面接での長所の答え方と例文。良いところの伝え方が一番難しい理由

企業に就職や転職する時には、単発のバイトでない限りはだいたい面接がありますよね。

面接が苦手と思う人も中にはいるでしょう。でも、面接は自分を知ってもらうチャンスです。質問された時にどう答えるのかは、自分のことを知り、整理し、まとめておくととても参考になります。

初対面の人と話すことや、面接が億劫だなと感じる人でも、自分の長所が分かることで自信をもって挑むことが出来るようになります。

面接で長所を聞かれたときの例文と回答のポイント、そして、多くの人が陥りやすい、ただ良いところをつらつらならべても面接官には全然響かない理由を紹介します。

面接で長所を聞かれた時の回答のポイント

まずは長所を答えるときに注意したいポイントを紹介します。

面接における当たり前のことかもしれませんが、おさらいの意味もこめてちょっと読んでみてください。

簡潔にまとめる

長々と自分の長所をアピールしていても、面接官には「まとめるのが下手」「ナルシスト」「協調性がない」と悪印象を持たれます。

長所を答える際には、1分以内で答えられる程度に簡潔にまとめるようにしましょう。

適度に謙虚に

「私は他の人と違って○○という長所があります」なんてハッキリ言う人はいないでしょうが、威張り過ぎるのは危険です。

長所、つまり自分の良い部分をアピールする際には、謙虚さも必要です。特に転職面接ではなく、新卒の就活面接の場合、謙虚さは重視されることが多い要素になります。

控えめに、かつ卑屈にならない程度に話し方や声のトーン、表情等に気を付けて話しましょう。

堂々と話す

「自分には長所なんてない」と落ち込みながら、または自信なさげにもじもじと話していては、良い印象は与えられません。

面接では応募者のスキルやキャリアの他に、コミュニケーション能力も見ています。

堂々と、しっかり顔を上げて、対面にいる面接官に聴こえる程度の声量で答えましょう。

会社で活かせる長所であること

例えば事務職の面接で、「私は好奇心旺盛で、誰とでもすぐに仲良くなれます」と答えたとしましょう。

しかし面接官はそれを聞いても「果たしてその長所は仕事で活かせるのか?」と疑問を感じてしまいます。

企業は「〇〇という強みを持った人材が欲しい」、「将来成長して、〇〇という強みを持っていて欲しい」と考えて、その強みを将来的に持つポテンシャルのある人材かどうかであるかを、面接で見極めようとしています。

面接において長所を答える際には、「その長所を仕事でどう活かし、自分の仕事における強みとしていくのか」ということが、面接官にうまく伝わるか、イメージさせることができるかを意識して話すように心掛けることが大切になってきます。

そうすると、「好奇心旺盛で新しい物事を覚える事が苦ではなく、仕事でもそれを活かして、素早く新しい仕事を覚えていきたい」等と答えられるようになります。

長所と自己PRが繋がりがあるようにする

長所と自己PRは密接な関わりがあります。長所を回答する際に、「粘り強く行動できる」と話していたのに、自己PRのエピソードを話すときに、「壁にぶつかったときに、すぐに切り替えて他の方法を取るなど工夫をした」という回答をしてしまうと、繋がりがなく、どこか矛盾した内容に感じ取られてしまう可能性があります。

そのため、長所と自己PRの一貫性を意識し、自分がどんな特徴がある人物であるのか、矛盾なく伝わるようにすることが大切になってきます。

経験に長所を絡めたストーリー、エピソードを具体的に作る
ただ単に「集中力が高い所が長所です」と答えるよりも、その長所により何か経験になった事はないか、ストーリーを作りましょう。

また、主張する長所の根拠となるようなエピソードを話すことで、説得力が大幅に増し、面接官を納得させることができます。

「集中力が高い所が自分の長所です。そう感じたのは、難易度の高い○○という資格の勉強を飽きずに日に○時間続けられたからでした」

「集中力が高いおかげで、○○のバイトではミスが少なく、その事から表彰された経験があります」等です。

こうしてストーリーを作ったり、エピソードを話したりする事で、より面接官の印象に残りやすい応募者となれるでしょう。

また、ストーリーやエピソードは抽象的なものではなく、できるだけ具体的に話すことで、面接官が状況をイメージしやすくなります。

短所を長所にする

長所が見つからないのであれば、短所を長所と言い換えてしまいましょう。

もしも貴方の短所が飽きっぽい所ならば、「流行には敏感であり、好奇心旺盛である」とできます。

短所が気弱な所であれば「人の機微に敏感で、空気を読むスキルが高い」と言い換えられるでしょう。

そして「私の短所は飽き性な部分だと感じていましたが、これを克服し、何にでも興味を持ちそれを長期的に継続する長所に変えられました」

「私は気弱な部分が短所と感じていましたが、周囲の人々の機微を察知しやすいのだと思い、克服して空気を読むスキルに変えました」と答えます。

そうすると「自分の短所も長所も自覚できている=自己分析が出来ている」と、好印象を持たれやすいのです。

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長所をひねり出す!自分の才能や能力を知る方法

自分の長所なんてわからない…うまくまとまらない、そんな人は次のポイントで自分の長所探しをしてみてください。

長所と短所を洗い出してみよう

  • 自分で感じる長所と短所を洗い出す
  • ネットや書籍で自分の性格・適正チェックシートを試す
  • 友達や親兄弟に自分の長所や短所を聞く
  • 人から、よく褒められることを書き出す
  • 得意なことや好きなことを書き出す

