国際会計検定BATICとは。転職で有利になる職種とスコアの目安

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国際会計検定、BATICとは、基本的な英文簿記と国際会計理論を同時に測る検定試験です。

外資系企業の経理に転職を考えている方のうち、BATICを受験しようかどうか、受験して就職活動に有利になるのかどうか考えている方は多いと思います。

様々な求人情報からBATICの取得は転職にどのくらい有利になるのか?スコアはどのレベル必要なのか?効果的な勉強法は?など、様々な面から解説していきます。

BATIC(国際会計検定)の概要

BATIC(国際会計検定:バティック)はBookkeeping and Accounting Test for International Communication(国際コミュニケーションのための英文会計テスト)の頭文字を取ったものです。

  • 基本的な英文簿記の試験の「subject 1」
  • 国際会計理論の試験の「subject 2」

の2科目からなり、英語力と国際会計スキルを同時に測ることのできる検定試験です。

受験料はそれぞれ

  • subject1・2 の併願受験は10,150円(税込み)
  • subject1のみの受験は5,400円(税込み)
  • subject2のみの受験は7,990円(税込み)

となっています。(平成30年6月現在)

検定試験となっていますが、試験結果の合否ではなく1000点満点のスコア制で受験者全員の点数ごとに称号が付与されます。

海外展開に対応するため、BATICを社内の教育体制に採用する企業もあります。

また、昨今適用が検討されている「国際財務報告基準IFRS」への対策としても、BATICで学んだことが活かされます。

日商簿記などの会計知識に加えて、英文簿記の知識を学ぶことでスキルアップできますので、外資系企業への転職希望がある方には興味深い検定試験といえます。

BATICに興味を持っている方は、現在日商簿記を持っていて自分のキャリアを現状より高めたいなどと考えている方々が多いようです。

BATICの試験結果は合否の判定ではなく、スコア制

問題は英語で出題され、マークシート方式による選択問題と記述問題となります。

試験結果は合否ではなく、1000点満点のスコア制で受験者全員に点数の認定を行います。

  • 880〜1000コントローラーレベル(3年)
  • 700~879アカウンティングマネジャーレベル(3年)
  • 320~699アカウンタントレベル(期限なし)
  • 200~319ブックキーパーレベル (期限なし)
  • 0~199

得点が200点未満の場合には称号は付与されず、得点のみの認定となります。

会計基準は常に変更されているため、BATIC(国際会計検)では、コントローラーレベルとアカウンティングマネジャーレベルの認定期間は3年間となっています。

称号(取得レベル)の更新手続きは任意で行うことができ、更新した場合にも認定期間は3年間となります。

更新手続きには、称号・レベルにかかわらず、一律6,990円(税込み)の手数料が必要となります。

また、更新するためには、手数料の他に更新課題の提出をして(提出は郵送形式) 解答が一定基準に達した方にのみ、新規の認定証を交付してくれます。

学歴・年齢・性別・国籍による受験制限はありません。

subjectの単願受験、併願受験とも可能ですが、subject2のみを受験する方は、過去にsubject1で320点以上(アカウンタントレベル)を取得していることが条件となります。

subject2のみを受験するには、申込登録の際にアカウンタントレベル取得時の証書番号が必要となります。

BATICで高スコアを獲得する勉強方法

公式テキストをインターネットで購入することができ、subject1、subject2各数千円で販売されています。

また、日本能率協会マネジメントセンター主催(大原学園グループ提携)のBATIC(国際会計検定)®対策通信講座(全6回)がありますので、パソコンやスマートフォン、タブレット端末などで受講できます。

こちらの講座は、毎月15日までの申込をすると、翌月1日から学習が開始できます。

その他の勉強方法に、資格の学校TAC(タック)で通学講座と通信講座がありますので、時間や予算などを考慮してご自分に最も適した方法を選んで下さい。

日商簿記の知識がBATICに役に立つ

日商簿記を3級以上お持ちの方は、BATICのsubject1の試験の出題内容が、日商簿記3級の学習内容と重複する部分が多くあります。

あなたが現在までに学んだ簿記の基礎知識が、subject1の受験の際に役に立ちます。

もし、日商簿記をお持ちでない方は、まずは日商簿記の取得をおすすめします。

会計に関する知識は、言うまでもなく会計の資格である以上その基本となる知識がなければ得点をすることができません。日商簿記で資格を取れない人が、BATICに挑戦しても厳しいでしょう。

TOEICや英検のように英語力をつける必要もある

BATICの試験は全て英語で行われます。読み書きの総合的な能力が問われ、一説にはTOEICの700点以上程度がなければ問題文を読む事は難しいと言われます。

そのため、会計の知識と英語の知識両方を備えている必要があると言えます。

これらの双方を兼ねて備えた人物しか獲得できない資格だからこそ、転職や就職の際に評価される資格になるとも言えるでしょう。

BATICを持っていると転職には有利になる?

外資系企業の経理などの職種に転職する場合には、BATICが役に立つかもしれないと言われていますが、実際に企業が求めているBATICのレベルはどの程度なのでしょうか?

