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朝日新聞インターンの内容と選考対策。3コースそれぞれの特徴とは
朝日新聞社は、新聞を中心にデジタルメディアなどを通じて社会に情報を提供する総合メディア企業です。ジャーナリズム以外にも、展覧会・音楽・映画祭、スポーツイベントなどの文化活動の企画・運営も行なっています。
マスコミのインターンは毎年多くの応募が殺到しており、朝日新聞も例外ではありません。ジャーナリストやメディアテクノロジー等に興味を持つ多くの人が参加を希望しています。
この記事では、朝日新聞のインターンプログラムの内容と、選考についてまとめました。すでにマスコミ業界を志望している人は、自分の希望職種について学ぶチャンスです。ぜひ選考を突破して、インターンプログラムへの参加を勝ち取ってください!
▼目次
朝日新聞インターンシップの特徴・エントリーの流れ
朝日新聞では毎年職種ごとにプログラムを分けてインターンシップを開催しています。
コースは3つに分かれており、それぞれのプログラムで現役の記者や社員と交流し、フィードバックを直接受けることができる非常に貴重な場となっています。
インターンシップの種類
2018年に開催された朝日新聞のインターンは、下記3つのコースに分かれており、どのコースも秋、冬に2回開催されています。
- ジャーナリストコース
- ビジネスコース
- メディアテクノロジーコース
コース毎に体験できる職種が異なり、とくに特にジャーナリストコースでは、メインの4Daysのほか、デジタル編集部、GLOBE編集部、校閲記者の1Dayにもそれぞれ参加することができます。
全コース併願できるため、現時点では希望職種が定まっていない、という人も、まずは興味のあるインターンプログラムにエントリーしてみるのはいかがでしょうか。
エントリーの流れ
リクナビやマイナビなどのインターンシップ掲載サイトを経由してエントリーすることができますが、その後朝日新聞社のインターンシップサイトからエントリーシートを記入し、初めて本エントリーとなりますのでご注意ください。
参加時の服装
特に指定はありませんが、インターンの開催地が朝日新聞の本社であることと、現役社員との交流があることから、フォーマルな装いで行った方が無難でしょう。リクルートスーツ着用で行くのが間違いないかと思われます。
交通費・報酬
会社既定の交通費が支給されます。報酬はありません。
※ジャーナリストコースに含まれる「1Dayプログラム 映像報道部職場見学会」は交通費の支給がありませんのでご注意ください。
朝日新聞インターンシップジャーナリストコース
ジャーナリストコースは、一泊二日で地方の総局に出向き記者体験をする、という実に本格的なものです。ジャーナリストコースでは、メインの4Daysのほか、1Dayのプログラムも用意されています。
インターンシップの内容
【ジャーナリストコース4Days】
ジャーナリストコースは、一泊二日で地方の取材拠点である総局で記者体験をすることができます。現役の朝日新聞記者とともに、警察や裁判所、市役所などに赴き、取材、写真撮影などを行ない記事の素材を集め、原稿にまとめます。
書かれた記事には、記者からのフィードバックがあります。ジャーナリズムの意義や氏名についても学び、報道の役割について理解を深めることができるでしょう。
【1Dayプログラム】
- デジタル1Day…ニュースサイトのキュレーションについて実践的に学ぶプログラムです。
- GLOBE1Day…海外取材の経験が豊富な記者とともに、企画考案する内容です。
- 校閲記者1Day…新聞校閲の魅力や、ファクトチェックの大切さについて学びます。
- 映像報道部職場見学会…報道カメラマンの仕事について学ぶことができます。
参加資格・募集人数
大学三年生、または大学院1年生が中心ですが、それ以外の方でも生年月日が1990年4月2日以降で、在学中の人であれば参加が可能です。学部、学科、地域は不問ですが、期間中応募したプログラムには終日参加できることが条件となります。
ジャーナリストコース4Daysは、9月と11月~12月の2シーズン開催していますが、二度プログラムに参加することはできません。また、東京・大阪会場の複数応募が可能です。
ジャーナリストコース4Daysの定員は、東京40名、大阪30名です。
1Dayプログラムの定員は、それぞれ下記の通りです。
- デジタル1Day…東京25名
- GLOBE1Day…東京24名
- 校閲記者1Day…東京90名、大阪30名
- 映像報道部職場見学会…未定となっています
選考フロー
応募の流れは下記のようになっています。
- プレエントリー
- エントリーシート提出
- 面接
- 参加案内
