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介護職のいじめ問題。元職員が伝えたい職場のいじめ解決法
いじめというものは、どんな集団でもおこるものです。こどもでも大人でも、犬や猫にさえもおこりえます。
いじめがおこる理由は、さまざまです。誰かを陥れたりけなしたりすることで、優越感を感じたり、仲間意識を高めあったりする意図もあるのでしょう。
いじめによるこどもの自殺は社会問題にもなっています。職場や社会でのいじめは、大人にとっても死活問題です。
そして、対人援助を主とする介護職においては、いじめはさらに大きな問題となる可能性があります。
「いじめられている人が嫌な思いをする」だけではすまない、介護職のいじめ問題。いじめている側も、いじめられている側も、心当たりのある人は少しだけ考えてみてください。
▼目次
あなたのそれは、いじめかも。こんなケースは要注意
大人のいじめは、こどもたちのように、暴行や金銭の巻き上げなどへは発展しにくいものです。だからこそ、当事者たちが自覚をしにくい場合もあります。
介護の職場にありがちな、いじめのスタイルをご紹介します。
いじめの加害者となっている側は、自分がいじめに加担している意識はもちにくいものです。いじめられてる側も、いじめと嫌がらせの区別はつきにくいかもしれません。まずは自分の行動や、職場内での自分の立場を、振り返ってみてください。
スタッフからのいじめ
介護職のいじめで最も多く見られるのは、先輩や同僚など、同じ職場でのスタッフから受けるものでしょう。時には、仲の良い先輩と同僚同士が結託していじめをしている場合もあるかもしれません。
介護職は、さまざまな場面で連携を必要とする職場です。
大柄な方を介護するときには、二人のスタッフで対応することが必要な場合もあります。一人のスタッフで介護をするには、重労働だったり、危険を伴ったりするからです。
また、複数の方から同時に介護を求められたり、歩行に介助を必要とする方々が複数同時に立ち上がってしまったりすることもあるでしょう。一人では複数の方々を同時に介護することはできませんから、他のスタッフのフォローを必要とします。
スタッフ同士、苦手な仕事を補いあうこともあるでしょう。車の運転が苦手な方や、料理や掃除などの家事が得意でない方もいます。経験が浅い方などは、不穏になってしまった認知症の方の対応や、重度の身体介護に不安を覚えることもあるでしょう。
その他にも、用事がある日のシフトを調整し合ったりすることがあります。年末年始やお盆などの休暇や、交代勤務の調整もあります。スタッフ間での譲り合いが必要な部分です。
いじめの問題が発生していると、こういった仕事でのさまざまな連携がとりにくくなります。フォローが必要な場面でも手を貸してくれなかったり、苦手な仕事をたくさん回されたりするかもしれません。
いじめがある職場では、連携がとれないがゆえの働きにくさを、露骨に感じることになります。
単なる嫌がらせならば、「なぜそういうことをするのか」「やめてほしい」と言えるでしょう。ですが、対等に言い合えなかったり、言っても聞く耳を持たれなかったりするのであれば、それはいじめと言っても過言ではありません。
ご利用者さま・入所者さまからのいじめ
いじめは、なにもスタッフからだけとは限りません。介護施設に入所されている方や、通所施設を利用しているご利用者さまからのいじめも、受けることがあります。
いじめに気づいて心配りをしてくださる、心優しい方もいます。ですがその反面、強い立場のスタッフに取り入ったり、弱い立場のスタッフに嫌がらせをすることを楽しんだりするために、いじめに加担する方もいます。
そうなると、不当な理由でクレームをつけられたり、介護を拒否されたりすることがあります。ご利用者さまの言葉は、施設にとっては重いものです。当然、仕事のしにくさや、職場での評価の低下に繋がります。
ご本人は、いじめているという意識はないかもしれません。もしかしたら、嫁いびりや、教育に近い感覚でいるのかもしれません。
介護を必要とされる方は、弱い立場の人の気持ちを分かっている方でしょう。そのような方が、弱い立場の人間をいじめるとは、あまり考えたくないことではあります。が、実際によくあるできごとです。
介護職のいじめ問題は、時に人の生死に関わる
