電通インターンでは「アイデアを考える」。内容と参加に必要な心構え

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大手広告代理店である「電通」は、広告を通して顧客の経営課題・事業課題を解決することを事業としています。その事業特徴から、最も重視しているのは社員のアイデアです。

学生向けのインターンも例外ではありません。2018年夏のインターンは「アイデアの学校」というテーマを掲げています。実際に数多くの「アイデアを考える」体験を通して、自分のアイデアで課題を解決することの面白さ、醍醐味を味わうことができるプログラムです。

今回の記事では、電通のインターンシップについての内容から選考フロー、選考対策まで記載しています。参加を希望している方は、是非最後まで読んでお役立て頂きたいと思います。

電通インターンシップの特徴・エントリーの流れ

2018年のテーマは「アイデアの学校」となっています。その名の通り、参加学生は実際に数多くの「アイデア」を考える体験をすることになります。コースは全部で3コース用意されており、プログラム別に内容も異なります。

講師は現場の第一線で活躍している電通社員であり、どのコースにも一度は見聞きしたことのある有名なキャッチコピーやCMを手掛けてきた人物ばかりが参加します。広告業界を志望する人にとっては、非常に有意義な体験をすることができるでしょう。

インターンシップの種類

電通のインターンシップは毎年開催されており、今年は職種ごとに下記3コースが用意されています。

Aコース:コピーライターやCMプランナーの企画業務体験
「映像と言葉で心うごかすコース<ストーリー発想>」(講師:岡野 草平)

Bコース:ストラテジック・プランナーの企画業務体験
「あの手この手でその手があったかコース<ビジョン発想>」(講師:小布施 典孝)

Cコース:コミュニケーション・デザインやクリエーティブ・テクノロジストの企画業務体験
「つくってひろげるコース<プロトタイプ発想>」(講師:尾上 永晃)

3コースすべてで体験できるプログラムと、各コースに分かれて実施する専門プログラムがあります。プログラムは実践型で、講義・演習を通じて企画業務の体験をすることができます。

日程は全部で7日間と長めのプログラムです。メインは汐留にある電通本社が実施会場ですが、鎌倉の研修所で一泊二日の合宿という工程もあります。

全日程を通して参加する必要がありますので、参加を希望する方はスケジュールを確認の上、日程を確保してください。

エントリーの流れ

インターンシップの申し込み受け付けはウェブサイト上よりエントリー可能です。

インターンプログラムのコンセプトや主催者メッセージなども記載されていますので、応募前に一度目を通しておいた方がいいでしょう。インターン参加には選考が必須ですので、事前準備に役立ちます。

参加資格

電通のインターン参加資格は他社と少し異なる点があります。

まずは現在大学及び大学院に在籍している学生で、過去インターンの「アイデアの学校」に参加していない人が応募可能です。

そして、大学4年、大学院2年も参加対象であり、すでに就活を終了して他社の内定を所持している人であれば、別のルートから応募が可能です。

エントリーシート不要で、内定先と内定先でやりたいことを記述してエントリーすることができます。

参加時の服装

特に指定はされていませんが、インターン実施会場が汐留の電通本社ビルと、鎌倉の電通研修施設となります。基本はリクルートスーツが無難でしょう。

また、インターン中は一泊二日の合宿プログラムがあります。その際は、あまり華美でない服装が望ましいでしょう。

マイページに送られてくる情報をこまめにチェックし、気になるようであれば電通のインターンシップ事務局に問い合わせると安心です。

交通費・報酬

報酬はありませんが、インターン実施中の昼食と鎌倉合宿の宿泊費は会社負担となっています。遠方に住んでいる方にのみ、交通費が支給されます。

「映像と言葉で心うごかすコース<ストーリー発想>」

「映像と言葉で心うごかすコース」では、コピーやCMに関する企画の仕方を学びます。コピーやCMというと意味合いが狭くなりますが、幅広く「言葉」と「映像」を考える方法を学べる場と認識したほうがわかりやすいでしょう。

インターンシップの内容

3つのコースの中では最も「表現」に焦点を置いたコースとなっています。
他のコースとの合同で行うカリキュラムもあり、様々な角度からアイデアの発想の方法を学ぶことができます。

共通内容は、それぞれのコースの講師をする社員からの講義、グループワーク及びプレゼンです。専門講義と演習については、コース別のものが用意されています。

募集人数

募集定員は20名となっています。応募が殺到することが予想されますので、早めにエントリーすることをおすすめします。

選考フロー

「映像と言葉で心うごかすコース」(以下Aコース)のインターンシップ選考フローは下記のとおりです。

  1. エントリー&エントリー課題提出
  2. 一次選考結果連絡(メール)、二次課題の案内
  3. 二次選考:Aコース二次課題提出締切
  4. Aコース二次選考結果連絡
  5. 三次選考:Aコース面談
  6. 三次選考結果連絡
  7. インターンシップ参加スタート

