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ノルマがない仕事は楽?ノルマがない分、他で求められること
ノルマという言葉を聞くと、いいイメージを持っている人はほとんどいないかもしれません。
ノルマがある仕事は常にその数字に追われ続けている状態にいるわけですから、中にはプレッシャーに押しつぶされる人もいるでしょう。締め日が近づくと、神経がピリピリするなんて人もいることでしょう。
そんなプレッシャーがあるのであれば、ノルマの無い仕事をすればいいじゃないかと考える方も多いでしょう。しかし、ちょっと待ってください。果たしてノルマがなければその仕事は楽なのでしょうか?
ノルマがないと言われる仕事というのは、恐らく多種多様あるのかもしれません。でも必ずしもノルマがない仕事というのは楽なのかは一概には言えないかもしれません。
ここでは、そういったことも含めてノルマがない仕事についていろいろ考えていきましょう。
そもそもノルマとは。ノルマがある業務のメリット・デメリット
ノルマとは、労働における基準量の中でも、半強制的に与えられたものを指し、大抵においては、時間的な強制も付け加えられることが多いです。
会社が、売上を一定以上確保する、決められた日までに一定量生産をする、競合するライバル会社に勝つなどの目的を達成するために課されます。
また、そういったノルマを達成させるために、またそのモチベーションをつけるために、労働者に対してノルマを達成すると報奨金や高額商品などの「インセンティブ」をつけることが多いです。
インセンティブの意味はこちらの記事で詳しく説明しています。
インセンティブ給の意味・発生の仕組み
そして、逆にノルマが達成できない場合は、減給や降格などのペナルティが課せられる場合もあるのが怖いところです。ただし、ペナルティが必ずあるというわけではなく、そういうところもあるということです。
ノルマがあることのメリット
労働者と経営側と双方にメリットは存在します。まず労働者にとってにメリットは、ノルマを課すことにより一つの目標(ここではいい悪いは別として)ができるので、そこへの方向性は示してもらえることです。
また、ノルマを達成すれば、達成していない人と比べると格段の給料などに差が生じるため、収入を増やすことができて、目に見える形で成果を実感できたり、達成感を味わうことができるのは大きいです。
そして、ある程度の継続性は必要かと思われますが、ノルマを達成し続けることができる人は、インセンティブという一時的収入アップだけではなく、基本給のアップや昇格など社内での立ち位置も変わります。
一方経営者側から見たメリットというのは、部下にノルマを課すことで、目標管理が目に見えやすいため、そこまで高度なレベルがなくても、進捗状況や達成度合いなどが確認・管理しやすくなります。
あとは、部下とのコミュニケーションの材料も口下手な上司でも、はっきりと目に見える形で目標管理ができるので、部下のコミュニケーションツールとしても使えます。
そして、予算管理が立てやすくなり、短いスパンで上方修正や下方修正もできて、全体での目標達成のコントロールがしやすくなるのも大きなメリットです。
ノルマがあることで起きてしまうデメリットとは
メリットがあれば、必ずそこにはデメリットも存在します。労働者側としては、ノルマの度合いにもよるところはありますが、精神的に追いやられる可能性があるということです。
できないその人が悪いという考えも絶対間違いだとは言いませんが、逆に絶対に正解だとも言えません。
あまりにもきつくなるようなノルマを課してしまうと、プレッシャーがかかってきてしまい、逆に労働意欲を失くしてしまうことにもなりかねません。そうなると立ち直るのには難しくなります。
場合によっては、うつ病などの精神疾患にかかってしまうということもしばしばあるのも現実です。ノルマの与え方や考え方によっては、負の方向へ持っていってしまう可能性もあるのがノルマです。
経営側から見たデメリットは、会社の方針自体がノルマ至上主義に陥ってしまう可能性があるということです。同時に、ノルマありきになってしまうと、色々社内でも軋轢が生じる可能性もあります。
また評価自体が実力成果のみで判断されるということも、必ずしも平等かという問題もあります。部署によるズレや、配属先の状況など、余程バランスよく評価をしないといけないということも言えます。
あと、ノルマの与え方を個人プレーメインにすることで、職場内のチームプレーが崩れてしまい、部署としての管理ができにくくなることもあり得ます。
そして、業績さえ上げていればなんでもいいという勘違いを生み出し、モラルの低い会社になってしまう可能性もあります。
