年代別の平均年収。400万以上は何歳くらいから?

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転職をしたいと考える時の理由の背景には、年収が関係していることが少なくありません。基本的には前の年収を超えたいと考えるか、人並みの年収が欲しいと考えることが多いです。

前職での年収を超えたいという理由は、極めてシンプルで理解しやすいです。そして比べることが簡単なので、自分自身で結果を判断することができます。

しかし、人並みの年収が欲しいという場合にどのように判断すればいいのでしょうか。

ここで参考になることは、平均年収の存在です。あくまで平均ではあるので、一概に平均年収より多ければよいというものではありませんが、少なくとも自分の転職活動の目標にすることはできます。

今回は、転職する際の指標にするために主な業界の平均年収と、年代別の平均年収をまとめました。

※年収、手取り、世帯年収の定義については年収、手取りの定義・世帯年収の年齢別平均値の記事でも詳しく説明しています。

日本の平均年収はどの程度なのか

はじめに各業界や年代別の年収をまとめる前に、日本全体の年収について把握しておきましょう。

最近約10年間の平均年収は410万円~420万円程度で収まっています。これをより具体的な内容で表現すると以下のような例が考えられます。

例として典型的な正社員として働いている人の場合で考えてみましょう。

年収が410万と仮定すると、正社員の給与は通常月給+ボーナスで構成されています。ボーナスの幅はありますが、約3カ月程度と仮定してみましょう。

すると1年間で12カ月+ボーナス3カ月分で合計15か月となります。この15カ月の合計が410万となります。

すると、単純計算ではありますが月給はおよそ27.3万円、ボーナスが夏と冬併せておよそ109.3万円程度となります。

実際に使える手取り額は、この年収額から約1割から2割ほどを平均して減じた額になります。よって約2割と仮定するとおよそ21.8万円が手取り額となります。

つまり、日本の年収の手取り額は約22万円ということになります。

▼関連記事
手取り22万円の月給、年収、生活費とその内訳、生活レベル

これは、全体の平均になるので年代が上がれば上がるほどより多く稼げることになりますし、逆に高卒で地方の企業に入社した事務職のような立場の人はもっと低い額になります。

20代の平均年収は約300万

それでは、各年代ごとの平均年収についてみてきましょう。初めは、20代です。

20代の平均年収は約300万とされています。これは、20歳から29歳までの範囲で年収を平均化した数値です。

20代は主に18歳で高校を卒業し地方の企業に働いているパターンの人と、大卒で22歳に就職して働いている人の2パターンに主に分類されます。事務職などは前者が比較的多く、総合職の仕事は後者が多く働いています。

20代前半は新入社員の立場である人も多いためにそれほど責任ある仕事を任されることはあまりません。研修期間であることも多いので、給料は比較的押さえられており220万から250万程度の年収で動くことが多いです。

これに対して、20代後半になってくると係長などの次のステップにある人も多くなりこうした何らかの役職についている人は、その分年収が高くなります。

また、正規社員が非正規社員かでも大きく差がでます。非正規社員は基本的に各種手当とボーナスが出ないので、その分大きく年収に差がでます。50万前後は最低でも差があると見るといいでしょう。

30代の平均年収は約450万

次に30代の平均年収について見ていきましょう。

30代は、基本的に役職についている人が多くなりその差によって大きく年収に差が生まれます。

30代の平均年収は約450万程度となっています。

企業の活動においても、一番活動力がある人たちが多い年代です。20代と違って程ほどに経験を積み、人によってはマネジメントなどの仕事を任されている場合も多くあります。

そして、40歳以上と違って現場における行動力も最も高い年代です。このため、経験と行動力のバランスを兼ね備えている年代なので、結果的に年収の差が生まれやすいと言えます。

40代の平均年収は約550万

次に40代の平均年収について見ていきましょう。

40代は、管理職が中心となります。大企業で優秀な場合にはそろそろ役員に手が届く年代でもあります。このため、さらに年収の差が広がることになります。

40代の平均年収は約550万程度となっています。

この年代になると、そろそろ現場で活動することが体力的に厳しくなってきます。そのために、管理職級に上がることが多いので以下に自分のもとで働いている人をマネジメントできるかが、昇進の有無を分けるようです。

平均年収はあくまで平均

平均年収は、それぞれの年代で働いているさまざまな立場の人を全てまとめて平均化したものです。そのために、実情では平均年収をもらっている人はほとんどいない場合もあります。

20代の場合には、非正規などで月に10万円に満たないような給料しかもらえない人から、営業などで成績を出して年収400万から500万程度もらっているような人までを合算して平均しているためです。

2極化が進んでいる中で、転職や就職を考える時には自分が志望する業界がどの程度稼げるのか、或いは稼げる業界がどこであるのか気になる場合もありますが、あくまでそれらの情報は参考程度に留めておくようにしましょう。

自分のやりたいことに向かって、悔いの残らないように全力で進んでいきましょう。

転職で後悔したくない方は、企業の口コミや給料明細が見られる「キャリコネ」で、応募先企業の年収を把握しておくこともおすすめします。

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