面接の自己紹介の極意。開始1分で面接官をひきこむ文章の作り方

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転職活動において面接は避けては通れません。採用する側も書類だけでなく実際に顔を合わせて話すことで、その人の本質を見極めようとします。

面接でどれだけ自分をアピールできるかは、おおむね面接がスタートしてから最初に話す自己紹介の仕方によります。

自己紹介で面接官の気をグッとひいて、面接時間を自分の輝くステージにできるかどうかなのです。

転職だからこそ押さえておきたい、自己紹介のコツを紹介します。

面接で自己紹介にかける時間は1分。まとめる能力を持とう

面接時の自己紹介の時間はどのくらいが適正なのでしょうか?

ずばり、自己紹介は短く簡潔に、できれば1分以内にまとめることが大切です。

志望動機や職歴などは履歴書やエントリーシートに十分に記載しています。文章では分からない人柄を実際に対面する事で判断しようとしているのです。

履歴書に書いている内容のダイジェスト版として自分の言葉で述べるといった程度の心構えで、あまり長くなりすぎない様に心がけることが大切です。

そもそも転職活動時の面接の目的を考えると、採用する側がどのような人物かを判断する場です。よって、相手側が知りたい事を質問する時間が大半です。

質問したい事があり、自社で面接という形態をとっている中、一方的に相手側から話され時間をとられては、聞きたい事が聞けなかったという事態にも陥ってしまいます。

上記のように面接の目的を考えた際に、転職希望者側からの発言となる自己紹介は短く簡潔にした方が良いことはお分かりでしょう。

面接での自己紹介の例文

面接で自己紹介を求められたらどのように行うのが良いのでしょうか?具体的な例と共に説明します。

営業職への転職時の自己紹介

人と接する事が好きでコミュニケ―ション能力が高いと良く言われます。また、製品やサービスの持つメリットを適格に捉え、紹介することで取引先から関心を持ってもらう事を評価されています。

実績として現職ではサーバーの設置目標月に30台のところ、企業向けに3ヶ月間で500台設置し、社内表彰を受けました。

このように具体的な数値を入れて、評価された実績をアピールしましょう。

経理部門への転職時の自己紹介例

几帳面な性格だと周囲からは言われます。細かい作業や計算を行う事が得意であり、苦になりません。現職では経理部門に所属しています。

パソコンでのエクセル計算を始め、マクロを使った事務処理の自動化など事務作業の効率化を行った改善で社長表彰を受けました。

上記が転職時の自己紹介の事例です。学生の就職活動と異なるのは、趣味や専攻ではなく、自身の性格がいかに募集職種に向いているかをアピールする点です。

事務職への転職時の自己紹介にはちょっと工夫を

転職を希望する方の中には事務職を希望する方も多いでしょう。事務職を続けており、待遇面をアップさせたい為に転職を希望する方もいれば、体調面を考え営業職から転職したい方など希望する理由は様々です。

事務職を希望する際に自己紹介でアピールしたい点は以下となります。

  • 几帳面
  • 真面目
  • 正確性がある
  • 腰を据えて取り組むことが得意

このような性格や特性は事務処理を行う上で非常に有効に機能します。これらの性格を持ち合わせている事で適正があると判断してもらえる可能性はあります。

ただ、転職経験者の場合、上記の項目だけではアピールとしては弱いのです。

事務職の仕事が自動化やAIに置き換わる過渡期の今、求められているのは業務を分析し、改善する力でもあります。そこで、以下のように改善力をアピールしてみましょう。

何事も解決思考で、問題解決や分析を得意としています。毎日同じルーチンを行うよりも改善点を見つけ、よりよく進化させたいという気持ちが強く、業務に役立つようにマクロ作成を独学で学び、事務処理時間を短縮させました。

事務職は同じことを毎日コツコツ正確に行ってきたかつての時代から大きく変化しようとしています。よって、これまで求められた性質にプラスアルファが必要だとも言えます。

異業種への転職の時の自己紹介例

異業種に転職を希望する際の自己紹介では、新たな業種に挑戦したい気持ちと経験不足を補うスキルを持っている事をアピールする必要があります。

異業種へ転職することは、一見するとこれまでのキャリアを捨てる事となります。

採用する側としても新卒ではなく中途を採用するメリットとして、即戦力である事を期待します。経験者を採用する以上のメリットがある事を盛り込んで自己紹介を行うと良いでしょう。

前向きな性格で人生何事も経験であると捉えています。また、学ぶことが非常に好きで、○○の資格を取得しました。実務経験はありませんが、自身の経験と資格を活かし、御社という新たな環境で業務に取り組みたいと考えております。

・・・と、上記の様に挑戦する姿勢がある事を自己紹介で自分の性格を交えて話すと良いでしょう。また、一方でモチベーションの高さは推し量ることができません。具体的な資格や実績などで補足するとなお良いでしょう。