- インターン参加
感想
取材体験や原稿作成など、実際に記者が行っている業務を体験するインターン。外部からは、記事が出るまでに一体どのような工程が組まれているのか、などはなかなか想像がつかないため、とても貴重な体験といえるでしょう。
若手記者と本音で話し、「ジャーナリズムとは何か」について話せることも、自身の仕事観を醸成することに非常に役立つでしょう。
さらに、1Dayインターンが用意されていることもポイントです。それぞれの部で企画、校閲の体験をすることができ、様々な仕事の目線から朝日新聞について知ることが出来るでしょう。
朝日新聞インターンシップビジネスコース
ビジネスコースは、「販売」「メディアビジネス(広告)「企画事業」「デジタル事業」「管理・財務」の5つの職種について学べるプログラムとなっています。総合メディア企業のビジネス最前線について、効率的に知ることができます。
インターンシップの内容
ビジネスコースでは、実務に即したグループワークを通して、アイデアをカタチにすることの難しさ、面白さについて知ることができます。グループワークの最後には社員のフィードバックがあるため、現役社員の目線についても学べます。
参加資格・募集人数
大学三年生、または大学院1年生が中心ですが、それ以外の方でも生年月日が1990年4月2日以降で、在学中の人であれば参加が可能です。学部、学科、地域は不問ですが、期間中応募したプログラムには終日参加できることが条件となります。
ビジネスコースは、9月と11月~12月の2シーズン開催していますが、二度プログラムに参加することはできません。
ビジネスコースの定員は、秋開催時には40人程度。冬開催では、東京各日36名、大阪各日30名、名古屋・福岡各15名、札幌10名となっています。
選考フロー
応募の流れは下記のようになっています。
- プレエントリー
- エントリーシート提出
- 面接
- 参加案内
- インターン参加
感想
ビジネス部門は、最も「総合メディア企業」としての朝日新聞社を体感できる内容となっています。5つの事業すべてを、実務に即したグループワークを通じて討論を重ね、新たなビジネスの可能性を探ることができます。
ビジネス部門は、朝日新聞デジタルや人気映画とのコラボ企画など、新聞という枠から離れてメディア戦略を生み出しており、今後の朝日新聞の収益を担う部分といっても過言ではありません。
インターンシップに参加することで、現在あるビジネスの中身を知ることと同時に、新たなメディアの形を生み出そうとする社員と直接関わり、その考え方にも触れることができる貴重な体験が出来るでしょう。
朝日新聞インターンシップメディアテクノロジーコース
AIなどの最新技術を生かしたデジタル配信に触れることができるのが、メディアテクノロジーコースです。新聞制作やデジタルニュース配信などを支えるITテクノロジーに触れることができます。
インターンシップの内容
新聞制作フロアで使用しているシステムを用いて、オリジナル記念新聞の作成体験を行なうことができます。ほか、衛星通信を利用した機器の操作、記事や写真出稿の体験、スマホ向けニュースサイトの構築を行ないながら、最先端のメディアの技術について学べます。
参加資格・募集人数
大学三年生、または大学院1年生が中心ですが、それ以外の方でも生年月日が1990年4月2日以降で、在学中の人であれば参加が可能です。学部、学科、地域は不問ですが、期間中応募したプログラムには終日参加できることが条件となります。
メディアテクノロジーコースは、9月~10月と2月の2シーズン開催していますが、二度プログラムに参加することはできません。どのシーズンも東京、大阪で計3回開催しますが、いずれか一つにご応募ください。
定員は、いずれの開催時も若干名となっています。
選考フロー
応募の流れは下記のようになっています。
- プレエントリー
- エントリーシート提出
- 面接
- 参加案内
- インターン参加
感想
新聞社も世の中の流れに合わせ、今や紙媒体だけではなく様々なメディア媒体を使って情報を発信しています。そうしたデジタルニュース配信を支えるITテクノロジーについて学ぶことは、新聞社の将来を知ることにもつながります。
特にメディアテクノロジーコースは、理系歓迎となっています。新聞社を支えるテクノロジーに興味がある、という人にとっては、非常に魅力的なプログラムでしょう。
朝日新聞インターンシップの選考対策
今年の朝日新聞のインターンでは、現在エントリーシートのみでの選考とされていますが、過去には応募多数だった場合に面接が行われた事例もあったようです。
ここでは、朝日新聞のインターン選考を対策するにあたって、過去出題されたエントリーシートの設問や、面接での質問をまとめました。
エントリーシート対策
