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イラストレーターの魅力と本質。様々な媒体で活躍する本田亮さんインタビュー

この記事の取材ご協力者様
本田 亮 さん
イラストレーター
私たちは、書籍、ポスター、WEBなどで日常的にイラストを目にしています。イラストは、文字だけではわかりにくいイメージを的確に伝えたり、魅力的に装飾したりするためになくてはならないものです。
そして、クライアントから依頼を受けてイラストを制作するのが「イラストレーター」です。自分の作った作品が世の役に立ち、多くの人に見て楽しんでもらえる素敵なお仕事ですよね。
クリエイティブな仕事は「なりたい職業ランキング」上位の常連でもあり、絵を書くのが好きでイラストレーターの仕事に憧れている方は多いようです。しかし、どうやったらなれるのか、どのような人が向いているのか、わからないこともありますよね。
そこで今回は、英国から帰国後にイラストレーターとして幅広く活躍されている本田亮(ほんだりょう)さんに、イラストレーターのお仕事について色々なお話をおうかがいしました。
さまざまな媒体で活躍する、イラストレーターの本田亮さんインタビュー
中学生の時に渡英し、アート&デザインの部門で世界的に有名なノーザンブリア大学グラフィックデザイン科(BA)を卒業。帰国後にイラストレーターとして活動を開始された本田亮さん。
書籍、WEB、内装壁画などのさまざまな媒体で活躍されている本田さんに、イラストレーターというお仕事の魅力や本質についてインタビューしました。
イラストレーターの仕事内容


8時半 朝食
9時 仕事
12時 昼食
13時 打ち合わせ・買出し
15時 仕事
19時 夕食
20時 仕事
24時 就寝
朝は大抵、7時半くらいに起床して、近所の小学校の登校路へ旗振りをしに出かけます。旗振りは、毎朝決まった時間に起きる為と、そもそも仕事が座業なので、少しでも歩く習慣ができたらと始めました。
8時半くらいに帰宅して軽く朝食を摂り、仕事を始めるのは9時~9時半くらいでしょうか。
昼食は家で作ったり、外で食べたりとまちまちです。
午後はそのまま家で仕事することもありますが、打ち合わせで外出したり、画材の買い出しなどにでかけたりします。
仕事は大抵夕飯までに終えるのが理想ですが、忙しい時期は日をまたぐ時刻まで作業することもあります。

繁忙期には遅くまで作業をされることもあるとはいえ、規則正しい生活…と言われて多くの方がイメージされるような、理想的なタイムスケジュールですね。クリエイティブなお仕事をされている方はもっと…こう、フリーダムな感じだとイメージしていたので、正直意外でした。
作品を描く際に、もっとも意識されていること

特に人物を描く機会が多いので、1カットの挿絵でも、キャラクターの表情からちょっとでもストーリーが連想できたらいいな、と思って描いております。

イラストレーターの大変なところと魅力

上手く描こう、と考えるのは当然ですが、それ以上に誰が見ても自分の絵だとわかって貰えるように描くことが、特に難しい点です。
イラストレーターとしての仕事の魅力はたくさんありますが、特に挿絵の仕事が好きな僕としては「本」という形に仕上がって、手に取った時が特に嬉しい瞬間です。またそれが書店の本棚に並ぶ嬉しさもあります。

相手が企業であっても個人の方であっても、同等に仕事を受けることができて、納品後の相手の反応を知ることが出来るのは、僕にとってこの仕事の魅力です。
イラストレーターに求められる能力、向いている人とは


修正作業というのは、絵という商品を作るためのクライアントとの大切な微調整なので、細かな要望にも丁寧に対応する必要があります。
イラストレーターは絵を描くプロではありますが、クライアントは絵を見るプロであることを忘れてはいけません。
また、イラストレーターはただ言われたことを絵に描くだけではなく、特に仕事の初期段階である打ち合わせでは、時に相手も気づいていなかったようなアイデアを提示する役割も担っています。
クライアントが何を求めているのか考え、汲み取り、形にする力。それがイラストレーターには求められているのだと思います。

イラストレーターの展望

データという扱いやすい商品だからか、時に望まぬ扱われ方をされてしまった同業者の話を聞くことも多くなりました。ウェブサイト等から無断使用されてしまった例や、本来の使用目的とはまったく違う使われ方をされてしまった例など…。
相手に悪気がない場合もありますが、絵や音楽など、持ち主や権利などが曖昧に扱われがちな媒体だからこそ、作り手側の意識は強く持たねばならないと感じます。
値段構成や、二次使用に関する知識、契約書の用意などは自分だけでなく、他のイラストレーター、換言すれば業界全体の為になるはずです。

