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転職を成功させる職務経歴書の書き方。一目で興味を持ってもらおう!
職務経歴書は、自分の職歴、スキル、業績を伝え、企業に貢献する能力があることをアピールする書類です。
その出来映えによって、書類選考を通過するかどうかが決まると言って、過言ではありません。
しかし、履歴書よりも自由度が高いこともあり、たいていの人が「何をどのように書けばよいのかわからない」とつまづいてしまいます。
職務経歴書は、その役割、書き方のコツを把握してから取り組むと、スムーズに作成できるようになります。転職を成功に導く職務経歴書の書き方をチェックしておきましょう。
職務経歴書はキャリアによってフォーマットを選び分ける
職務経歴書は、履歴書の内容を補足する役割があり、職歴にフォーカスしている点が特徴です。転職者のキャリアやスキルをアピールする効果があります。
パソコンで作成するのが一般的で、適切なフォーマットを自分で入力する必要があります。
職務経歴書に使われるフォーマットは「編年体式」「逆編年体式」「キャリア式」の3タイプです。この中から、自分の職歴やスキルにあわせ、最もアピールしやすいフォーマットを選んでいきます。
編年体形式・逆編年体式の特徴
「編年体」とは、出来事を起こった順につづる形式のこと。
履歴書や職務経歴書の職歴欄に最も用いられる形式で、その際は、期間(年月)を見出しとして、出来事をつづっていくのが特徴です。
逆編年体式は、名前のとおり編年体の逆、つまり最新の出来事からさかのぼって順につづる形式です。
職務経歴書には、この2タイプのどちらかを使うのが一般的です。
- 編年体式の特徴
- 編年体式は、職務内容を時系列に沿って記入していく形式です。職歴が少ない人に適しているといわれますが、基本的には編年体式を選ぶのがよいでしょう。
この形式は履歴書の学歴・職歴欄と同じため、採用担当者が履歴書と照らし合わせながら読む時、一目で職歴が把握できるメリットがあります。また、時系列なので応募者の成長が伝わります。
デメリットは、情報の単調な羅列になりやすく、アピール度が弱い点です。アピールしたいポイントには、下線をひくなどして目立たせるようにすると良いでしょう。
- 逆編年体式の特徴
- 逆編年体式は、最新の職務内容から過去に向かって時系列で記入していく形式です。
この形式は、古い経験よりも新しい経験のほうが目に留まりやすいため、キャリアが長く、スキルや業績を多く習得している人に適しています。
また、直近の業績が目立ちやすいので、応募先の業務内容と前職の内容が近い場合に用いると、即戦力を持っていることが強くアピールできます。
キャリア形式の特徴
キャリア式は、職務経験を時系列ではなく分野別にまとめた形式です。見出しに職務内容を入れ、それぞれの項目で関連する職務経験をつづっていきます。
この形式は、応募先の業務内容に関係ない職務経験は簡略化し、関連のある職務経験を強調できるところが特徴です。
強みが伝わりやすいので、技術職や専門職など特定のスキルを強くアピールしたい人や、転職回数が多く幅広い分野で経験を持っている人に適しています。
ただし、時系列よりもレイアウトが混雑しやすく、採用担当者が編年体式に慣れていると、情報が伝わりにくい可能性があるため、いかに上手にまとめるかが課題になってきます。
職務経歴書の基本項目「職務要約」「職務経歴」「志望動機」とは
職務経歴書には、職務に関する基本的な情報として「職務要約」「職務経歴」「志望動機」を必ず記入します。
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上から次の順で項目をまとめるのが一般的です。
- タイトル(職務経歴書)
- 日付
- 氏名
- 職務要約(概要、キャリア要約)
- 職務経歴
- 志望動機
構成のルールは統一されていないので、このほかに自己PR、資格などの項目を任意で付け加えることも可能です。
職務要約の書き方
職務要約は、職務経歴を短くまとめたもの。いわゆる「あらすじ」のようなもので、職務要約から書き出す形で本題に入っていきます。
勤務要約には、今までに携わった会社名と勤続年数を書き、仕事の実績やキャリアや意欲をアピールしてしめくくります。
- 勤務要約を書く時のポイント
-
- 淡々と箇条書きにせず、ストーリー性を持たせて書く。
- ダラダラ長く書かず、3~5行程度(250字程度)でまとめる。
- 業績は具体的な数字などを入れると効果的。
職務要約は、これから始まる文章に興味をもってもらうためにある、重要な項目です。