過去、エントリーシートでは以下のような設問があったようです。
- インターンシップに応募した動機は何ですか(300文字以内)
- 自己PRをしてください(200文字以内)
- 今までで一番つらかったことは何ですか?そこから何を学び、何を得ましたか?(300文字以内)
- 学生時代に印象に残った経験とその理由について、具体的に教えてください(300文字以内)
- 最近、ニュースや新聞記事などで興味を持ったものは何ですか?理由も教えてください(300文字以内)
志望動機と自己PRは毎年固定で出題されているようですが、そのほかの設問は異なるようです。インターンシップの時点で、学生時代の経験を振り返り、PRとその根拠となる具体的なエピソードを見つけておきましょう。
どれもオーソドックスな設問ですが、制限文字数がやや少なめです。新聞社のインターンだからこそ、中身はもちろんのこと、「短い文章で分かりやすく、伝わりやすい文章」を求められているように感じます。
面接対策
念のため、面接があった場合の対策もしておきましょう。面接は、学生一人に対して面接官2名の個人面接で、所要時間は約20分~30分ほどになるようです。
過去に面接で出された質問は、以下のような内容です。
- インターンの志望動機を教えてください。
- 数ある新聞社の中で、なぜ朝日新聞社のインターンを選んだのか。
- (理系の場合)なぜビジネス系のインターンに興味を持ったのですか?
- 朝日新聞の紙面の改善点はどこにあると思いますか?
- 学生時代に苦労したことを教えてください。
- 苦労したこと、つらかったことと、その理由を教えてください。
- 今まで参加したことがあるインターンについて教えてください。
こちらも、特にひねられた質問が投げかけられるわけではありません。だからこそ、質問に対して簡潔に、わかりやすく、かつ面接官の印象に残る回答が求められるでしょう。
選考を受けるにあたって大切なポイント
過去の選考事例や傾向を見て感じたのは、朝日新聞社は「参加者が、自身の発想や経験を、簡潔にまとめて伝える力」を重視し、チェックしようとしているということです。
選考に参加するにあたって、エントリーシートでも面接でも、「簡潔に分かりやすく伝える」ことは意識したほうが良いでしょう。
マスコミ系の企業の傾向でもあるのですが、とくに朝日新聞のインターンには、実際に記者として業務を体験するプログラムや、社員やほかの参加者とグループワークでコミュニケーションをとるシーンが多々あります。
実際にプログラムに参加してもしっかりついていけることを、選考を通してアピールしてください。
朝日新聞インターンシップ参加者は就職に有利になるのか?
朝日新聞のインターンシップは本選考には一切関係がありません。ですが、マスコミ系の企業を志望する人の傾向として、就活時には多くの新聞社を併願することと思います。
その際に、「なぜ数ある新聞社の中から朝日新聞社を選んだのか」に対する回答に、インターンシップでの参加体験をアピールすることができるのは、大きな強みとなるでしょう。
特に、まだ就業経験のない学生の間は「マスコミ」「記者」と一言にいっても、仕事のイメージがなかなかつきにくいものです。実際に現役社員とともに仕事体験をして、業務の一端に触れることができることは、非常に貴重な体験です。
そうした経験を、本選考時にも話すことができれば、他の学生に差をつけられる非常に強力な武器となるでしょう。
また、プログラムの中には、若手社員とのランチや内定者座談会を設けられているものもあり、仕事のことや就職活動のことまで幅広く様々なアドバイスを受けることができます。
実際に内定が決まっている人から聞くことができる話は、自身が就活する際に非常に有利な情報となるでしょう。
朝日新聞インターンシップの参加意義と思えるもの
過去の参加者からは「実際に体験するまで、記者の取材業務について、想像もすることが出来なかった」「新聞社の技術者というと、報道支援や印刷業務が主だと思っていたがイメージが変わった」など、非常に好意的な感想が聞かれます。
今はなんとなくのイメージしか持てていない、朝日新聞社の仕事について、実体験を伴いながら学ぶことができるのは、今後の仕事観の醸成に非常に役に立つでしょう。
例えば記者というと、取材と原稿の作成のイメージがありますが、実は取材対象に接触するために各地を飛び回ったりするなど、非常に体力のいる仕事です。
まだ今はイメージの状態にある仕事を、より事実に近い形で知ることで、「本当に自分に合う仕事かどうか」を判断することができる。そういった意味でも、朝日新聞のインターンシップは非常に参加意義があるでしょう。
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