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取っておきたい事務職の資格7選。持っていると転職が断然有利!
事務職は、今も昔もかわらず女性を中心に人気が非常に高い仕事です。
その理由のひとつとして、特別な資格がなくても就業でき、未経験から転職しやすい点を挙げることができます。
もちろん、事務職に資格は不要ということではありません。持っていると事務職に役立つ資格は多く、競争率が高いからこそ、資格の有無が採用選考の合否に影響する可能性も大きいのです。
事務職を目指す方はどのような資格を選択すればよいのでしょうか。事務職にあると有利な資格をピックアップしました。
資格があると事務職に有利な理由
事務職はほとんどの企業に必要な職種で、主にデータや書類の入力・作成、接客、庶務などの幅広い業務を担当しています。
営業や製造など各部門の専門職が自分の仕事に専念できるよう、いわば「縁の下の力持ち」となってサポートするのが事務職の役割といえます。
(事務職の業務内容、必要なスキルについては事務職に必要なスキルと自己PRのポイントで説明しています。)
どちらかというと広く浅く業務に携わる仕事で、実際に資格不問で社員を募集している企業も少なくありません。
しかし、事務職に関係のある資格を取得しておくと、次のような理由で仕事が有利になることからも、積極的に勉強されることをおすすめします。
- 採用選考で有利になりやすい
- スキルが身につき、仕事がスムーズにこなせるようになる
- 企業によっては資格をとることで待遇が良くなることもある
- 資格を活かしてキャリアアップできる
資格があれば、このようにさまざまなメリットが得られるのです。事務職を希望する人、すでに事務職についている人は、仕事が有利になる資格の取得に挑戦してみてくださいね。
事務職がぜひ取得しておきたい資格7選
事務職はそれほど専門性が高くない職種なので、仕事に役立つ資格には汎用的なものが多く、比較的取得しやすい傾向にあります。事務職に就く人に率先してとっていただきたい資格をピックアップしました。
- MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
- 日商PC
- 秘書検定
- 日商簿記
- 文書情報管理士
- ITパスポート
- ビジネス文書検定
知名度が高いものが多く、すでに取得済みの方も少なくないのでは、と思います。
資格を取得している方は、さらにレベルの高い試験に挑戦したり、まだ取得していない資格の勉強をしたりと、さらに高みを目指すことをおすすめします。
これらおすすめの資格の基本的な情報を紹介していきますので、受験のヒントにしていただけると幸いです。
(試験の要項は、変更や更新が行われる場合があるので、最新情報や詳細情報は、各資格の問い合わせ先にてご確認ください。)
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)は、Microsoft Office製品のWordやExcelの利用スキルを証明する、世界共通の資格。履歴書の資格欄に、自信を持って記載できる資格のひとつです。
事務職には一般事務、営業事務、学校事務などさまざまな種類がありますが、どの事務職にも共通して求められるのがパソコンのスキルです。
少なくとも、書類や資料作りに欠かせないword(文書作成ソフト)、Excel(表計算ソフト)、PowerPoint(プレゼンテーション ソフト)の基本的な使いかたはぜひ習得しておきたいですね。
そして、そのパソコンのスキルレベルを客観的に証明するためにも、まずはMOSの受験をおすすめします。
試験科目 | Word Excel PowerPoint Access Outolook ※各試験科目は、バージョンごとに試験を受ける必要がある |
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試験レベル | スペシャリスト(一般)エキスパート(上級 ※WordとExcelのみ |
受験方法 | 全国一斉試験・随時試験 |
試験会場 | 全国の試験会場 |
合格率 | 未公開(ただし、比較的高いといわれている) |
問い合わせ先 | オデッセイコミュニケーションズ |
難易度は特別に高いというわけではなく、パソコンのスキルレベルによってはそれほど勉強しなくても合格できるようです。
また、試験の実施回数が多く、不合格になっても日を空けて繰り返し挑戦できることから、パソコン初心者の方でも合格を目指しやすい資格といえるでしょう。
ちなみに、4科目に合格した人は、マイクロソフトオフィスの総合スキルが証明されたとして「マイクロソフト オフィス スペシャリスト マスター」に認定されます。パソコンスキルに自信のある方はこちらを目標にされるとよいでしょう。
秘書検定
ビジネスマナーが求められる事務職にぜひおすすめしたいのが「公益財団法人 実務技能検定協会」主催の「秘書技能検定(秘書検定)」です。文部科学省後援で、知名度も高い資格ですね。
