保育士を辞めたい理由。やはり給料の安さや職場の人間関係が原因に

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仕事を辞めたいと思うこと自体は、あまり良いことだとは思われていません。しかし、保育士の場合、仕事がハードなので誰でも一度は辞めたいと感じるのが普通では?と思ってしまいます。

実際に、保育士の約3/4が「辞めたい」と考えたことがあるのだそうです。では、保育士はどのような時に辞めたいと感じているのでしょうか。

保育士を辞めたい理由:給料が安すぎて不満

保育士は、ハードな割に給料は安い職業です。「もっと割の良い職業があるはずだ」と、異業種への転職を考える人も多いようです。

保育士(女性)の平均年収は約340万、平均月収は約22万円です。さらに新人保育士はもっと収入が低くなります。

保険や年金を差し引くと手取りは15万円以下になることもあり、1ヵ月クタクタになって働いたのに給料日に金額を見てガックリしてしまうことも少なくありません。

保育士は勤続年数が長くなり役職を得ると給料も上がります。しかし仕事がハードなため、多くの人が昇給する前に辞めてしまいます。

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保育士を辞めたい理由:仕事の量が多すぎて大変

保育士の仕事は、保育業務に事務や雑務が加わります。子どもに関わる仕事とはあまり関係ない業務も多いのです。たくさんの仕事があるため、就業時間内に終わらないことは珍しくありません。

また休憩にしても、労働基準法では45~1時間をとるよう規定されていますが、ほとんどの保育士は、休憩中に連絡帳の記入などの仕事をします。そうしないとその日のうちに仕事が終わらないのです。

実際には休憩する暇はなく、ゆっくり食事をしたりリラックスしたりすることはできません。

仕事の中では、特に保育記録や保育計画などの作成、会議やイベントの準備に時間がかかります。

運動会や発表会などのイベント前は多忙です。通常の業務に加え、園児たちが使う小物や衣装を手作りで仕上げなければなりません。間に合わないときは、自宅に持ち帰り夜や土日を使ってせっせと作るので、プライベートもつぶれてしまいます。

残業をすれば残業手当は出ますが、全ての残業代が出るわけではありません。実際には、サービス残業が暗黙の了解になっているので、残業や持ち帰り仕事ができても「私の仕事が遅いからいけないのだ」と泣き寝入りしながら働くことになるのです。

体力的な負担も大きく、またプライベートも削られます。女性は家庭や育児との両立が難しく仕事が続けられなくなることもあります。

保育士を辞めたい理由:仕事に自信が持てなくなる

自分の仕事に自信がなくなった時「自分には適性がない」「仕事は続けられない」と感じてしまいます。

子どもには怪我や事故をさせてはいけないため、保育士は常に強いプレッシャーを感じながら保育をしています。

しかし近年は、子どもの保育よりもクレームや事故を未然に防ぐことが重視される風潮もあり、保育士に対して「保育士はこうであるべき」「保育士は保護者にこんなことを言ってはいけない」といった要求が増えてきているのです。

保育士は通常業務だけで精いっぱいなので、このようなきめ細かい要望は慣れた保育士でも完璧には対応できません。

それでも、子ども同士のけんかや小さいけがは日常茶何時です。何かトラブルがあれば保護者からクレームが来ることもあります。保育士は自分の失敗で保育にすっかり自信をなくしてしまいやすいのです。

特に新人保育士は、最初のうちはどうしても失敗が多いので、上司から注意されることが多くなります。

仕事の様子が分からず戸惑っているのに毎日のように叱責され続けていると、新人保育士は委縮して、だんだん自分の仕事に自信が持てなくなってしまいます。

仕事に自信をなくした保育士は、子どもが好きで専門職に就いたのに、想像していたものと現実がかけ離れていると感じ、次第に保育士の仕事に興味が持てなくなってしまうのです。

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保育士を辞めたい理由:職場の人間関係がストレス

保育士は上下関係が複雑な仕事です。また保育士は女性が多いため、陰口、ねたみ、無視など、こまごましたトラブルが起こりやすくなります。「人間関係にしばられて思い通りの保育ができない」と悩む人も少なくありません。

上司と部下の方針が合わないと、トラブルが起こりやすくなります。また、保育士は女性が多いので、どうしても女性特有の衝突や競争、派閥が生じやすくなります。

部下は上司、園長のパワハラには逆らえません。目をつけられた保育士がやたら厳しくされることがあります。

また、保育士は子どもや保護者からの人気が非常に気になるので、子どもから人気のある保育士は同僚からやっかまれたりすることもあります。

このように保育士は人間関係が原因で精神的なストレスがたまりやすい職業です。しかし、ストレスの強い職業であることは十分に周知されていながら、職場のメンタルケアがあまり浸透していません。

そのため保育士には、ストレスを抱えて「辞めたい」とぼやきながら仕事を続ける人、さらにはストレスからうつ病を発症して、体調不良という理由で離職を余儀なくされる人が増えてしまうのです。

