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第二新卒だからこその志望動機の作り方。採用側がみる7つのポイント
第二新卒という立場から、一番困ることがエントリーシートに記載する志望動機の内容です。
第二新卒では、新卒や中途以上に説得力のある志望動機を作成する必要があります。どのような内容を記載すれば、面接に進み採用されやすくなるのでしょうか。
今回は、第二新卒の立場なども含めて、志望動機を考える際にどのような点に配慮すればよいのかをまとめました。
しっかり把握するべし!第二新卒とはどのような立場なのか
はじめに第二新卒とはどのような立場で転職活動に取り組む必要があるのかを確認しておきましょう。
第二新卒とは、新卒で企業に就職して3年未満でその企業を離職して転職活動に取り組んでいる人を表します。
絶対的なものではありませんが、一般的に3年を経過していない応募者のこと全般を指すものと考えても問題ありません。ただし、年齢は20代の真ん中程度であることが条件です。
第二新卒の応募者には、通常の転職希望者に比べて主に2つの点が異なります。
第1点目として、経験が少ないことが挙げられます。実社会に出た経験が少ないために能力も経験もほぼ持っていないと考えられるためです。
転職の場合は、新卒と違って一定の勤務経験をこなしてから転職に挑戦することが普通です。企業側も即戦力として採用したいと考えていることが多いために、基本的には能力と職歴をはじめとする経験が重要視されることが多いのです。
この点第二新卒の応募者は満たしていないので、転職活動においては不利になることが多くあります。
第2点目として、短期間で辞めた人であるとみなされることです。これは採用担当者から色眼鏡で見られてしまう最も厳しい条件の1つであると考えましょう。
企業の採用担当者は、採用する対象が新卒であれ転職者の場合であれ長く勤めて欲しいと考えています。これはある程度長く勤めてもらわないと、企業の利益に繋がらないためです。
特に教育することが多い新卒の応募者は、なおこの傾向が強くなります。ビジネスマナーから仕事のやり方まで一から教え込まなければならないために、時間も費用も必要になります。
これらを投資して、一定の期間働いて結果を出してもらうことによってようやくその投資を企業としては回収することになります。
ところが、短期間で辞められてしまうとこの点で問題が発生します。企業が勤務している人に対して行った投資分を回収できないので、結果的にマイナスになってしまいます。
このような点があるために、企業ではすぐに辞めてしまう人を採用することを嫌う傾向にあります。第二新卒の応募者は、基本的には3年未満で離職した人という意味を持っているので、なおさら警戒されてしまうのです。
大きく分けてこれら2点が、通常の転職者と違うところです。採用担当者が抱くであろうこれらの不安を解消することが採用を近づけるポイントです。
採用側は志望動機から第二新卒の何を見ているのか
次に採用担当者が応募者の志望動機から何を見ているのかを確認していきましょう。
いくつかの項目は、第二新卒の応募者に限らず全ての応募者に当てはまる部分もありますが、中には第二新卒特有の部分もあります。
これらの項目を知ることによって、採用担当者が評価するポイントを把握することができます。採用担当者が知りたがっていることを記載すれば、その分だけ採用に近づくことができます。
次のような項目を、採用担当者は見ています。
- ビジネスに必要な基本的スキルを身につけているか
- 前向きな精神を備えているか
- 腰を据えて働く覚悟を持っているか
- どのような実績があるか
- 成長できる素養があるか
- 将来なりたい像が描けているか
- 柔軟性を備えているか
では、それぞれの項目について確認していきましょう。
ビジネスに必要な基本的スキルを身につけているか
初めの項目は、ビジネスに必要な基本的スキルを身につけているかどうかという点です。これは、特に第二新卒の応募者は備えていると有利な点になります。
なぜなら、通常の転職者では備えていることが当たり前であり備えていなければ門前払いされてしまいます。つまり評価の対象ではなく、足切りラインであるということです。
ですが第二新卒の応募者とは上述の通り社会経験の少ない応募者です。そのため採用担当者も、こうしたビジネスマナーを備えているかどうかは足切りラインではなく評価の対象に入れている場合が多いのです。
そのために、敬語の使い方や文章の書き方などを志望動機の内容を含めてアピールすることができれば、高い評価をもらうことができます。
前向きな精神を備えているか
次の項目は、前向きな精神を備えているかどうかという点です。これは、全ての応募者に当てはまる事項ではありますが、第二新卒の応募者には特に強く当てはまるポイントでもあります。
第二新卒の応募者は、一般的には20代中盤から後半程度であることが多いです。大学を卒業して3年未満しか経過していないので、当たり前と言えばその通りですが通常の転職差に比べて若いことは確かです。
年齢的な意味を含めても、この若さを活用することが採用されるための近道であるとも言えます。そのためには、ポジティブで前向きな姿勢で仕事に取り組む事ができることをアピールすることが一番よい方法です。
もともと第2新卒の応募者はアピールできることがあまり多くありません。経験や能力は通常の経験を積んだ転職希望者に勝ることはありませんし、フレッシュな部分も新卒の応募者には劣ってしまうためです。
