海外に就職・転職するなら。国内との採用基準の違い&失敗体験談

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海外で勤務してみたいと夢見る方や実際に一歩を踏み出す方は多いことでしょう。しかし他の国で働くとなると日本国内での転職と比較し、グッとハードルはあがるものです。

時代はグローバル化がまずます進みボーダーレスとなっています。その様な時代に海外に視野を向けグローバル人材として働くことは自身の可能性を高めてくれます。

海外で働く事を視野に入れ始めた方の為に転職時に必要な事、面接準備、海外で働く為の心構えなどを紹介します。

海外で働くには?内定までのステップ

海外で働くには具体的に何をしたら良いのでしょうか?国内の転職活動よりも準備に時間を要する事は想像するに容易でしょう。以下でステップに沿って説明します。

  • サイトやエージェント経由での情報収集
  • ターゲットとする国、企業、業種を決める
  • 採用面接申し込み。複数社アレンジ
  • 採用試験対策。レジュメやビジネスレターの準備
  • 渡航の手続き
  • 現職の会社への有給取得申請
  • 渡航
  • 試験、面接
  • 帰国
  • 内定
  • ビザ取得など渡航準備

上記のとおり、まずは情報収集を行うことから始めましょう。直接希望する企業のホームページからコンタクトを取るのが早いのですが、不慣れな方はエージェントを利用するのが良いでしょう。

海外の企業の場合、面接も現地で行うことが多いのです。当然渡航の必要も出てきます。希望する企業が決まったら、その1社に絞る事を行いがちです。

しかし、渡航費用を考えると1社に絞って採用されなかった場合のコスト面での損失は大きいのです。したがって1度の渡航で複数社を受験できるように予定を組みましょう。

国外への就職に強いエージェントやサイト

転職活動にはエージェントを活用する方も多くなっています。一人で行う転職活動に比べて、相談にのってもらえるメリットは大きいのです。

国内の転職でもそのメリットを感じる方が多いですが、海外となればなおさらです。海外就職に強いエージェントとして紹介されていたとしても、その国に拠点がなければ情報収集面や実際のコネクションの面で弱いことがあります。

海外に強いエージェントを漠然と探すのではなく、ご自身の勤務したい国や地域に拠点があるかどうかで判断しましょう。

特に勤務したい企業の本社がある地域に拠点があれば、情報収集やコンタクトの取りやすさ、機動力で期待ができます。

国外への就職に強いエージェントはこちらです。

リクルートエージェント

業界NO1のエージェントであり、決定数や案件数で業界NO1の最大手です。案件数も500件程度有しており、海外転職に定評があります。

海外営業転職ナビ

営業職の方におすすめなのが、上記の海外営業転職ナビです。中国の案件が比較的多く、営業職で新規開拓を行いたいと考えている方におすすめのサイトです。

JACリクルートメント

業界最大手のリクルートとならぶエージェントです。国外に8つの拠点を有しております。外資系や海外の転職案件を多数有しています。またベンチャーの立ち上げなどにも強いのがこのサイトです。

イギリス、シンガポール、タイ、マレーシア、インドネシア、中国、香港、韓国など多数の国外拠点を持っています。

ビズリーチ

管理職や専門職などハイキャリア向けのエージェントです。ご自身のキャリアが一定以上であり、海外で通用するスキルをお持ちの方にとっては、高収入案件の紹介を受けられる可能性のある転職エージェントです。

求人数は大手と比較し、少ないのは否めませんが、高収入案件やヘッドハンター経由での案件もあるのが特徴です。

REERACOEN

東南アジアに特化した転職エージェントであり、上記のハイキャリア向けと異なり比較的敷居が低いのが特徴です。

東南アジアの日系企業現地法人から現会社まで幅広く取り扱っています。

Spring転職エージェント(アデコ)

派遣事業などを含め人材事業では世界1位の規模ですが、日本ではまだまだ中堅のイメージです。しかし、アデコでしか求人を出していない会社もあるのも事実です。

大手2社に登録し、活動が難航した場合に登録するのがおすすめであるエージェントです。

このように国外の転職に強いエージェントやサイトといっても、その特徴は様々です。ご自身の勤務したい国や目的に応じてエージェント選びを行うのが良いでしょう。

日本の採用基準と海外の採用基準は何が違う?

