薬剤師に将来性はあるのか?職種ごとの将来性や、身に付けておくべきスキル

薬剤師は飽和すると言われているこの時代、果たして本当にそうなのでしょうか。今回は職種(病院、ドラッグストア、調剤薬局)ごとの薬剤師の今後にむけての将来性と、今後見見つけておくべきスキルについて考えてみましょう。

薬剤師の将来性。今後飽和するのか?

薬剤師は飽和しているのでしょうか。

たしかに一昔前までは、薬剤師はかなりの売り手市場でした。しかし2016年4月の診療報酬改定以後、そのバランスが変わりつつあります。

各医療機関は診療報酬改定の影響を受け、経営が圧迫されているのです。それにより、各医療機関は人件費の削減に取り掛かり、余裕をもった人員配置ができなくなり、今では超売り手市場であった時代ほど求人数は多くありません。

求職者1人あたり何件の求人があるかを示す「有効求人倍率」の数値も、以前ほど高くはありません。

さらに全国の薬学部を持つ大学数で見ると、その数は増加傾向にあります。

薬学部を開設すると学生から高額な授業料をとれるため、大学側はかなりの利益となります。私立大学を中心に、ここ数年で薬学部を新設していく動きがあります。

また将来大人になっても年金をほとんどもらえないであろう今の若者世代には、なんとか専門性を付けて医療資格を取りたいと考える人が多いです。

そういった時代の背景もあり、薬剤師数は以前より増加しています。

それでも薬学部の大学がない都道府県を中心に薬剤師はまだまだ足りてない地域が多く、依然として売り手市場であると言えるでしょう。

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職場ごとの薬剤師の将来性と今後について

病院薬剤師の将来性

医薬分業が進み処方箋を院外に出していく動きが広まっている昨今では、病院薬剤師は減少傾向と言えるでしょう。

さらに病院の病棟業務という機能も、今では外に出て在宅医療という形に変わってきています。入院費による医療費の膨張を抑えるための国の施策によるものです。

そのため病院薬剤師に未来がないとは言いませんが、薬剤師の絶対数は今後減っていくでしょう。また今後求められるのは、過去にいたようなひたすら外来調剤と入院調剤するような病院薬剤師ではなく、入院患者にしっかりとした指導ができ、チーム医療でもプレゼンスを発揮できるような病院薬剤師になるでしょう。

 

ドラッグストア薬剤師の将来性

ドラックストアは、今注目されていて将来が明るい業界であると言えるでしょう。

医療費の膨張が騒がれ、医療費削減を国が目指している中、病気になる前の段階、予防・未病への取り組みをしているドラックストアのOTC販売業務は、今後ますます注目されていくでしょう。

さらにドラッグストアの多くは処方箋を面で受けているため、処方箋の集中率が低く、基準加算をとりやすいのです。また、医薬品以外でも医薬部外品や日用品などで利益を出せるため、ドラックストアは将来伸びていく業界として注目されています。

 

調剤薬局薬剤師の将来性

調剤薬局の将来性を見るには、その店舗の出店形態を見る必要があります。

例えばクリニックの隣にあり、1つの医療機関の処方箋を受け付けているような薬局は、調剤基本料が下がっていくため、今後生き残りが難しくなってくるかもしれません。

逆に言うと複数の医療機関から処方箋を受けており、その上在宅医療も積極的に行い、土日も一定時間開局しているような薬局では、調剤基準加算がとれるため将来も生き残っていけるでしょう。

さらに医薬品卸会社から薬をまとめ買いして安く購入できる大手調剤チェーンは、利益を出しやすいため、個人系の薬局と比べて将来性があるでしょう。

 

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薬剤師が将来に備えて身に着けておくべきスキル

相手のニーズ把握するコミュニケーション能力

薬剤師として今後活躍していくには、ただ処方箋通りに間違えず調剤するだけでなく、その患者のトータルヘルスケアに携わっていく必要があります。

そのためには相手の話をしっかり聞き、その中で相手のニーズを把握する必要があります。

薬剤師の仕事には、より一層こういったサービス業の要素が求められてくることが予想されるでしょう。

 

患者に新たな提案をする知識量

今後かかりつけをとっていくには、まずは患者の信頼を得ることが大切です。

そのためには、患者に新たな提案をするための知識が必要でしょう。

かかりつけ薬剤師になった場合、その患者が他医療機関でもらってきた薬や、自分で飲んでいるOTC薬やサプリメントなどとの相互作用などにも留意し、服薬指導をしなくてはなりません。

処方に疑義があった場合には、その患者のアレルギー歴や副作用歴、腎肝の機能なども把握しながら、それならばどのような代替案が提案できるのかを含めて、医師に提案することが求められます。

今後薬剤師が求められる知識量はさらに膨大になっていくでしょう。

 

医療従事者としての責任力と体力

今後薬剤師がかかりつけをとることが求められていく中で、それを支える責任力と体力も同時に求められていくでしょう。

例えば、かかりつけをとるには、担当している患者を24時間対応でサポートしなくてはなりません。

さらに基準加算をとるため、土日の開局を始めていく薬局も増えている中で、土日勤務も積極的にこなすような責任力と体力が今後求められていくでしょう。

 

まとめ

今回の記事では、薬剤師の将来性について、勤務先ごとに記載してきました。また今後薬剤師として、必要になってくるスキルについても説明してきました。

今の自分の勤務先で身に着くスキルだけで不安だと感じている薬剤師の人は、転職のプロである薬剤師専門の転職サイトのキャリアコンサルタントに相談してみることをおすすめします。

薬剤師の転職サイトは求人を探したり紹介してもらったりすることに、活用することが一般的ですが、「転職するか迷っている」という転職意志が固まっていない段階であっても、自分のキャリアについての相談を乗ってもらうことができます。

そのため、薬剤師転職サイト・求人サイトランキングを参考にしながら、自分の目的やバックグランドに合った転職サイトを利用して、まずはキャリアやスキルの相談をしてもらうことをおすすめします。