採用担当者は大量の書類に目を通さなければならないため、1枚1枚しっかり読めるわけではありません。冒頭で「読みにくい」と思われたら、その後は読み流されてしまう可能性があります。
そこで、興味を持ってもらい、アピールポイントに目を通してもらうため、あらすじでもある職務要約をわかりやすく魅力的にまとめるのです。
「読んでみよう」と思ってもらえたらしめたもので、また、要約を読んでから本題に入ると、内容が頭に入りやすくなり、アピールポイントをしっかり把握してもらえるようになります。相手が読みやすい文章を第一に心がけ、端的にポイントをまとめましょう。
職務経歴の書き方
職務経歴の項目は、所属したことのある会社、部署、今までに携わったプロジェクト、業績などを書きこむ場所です。
職務経歴書に書き込む職務経歴は、履歴書にある職歴欄の内容と一致していて、職務経歴書は履歴書を補足するもの、履歴書の内容に偽りがないことを証明する役割があります。
履歴書の職歴は箇条書きで端的に事実を記入した年表になっています。一方、職務経歴書の職務経歴は、具体的な業績やキャリアが見える説明にしておかなければなりません。
職務経歴は、編年体式、逆編年体式、キャリア式のどれかを選んで、職務内容をまとめます。
- 職務経歴を書く時のポイント
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- 「いつ、どこで、誰が、何を、なぜ、どのように」仕事をしたかをつづる。
- ひとつの項目につき、3~5行程度で説明する。
- すべての職務を羅列するのではなく、応募先に関連のある強みをアピールする。
- 業績は具体的な数字を入れる。
基本的には編年体式を選びますが、どのフォーマットを選んでも間違いにはなりません。自分のキャリアやスキルに合ったフォーマットを選んで、強みを目立たせましょう。
転職者は即戦力が期待されています。職務経歴でアピールした業績や強みが評価されれば、即戦力がある魅力的な人材とみなされ、ぐっと採用が有利になります。
志望動機の書き方
志望動機の項目では、ほかの企業ではなくその企業を志望した理由を説明します。
- 勤務要約を書く時のポイント
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- 応募先の価値観に合った志望動機を書く。
- 入社後に、スキルや強みをどのように役立てたいか伝える。
- 履歴書に書いた志望動機と内容が全く同じにならないようにする。
- どの職種、どの企業にも使いまわせる内容は避け、オリジナルの文章を考える。
- 熱意が伝わるよう、あいまいな書き方をせずにはっきりと言い切る。
志望動機は、企業側が特に強い関心を示すポイントで、面接でもう一度確認される部分でもあります。質問された時にも具体的な言葉で説明ができるよう、すり合わせて作成しましょう。
興味を持たれる職務経歴書を作る!押さえておきたいポイントは
採用担当者は、大量の職務経歴書にさっと目を通した上で「会って話をしてみたい」と関心が持てる人とそうでない人に振り分けしていきます。
採用担当者に短時間で興味を持ってもらわなければ、転職活動はそこで終わってしまいます。そこで、どのような工夫をすれば興味を持たれやすいのか、ポイントを押さえて作成していきましょう。
淡々と羅列するだけはNG!
職務経歴書を作成する時に、ただ職歴を羅列するのはNGです。淡々と経歴を羅列した職務経歴書は、内容にメリハリがなく興味を持たれません。
また、あれもこれもと経験を羅列すると、アピールしたい強みが大量の情報の中に埋もれてしまい、気づいてもらえなくなってしまいます。
そこで、まずは職務経験を棚卸しして、職務内容、業績、結果、習得したスキルを洗い出します。そして、その中から企業にアピールしたい強みとそうでないものに振り分けます。
職務経歴書には、企業にアピールしたい情報のみをピックアップし、
「5W1H(いつ(When)、どこで(Where)、誰が(Who)、何を(What)、どうして(Why)、どのように(How)」
に当てはめながら説明します。こうすると、淡々とした印象になるのを防ぎ、メリハリのある読みやすい文章を作成することができます。
応募先で活かせる経験を強調する
職務経歴書の目的は、応募先の企業に自分の強みを知ってもらうことなので、応募先で活かせる経験は、採用担当者の目に留まりやすいように強調しておきます。
キャリアを積んでいる人、技術職や専門職など特定のスキルや経験を持っている人は、フォーマットにキャリア式を選んで、分野ごとにアピールしたいスキルや経験を目立つ位置に書き込みましょう。
また、応募先で活かせる経験を強調したい場合は、淡々と事実を伝えるのではなく、具体的な業績を交えて説明すると、説得力が出て魅力的な文章になります。