秘書検定は、事務職に必要なオフィスマナーの知識や技能を問うビジネス系の検定試験。人柄の育成を目的に「秘書技能」をはかる形で実施されています。
秘書検定と聞くと、社長や役員などにつく秘書が受けるイメージが持たれがちですが、秘書に限らずどの職種にも役立つ資格になっており、秘書を目指していない人も、もちろん気軽に受験することができます。
この資格が提唱する秘書技能とは、社会人に求められる基礎的な知識、コミュニケーション能力(人柄の良さ、言葉遣いなど)を指しています。
これらは、まさに事務職に求められる要素ばかりですから、秘書検定の受験に向けて勉強すれば事務職に必要なスキルをまんべんなく高めることができ、とても役立つというわけなのです。
試験科目 | 一次試験(筆記試験)
二次試験(面接試験)
※二次試験は準1級・1級のみ |
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試験レベル | 3級…基本的な職場常識(高校生向け) 2級…3級よりもやや複雑(大学生・20代向け) 準1級…中堅の秘書レベル(大学生・社会人向け) 1級…上級の秘書レベル(現役の秘書向け) |
受験方法 | 全国の筆記試験会場で受験。 3・2級は年3回 準1級・1級は年2回 |
試験会場 | 全国の試験会場 |
合格率 | 3級 約60% 2級 約60% 準1級 約40% 1級 約20% |
問い合わせ先 | 公益財団法人実務技能検定協会 |
3級と2級の難易度は学生向けとなっているように、秘書検定の受験者は約7割が学生です。それほど難しくなく、3級と2級はまとめて受験できるので、社会人の方にはセットで、または3級を飛ばして2級から挑戦されることもおすすめします。
私も学生の時に3級と2級をまとめて取得しましたが、勉強しやすい内容で気軽に受験できました。
また、秘書を目指すことはなく事務職に就きましたが、学生時も社会生活でも電話、文書、敬語などは誰かからきちんと指導を受ける機会も意外になかったので、秘書検定で勉強できて正解だった…と実感しました。
未経験から事務職を目指す社会人の方、すでに事務職に携わる方も、マナーを再認識する形でこれから受験されるのもよいのではないか、と思っています。
日商PC
日商PC検定試験(日商PC)は「日本商工会議所」主催のパソコンスキルを検定する試験です。パソコンスキルを問う検定試験はいくつかありますが、その中でも特に知名度、信頼性の高いものとなっています。
「MOS」と似ている印象もあるのですが、日商PCはアプリケーションを操作するスキルだけでなくネットワークの知識まで問うところが、二者の違いといえそうです。
現在の企業実務は、メール、クラウドなど「紙」を使わない媒体での通信が一般的になっていることから、単にパソコンが使えるだけでなくネットワークや電子データを駆使するスキルも求められています。
日商PCの試験内容は、事務職の実務に添っていることから、事務職を目指す人に人気の高い資格となっているのです。
試験科目 | 文書作成(Word) データ活用(Excel) プレゼン資料(PowerPoint) ※分野ごとに試験を受ける必要がある |
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試験レベル | BASIC…基本的な操作スキル 3級…基本的な知識と迅速、正確に操作できるスキル 2級…部門責任者の補佐ができる実践的なレベルのスキル 1級…企業責任者の補佐ができる実践的なレベルのスキル |
受験方法 | CBT方式(2級、3級、Basic) |
試験会場 | 全国のネット試験会場 |
合格率 | BASIC 約80% 3級 約80% 2級 約70% 1級 約30% (文書作成・データ活用・プレゼン資料作成の合計) |
問い合わせ先 | 日本商工会議所 |
受験料がリーズナブル、最寄りの試験会場で受験しやすい、独学でも商工会議所の講習でも勉強しやすい、など受験のメリットも多いので、気軽に挑戦していただきたいと思います。
パソコン初心者の方なら3級、履歴書に記載できる資格を意識するならば2級以上の合格をおすすめします。
日商簿記
日商簿記検定(日商簿記)は、日本商工会議所および各地商工会議所が実施している、簿記のスキルを検定する試験です。
簿記検定には、ほかに高校生が取得する商業簿記「全商簿記検定」もありますが、日商簿記は大学入試や就職・転職で優遇されることがあり、経理や財務だけでなく一般事務を目指す人にも人気の高い資格となっています。
簿記は企業の会計を記録する重要な業務であり、あらゆる企業の運営に欠かせません。取得すると、簿記に関するスキルが証明でき企業からのニーズが高まります。
さらに、処理能力が高まり、迅速かつ正確が求められる経理がストレスなくこなせるようになります。
試験科目 | 初級…簿記、原価計算 3級…商業簿記 2級…商業簿記・工業簿記 1級… 商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算 |