転職者だからこそ自己紹介でアピールすべきポイント

転職経験者だからこそ、自己紹介でアピールすべきはこれまでの職務経験と具体的な実績です。

前述したとおり、募集職種に自身の性格が適している事をアピールするのに加え、具体的な実績をエピソードとして紹介しましょう。

転職経験者だからこそ、自己紹介ではこれまでのキャリアや実績を盛り込むことが自身を売り込む事にもつながります。

実績は具体的な売り上げや職場での評価を盛り込むと良いでしょう。履歴書の職務経歴に記載した内容を具体的に話すことや、賞の項目には書くに値しないと考えた社内表彰などを取り上げるのも効果的です。

学生の就職活動と異なり、採用する側は前職や現職での実績や自社に入って即戦力となり得る人材かどうかという視点で自己紹介を聞いているのです。

採用側のニーズにあった自己紹介を行うことが採用されることへの第一歩だと言えます。

自分の性格と業務内容をマッチさせる

自己紹介もただ単に自分の性格を並べるだけでは自己紹介の時間を十分に活かしきれていません。

  • 業務に役立つ性質である事のアピール
  • 環境変化に絶え得るコミュニケーション能力
  • 仕事を通して学び進化し続ける人材である事

上記を盛り込んだ内容自己紹介として転職活動時には準備しておきましょう。

自身の性格を洗い出し、それが希望する会社の業務内容と合致するのかといった点は転職を考えた時点で頭の中でシミュレーションしているはずです。

その内容を自己紹介に付け加えれば良いのです。

転職回数の多さを問われたら逆転の発想で返答しよう

自己紹介で前職の経験をアピールした際に良く聞かれるのが、以下の質問です。

  • なぜそのように評価された会社を辞めようと思ったのですか?
  • 転職経験が数回あるようですが、なぜ一つの仕事を続けてこなかったのですか?
  • 弊社に入社したらどのくらいの期間所属したいと考えていますか?

転職に対して、かつてよりも寛大になったとは言え、なぜ辞めたのか?入社してもまたすぐにやめるのではないか?と危惧されることは事実なのです。

転職を繰り返したことに若干のネガティブな事情もあるかもしれません。しかし、上記のような質問をされ、そのまま正直に答えては採用が遠のくばかりです。

マイナスもプラスに転じさせる回答を行うことで、面接官からの面接もがらりと変わります。

転職経験が多い理由や転職を行う理由に対する回答例

過去2回転職していますが、何事も経験と捉え、複数の会社でそれぞれの方針や事業展開を学ぶことを目的としていました。転職を複数回繰り返した故のノウハウを持ち合わせていると自負しております。

何事も向上心をもって取り組みたいと考えています。仕事を通して身に付けたキャリアをよりステップアップした環境で活かしてみたいと考えた結果、転職を行ってきました。今回が最後の挑戦として御社を受験しています。

上記の様に転職理由をポジティブに表現することで、自己紹介を行うことで面接官が受ける印象も大きく変わります。

転職の面接で趣味のアピールは必要?

述べてきた通り、転職の面接時の自己紹介は業務に即したものである事が求められます。

性格や趣味が大半の自己紹介はバイトの面接や学生の就活では好意的に受け入れられても、転職時にはそうとも限りません。

ただし、趣味のアピールが全くNGかというとそうでもありません。転職活動を行う上では当たり前のことですが、会社の情報を事前に調べる事で趣味を活かしてアピールすることが可能です。

その会社が全社をあげて取り組んでいる、イベントや実業団を所有し取り組んでいるスポーツなどに関連があれば、アピールするのも良いでしょう。

自己紹介時のこのような話しがアイスブレイクとなり、その後の面接を和やかにする事例もあります。

ゴルフコンペを定期的に行っている事がホームページに記載されている場合の自己紹介

性格や業務経験以外に趣味にも少し触れさせていただくと、ゴルフが趣味で月に1度コースに出る事を目標としています。スコアはまだまだですが、御社の一員となることができた際にはコンペにもぜひ参加させて頂きたいです。

ボランティア活動を行っている場合の自己紹介

プライベートでは月に1度街の清掃ボランティアに参加しています。人と触れ合い社会に貢献することで生きがいを感じています。御社に入社できた際には企業の一員として御社のボランティア活動に参加させて頂きたいです。

自己紹介は人柄アピールの短期決戦の場!

転職活動における自己紹介はいわば人柄アピールの短期決戦の場なのです。長すぎても相手を飽きさせてしまいます。初対面の数分がその後の印象を左右する事を考えると、面接の冒頭の自己紹介はあなどれません。

自分の人柄を伝える為の時間だと捉え、短い時間でダイジェストとしてエントリーシートや履歴書の内容を自分の言葉で伝えましょう。

面接の冒頭で求められる自己紹介は誰しも緊張するものですが、その後の面接を左右する場でもあります。自分自身を鼓舞する為にも、大きな声でしっかり言葉を届ける事を意識し、面接官にアピールしましょう。

自己紹介という短い時間で全てが決まる訳ではありませんが、しかしその後の印象を左右する大切な時間と捉え、十分な準備を行いましょう。

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