企業によって異なりますが、最低ブックキーパーレベル以上の企業が多数を占めているのが現状です。

BATICを仕事に活かせる業種は、IT・通信系、メーカー系、サービス系、税務・会計コンサルタントなど多業種にわたっています。

その中でも、英文会計、経理(決算)、管理会計、M&A・グループ会社管理など求人内容は様々あります。

企業の求人を複数社調べてみましたが、必須条件にBATICと記載されている企業はそれほど多くありませんが、活かせる資格欄にBATICと記載されている企業は複数ありました。

活かせる資格にBATICが記載されている企業は概ね

  • 日商簿記3級程度のブックキーパーレベル以上
  • 日商簿記2級程度アカウンティグマネージャーレベル以上

を求める企業が多いのですが、どちらかというとアカウンティグマネージャーレベル以上の方が多いです。

以上のことから考えると、あなたが転職を希望する企業にあなたの経歴やスペックなどほぼ同じ条件の応募者が来た場合には、BATICを取得している方が有利になるかもしれません。

英文会計、経理、管理等への転職を考えている方は、BATIC取得するとチャンスが広がる可能性があります。BATIC取得で学んだ知識が、業務にそのまま活かせるかもしれません。

ただし、企業の方針で従業員のジョブローテーションを行うこともありますので、経理などの職種のみを希望される方は、転職する前に求人表の内容を備考欄なども含めてしっかりと確認しましょう。

経理の実務経験がない場合、転職に役立つのは日商簿記とBATICのどちら?

経理の実務経験がない場合には、まず日商簿記から取得することをおすすめします。

日商簿記の勉強内容が、BATICの勉強内容と重複する部分がありますので、まずは経理の基本を学ぶことからはじめましょう。

経理の実務経験なしで、経理職に就くのは年齢を重ねる毎に難しくなりますが、収入や会社の規模などの条件を選ばなければ転職は不可能ではありません。

BATICを活かせる企業の採用条件には、経理事務の実務経験が3~5年以上という企業が多く、さらに日常会話レベルの英会話等を求める企業もあります。

あなたが経理の実務経験がなくても、BATICを取得して転職したいと思う企業があるのでしたら少し遠回りになりますが、まずは日商簿記を取得して実務経験の有無を問わない企業に転職して、実務経験を積みながらチャンスを待ちましょう。

BATICの資格が必要な転職先には、TOEICも取得した方がいい?

実際にBATICを活かせる企業の求人を拝見すると、TOEICという項目はあまりなく、読み書きレベルの英語力(メール・電話応対)必須という企業が多いです。

求人の中には「英語力が磨けますよ」という企業もありますので、BATICを活かせる企業だからといって、TOEICは必須ではないようです。

時間や金銭的に余力がある方は自分のスキルアップ程度と考えて受験するのがよさそうです。

最低限、転職に必要な日商簿記3級はBATICではどのレベルになるのか

日商簿記の3級は、基本的な会計取引を英語で理解できる「ブックキーパーレベル」やブックキーパーに対する簡単な指示、英語による会計帳簿の記帳や管理ができる「アカウンタントレベル」に相当します。

ただし、ブックキーパーレベル以上を活かせる資格としている企業もありますが、多くはアカウンティグマネージャーレベル以上の方が求人は多いです。

参考までにBATICのスコアが

  • 880〜1000点のコントローラーレベルは日商簿記1級程度
  • 700~879点のアカウンティングマネジャーレベルは日商簿記2級程度
  • 320~699点のアカウンタントレベルは日商簿記3級程度
  • 200~319点のブックキーパーレベルは日商簿記3級程度

となっています。

BATICのsubject1のみの受験でも転職に活かせるか

求人票に記載されている活かせる資格の欄にはBATICの点数ではなく、レベルが記載されています。

subject1でアカウンタントレベル(320点以上)に達した場合に、subject2の得点に400点を加算したものが認定得点となります。

subject1は400点満点となっており、アカウンタントレベルは320~699点ですので、subject1のみの受験では400点満点をとってもアカウンタントレベル以上にはなりません。

アカウンタントレベルは日商簿記の3級程度ですので、それ以上のレベル取得を目指す方は、subject1.2の併願受験をおすすめします。

BATICの受験料をもう一度振り返ると、それぞれ税込で以下のようになっています。

  • subject1・2 の併願受験は10,150円
  • subject1のみの受験は5,400円
  • subject2のみの受験は7,990円

subject1.2の併願受験をした方がsubject1.2の単願受験をするよりも、料金が3,240円割安になりますし、BATICの試験は年に数回しか開催されませんので、一度受験してから再度受験するには少し先になってしまいます。

BATICを転職時の武器にしたいとお考えの方で、時間や経済的に余裕のある方はsubjectの単願受験でも構わないかもしれません。

転職を急ぐ方は一度の受験で高得点を狙うために、焦らずしっかりと勉強したうえで、subject1.2の同時受験をおすすめします。

subjectの単願受験、併願受験とも可能ですが、subject2のみを受験する方は、過去にsubject1で320点以上(アカウンタントレベル)を取得していることが条件となります。

闇雲に挑戦せず、BATICの特性を理解することが大事

BATICの検定試験も受験料は安くありませんし、受験会場までの移動費用、受験勉強のためのテキストの購入費や通信講座の受講料など、BATICを受験するためには費用が発生します。

BATICで取得したレベルは3年のみ有効となっていますので更新するためには、料金が必要となり課題も郵送ですが提出しなければなりません。

こういった面を考えると、自身の目標とする転職先に合わせ、本当に必要なのかを検討した方がよいでしょう。

まとめると、BATICは

  • 外資系企業の経理の仕事に転職を考えていている
  • 英文会計の実務経験が数年ある
  • 日商簿記の3級以上を取得している

といった方にはおすすめできる検定です。

日商簿記の3級以上をお持ちでない方は、まずは日商簿記の受験から始めた方がBATICでもスコアを取りやすいです。日商簿記3級以上とBATICのsubject1の受験の際に学習内容が重複する箇所があります。

求人情報をみていると、外資系企業の経理などはBATICで一定以上のスコアや称号を取得している方よりも、英文会計の実務経験が数年以上ある方の方が多いようです。

活かせる資格にBATICが記載されている企業では、ブックキーパーレベル、アカウンティグマネージャーレベル以上を求めていることが多いです。

BATICの特性や現在の自身のスキルに合わせ、活用しましょう。

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