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採用側が食いつくキャリアビジョンの作り方。書き方、話し方のコツ
就職活動などで相手にキャリアプランを語らなければいけない場合、過去・現在・未来が一貫したキャリアプランを語ることで、相手への説得力が増します。
キャリアプランは「その場の思いつき」で作れるような単純なものではありません。その中で自身の「積極性」や「分析力」「計画性」「継続力」などをアピールする必要があります。
ではキャリアプランはどんなふうにして事前準備をすればいいのでしょうか。
「過去・現在を振り返り、未来から逆算するキャリアプランの作り方」について、まとめてみました。
▼目次
なぜ採用側はキャリアプランを聞くのか
なぜ採用側は面接でキャリアプランを聞くのでしょうか。それはキャリアプランを聞くことによって、その労働者の「積極性」や「分析力」「計画性」「継続力」などを推測することができるからです。
ではそうした理解を踏まえて、面接でキャリアプランを聞かれたときにはどう答えればいいのでしょうか。
キャリアプランは一貫した過去・現在・未来を語ること
キャリアプランとは大まかに言えば「自分の未来を作る計画」を語ることですが、未来は現在の先に、現在は過去の先にあります。
すなわち相手に対しては自分の過去・現在・未来を一貫した姿で語ることで説得力が増します。
ここで語られる過去・現在は、過去・現在全てではなく、未来のありたい姿にリンクしている過去・現在を取捨選択したものです。
あるいは未来のありたい姿を形成するのに影響を与えたこと、すなわち努力や失敗、周囲の影響でも構いません。
取捨選択されるべきものは成果・実績などの「成功体験」に限らず、今努力していることや過去の失敗から反省したこと、あるいは周囲から与えられた影響でも構わないのです。
一貫したキャリアプランの作り方
さて、ではどうしたら具体的に過去・現在・未来が一貫したキャリアプランが語れるようになるようになるのでしょうか。
そのためには時間をかけて準備をする必要があります。書き出すための紙を用意しましょう。
未来に向けて「変わらない軸」を確認する
まず、あなたが仕事上でいま何を大切にしているか、それはこれからも大切にしていきたいことなのかを確認していきましょう。
仕事上、どんなことを大切にしていますか。自分の仕事に限らず、職場や取引先との人間関係ではどんなことを大切にしていますか。仕事以外の家庭・余暇活動ではどんなことを大切にしていますか。何に注意していますか。
過去を振り返ってみて、学生時代の部活やサークル、委員会活動、家族・友人関係などではどんなことを大切にしていましたか。何に注意していましたか。こうしたことを書き出していきます。
また同様に、今まで好きだった仕事や役割、好きだった学び、好きだった余暇活動も書き出してみてください。長所や課題についても、いくつか書き出してみてください。こうした点にも仕事観・人生観が顕れます。
「変わらない軸」から「あって欲しい未来」を再確認する
過去・現在の振り返りからあなた自身の仕事観・人生観がある程度分かったところで、自分にとって「あって欲しい未来」を考えていきます。
例えば振り返りで「人を喜ばせるのが好き」という軸が定まったら、具体的に「どんな人をどんなふうに喜ばせていきたいか」「そのためにこれからどんな知識や経験、スキルをつけていくか」を考えていきます。
この思考の前者の部分「将来はどんな人をどんなふうに喜ばせていきたいか」がキャリアビジョンに、後者の部分「そのためにこれからどんな知識や経験、スキルをつけていくといいと思うか」がキャリアプランになります。
キャリアプランには「具体的な行動」を含める
就職活動などでキャリアプランを語る際のコツは「具体性」です。
単に「こうなりたい」というキャリアビジョンのみを語るのではなく、「そのためにこういう知識や経験、スキルを積んできたが、これからさらにこういう知識や経験、スキルを積みたい(積み始めている)」とアピールするのです。
「得意な英語を活かして仕事をしたい」と思い、これまでも英検やTOEICでこういう成績を残し、こういう仕事で英語での交渉に携わり、今はこういう目標に向かって勉強をしている、というようなストーリーがあると良いでしょう。
「人を喜ばせるのが好き」だが、大学時代は口下手だったので接客バイトでコミュニケーションを鍛え、前職でも営業を希望してコミュニケーションを鍛え、これからも「人を喜ばせる」コミュニケーションを鍛えていきたい、でも構いません。
過去・現在そして未来につながる知識や経験、スキルの積み重ねが語られているからこそ「真実味のあるキャリアプラン」として説得力が増すのです。
人生の分岐点でキャリアプランはかわる
もちろんキャリアビジョンやキャリアプランが途中で変わることだってあり得ます。
例えば大きな病気や怪我をすることで、方向転換を余儀なくされることもあるでしょう。またそうした経験を踏まえて、「今までは意識しなかったが、病気の人の手助けをしたいと思うようになった」ということもあるかもしれません。
予期せぬ経験をすることはその時はショックかもしれませんし、その経験のインパクトが大きければ大きいほど、その後の人生に大きな影響を与えます。それは当然のことですし、仕方のないことです。
人生はその分岐点(卒業・就職や転職、結婚、定年退職、怪我・事故など)ごとに大きく変わってきます。
そうした経験によって、当然にキャリアプランも影響を受けますが、その経験をポジティブに受け入れていくこともできます。
あなたにとって「あって欲しい未来」を作るために、キャリアプランもその時々で考え直してみることをおすすめします。
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