エントリー課題

コース毎に一次選考の課題が異なります。「映像と言葉で心うごかすコース」の一次選考課題は以下のようになっています。

  • 自分の経験した信じられないようなことをツイート3連投で面白く伝えてください。(全角140文字以内)
  • 思わず聞いてみたくなるようなアルバムのアーティスト名・アルバムタイトル・10曲の曲名を考えてください。(アルバムタイトル:全角20文字以内・アーティスト名:全角20文字以内、曲名:全角20文字以内)
  • 近所にあった個人店が閉店していました。シャッターには、貼り紙が貼られています。思わず笑ってしまった、その貼り紙の内容とは。(言葉でも絵でも構いません。計5個記入してください。)

課題はすべてマイページ上の入力画面から回答するようになっています。最後の「貼り紙」に関する課題は、A4サイズのPDF、2MB以内のフォーマットに自由に表現してください。

所感

まず、他のコースにも言えることですが、一次選考の課題がかなりの難易度となっていることに驚きます。全国の「アイデア」に自信のある学生たちを20人に絞るのであれば、これくらいの課題が必要だということでしょう。

サブテーマが「ストーリー発想」となっているので、アイデアを形作る過程で「ストーリー」の組み立て方を特に学びたいという方にはおススメです。

「あの手この手でその手があったかコース<ビジョン発想>」

「あの手この手でその手があったかコース」では、空想、仮説、遊び心を大切にしながら様々な課題に対して「その手があったか!」と思うようなアイデア光る解決策を生み出していくことをテーマにしています。

インターンシップの内容

発想力で「一から新しいものを創りたい」という人向けのプログラムです。広告に興味がない人でも、これからの新しいクリエーティブソリューション産業を自ら切り開いていきたい、という気概があれば参加できます。

こちらも、コースの講師をする社員からの講義、グループワーク及びプレゼンがあります。専門講義と演習については内容が異なるものが用意されています。

募集人数

募集定員は20名となっています。応募が殺到することが予想されますので、早めにエントリーすることをおすすめします。

選考フロー

「あの手この手でその手があったかコース」(以下Bコース)のインターンシップ選考フローは下記のとおりです。

  1. エントリー&エントリー課題提出
  2. 一次選考結果連絡(メール)、二次課題の案内
  3. 二次選考:Bコース二次課題提出締切
  4. Bコース二次選考結果連絡
  5. 三次選考:Bコース面談
  6. 三次選考結果連絡
  7. インターンシップ参加スタート

エントリー課題

コース毎に一次選考の課題が異なります。「あの手この手でその手があったかコース」の一次選考課題は以下のようになっています。

  • 今日本に最も必要とされている「新しい祝日」をつくり、その「日付」と「名前」と、なぜ必要なのかという「理由」を教えてください。※確かにそんな祝日あるといいな、という納得感の強さと、発想力の豊かさを見られます。
  • 日本一、積雪量の多いA市に行きたくなるアイデアを考えてください。※行きたい、と思える行動喚起力の強さと、他の人と被らない発想力のユニークさを見られています。

課題はすべてマイページ上の入力画面から回答するようになっています。文字数制限はなく、A4サイズのPDF、2MB以内のフォーマットに自由に表現してください。

所感

3コースそれぞれにテーマがあり、こちらのコースは「あの手この手でその手があったか」コースです。その名の通り、他の3コースに比べ、独自の発想力、ユニークさなどの個性を強く見られていると感じました。

新しいものを世の中に仕掛けたい、というクリエイティブ思考の人にはかなりやりごたえのあるプログラムです。人の心を揺さぶるアイデアの生み出し方を学ぶことが出来るでしょう。

「つくってひろげるコース<プロトタイプ発想>」

「つくってひろげるコース」では、社会にある「なんとなくそういうもの」という通念に対する違和感に対して解決策を考える「アイデア発想」を鍛えるプログラムです。

そして、他のプログラムと異なるのは「思いついたアイデアを広げて実現するためのツールの活用方法」を共に考えることです。

インターンシップの内容

このプログラムでは、「アイデア発想」と、それを世に出し広めるツールを合わせて考える内容となっています。デバイス、プログラム、デザイン、アートなど、何かしらのツールが使える人には有利です。

他のコースと同じく、それぞれのコースの講師をする社員からの講義、グループワーク及びプレゼンがあります。専門講義と演習はコース専用のものが設けられています。

特徴的なのは、参加者は二人一組のバディを組んで参加することです。アイデアに自信はあるけどデザインが出来ない、アイデアに自信はないけどテクノロジーへの理解はある、などお互いのスキルを補い合って参加することができます。