イラストレーターを目指す方へメッセージ

どういった内容やテーマの絵であっても、見てくれる人のことを考えて、人を楽しませられる絵を描くことを忘れずに活動してほしいです。
そして、時には自分の絵のスタイルについてはもちろん、数多いる他のイラストレーターの絵を見て、悩んだり、ないものねだりのような感情になってしまうこともあるかもしれません。
そのような感情は持って当然だと思いますが、一番大切なことは自分の絵を自分らしく追求すること、描き続けることだと思います。
自分の可能性を広げられるよう常にチャレンジを忘れないでください。

イラストレーターとしてお仕事の奥の深さや、世にでた作品がまた縁を運んできてくれることと、完成物を納品したときの依頼側の反応を見られることの喜びなど、さまざまお話をうかがって、「なりたい職業ランキング」上位のイラストレーターという職の魅力がもっと深いところで感じられました。
本田さん、本日はありがとうございました!
イラストレーター本田亮さんの活動内容をご紹介
今回のインタビューに協力いただいたイラストレーター本田亮さんについてご紹介いたします。
本田亮さんは、東京都町田市で創作活動を行っているイラストレーター。書籍、WEB、内装壁画などさまざまな媒体で活躍しています。
本田さんは、中学生の時に渡英し、社会人になるまで英国ニューカッスルで過ごされました。ノーザンブリア大学グラフィックデザイン科(BA)を2005年に卒業後は、帰国してイラストレーターとして活動を開始、2008年からは町田市でお仕事をしています。
人や動物、人を囲む生活を中心に、物語性を大切にしながらイラストを作成し、透明水彩絵の具、鉛筆、クレヨンなどを使ったパステルカラーのイラストは、優しい繊細なタッチが特徴です。
そのぬくもりの感じられる世界観は、小さな子供から大人まで、幅広い世代に親しまれ、本や雑誌、パンフレットなどの挿絵や装丁、店舗や企業の内装壁画など数多くの依頼を受けてイラストを制作しています。
また、個展や二人展などを開催し、ギャラリーに来る観客の皆さんをほっこりした気持ちにしています。
町田市で開催されるイベントをアートの力で盛り上げたり、まちだ大學ラジオ放送局「あなたの旅を聴かせて」を担当されたりと、地元愛にあふれたアーティストさんです。
書籍
実用書、児童書、エッセイなど幅広いジャンルにて、書籍の挿絵や装丁を手掛けています。
- 実用書
- 「愛のエネルギー家事」(加茂谷真紀著・すみれ書房)
「3歳からのアドラー式子育て術『パセージ』」(清野雅子、 岡山恵実著・小学館)
「ひとり親でも子供は健全に育ちます」(佐々木正美著・小学館)2019年9月出版の「愛のエネルギー家事」(加茂谷真紀著・すみれ書房)は、ストレスの原因になりがちな家事を楽しいものに変えてくれる、素敵なアドバイスが満載です。本田さんのイラストは全編80点以上掲載されています。イラストを眺めているだけでも、家庭や日常がいとおしいものに見えてきます。
- 児童書・ヤングアダルト向け・絵本
- ホームテック株式会社「OUR STORY -お客様と私たちの小さな物語-」
第5回森三朗童話賞受賞「カエルのメロン」(鬼村テコ著)
「スポーツのおはなし クライミング『わたしのビーナス』」(樫崎茜著・講談社)
「おしごとのおはなし ママはお医者さん」(あさのあつこ作・講談社)
「あたしのクオレ」(ビアンカ・ピッツォルノ著・岩波少年文庫)
「小学生になったら図鑑」(ポプラ社)
「ひらめきちゃん」(中松まるは作・あかね書房)
「3つの鍵の扉」(ソニア・フェルナンデス著・晶文社)
「94歳から10代のあなたへ伝えたい大切なこと」(吉沢久子著・海竜社)
各国に翻訳される名作絵本「ぼくは 生まれたとき」(本田亮翻訳・ニジノ絵本屋)
- エッセイ
- 「昭和歌謡は終わらない」(近藤勝重著・幻冬舍)
「生きているうちに。」(ジョンキム著・サンマーク出版)
「アガサ・クリスティを訪ねる旅」(平井杏子著・大修館書店)
- テキスト
- カブスカウト用書籍「カブブック」シリーズ
NHKラジオテキスト「まいにちスペイン語」