人間が複数集まって活動をする場では、いじめが発生するのは、仕方のないことなのかもしれません。ですが、介護現場でのいじめは、連携のとりにくさに繋がります。連携のとりにくさは、介護職では、重大な事故に繋がりかねません。
大柄な寝たきりの方を、一人の介護職だけで抱え上げてベッドから車いすに移そうとすれば、重さのあまりに抱えきれず、落としてけがをさせてしまうかもしれません。
複数の方が同時に介護を求めたときに、一人のスタッフで対応しきれなければ、待ち切れずに自分で動き出してしまうかもしれません。自力での動作に不安がある方の場合、その行動が事故に繋がります。
歩行に介護を要する方が立ち上がろうとしているときに、誰も手を貸さなければ、その方は転んでけがをしてしまいます。
クレームや拒否などで一人の方の介護に時間がかかれば、その分他の方の介護が手薄になります。シフトの調整で無理な勤務を押し付けられれば、疲労や睡眠不足などで事故を招くことになります。
一人のスタッフがいじめを受けるということは、人間関係に問題のない施設に比べて、これらのリスクが各段に跳ね上がるということです。
いじめに加担している方々は、「自分がおこした事故ではないから、自分には責任はない」と考えるかもしれません。ですが、その行動がおこした損失は、人の人生に関わる重大なものだということを知っておきましょう。
もう介護職でのいじめはうんざり。環境を変えるべく、あなたができること
いじめの問題は、自然になくなることはなかなかありません。いじめをなくそうと思うのならば、なんらかの行動が必要です。そのためになにをしなくてはいけないのか、考えてみましょう。
いじめの原因がどこにあるのか考えよう
まず、いじめの原因となったものごとについて考えてみましょう。原因を改善することで、いじめ問題を解決することができるものもあるかもしれません。
例えば、ご入所者さまや利用者さまからのいじめでは、介護技術や接遇の未熟さを理由にされる場合があります。介護を受ける方からすれば、良い介護をしてくれるスタッフはとても有益な人材です。逆に不愉快な対応をされれば、厭わしくなるでしょう。
もちろん、それが建前である場合もあります。ですが、研修会での評価や上位資格の取得など、客観的な評価をされた時に胸を張れる技術を身に着けることで、態度を軟化させることはできるかもしれません。
その他にも、いつでもビクビクしていたり、オドオドしていたりする人は、いじめにあいやすい傾向があります。介護職では報告・連絡・相談も重要なので、「はっきり物事を伝えられない」のは、相手をイライラさせる原因になります。
もちろん、「内向的な性格でハキハキ話すことができないから、いじめにあっても仕方がない」というわけではありません。ですが、しっかり会話ができることは、仕事をするうえで必要なことでもあります。
介護技術や接遇の技術を身に着け、対人コミュニケーション技術を身に着けることが、いじめを解消する一助になるかもしれません。身に覚えがあれば、少しずつでも取り組んでみてはいかがでしょうか。
言いたいことは、はっきり言おう
前述のとおり、いじめには、明確な理由がある場合があります。ですが、その理由に、いじめられる側が気づいていないことがあります。それがさらに、いじめる側のイライラを募らせてしまうこともあるのです。
社会人らしく、まずは言語で解決しましょう。
いじめる側の方は、いじめている方の何が気に入らないのかを、言語化してみてください。いじめが招く事故の重大さを知っていれば、娯楽のようにいじめを楽しんでいる場合ではないことくらいは、わかるはずですよ。
いじめられている側は、手を貸してほしい時には、理路整然と協力を求められるようにしましょう。具体的なリスクを述べ、「こういう理由で協力が必要なのだ」と言えば、いじめているスタッフも手を貸さないわけにはいかないはずです。
自分が相手に何を求めているのか、気持ちを明確にして相手に伝えましょう。介護職は責任のある仕事であり、介護職の連携不足による事故は、人の命にもかかわる重大なものです。
介護の仕事に課された責任を自覚しましょう。
責任者やアドバイザーに相談しよう
仲良しとまではいかなくても、仕事上の連携が図れるようになれば、まずまず解決ができたと言えるでしょう。ですが、現実的にはなかなか難しいことでもあります。
いじめる側に罪悪感がなく、改善しようという気持ちを持ってもらえない場合もあります。いじめられる側も、しゃべり方や仕事の仕方を、すぐに変えることは難しかったりもしますよね。