募集人数

募集定員は12名となっています。バディを組んでの参加のため、実質6組限定の参加となります。

選考フロー

「つくってひろげるコース」(以下Cコース)のインターンシップ選考フローは下記のとおりです。

  1. エントリー&エントリー課題提出
  2. 一次選考結果連絡(メール)、二次課題の案内
  3. 二次選考:Cコース面談
  4. Cコース二次選考結果連絡
  5. 三次選考:Cコース面談
  6. 三次選考結果連絡
  7. インターンシップ参加スタート

エントリー課題

「つくってひろげるコース」では、一次選考の課題=面談の中で聞かれる内容となっています。課題は以下のようになっています。

  • あなたがこれまで開発に携わったサービスや作品(ウェブサービス、アプリケーション、プロダクト、プロジェクトなど)を教えてください。※どういうものかの説明と、チームでの自分の役割や携わり方を詳しく記述します。
  • あなたが誰にも負けないといえるほど好きなものを教えてください。※内容は自由ですが、なぜ好きか、どれほど好きか、どんな影響を受けたかなど、自分の熱量を記述してください。

課題はすべてマイページ上の入力画面から回答するようになっています。文字数制限はなく、A4サイズのPDF、2MB以内のフォーマットに自由に表現してください。過去の作品提出は、掲載しているURLの添付でも可能です。提出は何作品でも問題ありません。

所感

「つくってひろげるコース」では、企画の発想だけではなく制作から開発、そしてプロトタイプレベルながら実装まで行なう可能性があり、他の2プログラムよりもより実践的、かつ難易度が高い印象です。

バディというシステムも、自分の足りないスキルを補い合えるというメリットと同時に、誰かと一緒に作品作りを体験するというチームプレイができるかどうかというスキルも見られているように感じます。

電通インターンシップの選考対策

とにかく独自の発想力、ユニークなアイデアを持つ人が求められています。一次選考の際に提出する課題については、面談などで話題にされることもあるでしょう。課題提出、面談それぞれで注意すべきことを確認していきましょう。

課題対策

エントリー時、一次選考である課題提出が最初の難関です。過去に参加した学生の体験談をもとに、以下3つの重要なポイントをまとめました。

その1.キャッチコピーを定める大切さ
他の人が生み出していないような造語、体験をもとにした文章やキャッチコピーをつくることが大切です。ユニークかつシンプルなものが、相手の印象に残ります。
その2.オリジナリティの重要性
印象的に見せるコツは、他人の真似やトレースではなく、いかに自分の個性を元に生み出したかということです。
その3.ビジュアルの大切さ
とくに作品を提出する課題などについては、相手に印象付けるためにイラストやデザインの配置、メリハリをどこに置くかなどが重要なポイントです。

その人のオリジナリティがすべてを左右する課題です。自分のとっておきのアイデアを武器に、選考にチャレンジしてください。

面談

一次選考時の課題内容について聞かれるため、自分の提出した内容についてはしっかり話ができるようにしておきましょう。「なぜこう考えたのか」をひたすら深堀されます。

面接官が「この人は面白い!」「もっと話を聞いてみたい!」と感じることが選考突破のコツです。

選考を受けるにあたって大切なポイント

早稲田や慶応、東大京大などのそうそうたる大学が多く、それぞれ強烈な個性を持つ学生ばかりが集まっている印象です。タイプは様々で、何かしら自分のスキルに自信がある学生が参加しています。

「つくってひろげるコース」については、バディと一緒に参加するため、お互いに面談の準備をしておくことが必要です。どんなことをアピールするか、事前に打ち合わせしておいた方が良いでしょう。

電通インターンシップ参加者は就職に有利になるのか?

電通のインターンシップは採用に直接的関係はありません。ただし、インターンのプログラム内容からわかるように、同社は「アイデアをカタチにする力のある学生」を非常に強く求めています。

インターンでの内容が採用担当者の印象に残れば、本選考時に担当者に名前を覚えておいてもらえるなど、有利になる可能性はあります。

特に広告業界はインターンの経験者を採用選考時に優遇したり、採用開始時に個別に学生にアプローチしたり、というケースはしばしばみられます。電通志望者は、インターンで優秀な実績を残しておいて損はないでしょう。

電通インターンシップの参加意義と思えるもの

今の時点でアイデアを生み出す力、表現力に十分な自信がある人でも、ぜひ参加を検討してください。

最前線で活躍するクリエイターを講師に、様々な講演を受け、ワークに対してフィードバックを受ける経験を得ることでさらに力はブラッシュアップされるはずです。

そうして、電通のインターンに参加することで、電通のもとめる人物像に近づくことができれば、それは参加意義があるといえるでしょう。

7日間という長いプログラムの中、全国からアイデア力に自信のある優秀な人材と同じ場所で同じ経験をし、発想力を競い合うという体験は、今後就活だけでなく、社会に出た後でも必ず役に立つはずです。

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