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試験レベル | 初級…簿記の基本 3級…ビジネスパーソン必須の基本知識 2級…商業簿記・工業簿記の高度なスキル 1級…商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算の極めて高度なスキル |
受験方法 | 記述式(3・2・1級) ネット試験(初級) |
試験会場 | 全国の試験会場 |
合格率 | 初級 約50% 3級 35~55% 2級 10~30% 1級 10%前後 (回によって合格率にばらつきがあります。) |
問い合わせ先 | 日本商工会議所 |
実用的な資格なので、数あるビジネス系資格の中でどれを取得するか迷ったら優先して受験することをおすすめします。
一般事務なら3級以上を。2級以上は難易度が高くなりますが、取得していると専門性が感じられ、履歴書に書いても就職や転職はぐっと有利になります。
文書情報管理士
文書情報管理士は「JIIMA(公益社団法人日本文書情報マネジメント協会)」主催の、文書管理のスキルを検定する試験です。
具体的には、オフィスで取り扱う文書の電子化、マイクロフィルム化に関する知識を検定するというものです。
今や、文書は情報を電子化、マイクロフィルム化して保管することが常識となってきました。それに伴い、インターネットを介する企業の文書には、事故に遭うリスクも生じています。
しかし、文書情報管理に関する法律や規格を深く知らずに扱っている人は少なくありません。そこで、この資格が注目されるようになってきているのです。
試験に合格することで、ネットワーク上で取り扱われる文書の作成から保存、保管に関する知識を学び、スキルを証明することができます。また名刺で「文書情報管理士」と名乗れるようになるということです。
文書の管理は事務職が任されることの多い業務です。この資格を取得しておくと、大切な文書やデータを安全に保管することができ、職場でも重宝されるようになるでしょう。
試験科目 | 電子化文書・マイクロ写真関連の知識、実技能力 文書情報マネジメントに関する知識、応用力、指導力など |
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試験レベル |
2級…電子化文書、マイクロ化写真に関する基本的なスキル 1級…2級より高度で専門的なスキル 上級…あらゆる面で最適に文書管理ができるステータスの高いレベル |
受験方法 | CBT方式 |
試験会場 | 全国の試験会場 |
合格率 |
2級 約70% 1級 約60% 上級 約40% |
問い合わせ先 | JIIMA |
2001年に始まった、比較的歴史の浅い試験で、受験者数、合格者数はそれほど多くはありませんが、ニーズが高まっているため近年は受験者数が急増しています。
合格率も決して低くはなく、興味のある方には高みを目指して挑戦していただきたい資格です。
ITパスポート
ITパスポート試験(iパス)は「情報処理推進機構(IPA)」が実施する国家試験。合格することにより、ITに関する基礎的な知識が証明できます。
情報処理技術者試験の一試験区分ではありますが、情報処理技術者に特化した資格ではなく、社会人全体を対象に実施しているところがポイントです。
試験には、AI、ビッグデータなどの新しい技術、セキュリティやネットワークなどのIT知識はもちろん、経営全般に関する知識が広く浅く出題され、合格するとIT業界以外の仕事にもしっかり役立ちます。
文系or理系または事務系or技術系に関わらず、どなたにも挑戦していただきたい資格です。
試験科目 | ストラテジ系(経営全般) マネジメント系(IT管理) テクノロジ系(IT技術) の小問(計100門) ※四肢択一式 |
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試験レベル | 情報処理技術者試験の中では最も難易度が低い |
受験方法 | CBT方式 |
試験会場 | 全国の試験会場 |
合格率 | 50%前後 |
問い合わせ先 | IPA |
学校で受験を推奨していることが多く、学生の受験者が多いですが、社会人はシニア層まで幅広い世代が受験している資格です。
私は平成23年度に受験したのですが、過去問題をひたすら解くことで、それほど難しいと思わず合格できました。会場は高校生の団体受験者が多かったことが印象的でした。
合格率があまり高くないのは、高校生の受験者が多い(高校生の合格率は低い)ためかと思われます。社会経験のない学生よりも、社会人のほうがとっつきやすい内容だったかな、と記憶しています。
ITエンジニアなどになる予定はなく、IT関連で働く人と接触することを考えて受けた試験です。事務職の方の視野が広がると思うので、ぜひ挑戦してみてください。
ビジネス文書検定
ビジネス文書検定は「公益財団法人実務技能検定協会」主催の、ビジネス文書の作成スキルを検定する試験です。
事務職は毎日のように、メールや案内状、礼状、報告書など、社内外向けのビジネス文書を作成しなければなりません。その際、礼儀正しくわかりやすい文章を作成するため、ビジネス文書のマナーやスキルが求められます。
