ディレクションとは。意味、仕事内容、向いている人の特徴

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仕事を探している時、よく目にするのが「ディレクション業務」に関する求人です。しかし、ディレクションと言われても、いったいなんのことなのかわからないという人も多いのではないでしょうか。

似たような言葉に「ディレクター」がありますが、ディレクターと違いはあるのか、そもそもディレクターもどういう仕事をするのかと、悩んでしまいますよね。

そこで、ディレクションとはいったいどんな仕事内容を指すのか、またディレクション業務をするにあたってどんなスキルが必要になるのかをご紹介します。

ディレクションとは、作業の総指揮者のことを指す

ディレクションとは作業全体の総指揮を行う仕事です。いわゆる「ディレクター」と呼ばれる人たちが行っている作業がディレクションになります。

ディレクションの仕事では、クライアントとやりとりをしてコンセプトを決めたり、チームの人に仕事を割り振ったり、トラブルに対処したりなどして、作業の最初から最後までを監督し全体のクオリティーを管理します。

例えば、「ある商品を紹介するパンフレットを作って下さい」と言われたら、どうするでしょうか?

まず、商品について詳しく知っている人に、商品の特徴や良いところを細かくヒアリングしますよね。その上で、どんなパンフレットにするか、全体の方向性や、何ページにするかなどの構成を依頼者と相談しながら決めなければなりません。

また、パンフレットのデザインを決めるためにはデザイナーを選定し、発注する作業も必要です。パンフレット内には文章も必要なので、ライターにも同様に依頼します。

そして最初に決めた方向性に沿うよう、デザイナーやライターに細かく指示しながらクオリティを管理します。もちろん、途中でトラブルが発生したらそれに真っ先に対処しなければなりません。

デザイナーやライターのスケジュールを把握し、納期に間に合わないようなら他の人に依頼し直すこともあります。こうして細かな処理を繰り返しながら、最終的に期日までに、完成された1つのパンフレットを作り上げます。

このような一連の流れがディレクションのお仕事です。

このような性質上、ディレクションの仕事は非常に多岐に渡ります。全体の総指揮というとかっこいい響きですが、実際には細々とした裏方的な作業もたくさんあります。

また、場合によっては指揮だけでなく、実際に自分で作業に当たることもよくあります。

未経験なら、その分野においての知識を一通り持っておこう

ディレクションは全体の作業を把握し、トラブルが起きたら的確に対処しなければなりません。そのため、まず「その分野においてある程度の知識があること」が大切です。

例えばデザインや印刷などの知識が全くないのに、いきなり商品カタログ作成のディレクションを担当することになったら、困ってしまいますよね。

専門用語もわかりませんし、どんなトラブルが起きる可能性があるのか、どうしたら解決できるのか、それぞれの作業がどんな流れで始まり、どのくらいの時間がかかるのかといったこともわからないはずです。

作業する方も、ディレクターがそのような調子では説明に困ってしまいます。実際、全く違う分野の人間がディレクションを担当することもありますが、大変苦労しているようです。

その道のプロフェッショナルである必要はありませんが、できるだけ自分の経験したことのある分野のディレクション業務を選ぶとよいでしょう。

また、ディレクションの求人の場合、「ディレクション経験者希望」もしくは「未経験可」など記載のあることも多いので、未経験の場合は未経験可と明記されている求人に応募すれば安心です。

こんな人が向いている!ディレクションに必要な資質

では、実際にディレクションに向いている人というのはどのような人なのでしょうか。一般的に、ディレクションに必要な能力をご紹介します。

リーダーシップ

ディレクションを行う人はいわばチームリーダーのような役割で、チームメンバーの作業を監督し、統括する仕事になります。そのため、どちらかといえばリーダーシップのある人や、仕切り屋さんに向いているでしょう。

全体の把握力

ディレクションを行うには、全ての作業の流れを管理し、指揮をとる必要があります。そのため、1つ1つの細かな作業にとらわれるのではなく、全体をまとめてみて考えられる人にディレクションは向いています。

判断力

ディレクション業務を行うにあたっては、ディレクターに重い責任がふりかかります。そのため、例えばとっさにAとBどちらがいいか判断する、というような状況に迫られた時、すぐに結論が出せるような判断力が必要です。