そのため採用担当者にメインでアピールできることは、こうしたやる気や仕事に取り組む姿勢の部分しかないことになります。
これらの部分を、上手に志望動機に絡めて記載していくことが第2新卒の応募者には求められるのです。
腰を据えて働く覚悟を持っているか
次の項目は、腰を据えて働く覚悟を持っているかどうかという点です。この点は、特に第2新卒の応募者に厳しく問われる点であると考えましょう。
なぜなら、通常の転職応募者と比べて第二新卒の応募者は短期間で前職を離職しているという事実があります。この点を、採用担当者はかなり重く考えていることがほとんどです。
前述の通り、企業にとって採用した人が企業に利益をもたらすようになるのは早くても数年程度を必要とします。このために、短期間で辞めてしまう可能性のある応募者は基本的には採用されません。
第二新卒の応募者は、通常の転職希望者よりもこの点に注意を払って志望動機を作成する必要があります。今度こそ短期間では離職せず、大成するという意思を志望動機を通じてアピールをする必要があります。
どのような実績があるか
次の項目は、どのような実績があるかという点です。これは通常の転職者に強く求められる要素ではありますが、第2新卒の応募者にはあまり強くは求められません。
なぜなら、転職者として採用担当者にアピールできるレベルの実績を積んでいることは大抵の場合ほとんどないためです。
ただし営業職などの、自分の努力や実績が数字としてきちんと出る職業の場合は話が異なります。自分が取り組んできた案件やこなした実績をアピールすることによって、採用される可能性を大きく上げることができます。
実績があることはほとんどない第2新卒の応募者だからこそ、備えている場合は大きく評価される可能性が高いのです。
自分が条件に当てはまっている場合には、この部分を積極的に志望動機の面でアピールすることが大切です。他の第2新卒の応募者がアピールすることが難しい点であるからこそ、大切であると言うこともできます。
成長できる素養を備えているか
次の項目は、成長できる素養を備えているかどうかという点です。これもまた、第二新卒の応募者に特に強く当てはまるポイントでもあります。
企業の採用担当者が重要視するポイントは、今現在で備えている能力や経験が一番重要であり、その次にやる気や仕事に対する姿勢といった項目が来ます。
この点では第二新卒の応募者は不利になってしまいます。
しかし、成長の余地があるかどうかという点では第二新卒の応募者は一番有利な立ち位置にいます。なぜならば、新卒とほぼ変わらない経験しか積んでいないためです。
言い換えれば、前職の企業のカラーに染まっていないために次の企業で成長できる余地と企業のカラーに染まることができる余地が残されている、ということです。
このような意味で、成長できるような前向きな姿勢や考え方を備えているかどうかを志望動機から採用担当者は判断しようとしています。
これらの要素を含めて記載することによって、採用担当者に自分のやる気や熱意を間接的にアピールすることができます。
将来なりたい像が描けているか
次の項目は、将来成りたい像が描けているかどうかという点です。これは全ての転職応募者に当てはまるポイントでもあります。
自分のキャリアプランを描くことができているかどうか、という点を採用担当者が知りたがっていると考えると理解しやすいです。
企業によって仕事に対する取り組み方や、備えていてほしい考え方は違います。営業などをはじめとする個人要素が強い仕事なのか、開発などをはじめとするチームの要素が強い仕事なのかによって、求める人材は違ってきます。
このような点を含めて、将来的にどのような仕事をしていきたいかを問われていると考えましょう。
採用担当者としても、どのような将来を描いている人材が欲しいという点を評価に加えることは一定程度あります。絶対という程ではありませんが、将来のキャリアプランを含めて記載出来る場合には記載しておくとよいでしょう。
柔軟性を備えているか
次の項目は、柔軟性を備えているかどうかという点です。これは第二新卒の応募者に特に当てはまるポイントでもあります。
企業に入れば、その企業ごとのやり方や慣例があることが通常です。同じ業界や業種であったとしても、その企業独自のルールや考え方があることは決して珍しくありません。
こうした新しい環境に柔軟に対応することができる人材であるかどうかを、採用担当者は知りたがっています。
職場環境に慣れることができずに離職していく人は少なくありません。この点で応募者が企業の雰囲気に適合できる人材であるかどうかが重要になってきます。
この点を、柔軟性があるかどうかという点で採用担当者は確認しているのです。そのために、この点で問題がないことを志望動機に記載してアピールすることが求められるのです。
第二新卒が志望動機に含めるべき重要な要素
次にこうした採用担当者が評価するポイントを押さえた上で、実際に志望動機を作成する際にどのような要素を含めて記載すればよいのでしょうか。
志望動機の記載欄には限りがあります。また長く記載しても要点を押さえていなければ、採用担当者に読んでもらうことができません。
要点を押さえた簡潔な志望動機を作成するためには、次の点を踏まえて記載するようにしましょう。
- 転職を決意した理由
- なぜその業界や職務内容を選んだのか
- なぜその企業を選んだのか
- 自分の仕事をする上で大切なことは何か
では、それぞれの項目について確認していきましょう。
転職を決意した理由
初めに押さえるべき要点は、転職を決意した理由です。この点が含まれていないと、志望動機を作成しても通過することは難しくなります。
