合う職業を斡旋するために、職業カウンセリングをおこなっていることが多いですね。

とにかく話を聞いてもらうだけで、自分の気持ちが整頓できる場合もあるでしょう。

こういった場所に相談をするときには、自分がどういったことについて悩んでいるのか、整頓していくことをお勧めします。ただ漫然と話していると、「何を話したかったのか、結局よくわからなかった」なんてことになりかねませんからね。

ネットを利用する

匿名で利用ができるネットの世界にも、相談できる場所はあります。介護職専用のコミュニティが、その筆頭でしょう。

多くの場合、コミュニティに参加している人が投稿できる掲示板があります。仕事の悩み相談をされている方や、解決方法を募っている方など、話題はさまざまです。閲覧だけでも、「自分だけじゃないんだ」と気持ちが軽くなるかもしれません。

気を付けたいのは、ネット情報には嘘や誇張が紛れているかもしれないことです。匿名性を利用して、心無い言葉を投げてくる方や、誹謗中傷をする方もいます。個人情報の漏えいにも繋がりやすいので、ネットリテラシーに注意しましょう。

コミュニティサイトには、研修やセミナーについての情報も、多く上がっています。情報収集の手段としても活用できるでしょう。

ネット上には、さまざまな運営が主体となって、介護職向けの掲示板が開設されています。現場で働く介護職向けの掲示板もあれば、介護職を引退した方も書き込める掲示板もあります。

経験豊富な方から、経験の浅い方まで、さまざまな方の意見が聞けるのが魅力のひとつです。訪問介護や施設などの職種に関わらず書き込みがされるので、「ほかの職種はどんななのかな」と思った場合には、良い情報源になるでしょう。

根本的な解決を望むあなた。転職という手段も考えよう

職場環境や人間関係が悩みの場合、それを改善するのは容易ではありません。原因がどこにあるにせよ、周囲の人間に変わってもらうことは難しいからです。仕事内容が悩みの場合も、根本的な解決をはかるのは、簡単なことではありませんよね。

相談をしてみても解決できず、「もうこの職場では我慢していられない」と思ったのなら、転職も視野に入れて考えてみてはいかがでしょうか。転職には、いくつかの方法があります。

介護職から介護職への転職

「介護職で嫌な思いをしたのに、どうしてまた介護職に転職するの?」と疑問に思う方もいるかもしれませんね。その疑問は、介護職ならではの性質を知れば解消されます。

一口に介護職と言っても、さまざまな職種があります。生活のすべてのお世話をする入所施設や、日中預かり活動をして過ごすデイサービス、ご自宅に伺って短時間のお世話をする訪問介護などです。福祉用具を扱う仕事も、広い意味では介護職ですね。

「介護の仕事自体は嫌ではないけれど、今の仕事は馴染めない」と思うのなら、介護職というカテゴリーの中で別の職種に変えてみてはいかがでしょうか。

夜勤で体調を崩したのなら、日勤しかないデイサービスや訪問介護がお勧めです。施設では体に負担がかかる重介護が多いので、それに比較すると、デイサービスや訪問介護は体にかかる負担は軽いかもしれません。

逆に、デイサービスでは、接遇やレクリエーションに重きが置かれる傾向にあります。送迎での運転がストレスになる方もいますね。そういった場合は、身体介護技術を重視する施設介護も良いかもしれません。

福祉用具を扱う仕事は、対人援助というよりも、技術職に近いでしょうか。品物に関する専門的な知識が重要で、その人にマッチする用具を見立てるスキルが必要になります。営業も兼ねていることが多いですね。

介護職間での転職のメリットは、なんといっても、求人が途切れることがないことです。常に人手不足で売り手市場なので、多少転職経験が多くても、理由さえはっきりしていれば、転職活動の妨げになるようなことはありません。

介護職から他の仕事に転職する

介護職を続けることが、どうしてもつらくなったときは、他職種への転職を考えてみるのも良いでしょう。「介護職なんて、もういやだ。別の仕事に転職する」と考えるのは、悪いことではありません。

ですが、転職活動に踏み切る前に、介護職で培った経験について少し整理しておきましょう。転職を考え始めた時期というのは、前の職場の悪かった点ばかりがつらつらと浮かんでしまいがちです。

転職活動で成功させるコツは、後ろ向きな考え方にならないことです。「介護職が嫌だからやめる」ことばかりを考えず、「介護職をしてたからこそ得られたものはなんだったのか」を考えてみましょう。

介護職は、精神的にも肉体的にも、大変な負荷のかかるお仕事です。だからこそ、他職種に転職しても活用できるスキルのひとつやふたつは、身についているはずですよ。

転職も離職も、ひとつの手段。新しく前向きに考えよう

ひとつの仕事を長く続けるのは、並大抵の苦労ではありません。現代の日本では、一昔前のように、終身雇用など約束されてはいないのです。特に介護職では、お給料が上がっていく保障もありませんし、退職金さえ出ないことも多々あります。

それでも、介護職の求人は途絶えることなく、いつでも売り手市場です。ある意味では、恵まれた業種ですよね。いったん介護職から離職したからといって、また介護職に戻ることが難しくなることもありません。

転職に使えるツールも数多くあります。ハローワークや新聞折り込みの求人広告の他、フリーペーパーや転職雑誌、民間サイトなどもあります。先にお話しした、全国職業相談センターを頼ってみるのも良いかもしれませんね。

一度や二度の転職を経験したからと言って、そこで人生が終わるわけではないのです。転職は、新しい人生を前向きに生きるためのひとつの手段だと、そう思っておいてはいかがでしょうか。

ひとりで悩むとドツボにはまる。悩みは上手に相談しよう

どんな些細な悩みでも、悩みを抱えている当人にとっては、深刻で重大なものである場合があるものです。逆に、ひとりで抱え込んでいると大きな悩みに感じるけれど、他人に話してしまえば「たいしたことじゃなかった」と思える場合もあります。

悩みを誰かに相談するときは、その悩みをどうしたいのか、自分の中で整頓しておきましょう。「悩みを解決したい」のか、それとも「ただ誰かに話したい」のかをはっきりさせておくと、相談する目的や相手を選ぶ目安になります。

まずは、「こんなことで悩んでいるのは、自分ひとりだ」と思わないようにしましょう。それから、「こんなことは、誰にも相談できない」と思い込んでしまわないことが重要です。

ひとりで悩まずに、上手に相談していきましょう。

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