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TOEICスコアを履歴書に書く時の注意点。何点から書く?の目安
TOEICについてどのくらいご存知ですか。英語に関する有名なテストなので、名前は聞いたことがあるかと思います。
「志望している企業は英語を使う業務がないから必要ないだろう」と受験したことのない人もいるかもしれませんが、今ではTOEICは一般的な企業で指標とされているテストです。
就職先の幅を広げるためにも、TOEICを受けておいて損はありません。
今回は履歴書にTOEICのスコアを書くときの注意点や、何点から書くべきなのかなど、就職・転職活動に役立つTOEICのあれこれについてまとめました。
▼目次
世界で通用するって本当?TOEICの役割と種類について
まずはTOEICについて詳しく知ることからはじめましょう。
私が中学生のときは、TOEICよりも文部科学省認定実用英語検定、いわゆる英検とよばれる英語の試験が一般的でした。
TOEICについて知ったのは、大学生2回生のころです。
就職活動についての情報を集めていると、TOEIC受験が必須の企業や、高得点のスコアがアピールポイントとなることを知り、あわて取得方法を調べたことを覚えています。
いったいTOEICとはどんなテストなのでしょうか。
TOEICに合否はない。スコアの判定方法について
TOEICは国際コミュニケーション英語能力テスト(Test of English for International Communication)の略称です。
「トイック」ではなく「トーイック」と読みます。
英語でのコミュニケーション能力を評価するためのテストで、約150か国で実施されている国際的な試験です。
TOEICではテスト結果を〇級合格という仕組みではあらわしません。ここが英検と決定的にちがうポイントです。
合格や不合格での判定はなく、テスト結果はスコア、つまり点数であらわされます。
点数なので自分の目標スコアを設定しやすく、10~990点で判定される結果からそのとき自分にどれだけ英語力があるのかを詳しく知ることができます。
テスト形式はリスニングとリーディングが主体です。
リスニング100問、リーディング100問の合計200問を、2時間の試験時間で解いていきます。
記述ではなくマークシートの選択式問題で構成されているので簡単なように思いますが、ビジネス単語が使われることが多いので、慣れないうちはなかなか点数が上がりません。
TOEICは全国で年に10回実施されています。
申し込みの締め切りが約1か月半前なので、早めに申し込んで試験の準備をすすめましょう。TOEICの公式サイトでスケジュールの確認ができます。
またTOEICは結果発表まで1ヶ月ほどかかるので、就活のエントリーがはじまってから慌てて申し込むと、書類の発送までに間に合わないことも。
余裕をもって、エントリーの締め切り時期よりも早めに受験する必要があります。
種類豊富なTOEIC。受けておくべきテストはどれ?
実はTOEICにはさまざまな種類があります。
就職・転職活動に有利なテストはどれなのでしょうか。
TOEICのテストは
- TOEIC Bridge Test
- TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)
- TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)
の3種類があります。
TOEIC Bridge Testは初心者向けのテストです。
スコアの点数が高くても、企業からの評価に使われることはありません。満点であっても履歴書に書かない方が無難です。
ただ、まったくTOEICを受けたことがない人は、TOEICとはどういうものなのか知るためのプレテストとして受けてみてもいいと思います。
私たちがいわゆるTOEICやTOEIC公開テストとよんでいるものは、TOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)です。
TOEICを受験する人のほとんどがTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)を受けます。大学入学や就職活動の資格欄に記入するのも、一般的にはこのTOEICです。
TOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)は、ビジネスに必要不可欠である英語を「話す力」と「書く力」を調べるテストです。
一部の外資系の企業や、大学院の試験で基準になることもある上級者向けのTOEICだと考えてください。
どれもそれぞれ受ける意味のちがうTOEICですが、やはり就職・転職活動のアピールポイントとして使うためにはスタンダードなTOEIC Listening & Reading Test(TOEIC L&R)を選べば間違いありません。
混同しがちなTOEICとTOEFLのちがいとは
TOEFLという英語のテストを聞いたことがありますか?
読み方はトーフルです。どちらも英語能力をはかるテストなので、TOEICと混同して覚えられがちです。
TOEFLはTest of English as a Foreign Languageの略称で、
- 読む
- 聞く
- 話す
- 書く
の4つの英語能力を総合的に測定するためのテストです。
「読む」「と聞く」だけのTOEICと比べて、総合的に難しいとされているので、外資系の企業ではTOEICよりもTOEFLを重視されることもあります。
一般的なTOEICとTOEIC Speaking & Writing Tests(TOEIC S&W)が合体したようなテストですね。
難易度が高い分信頼性も高く、英語圏の大学へ留学するときは必須とされることもあります。
1964年にはじまったTOEFLは、1979年に新しくはじまったTOEICよりも国際的な知名度も高いので、自分の志望する企業の情報を調べてどちらを受けるべきか判断してください。
日本の企業の採用担当者はやはりTOEICのスコアを基準にすることが多いようです。
まずはTOEICのスコアで高得点を取得してからのTOEFL受験をおすすめします。
TOEIC IPテストの結果も履歴書に書いてOK?