自力での解決が難しい場合には、上司などに相談しましょう。
会社の組織体系にもよりますが、仕事にかかわるさまざまなことを相談できるアドバイザーや、カウンセラーがいる場合があります。そうでなくても、主任や介護課長・介護部長など、所属する直属の上司がいるはずです。
複数の事業を展開しているような事業所なら、異動や配置転換を願うこともできるでしょう。
転職も視野に入れておこう
介護職の強みは、資格職であるということと、いつでも人手不足であるということです。中途採用でも就職がしやすく、多少転職歴が多くても一般職ほど不利にはなりません。そして、春夏秋冬、どの時期でも求人が出ています。
今お勤めしている職場で、どうしてもいじめの改善が難しい場合もあるでしょう。いじめをなくすために行動することすら、難しい場合もあるでしょう。
その職場で頑張り続けるのが難しいときは、転職という選択肢もあります。
もちろん、転職した先の職場が、必ずしも良い条件であるとは限りません。「今の職場以外ならどこでもいい」と自棄になるのではなく、慎重に情報収集をおこない、就業の条件などを吟味しましょう。
仕事しやすい環境は、自分で選び築き上げるもの
介護の職場は、残念ながら、あまり良い環境ではありません。
総人口に対する高齢化率の増加はまだまだ続き、社会保障費の圧迫も留まるところを知りません。家族介護ができないために、施設入所を要する高齢者も増加しています。
そのなかで、働きやすい職場を選ぶには、知識や経験が必要です。
職員の待遇がよい職場ではいじめはおきにくいですが、自分の技量がそれに足りるものでなければ、たちまち働きにくい職場になってしまうことでしょう。
いじめがない職場で、明るく前向きに介護の仕事をするためには、自分自身のスキルを磨くことも必要です。同じ職場で仕事をするスタッフに、自分のことを認めてもらうことができれば、いじめはおこりにくくなるでしょう。
いじめを受けている方は、そのいじめが何に起因しているのかを考えてみてください。改善のための行動ができるのなら、やってみましょう。難しいと思うのなら、その職場に固執しない柔軟な思考を持つことも必要かもしれません。
いじめをしている方は、それがなんのための行為なのかを考えてください。仕事というものへの責任感を持ち、協調性がない仕事が生む事故のリスクを考えれば、いじめなどしている場合ではないということが分かるはずですよ。
みんなが悩んでいる介護職特有の問題…こちらの記事を読んで、悩みを共有していきましょう。
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みなさんのコメント
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ミドリコ続き
それが終われば、2連休なんです
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匿名
いつでも辞める覚悟で口喧嘩するしか解決しない
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苛めは卑怯
前の施設の主任はかなり陰湿で、嫌いな職員の排除の仕方を気に入った後輩に吹き込む奴でした。例えばわざと遅いとせかす。そうすると早くやろうと雑になったり事故になりやすくなるのでそこを叩く。気難しい利用者の介助をする際。わざとせかして利用者を怒らせる様誘発し、出禁を狙う等。
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ペペ
引き継いだ介護員は前の時間帯に行ったパット交換がずれた為
失禁下衣更衣と書くことが多いが他の方々の記録はほぼない、
不思議です、相手を認めたくないのか、自分に落ち度があるのか
今日と明後日が、私のことや他の新人さんをいじめてる職員さんと勤務が被る日で、正直休みたいです。
だけど、今日のリーダーさんは、前に主任さんと私のことや他の新人さんのことについて話してた職員さんだから、多分いじめというか異常な指導の厳しさ?みたいなのに、気づいてる人だと思うんですけど、配慮してくれるか心配で…リーダーなので、ある程度その日の仕事の組み合わせを決めれる人なので、すごい心配なんですよね〜 お風呂の組み合わせは、もう事前に決まってるので、心配いらないんですけど