そのため、ノルマの数値管理だけではなく、社員のモラルや人間性などの管理も同時にしていかないといけない難しさもありますので、上司のコミュニケーション能力より管理能力のハイレベルさが必要です。
ノルマのある仕事の一例
ノルマのある仕事はいろいろありますが、よく聞くものからそうでないものまで見ていきましょう。
金融機関
銀行などは預金者を一定数のノルマを課して集めるということがあります。最近では新規店舗がオープンするということはあまり多くはなくなってきましたが、オープニングの時は特に力を入れます。
あとは、カードローンなどの契約者を増やすためにノルマを課すなどもあります。
また、クレジットカード会社の場合は、カード会員を集めて、会員数を増やすためにノルマを課すということがあります。
保険会社
保険会社は月に何件契約をとってくるようにノルマを課すということがあります。まだ、ここが持っている実力や能力を加味した上で、個別のノルマが設定されるので全員同じということではないです。
住宅会社
これについても、個別で販売件数が設定されるようです。特に税金の仕組みが変わったりすると大きく影響しやすい業界でもあるので、大変そうです。
住宅は高額商品なだけに1つ売るのもなかなか大変…そんな不動産業界の事情については、こちらの記事をご覧ください。
不動産の営業がきついといわれる理由
車のディーラー
顧客を掴んでしまえば、定期的に買い替えができるようにはできるので、やり方次第ではかなりのやり手営業マンになり得ることができます。
運送業
特に個人向け宅配便業者がそれに当たるのですが、セールスドライバーなどの名称が付くほど運転して荷物を運べばいいという仕事ではなくなってきました。
お歳暮やお中元シーズンには、いろいろな案内をされるという人も多いのではないでしょうか。
アパレル
とにかく店の商品である洋服をその人に似合おうが似合わなかろうが、売らなければいけないという話もアパレル業界の人から聞きます。社割があるとしても、売上が少なければ自腹も容赦ありません。
余談ですが、アパレルの場合、仕事している時の服装もお店の商品を着なければいけないというのもありますので、それに伴う自己負担も大きくなってしまいます。
収入のある一定の金額はお店の服にかけなければいけないというのも少々問題かもしれません。
宝石商
高額商品を扱っていますので、アパレルほどの自己負担は少ないかもしれないですが、ある程度のノルマは覚悟しなければいけないでしょう。
携帯ショップ
携帯ショップは、その携帯電話会社が直接運営しているわけではありません。わかりやすくいうと、フランチャイズのようなものなので、ノルマは携帯電話会社から命じられます。
以前は、スタッフがひとりで10回線とかノルマ達成できずに契約せざるを得ない時もありました。1ヶ月で5万円以上の負担を強いられるなんてこともありました。
ただ、携帯電話をスタッフが何回線も持っていても意味がないですし、そういった問題に携帯電話会社も取り組むようにもなってきました。
かなり、コンプライアンス面でも注目されやすい業界でもあります。そういったこともあって、今では以前のようなプレッシャーはかからなくなってきました。
コンビニエンスストア
コンビニも基本的にはフランチャイズのお店が多いです。近年、おせちや、恵方巻き、クリスマスケーキ等に対し、ノルマが課されているとニュースにもなってきており、悪いイメージもついてしまっています。
報道後はそういったものは目立たなくなってきましたが、最近恵方巻きで大量の食材ロスが発生したという新たな報道も出てきており、そういったノルマ体質はいまだにあるんだなという印象は否めません。
スーパーやデパート
これらは、基本経営は直営店です。そういったこともあるのか、コンビニと同じように様々な季節商品が発売されるようになってきました。
そうなると、店舗間での販売競争が起きます。競争が起きることは決して悪いわけではないですが、結果数字が悪いと、社員や場合によっては、パートやアルバイトにまでノルマの影響が押し寄せてしまいます。
あまりいい傾向ではないことは確かです。
製造業
今までは商品となっているものを目標数という名のノルマとして販売させるというものですので、この場合のノルマというのは少し意味合いが異なります。
製造業の場合はその前段階といったところでしょうか。
販売会社が決めた目標量に応じて、製造会社に商品を発注するわけですが、受注した商品を決められた期日までに生産しなければいけないという意味でのノルマということになります。
売らなければいけないプレッシャーよりは負担は少ないかもしれませんが、期日までに生産して顧客に届けなければいけないという別のプレッシャーがあります。
ノルマがなければ仕事は楽なのか?