新版CD BOOK「はじめての」入門書シリーズ(明日香出版)
書籍を飾るイラストのほか、朝日小学生新聞、小説新潮、タウンワークなど、新聞や雑誌等の挿絵も多数作成しています。
グッズ・壁画
グッズ、パンフレット等のイラスト、企業、飲食店等の内装壁画の制作も多数手がけています。
「スターバックスコーヒー町田パリオ店」10周年記念タンブラー
町田モディ・マルイのクリアファイル
社会福祉法人嘉祥会「ぬくもりの園」のパンフレット
キネマ旬報社企画「映画感想文コンクール2018」メインビジュアル
海老卸専門店「亀福」ポートレイト
壁画(株式会社テンナインコミュニケーション、まつとかえでの保育園ほか)
本田さんのオリジナルグッズは、SUZURIウェブショップでも販売しています。
個展
本田さんは、町田市を中心に全国で精力的に個展を開催しています。ここでは、その一部をご紹介いたします。
- 北原白秋 詩と童謡の世界展
- 北原白秋の詩と童謡を、装画家・装丁家が10冊の絵本に仕立てて表現する個展が開催されました。本田さんは、デザイナーの村上佑佳さんと、絵本「東京景物詩及其他」を制作しています。 (2019年12月 恵比寿 Galerie Malle)
- 43万人の個展
- 「まちだはまちだプロジェクト」の一環として開催されている大きな芸術祭「パリコレッ!芸術祭2019」の企画です。同じ町田市民で絵本作家の中垣ゆたかさんと共同で、大きなキャンバスに43万人のまちを描きました。
高度成長期の1973年に町田市で開催された「23万人の個展」をオマージュしたもので、一般のお客さんも参加し大盛況となりました。(2019年7月 町田パリオ)
- 「町田稲荷の狛狐」展
- 町田市の今昔をテーマとした個展です。実在する町田稲荷の狛狐が、2人の女の子に化けてまちの中を散策する物語にそって、街の風景画が展示されました。
2017年12月には町田パリオで、2019年3月にはグランドオープンした町田小田急百貨店で個展が開催されました。
- 町田タンデム
- 2015年に町田市役所で開催された作品展。父娘と猫1匹が町田の靴屋を目指し、タンデム自転車で走り回る物語にそって、町田のランドマークや市民になじみ深い景色が登場します。 本田さんが地元で初めて開いた個展です。
アニメ作家の若井麻奈美さんがアニメーションも制作しています。
- Picnic Parade
- イラストレーター小松ゆりこさんとの二人展、ピクニックをテーマに大人もワクワクする世界感を演出。(2014年 表参道ギャラリードゥディマンシュ)
イベント
本田さんは町田市内のイベントでも、さまざまな創作活動をおこなっています。その一部をご紹介。
- 「出汁の奏でる町の音」
- 弾き語りアーティスト福原希己江さんとのコラボイベント。町田の乾物屋さん、うどん屋さんで本田さんはライブペイントを行いました。
- 「学校図書館を考える会」主催「へんてこメガネを作ろう!」
- 町田の中央図書館で「学校図書館を考える会」主催「へんてこメガネを作ろう!」ワークショップの企画を担当。
- 「遊団地~団地はケーキである~」
- 町田木曽団地で「遊団地~団地はケーキである~」トータルアートワーク&メインイベントの下敷きワークショップを開催。
仕事の本質を理解してあなたもイラストレーターを目指そう
現役売れっ子のイラストレーター本田亮さんから、普段なかなか聞けないイラストレーターの本質について具体的なお話を聞くことができました。
イラストレーターになるために求められるスキル、仕事をするうえで画力以外に必要になってくる要素など、イラストレーターを目指す方にとって参考になるお話だったのではないでしょうか。
町田市を拠点に全国に活動の場を広げている本田亮さんの、今後のさらなるご活躍を期待しています!
※本田亮さんのWEBサイトでは、今回ご紹介させていただいた作品以外に、まだまだたくさんのイラストが掲載されています。ぜひチェックしてみてください。

本田 亮 さん
イラストレーター
(本記事の情報は2020年1月時点のものです)