少しややこしいのですが、一般的なTOEICとは別にTOEIC IPテストという試験があります。
私たちが個人で受験するTOEICは、いわゆるTOEIC公開テストとよばれるもので、
- 申し込み
- 受験
- 結果確認
まで、すべて受験者個人が行います。
一方IPテストは、学校や企業が10人以上の受験者を集め、その敷地内で試験を実施する団体受験です。
公開テストとIPテストは両方受けることができるので、公開テストを受けた翌週にIPテストを受験しても問題ありません。
IPテストの試験内容は、TOEICの過去問を再利用したものなので、設問形式は同じです。
つまり、公開テストはその都度新しい設問が用意されますが、IPテストは過去の試験問題を解くという形になります。
TOEIC公開テストに向けての練習として受験する人もいますが、もちろん過去問だからといって公開テストよりも簡単なわけではないので、十分なテスト対策が必要です。
TOEICの公式サイトに、どちらのテストを受験してもスコアの有効性に違いはないと明記されているように、スコアの価値はほぼ同義で採用担当者の評価に使われるといわれています。
しかし、ここで注意していただきたいのが公式認定証の発行についてです。
公式認定証とは、あなたがTOEICでこれだけのスコアを獲得したということを証明するための書類です。
公式認定証が発行されるのは公開テストだけで、IPテストはスコアレポート(個人成績表)と呼ばれる形式での発行になります。
IPテストで獲得したスコアもTOEIC公開テストと同じ評価として認められるとされていますが、履歴書と一緒に提出する書類のひとつとしてスコアレポートが受領されるかどうかは企業によってちがいます。
会社によっては公式認定証のみ認められる場合もあるので、注意が必要です。
やはりTOEICは、個人受験である公開テストを受けたほうが無難であると思います。
TOEICを履歴書に書こう!
では実際にTOEICのスコアを履歴書に書いてみましょう。
TOEICは履歴書の免許・資格欄に記入します。
まず日付の部分に試験日を記入しましょう。
TOEICの有効期限は2年だと思われがちですが、実は有効期限は特に定められていません。
TOEIC運営委員会が発行する公式認定証の再発行を認められる年数が2年以内とされているだけで、2年以上前に取得したスコアを書いてはいけないわけではないのです。
履歴書にいつ取得したものを記入しても問題ありませんが、企業によっては公式な提出書類が必要な場合や、何年前までの取得と定められていることもあります。
公式認定証の発行は受験後2年間の有効期限を守る必要があるので、注意してください。
次に取得したスコアを記入しましょう。
TOEICの正式名称は「TOEIC公開テスト」とし、横に「700点取得」というようにスコアを書いてください。
TOEIC IPスコアを記入する場合は「TOEIC 750点(IPテスト)」とIPテストであることを明記しましょう。
企業によってはTOEIC公式テストのみ記入が可能なケースもあります。エントリーシートの応募要項をしっかり読み込み、ミスのないように記入してください。
TOEICを何度か受験している場合は、
- もっとも高得点のスコア
- 直近に受験したスコア
のどちらを記入すればよいのか迷ってしまいますよね。
先ほどご説明したとおり、スコアに有効期限はないので、特に企業の注意書きがない場合は何年前のスコアを書いてもかまいません。
しかし、何年も前に取得したスコアを記入すると、採用側が「今でも英語能力は変わらないのだろうか?」と疑問に思ってしまうこともあります。
取得日が最近の日付であるスコアの方が、企業側への説得力も高くなるかもしれません。
やはり英語を自分のアピールポイントにしたいなら、定期的にTOEICを受験してスコアを更新していきましょう。
TOEICのスコアは本当に企業へのアピールポイントになるの?
TOEICは英語を頻繁に利用する業界だけでなく、一般の企業でも指標とされることの多いテストです。
業務内容に英語が必要ない会社でも、スコアの記入を求められることがあります。
しかし、企業によっては、このラインから下のスコアの人は応募できませんというように、足きりのスコアが決まっているところも。
ただテストを受けただけでは意味がないので、目標となるスコアを目指して頑張りましょう。
履歴書に書くTOEICのスコアは何点から?