上記にあげた項目は、より多角的に自分の長所や短所を見つけることが出来ます。

そして、面接を受ける企業のどの分野で活躍できそうかを知るきっかけに繋がります。

適正チェックシートなどは、傾向や要素を知る為なので参考程度にしましょう。

短所を長所に変える

短所だと感じている部分を、ネガティブに捉えずにポジティブに変換してみましょう。

良いこと悪いことではなく、どのように捉えるか視点を変換することを「リフレーミング」と言います。

これを実践すると、短所が長所に変えられ、違う視点を持つことが可能になります。色んな場面で使えるので身に付けておくと良い方法の一つです。

(例)

  • 「私は短気です」→「私は自分に正直です」
  • 「すぐ顔に出ます」→「感情豊かで表情に現われます」
  • 「話下手なんです」→「冷静に人の話を聞くことが出来ます」
  • 「1つのことに集中すると周りが見えません」→「集中力が持続するんです」

リフレーミングは、ある出来事を多面的な見方で観るということです。答えは一つではありません。

企業の中でも、自分の活躍の場を広げる為にも違う視点を取り入れることは大切です。苦手意識が減少し、強みに変えられるということです。

日頃から、日常生活や友達との関わりの中でリフレーミングの実践を取り入れていると良いでしょう。また、面接でいつも緊張する場合は、友達に面接官になってもらい練習してみましょう。繰り返すことで慣れてきます。

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面接で長所を答えるときの例文

ここで一例ですが、面接で長所を聞かれたときの回答例文を紹介します。

自身の強みと当てはまる例文があれば、参考にしてみてください。

粘り強さをアピールした例文

私の長所は粘り強さです。

私は高校、そして大学時代にファーストフード店でアルバイトをしていました。

勉学とアルバイトの両立は難しく感じましたが、責任を持ち諦めずに続ける事の大切さを学んだのです。

この粘り強さを活かし、コツコツと熱心に勉強に励むことができ、難関と言われる○○の資格も取得できました。

御社では自分の長所を活かし、どんな困難にも逃げ出さず、仕事に責任を持ち立ち向かいたいと思っております。

行動力をアピールした例文

私の長所は行動力がある所です。

中学時代に○○のニュースから環境問題について興味を持ち、地域の清掃というボランティア活動を始めました。

高校生になれば海外の環境問題について関心を抱き、アルバイトで旅費を貯めて現地へも赴いたのです。

大学生の頃には海外留学を経験し、そこで御社の○○事業について知りました。

御社に入社した場合には、この行動力を活かし、どんどん仕事について知識と経験を得ていきたいと思っております。

リーダーシップをアピールした例文

私の長所はその場をまとめる事が得意である、という点です。

私は大学1年~3年まで飲食店でアルバイトを行い、そこでバイトリーダーとなった事から、他者の意見をまとめるコツを学びました。

10名以上いるスタッフの意見を聞きまとめ、どうすれば店舗が上手く回るか考え、お客様に喜んでいただける店造りをしてきました。

皆で一丸となって職場を盛り上げる事で売上も上がり、この経験からコミュニケーション力や空気を読む力も身についたと感じました。

積極性をアピールした例文

私の長所は人見知りをせず、誰に対しても積極的に自ら話しかけられる事です。

私は元々、とても人見知りをする性格でしたが、接客系のアルバイトを経験した事で、短所を克服できました。

この長所を活かし、アルバイトでは色んなお客様へ自社商品をアピールし、お客様に喜んで頂ける嬉しさも学んだのです。

どのように商品を売り込むかセールストークを日々考え、やがてその成果が実り、MVPとして評価された事もありました。

御社に入社した際には、これらの長所と経験を活かし、努力を怠らずにより経験を積んでいきたいと考えております。

自分の長所をしっかり伝えて、面接官にアピールしよう

面接は、一緒に仕事をする上で大切な出会いです。場所や企業によっては、面接の自己アピールが出来るかを重要視している場合もあります。事前の準備をしっかりしておきましょう。

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質問された内容が難しい場合であっても、正直に自分の考えをまとめて話すことが出来ます。自信を持って話せることは、逆に自分に自信がある部分です。それは長所になります。

面接に受かる受からないの話ではなく、自分を活かせる場所かどうかを知るためにも長所としてアピールしましょう。