ノルマがなければ仕事が楽かといえば、答えはノーだといえます。ノルマがなければ数字に追われなくてもいいという気持ちにはなるのかもしれません。
しかし、仕事というものにはノルマがなければ、別の何かが求められるというのが普通です。
例えば、採用担当者の場合は、1年間で何人の採用をするようにと一定のノルマのようなものも求められることはあるとは思います。しかし、採用することも大切ですが、それだけではありません。
いかに採用した人を辞めさせないかの方が問われます。辞めさせないという表現は良くないかもしれませんが、企業としては1円もお金をかけずに人材を採用することはまずできません。
一定のお金をかけた上で採用活動をしています。その上で採用したけど、すぐに辞められてしまえば元も子もありません。採用後も給料を支払いながら教育もしています。
やっと仕事を覚え出したのにもかかわらず、辞められてしまったらそれまでにかけたお金は水の泡です。採用の時何を見ていたんだということになります。
そういったアフターフォローも採用担当には必要なのです。実は採用担当の1番のポイントは採用人数を増やすこともありますが、それよりも離職者を出さないことなのです。
アフターフォローは会社にとって売上が上がるわけではありませんので、お金を直接生みません。しかし、採用した大切な社員はこの先会社の売上を生む可能性をたくさん秘めています。
プライスレスだけどとても大切な仕事です。決して楽ではありません。
別の観点から見てみると、お金を管理する事務担当者は間違えなく、期日までの支払い業務や請求書作成、お金に関わる資料作成も基本1円でも間違いがあってはならないということです。
お金の関わるミスが発生すると、会社の信用問題にもなり兼ねませんので、場合によっては会社自体の存亡機器にも繋がりかねません。そういった意味では、特にミスが許されない業務です。
世の中には楽な仕事は絶対にない
こういったことから見ても、仕事の中でノルマの有無に関わらず、楽な仕事なんて絶対にないということは言えます。これは間違いないことです。
感じるプレッシャーの種類だったり、職務による責任の大小という観点では様々でしょうが、基本的には楽な仕事はないことだけは間違いありません。
ノルマもなくて、責任もさほどない方もいらっしゃるでしょうが、そういう方は体力的には頑張らないといけないとかいろいろあります。よって身体には負荷がかかります。
体力的に疲れるのか精神的に疲れるのかどちらにしても、楽では決してありません。
でも良く考えて見て下さい。ノルマってなんとなく営業に関わる数値的目標のように見られていますが、そんなことではないかもしれません。
何かしらのノルマ的なもにはどんな仕事にも自然と課されているのではないでしょうか?
事務職の人でも、いつまでにどこまでの仕事量しなければいけないという約束事はある種のノルマのようなものです。また、製造職の人も、今日何個商品を作らなければいけないというもの同じです。
先ほど例に挙げた採用担当の人でも、採用人数のノルマはあっったとしても、離職者を出さないようにすることもノルマのようなものです。
ですから、どんな仕事でも何かしらの形でノルマというのは必ず付きまとうものです。
ただ、精神的なプレッシャーの度合いなど異なる点はありますので、そういった身体や心の負担が自身の中でどこまでなら大丈夫なのかということで考えるといいでしょう。
もし、ノルマがきつくて転職しようかなとか考えているというのであれば、そういった身体や心の負担がどのくらいなら自分は大丈夫ということを抑えた上でどういった職種がいいのかを考えると良いです。
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