日本の採用基準と海外の採用基準で異なる点はあるのでしょうか?国内で勤務する場合とは異なるスキルが求められるのが事実です。

具体的には以下となります。

  • 語学力
  • 生活適応力
  • 文化に対する理解
  • コミュニケーション能力

業種に対するスキルは当然の事、上記の海外で働くといった点に特化したスキルも求められるのです。特に海外では日本人の奥ゆかしさは通用しません。

前に出過ぎるくらいの積極性が求められると言っても過言ではありません。アピール力とコミュニケーション力を駆使して海外転職を成功させましょう。

海外ではどのような日本人の求人事例があるの?

海外の会社で求められている日本人の主な求人を紹介します。

  • 現地マネージャー
  • 製造業工場統括部長
  • 日本向け企業への営業部門の部門長
  • 海外販売会社の統括部長
  • 現地採用者育成の為の技術職人材

上記のとおり日本人は現場作業者として働くというよりも、その地域の統括者や指導者として求められる事が多いのです。特に東南アジア方面の求人ではその傾向が顕著です。

海外で現地の方を指導する日本人には指導力とともに現地の文化、風習への理解が求められるのです。現地の方に対してまずは信頼感を持ってもらう事が重要です。

その為にコミュニケーション力や適用力が高い人材が求められているのです。

検討の価値あり。海外転勤候補募集

海外で勤務したいと考える方はすぐにでも海外の企業に申し込んで働きたいと考えることでしょう。しかし、実は急がば回れなのです。国内の企業で採用時に海外転勤を視野に入れた人材を求めている場合があります。

2~3年の間日本国内で勤務し、技術力や企業が持つノウハウを学んだ後、海外の工場で勤務するといった形態での採用もあります。

海外拠点を立ち上げる計画のある企業にとって、現地で統制を行うマネージャーの育成は急務です。しかしながら、社内にその立場に相当する人材がいない場合に採用を検討します。

一見すると遠回りにも思えますが、採用後、国内でキャリアを積んだのちに現地で働くことができる為、待遇面ではいきなり海外に派遣されるよりもメリットがあります。

海外転職に有利な資格とは?

海外転職に有利な資格とはやはり語学力でしょう。英語圏であればTOEICスコアを求められることが多いのです。

海外勤務の基準として730点をボーダーラインに掲げる事もありますが、海外転職でアピールできるのは800点以上と考えた方が良いでしょう。

英語圏以外の国への転職に関しては、現地の言葉の語学検定を取得していることが強みになります。

しかし、その国の言語の語学力が無い場合も、TOEICで英語力を示すことにより、語学力に関する下地がある事のアピールとなります。

海外転職におすすめの国と職種は?

海外転職を行う上で、国の選択はご自身が働いてみたいと思える場所であるべきです。職種に関しても、ご自身のスキルと希望に応じて選ぶのが良いに違いありません。
しかし海外転職の選択肢に上がらない国の中にも実はおすすめの国や職種があるのです。

タイ

日本の現地法人も多く存在し、工業団地には日本企業の工場が乱立しています。工場での求人は多く存在します。気候も亜熱帯に位置し、暑いながらも一年を通して比較的過ごしやすいと言えます。

中国

日本の企業以外にも現地の企業での求人は多く存在しています。販売会社や中国独自のブランドなど多数の選択肢があります。都市部での営業職などの業務では日本以上の収入を得られる可能性があります。

ベトナム

東南アジアの海外拠点として、タイの次に注目されている地域で日本企業が現地法人の設立に着手している国です。語学を習得する事で、ベトナムでの生産立ち上げなどのポジションに就くこともできます。

海外転職と言えば、欧米諸国を思い浮かべる方も多いことでしょう。しかしながら、身近なアジア地域ほど求人も多く、日本人を求めている企業も多いばかりか、日本法人で勤務するという選択肢もあるのです。