もしも職歴が浅く応募先で活かせる経験が少ない人は、かわりに基本的な能力(行動力、協調性、忍耐力など)をアピールし、未知の職務にも貢献できる人材であることを強調するとよいでしょう。
読み手のことを考え、要約や見出しを使ってすっきりまとめる
読み手のことを考えて、職務経歴書は見出し、要約、図表などを駆使して、判読しやすい書類にまとめます。
職務経歴書の書式は基本的に自由なので、どのような構成で作成しても間違いにはなりません。
ただ、履歴書よりも伝える情報が多いので、ダラダラした長文を書いてしまいがちです。2~3枚にもなる書類に、とりとめなく文章が書いてあるのでは、読む手のほうもうんざりしてしまいます。
長文になりやすい職務経歴、自己PRなどは、なるべく簡潔にまとめ、文章には見出しを付けたり【】や・などの記号を入れたりして、読みやすくします。
その書き方間違ってない?職務経歴書にありがちなNGとは
いくら経歴が優れていても、職務経歴書が違和感をおぼえるもの、非常に読みづらいものだと「読む人に対する気遣いができていない」と、マイナスの評価を得る可能性があります。
提出する前にはよく読み返し、文章が読みやすいか、見やすいレイアウトになっているかしっかり確認してください。
やってしまいがちなNG記入例
次に挙げるのはNGの記入例です。うっかりやってしまいがちなミスですが、このようなミスをしたまま提出すると、読み手の心証が悪くなりやすいので、注意してください。
- ボリュームが極端に少ない。内容が薄い。
- 文にまとまりがなく、言いたいことが見えない。
- 誤字・脱字がある。
- 文字が小さすぎる。(パソコンではフォントの大きさが10.5pt以下)
- 読点、句読点、改行が少なく、文章が非常に読みにくい。
- 話し言葉、口語が使われている。
- 「です・ます」調の中に「だ・である」が含まれている。
- 簡単な漢字がひらがな表記され、稚拙な印象がある。
- ボリュームが多すぎる。(一つの項目が300文字以上)
- 業界外の人が理解できないような業界用語、専門用語が使われている。
- 特殊なフォントを使っている。
- 文章がセンター揃えになっている。
読みやすい職務経歴書を作るには
職務経歴書は、次のポイントをおさえて作成すると読みやすくなります。
- 見出しをつけて項目ごとに適量なボリュームでまとめる。
- タイトル、見出しをつけて、項目ごとにまとめます。それぞれのボリュームは300文字以内を目安とし、全部で3枚以内におさめます。
自分で読み返して違和感がない文章になるよう、読点、句読点を適宜入れます。内容の切り替わりで改行を入れると読みやすいです。センター揃えにすると空白がいびつな形になるので、左揃えにしましょう。
- 文字は適切な大きさ、書体を選ぶ
- パソコンで作成してA4サイズの用紙にプリントするのが一般的ですが、フォントの大きさはタイトルや見出しは13~18pt、本文は10.5~12ptが読みやすいです。フォントが個性の強いものになっていないか注意します。
- 正しい日本語の文章を作る
- 誤字・脱字・不要なスペースが入っていないか、大文字と小文字が混ざっていないか、しっかりチェックします。
「です。ます。」の中に「だ。である。」が混じっているのも不自然です。話し言葉、口語はうっかり入れてしまいがちですが、稚拙な印象を与えやすいので、使っていないか見直します。
尊敬語、謙譲語の使い方が間違っていないかどうかもチェックしてください。
- 内容は濃く、具体的に
- 文章が極端に短い、空白が多い職務経歴書は、内容が薄く、どのような仕事をしてきたのかが伝わりません。また「職務経歴書を作成する意欲が低い」と受け止められることもあります。
作成する前に職務経験をよく洗い出し、文章を組み立てるのに必要なキーワード(スキル、能力、業績、気持ち)を十分に用意しておきます。
あとは5W1Hになるよう、キーワードを当てはめていけば、冗長が少なく内容の濃い文章が作成しやすいでしょう。
材料がない、どうしても文章が思いつかない、という場合は、公開されている例文を参考に勉強して文章を組み立てたり、転職エージェントを利用してアドバイスを得るのもおすすめです。
読み手の立場を考えた職務経歴書づくりを心がけよう
転職する人の重要な武器になるのが、ほかでもない職務経歴書です。しかし、いくら経歴が優秀だったとしても、文章の作り方やレイアウトの仕方に問題があると、せっかくのアピールポイントが採用担当者に伝わりません。
ちょっとした工夫で、職務経歴書の印象はガラッと変えることができます。少しでも採用が有利に導けるよう、魅力的で読み手の立場を考えた職務経歴書を作成しましょう。
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