今回の記事では、履歴書の中退の書き方について記載していきます。

中退の理由ごとの書き方（中退予定である場合、妊娠やいじめの場合、経済的な理由の場合）も解説していきますので、是非参考にしていただければと思います。

履歴書の「中退」の書き方のポイント

中退した年月と学校名を正確に記載する

学歴欄に「中退」と記載すると面接官の心証が悪くなるのではないかと心配になる人もいると思います。しかし本当の事を伝えないと「経歴詐称」となり、運よく入社できたとしても解雇される可能性があります。

「中退」は決して悪い事ではありません。入学欄と同じように正確な年月を記入するようにしましょう。

中退の理由をきちんと説明できるように

履歴書に「中退」とあった場合、なぜ中退したのかは必ず聞かれると思ってください。そしてその際にきちんと答えられるよう事前に準備をしておきます。

「想像していた学校と違った」「遅刻が多くて留年したからやめた」など見通しの甘さやだらしなさが目立つ返答では「入社後も同じような理由ですぐに退職するのではないか？」と不信感を抱かれることに。

明確な目的のため（例えば進路変更や留学）や、自分ではやむおえない事情（家庭環境の変化や経済状況の悪化等）による中退の方が面接官の心証も良いので注意しましょう。

履歴書の中退の理由ごとの書き方

中退予定である場合

記入例：就職後中退予定、○年○月　△△学校　中退予定　等…

いつになったら退学するのか年月を記入します。

「何故中退するのか」を明確に説明できるようにしておきましょう。面接時に必ず聞かれることです。特に履歴書に理由の記載は必要ありません。

妊娠して中退した場合

記入例：○年○月　△△学校　妊娠のため中退

面接官にもわかりやすい理由なので上記の書き方で問題ありません。

子供がいるということは現在の家庭環境、急な休みが発生する場合の対処法、夏季冬季休暇子供はどうするのか等採用の大きなポイントになります。

頼れる親戚や地域のサポートを使い仕事に穴をあける事が無いという事をアピールすると安心感が持たれます。

いじめがあって中退した場合

記入例：○月○日　△△学校　中退

特に理由は記載せずそのまま記載しましょう。

中退の理由がいじめであるからといって不採用になる事はありません。むしろいじめにより中退した後、どのような生活をしていたのかがポイントになります。

「環境になじめずいじめにあい中退しました。しばらく何もやる気にならず家に居たのですが、そろそろ社会復帰をと思い応募しました。」

「環境になじめず、いじめにあい中退しました。ですがどうしても○○になる夢はあきらめきれません。御社で実務経験を積みながら勉強を続け、将来は○○になる夢をかなえたいです。」

という2つの志望動機、もしも自分が面接官だったらどちらの人を採用しますか？

いじめにあっていたという事実よりもその後のコメントの方を重視し、後者を採用するのではないでしょうか？

正直な理由を話しその経験を踏まえて今後どのように働いていくのか、その点をアピールできるとよいでしょう。

経済的な理由である場合

記入例：○年○月　△△学校　中退

込み入った事を聞かれるのが嫌な場合は「家庭の事情により中退」でも良いです。

自分の力ではどうにもならない事由での中退、それを乗り越え新しい環境で自分の居場所を作りたい。そんな風にアピールしたら面接官の心証もよくなるのではないでしょうか？

中退は決してハンディではない！

様々な事情により学校を中退している人は多いです。

履歴書とは自分の基本情報を記載するもの。正確な情報を記入しなければなりません。「中退」と記入すると必ず理由を聞かれると思います。しかしそれは「仕事を途中で投げ出す人ではないのか？」という確認の意味です。「中退」を責めるための質問ではありません。

決められた仕事は最後までやりとおす事をアピールできれば、「中退」という事実は面接を受ける上でのハンディではないのです。

「中退」という事実があるからと後ろ向きにならず新しい職場で自分に自信を持って仕事に取り組んで行けるよう応援しています。

また、中退などセンシティブな内容である場合、履歴書の書き方に戸惑うかもしれません。そうした場合、リクルートエージェントなどの転職エージェントを利用して、履歴書の書き方を教えてもらうことをおすすえします。

転職のプロに無料でサポートしてもらえます。