薬剤師に人気の企業と言えば、第一に製薬会社があるでしょう。今回は薬剤師が製薬会社で働く際の、職種別(MR、開発職、研究職)の仕事内容や年収、また転職する際のポイントなどについて見ていきましょう。
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▼目次
製薬会社の薬剤師の業務内容、仕事内容
MRの場合
製薬会社の中で最も人数の多い職種がMRです。MRとはMedical Representativeの略であり、簡単に言うと製薬会社の営業職にあたります。各医療機関に訪問し、自社の薬を医師に採用してもらえると成果となります。
しかし、MRは他の業界の営業とはやや性質が異なっており、医薬品の情報伝達という製薬会社と医師の情報のパイプ役のような役割を担います。
忙しく最新の薬の知識を入手する時間的余裕のない医師に対して、最新の医薬品情報をお伝えしたり、逆に病院から最近の患者の傾向や具体的な症例などの情報を入手して自社に伝えたりするのも、MRの重要な仕事になってきます。
土日に勉強会があったり朝早くから夜遅くまでの勤務があったりするため、ブラックなイメージを持たれることもありますが、自分が担当する医薬品が医師に採用されたときには、この上ない喜びがあるでしょう。
開発職の場合
製薬会社の人気求人の1つに、開発職の求人があります。開発職とは、文字通り医薬品の開発のフェーズに携わる職種です。
研究職が見つけた「医薬品のタネ」を、様々な試験をすることで本当に製品となり得るものかをふるいにかけていきながら、製品化までを担う職種になります。
ただし、実際に治験などを実施するのは病院などの医療機関であり、またその実施状況のモニタリングなどはCROという機関に業務委託しています。そのため製薬会社の開発職の業務内容としては、開発スケジュールを作成したり、CROにうまく指示を出して開発を遂行していくという、治験全体のディレクション業務になります。
研究職の場合
かなり狭き門ですが、稀に製薬会社の研究職の求人もあります。
医薬品の研究職は、かなり根気が必要な職種です。1つの医薬品を創るのに必要な期間は約9〜17年、必要な費用は約500億円、また1つの新薬の研究成功に必要な候補化合物は約30000個と言われています。
仮に新卒から定年までその企業で働いたとしても、自分が携わった医薬品が市場に出る数はわずか2.3程度でしょう。それでもめげずに地道な努力を継続できる人が、研究職に向いていると言えます。
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製薬会社の薬剤師の平均年収
それでは、製薬会社に勤める薬剤師の平均年収はいったいどのくらいなのでしょうか。 製薬会社薬剤師の年収は、その職種によってかなり異なってきます。
MRの場合、年収はおよそ600〜1200万円程度まで幅があるでしょう。これは勤続年数や営業成績、地方への赴任手当などによっても大きく変動します。
また開発職や研究職の場合、500〜800万円程度となることが多いでしょう。もちろんこちらも勤務年数や役職、また最終学歴が修士か博士かなどによっても変動してきます。
一方で調剤薬剤師の場合、病院薬剤師では350〜550万円、調剤薬局薬剤師では450〜650万円、ドラッグストア薬剤師では500〜700万円程度となります。
管理薬剤師を経験することで、その年収はさらに高額となりますが、上記の年収の上限額プラス100万円程度でしょう。
これを見てもわかる通り、一般的に調剤薬剤師よりも製薬会社の薬剤師の方が年収が高いです。調剤薬局で管理薬剤師をしていたり、残業のかなり多い職場で残業代をたくさんもらって働いていたとしても、製薬会社の年収レンジにはなかなか届かないのが現状です。
ただし製薬会社での勤務は、調剤薬剤師と比べて勤務地の希望を出せなかったり、夜遅くまでの勤務や休日出勤が発生することもあるなど多少ブラックな一面もあることを考えると、妥当な年収設定であるということもできるでしょう。
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薬剤師が製薬会社に転職するポイント
選考ハードルがかなり高いことを知る
まずは、製薬会社の選考ハードルはかなり高いことを覚えておきましょう。これは製薬会社の各職種が薬剤師資格を必須募集要項としていないことに起因しています。
例えば研究職は、薬学系の大学院卒もしくは博士課程卒の人であれば、薬剤師免許の有無に関係なく勤めることができます。
また開発職においては、理工学部の大学院卒からも就職できる場合があります。
さらにMR職にいたっては、大卒であればその学部は問いません。文系出身のMRが多く活躍している職種になっています。
薬剤師資格を必須募集要項としていないぶん多くの求職者からの応募があり、製薬会社の選考ハードルは高くなっているのです。
選考時に自分のスキルをしっかり伝える
前述の通り、製薬会社の中途採用の選考ハードルはかなり高いです。
各製薬会社とも中途で採るなら即戦力と考えています。そのためMRの選考であれば、営業として今までどのような実績を残したかを見られますし、研究職であれば、学生時代や前職で、どのような研究をしてどのような学会に出たかなども見られます。
今までの自分の経歴に関し、自分のアピールとなりうるポイントは余すことなくしっかり伝えるようにしましょう。
薬剤師専門の転職サイトに登録する
それでも、今までの自分のキャリアや仕事ぶりなどのうち、どの部分をどのようにアピールしていけば内定に近付けるかわからない人も多いでしょう。
そんなときは、薬剤師専門の転職サイトを利用することをお勧めします。
転職に関する相談であれば何でも無料で乗ってくれますし、今まで数十人から数百人という数の薬剤師の転職をサポートしてきた、経験豊富なアドバイザーが担当してくれることでしょう。
もちろん履歴書の添削や面接対策などもしてくれるため、製薬会社に受かるための準備をアドバイザーと二人三脚で進めていくとよいでしょう。
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