では履歴書に書いてもよいスコアは何点からでしょうか。
もちろん、一律で「TOEIC〇〇点以上からしか履歴書に書いてはいけない」という決まりはありません。
また、応募する企業や職種によってもスコアの基準はちがってきます。
TOEICの調査によると、社会のグローバル化に対応するため全社員に求められる期待スコアの平均は「600点」とされています。まずは600点を目指して頑張りましょう。
TOEICでの600点は、英検でいえば2級から準1級の間くらいの実力です。
センター試験のレベルが2級くらいとすれば、簡単に取得できそうにも思えますが、それは受験に向かって毎日勉強を続けていた高校生のときの結果です。
ほとんどの人は、受験生時代よりも英語能力が低下しているのではないでしょうか。
TOEICは英語をビジネスとして使うことを前提につくられているテストです。
取得スコアの目安として、
- 600点以上…ゆっくり話してもらえば日常会話ができるレベル
- 700点以上…簡単な仕事上のやり取りも可能なレベル
- 800点以上…高度な仕事上のやり取りも可能なレベル
- 900点以上…専門書を読んだり議論を行うことも可能なレベル
といわれることが多いので、やはり600点以上はほしいところです。
TOEICの平均スコアは試験の実施回によってちがいますが、約580~590点です。必ず平均スコアをチェックしてから、履歴書に記入しましょう。
当然、国際的なビジネスに携わる企業を志望すれば、求められるスコアも高くなります。中途採用の場合、さらに高得点を期待されることも。
はじめから○点以上と応募資格を設けている企業も多いので、自分の志望する企業が英語での業務に力を入れているかどうか確認してみましょう。
低すぎるスコアを履歴書に書くと逆効果になってしまうケースも
TOEICのスコアでアピールポイントとなるレベルはどのいくらいなのでしょうか。
もちろん、点数が高ければ高いほど自分の強みとしてアピールすることができます。
企業にもよりますが、グローバルに仕事をすすめるうえで英語は必要不可欠です。
逆に低いスコアしか取得していないときは、資格欄に書かないほうがいいのではないかと悩む人もいると思います。
TOEICは英語力を証明するための試験なので、確かにあまりにも低いスコアは能力の証明になりません。
TOEICが発表したTOEICスコアとコミュニケーション能力レベルとの相関表によると、470点を取得すれば、英語での通常会話を理解し、限定された範囲内で業務上のコミュニケーションができるとされています。
730点の取得でどんな状況でも適切なコミュニケーションができ、業務上に大きな支障はないとされているので、やはり平均である600点から上を目指すのがベストです。
逆にTOEICのスコアが220点での場合、通常会話で最低限のコミュニケーションができるのみとされています。ビジネスには使えないスコアであることがわかりますね。
しかし、現在のスコアが500点台であっても、今後の成長を期待されて採用になる可能性もあります。
なかなかスコアが上がらないとき、履歴書にすこし水増しして書いてしまいたくなりますが、履歴書の詐称は信用を失う行動です。
企業によっては内定がでた時点でスコアの認定証を提出しなければならないこともあるので、記入したスコアの申告がうそだとばれてしまった場合、内定取り消しになりかねません。
くれぐれも履歴書には正直なスコアを記入し、何度も受験してだんだんスコアをのばしていきましょう。
TOEICの得点は何点あれば就職に有利なのか、こちらの記事TOEICの得点は就職にどのくらい影響する?求められる点数の目安でも説明しています。
英語力をアピールするならTOEICのスコアは必要不可欠
今やTOEICはビジネスマンの英語力をはかるもっともポピュラーな試験です。
もちろん、受けていなければどこにもはいれないというわけではありませんが、約6割の企業がTOEIC の結果を利用しているといわれています。
上場企業の75%が英語を使用する今、高い英語力は大きなアピールポイントです。
例えば楽天は、2010年に社内の公用語を英語にしました。
社内のTOEICの平均スコアは、なんと800点超え!やはりここでもTOEICがひとつの基準となっていることが分かります。ちなみにTOEIC800点を取得している人は上位一割、超難関なんですね…!
社内で英語が公用語になるほど極端な企業ばかりではありませんが、多くの企業が日本国内だけでなくグローバルな人材の育成に取り組んでいることは事実です。
まずは目標とするスコアを設定し、TOEICのテスト形式に慣れることからはじめましょう。
就活生は履歴書の作成や面接対策など、するべきことがたくさんあるなかでTOEICの勉強に取り組むのは大変かもしれません。
しかしTOEICを受けて損になることはありません。
就活までの時間に余裕をもって、一度だけ受けてよいスコアをとろうとするのではなく、2~3回受験して高得点を狙いましょう。
TOEICは複数回受けて慣れることで点数が上がっていく傾向にあります。
また、TOEICでの高得点取得は就職・転職活動に有利なだけでなく、入社後の昇進・昇格の要件としても必要になることもあります。
志望する業界には必要ないしとはじめから切り捨てるのではなく、就職先の幅を広げ、英語力を鍛えるためにもチャレンジしてみましょう。
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