保育士を辞めたい理由:保護者対応のストレス

クレームなどの保護者対応もストレスになります。

モンスターペアレントまではいかなくても、どの保護者も大切なわが子を預けているので、保育園に対してはさまざまな不安があるものです。「うちの子にはこうしてください」といった個別注文を受けることは少なくありません。

子どもが安全で快適に園生活を過ごすため、保護者の要望どおりきめ細かく対応してあげたいのはやまやまです。しかし、ただでさえ手一杯なので、すべての注文には手が回りません。

保育士は保護者と円満な関係を保ちたいので、保護者の要望には応えようと努力はします。しかし、それでは保育士が必要以上のサービスをすることになります。

かといって保護者の要望に応じることができなければ、保護者に不満が生じクレームを受けることになってしまいます。

どちらにしても保育士ばかりが損しているような状態。そう感じると「なんのために働いているのだろう」「辞めたい」と、やるせない思いが強くなってしまうのです。

表向きな退職理由は家庭の事情、本当は給料や人間関係に不満

実際に保育士には、どのような理由で辞めていく人が多いのでしょうか。

全国の保育園を対象にした調査によると、女性保育士は、ライフスタイルの変化や転職を理由に辞める人が多いことがわかっています。

「過去3年に勤務していた保育士が辞めた要因」
  1. 結婚 (32%)
  2. 出産・育児 (33%)
  3. ほかの仕事を希望 (26%)
  4. 転勤や介護など家庭の事情 (25%)
  5. 仕事に自信が持てない (20%)
  6. 職員間の人間関係 (16%)

参照:社会福祉法人 日本保育協会「保育所運営の実態とあり方に関する調査研究報告書」(1人あたり3つまで選択)

実は、給料や待遇、人間関係のストレスを理由に退職する人はそれほど多くないのですね。

また、新人の早期離職者を対象にした別の調査でも、退職理由で多いのは「ライフサイクルの影響」「進路変更」「体調不良」となっていました。しかし、離職の根本的な原因は人間関係にあることもわかっています。

近畿一円の保育園・幼稚園の保育者を対象にアンケート調査を行ったところ、全体的な離職理由では「身体的な体調不良」との回答が多かったが、早期離職者では「精神的な体調不良と進路変更」が多かった。

その原因には、職場の人間関係、責任の重さ、知識能力不足などが考えられる。

また、結婚を理由に退職する者が多いのは、保育士が結婚後も仕事を続けることは困難な何かがあるため、と考えられる。

保育士の退職理由グラフ

参照:奈良文化女子短期大学「新人保育者の早期離職に関する実態調査」

キャリアの少ない保育士には、実際に保育の現場に遭遇して自信をなくし、離職してしまう人が多いことがうかがえます。

結婚・出産を機会に離職しなければならないのは、やはり家庭や育児との両立が難しいほど保育士の仕事がハードだからでしょう。

平成25年度「保育所における業務改善に関する報告書」では、保育士の多くは、特に職場環境(報酬や仕事の条件、上司の指示の仕方や人間関係など)に対して不満を感じていることが報告されています。

保育士の多くは、ライフスタイルの変化や転職などを理由に退職していますが、どうしても仕事を続けたい気持ちになれない理由としては、やはり給料の安さや仕事のきつさ、職場の居心地の悪さがきっかけになっていることがうかがえます。

実際に、保育士が退職したい場合、正直に「給料が安いから」「上司と気が合わないから」とは言えないので、表向きには「家庭の事情」「体調不良」といった受け入れられやすい理由を使って退職を申し出る人が多くなっているようです。

正直に退職理由を言ってしまうと、人手不足で退職させてもらえなかったり、退職する日まで嫌がらせを受けたりすることがあるとのこと。退職する最後の最期まで気苦労する職業なのですね。

一時的な気持なのか本当に辞めたいのか、よく考えて

辞めたいと思っても仕事を続けている保育士はたくさんいます。

「退職すると同僚や子どもに迷惑がかかるから」「生活のため」という事情で辞められない人もいますが、保育士の仕事に魅力を感じて仕事を続けている人も多いのです。これは嬉しいことですね。

保育士を辞めることを思いとどまった理由ベスト5
  1. 保育士の仕事にやりがいを感じているため
  2. 生活のために働かなければならないため
  3. 担当する子どもに対する責任感
  4. 家族や友人の支えがあったため
  5. 職場の上司や同僚の支えがあったため

参照:保育所運営の実態とあり方に関する調査研究報告書「辞めることを思いとどまった要因」(複数回答)

辞めたいという気持ちは一時的なものであることも多いです。離職を急がず、まずは辞めたい原因を探して、問題の解決を試みましょう。

検討しても辞めたい気持ちが変わらない場合は、思い切ってほかの職場や異業種で仕事を始めるのもおすすめです。

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