第二新卒として応募する場合は、あくまで就職ではなく転職になります。その期間は人それぞれ異なりますが、共通していることは一度は社会に出たことがある点と前職を離職した、または離職するつもりで応募していることです。
そのため、まず一番大切な要素としてなぜ転職しようと決めたのかを志望動機に記載する必要があるのです。
転職を決める理由は大まかに2つに分類されます。1つ目は自分のキャリアアップを狙って結果的に年収アップを狙うことです。2つ目は何らかの理由で現職で働くことが嫌になり、自分の労働環境を改善するために行うことです。
キャリアアップを通じて年収アップを狙う場合には、比較的前向きでポジティブな理由になることが多いです。自分の描いた理想に向かって進んでいくイメージを思い起こさせるために、採用担当者からも印象がよくなります。
一方で、現状が不満でこれを変えるために転職をするというニュアンスで志望動機を作成している場合には、状況次第では悪い印象になってしまうことがあります。
なぜなら、応募者にとって応募した企業の職場環境がよいかどうかは書類選考や面接の段階では、正確にはわからないためです。
転職を志す理由は人それぞれであり、どちらの理由であっても問題はないのですが共通して配慮しなければならないポイントは、ポジティブな内容で記載することです。
たとえ前職で経験した内容が、ブラック企業をはじめとする厳しい内容であったとしてもそこから学習した内容をポジティブに変換する必要があるのです。
こうした要素を踏まえて志望動機を作成することが、まず最初に求められる点であると言えます。
なぜその業界や職務内容を選んだのか
次に押さえるべき要点は、なぜその業界や職務内容を選んだのかという点です。これは、第二新卒の応募者の場合は特に気をつける必要があるポイントでもあります。
なぜなら、第二新卒の応募者の場合前職と比べて応募する業界や職務内容が根本的に違うことも多く、それに対する説明が求められるためです。
例として営業職が嫌になって事務職に応募した場合、採用担当者がまず思うことはなぜ前職の経験が営業職なのに事務職に応募したのだろうか、ということです。
多くの場合営業ノルマが嫌になって、といったネガティブな理由であることは想像に難くありません。たとえそうでなかったとしても、何らかの理由で営業の仕事が嫌になったから事務職に応募したのだろう、と採用担当者は基本的に考えます。
この点で、きちんとした説明やアピールが志望動機に記載されていない場合には落とされてしまうことも多いです。そのために、業界や職種を選んだ理由を具体的に説明することが大切です。
なぜその企業を選んだのか
次に押さえるべき要点は、なぜその企業選んだのかという点です。一般的に志望動機を記載する時には、これが最も大切な要素になります。
しかし、第二新卒の応募者として志望動機を記載する際には新卒の場合と違う点があります。それは、目的を明確にさせないと記載内容に矛盾が生じてしまうという点です。
新卒の際には、基本的にその企業でそれなりの期間働くことを前提にした志望動機を作成することが基本です。社会経験を全く持っていない学生が作成するものなので、この方針で行くことが通常です。
しかし、転職の場合には話が違います。転職の場合にはそれぞれが達成したい目的があるので、この目的に沿った志望動機を記載する必要があります。
わかりやすい例で考えてみますと、年収アップを狙う人と職場環境の改善を狙う人とではたとえ同じ企業に応募したとしても志望動機は違うことになります。
そのために、志望動機を考えて記載する際には転職の目的をはっきりと明確にしておく必要があるのです。明確でないと志望動機を作成することはできないと言っても過言ではありません。
そもそも転職を通じて何を成し遂げたいか、という点が不明確では転職活動そのものがうまくいく可能性がほとんどありません。この点をきちんと踏まえて、志望動機を作成するようにしましょう。
自分の仕事をする上で大切なことは何か
次に押さえるべき要点は、自分の仕事をする上で大切なことは何かという点です。これは自分の仕事の軸であると考えればわかりやすいでしょう。
仕事の取り組み方や、人生の過ごし方は人それぞれで全く異なるものです。激しく仕事をして稼ぎたいと考えている人もいれば、程ほどに稼いで穏やかに人生を過ごしたいと考えている人もいます。
こうした考え方の違いは、そのまま仕事に対する取り組み方の差となって現れることになります。これはどちらがよいという性質のものではなく、自分の考え方がどちら寄りなのかを把握して記載することが大切なのです。
その上で、自分の考え方はどちら寄りなのでこのように御社で働いていきたいと思います、という方針を志望動機でアピールすることが大切なのです。
最後は熱意とやる気で採用を勝ち取りましょう
このように第二新卒の応募者の志望動機には、さまざまな要素を含めて記載することが大切であることが分かりました。
ただでさえ立場としては、第二新卒というだけで不利なシーンが多くあります。そのために、第二新卒の応募者に抱かれるイメージを学習しその点を払拭するような志望動機を作成することが大切なのです。
その上で、若さを活用した熱意ややる気を前面に押し出したアピールをして行くことが効果的です。
悔いのない転職活動にするためにも、最も基本的な部分である志望動機をきちんと考えて記載し転職活動に臨むようにしましょう。
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