もちろん周囲と相談して結論を出すことも重要ではあるのですが、何でも聞いて回るのではなく、ある程度自分の責任で判断し指示を出せる人でないと、ディレクション業務は難しいでしょう。

スケジュールの設定調整能力

ディレクション業務において非常に重要なのが、スケジューリング能力です。

全ての工程に対してどのくらいの配分で進めればいいのかを把握し、適切に各チームメンバーに仕事を割り振り、作業に遅れが見られる場合にはすぐさまそれを調整できる力が必要です。

また、単純に作業を設定するのではなく例えば「Aの作業を、Bの作業の前にやった方が効率がいい」というように上手に段取りをする能力もあるとよいでしょう。

日頃から自分のスケジュールをしっかり管理している人、そしてそれを実行できる人であることが重要です。さらに、自分だけでなく他人の分までスケジュールを把握し、管理できる人がディレクションに向いています。

トラブルの際の柔軟な対応力

何かトラブルがあった時、ディレクションを行う人はどんなトラブルに対しても柔軟に対応し、解決策を考えて指示を出さなければなりません。どんなトラブルが起きても問題がないように、

  • あらかじめ余裕を持ってスケジュールを組んで取り組める人
  • 起こりうる、あらゆるトラブルを事前に想定しておける人
  • 想定外のことが起きてもペースを乱されない人

がディレクションに向いています。

コミュニケーション力も必要

ディレクション業務においては、コミュニケーション能力が非常に重要になります。例えば、ディレクションをするならクライアントとの細かなやりとりは欠かせません。

クライアントの中には、実際にその分野にあまり詳しくない人も多くいます(例えば、商品のパンフレットを作ってほしいという人に、デザインの知識があるとは限りません)。

このような人たちと上手にコミュニケーションをとり、求めているものを正確に察知するだけの理解力が必要です。また、チームで仕事をする場合はチーム内の人間の相性や、それぞれの適正を考慮して仕事を割り振らなければなりません。

さらに、トラブルがあった時には話し合ったり、作業が円滑に進むよう各方面にそれとなく根回しをしたりといったことも必要になります。このような行き届いた配慮をするためにはコミュニケーション能力が欠かせません。

作業するのは人間で、その人間を動かすのがディレクションを担当する人間です。各方面でコミュニケーションを密にするのが、ディレクションを成功させる秘訣でもあります。

やめておくべき?ディレクション業務に向かない人の特徴

一方で、ディレクション業務に向かない人というのはどのような人でしょうか。よくある特徴を挙げてみましょう。

自分で決められない人

言われたことだけをこなしたい人、自分であれもこれも考えるのが面倒だという人はディレクションには向きません。ディレクションはリーダー的存在ですから、自分で考えて他の人に指示を出す側です。

判断力に自信がなかったり、周りの意見に振り回されすぎてしまう人はやめておいた方がよいでしょう。

自分のペースを乱されると引きずられてしまう人

ディレクションをしていると、トラブルへの対応はつきものです。

自分の予定を崩されるのが大嫌いな人や、トラブルに対応しきれず予定がどんどん狂ってしまい、ドミノ倒しのように全てがうまくいかなくなってしまうという人にはディレクションは向きません。

よくミスをする人

ディレクションの場合、誰かにミスをフォローしてもらうのではなく、むしろ自分こそが他人のミスを拾う立場になります。

ディレクションは全てのクオリティが落ちないように保つ必要があるので、もしも自分がミスをしてしまうと誰にも拾ってもらえず大変なことになります。

もちろん、誰にだってミスはあるものですが、細かなミスが目立つという人は、ディレクションには向きません。

やりがいのあるディレクションで、その分野への理解を深めよう!

ディレクションとは、作業全体を監督する仕事です。

なんだか難しいと思う人も多いかもしれませんが、実は、必要に迫られて、苦手でもディレクションをやらざるを得なくなり、気がつけばなんとなくこなせるようになっていた……という人もたくさんいます。

また作業も多岐に渡るため、何のディレクションをするかによっても、必要とされる能力は大きく異なります。企業によっては、未経験でもしっかりと研修を用意した上で、ディレクション業務を任せてくれるところもあります。

ディレクションは上を目指すとキリがありませんが、その分やりがいも非常に感じられる仕事です。また、その分野における理解も大きく深まり、視野も広がります。

もし経験したことのある分野のディレクション求人があるなら、一度は応募してみるのもよいのではないでしょうか。

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