地理的に欧米諸国と比較して近いメリットもあり、緊急の用事で帰国しなくてはならない場合などの金銭的な負担も少なくてすみます。

海外転職を検討しはじめたら、アジアも視野にいれてみることがおすすめです。

海外就職でよくある失敗例

海外就職では日本国内と勝手が違います。よくある失敗例を紹介します。

  • 海外に赴任したものの、危険エリアに誤って踏み込んでしまい、財布を取られた。
  • 現地の食事があわずお腹をこわし打ち合わせにおくれた。
  • お祈りの時間を考慮せずに部下を呼んでひんしゅくを買った。
  • 食べてはいけない食べ物を理解していなかった。
  • 荷物を置き忘れ、戻ったが既に無くなっていた。

上記のように日本国内では起こり得ないことが起きてしまうのが海外です。日本の安全さや生活習慣、食習慣と同じつもりで生活すると思いもかけない失敗があります。

日本の安全さを十分に理解し、海外ではその安全は普通ではないと心に留めて行動することが失敗を回避することになります。

海外転職を果たした女性の具体例

ある女性は日本国内で中国語を使う業務を行っていました。しかし日常の中で中国語を話す機会は限られており、もっとスキルを活かして働きたいと考えるようになりました。

また職場での待遇も一向に改善されなかったことから転職を思い立ち、中国で働く友人にコンタクトを取りました。給与面について話したところ、中国であれば現在の給与の1.5倍はもらえるとの情報を得ることができました。

強く転職をすすめられた女性はゴールデンウィークを利用し、中国へ出国し、現地で3社の就職試験を受験しました。

日本国内の企業での勤務経験と中国語の堪能さを買われ、給与アップはもちろんのこと、現地での住居も提供されるといった好条件での採用がきまりました。

ビザの取得や引っ越しの準備等に2ヵ月を要しましたが、日本で勤めていた時と比較し、自分らしく働くことができると満足しています。

意外にも海外勤務の日本人同士の連帯感が強く、現地での日本人コミュニティーに属し仕事以外での友人もでき、プライベートも充実しています。

日本を離れる事の不安はあったものの、距離的にも近く、何かあったら帰国できるという安心感もあるとのことです。何より、日本にいた時よりも、自分のスキルを高く評価してもらえることがモチベーションにつながっているのです。

現地法人転勤で働く男性の具体例

アメリカのサンフランシスコに転勤が決まった男性の事例です。技術職である男性はそのスキルで北米市場を開拓する為に抜擢され、転勤しました。

当初単身での渡米でしたが、家族共々引っ越すことにし、4人で北米に移り住みました。勤務は激務で、アメリカから台湾や日本へ出張することも多く、疲弊した状態が続いていました。

そんな折、身内の不幸が重なり、1年に数回帰省することとなり、多額の交通費を要しました。また残してきた母の病状も気になり、年に複数回は家族で帰省する事となってしまいました。

給与面では日本国内で働いていた時と比較してアップしているのですが、予想外の交通費がかかり、金銭面では苦労する事態となってしまいました。

しかしながら、現地で英語が学べるといった子供達への教育面ではメリットがあるのも事実です。また3年~5年での帰国は約束された上での転勤である為、ゆくゆくは日本に帰ることもできます。

このように、海外で働いてみたいけれど一生海外は考えてしまうという方には、まずは国内の転職先を探し、海外要員としてノミネートしてもらうといった手段もあるのです。

グローバルな人材としての活躍を視野に

ここまで海外の転職の準備と求められる人物像やおすすめの国、職種の説明を行ってきました。海外転職を行う場合、目的に応じてエージェントも複数から選択する必要があります。

また勤務地や職種に応じて求められるスキルや人物像も多種多様です。しかし共通するスキルは海外勤務を行う上で、その土地の文化や習慣を理解し、現地に溶け込むことができるかどうかです。

郷に入れば郷に従えというように、現地に行けばその土地の人々に融合する努力がもっとも必要なのです。

スキルや能力はあったとしても、現地の人とビジネス上のパートナーシップを築く上では信頼関係を構築する事が最も重要なのです。

語学力はあるに越したことはありません。しかし重要なのはグローバルな人材としての人間力でもあるのです。

海外での転職活動を行う際にはまずご自身がグルーバル人材としてのスキルを持ち合わせているか?またはスキルを高める努力を続けることができるかどうかを考えてみましょう。

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