また、文書作成はどの会社にも必要な業務です。文書作成のスキルは転職先でも大いに役立てることができるので、とって損はありません。
出題領域 | 表記技能(用字、用語、書式の知識) 表現技能(正しく礼儀正しい文章を書くスキル) 実務技能(社内外の文書を正しく書くスキル) |
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試験レベル | 3級…上司の指示で正しい文書が作成できる 2級…単独で正しい文書が作成できる 1級…スキルが十分にあり指導できるレベル |
受験方法 | 筆記試験 |
試験会場 | 全国の試験会場 |
合格率 | 3級 約85% 2級 約60% 1級 約30% |
問い合わせ先 | 公益財団法人実務技能検定協会 |
3級と2級は合格率が高く、独学でも合格しやすいレベルとなっています。社会人の方ならそれほどビジネス文書になじみがあるので、それほど難しく感じることはないでしょう。
3級と2級は取得しやすいだけに、転職する際の資格としてはあまり強みにはなりませんが、実務ではとても役立ちます。難易度が高めな1級を狙うと、ライバルと差がつけられそうです。
事務職のキャリアアップに役立つ資格
知名度が高く取得しやすい資格は、気軽に挑戦できるところが良いのですが、見方を変えれば「ほかの人も取得しているから珍しくない」「持っていて当たりまえ」とみなされることもあります。
広く浅く業務に対応する事務職は、汎用的な資格があることが大いに役立つのですが、キャリアップを考えている方は、さらに専門性の高い資格の取得に挑戦すると、活躍の場が広がります。
TOEIC
グローバル化が進み、社員に英語によるコミュニケーションが必要になる企業が増えてきています。
海外出張業務、海外駐在業務のみならず、国内基礎業務にたずさわる事務職の方も基礎的な英語スキルを高めておくと、活躍の場が広がるでしょう。
英語によるコミュニケーション能力を証明する試験では、TOEIC(トーイック)がおなじみですよね。
(TOEICは大きく分けて3種類があり、その中の「TOEIC(R) Listening & Reading Test」をTOEICと呼ぶことが多いようです。)
合否判定がないのが特徴で、スコア(点数)は10~990点で評価され、スコアの高さによってレベルがA~Eの5段階に分けられます。
業務上の基本的なコミュニケーションができるレベルはC(470点〜725点)とされます。また、業務上で英語の潤滑なコミュニケーションを図るならスコアが800点以上あることがのぞましい、ともいわれます。
職種や企業によって必要になる英語スキルは異なるので、それに伴ってスコアの目標を設定して学習しましょう。
種類 | TOEIC(R) Listening & Reading Test TOEIC(R) Speaking & Writing Tests TOEIC(R) Speaking Test TOEIC Bridge® Listening & Reading Tests TOEIC Bridge(R) Speaking & Writing Tests |
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受験方法 | マークシート、 パソコンとヘッドセット |
試験会場 | 全国の試験会場 |
問い合わせ先 | 一般財団法人国際ビジネスコミュニケーション協会(IIBC) |
TOEICのハイスコアは履歴書に記載すると転職が大変有利になります。
貿易事務や英語事務などの専門性の高い事務職へのキャリアアップも可能になるので、英語に興味のある方はTOEICのハイスコアを目指し、さらに勉強を進めてみてはいかがでしょう。
TOEICの特徴について詳しくは、こちらの記事を参考にしてみてください。
TOEICのスコアは仕事にどう活かせるか
TOEICの役割と種類
社会保険労務士
総務や人事に携わっている方がより専門性を高めたい場合方は、国家資格の「社会保険労務士」の取得を目指してみてはいかがでしょう。
社会保険労務士(社労士)は、労働社会保険の手続き、年金相談、企業の労務管理などの業務を行い、社員が働きやすい環境づくりをサポートする職業です。
年に1回試験が実施され、合格者は2千人ほど、合格率は10%以下、と難易度は高い資格です。それでも働き方改革を意識する企業が増えるに伴い、人気が高まりつつあります。
試験科目 | 労働基準法及び労働安全衛生法 雇用保険法 健康保険法 社会保険に関する一般常識 など |
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受験方法 | マークシート (選択式試験と択一式試験) ※受検資格は3つに分類されるので、事前に確認が必要。 |
試験会場 | 全国にある試験会場 |
合格率 | 約6%(平成30年度) |
問い合わせ先 | 全国社会保険労務士会連合会 試験センター |
労働社会保険や年金の手続きは社労士の独占業務であり、社労士の資格を取得していると待遇アップや独立が目指せるようになります。
社会保険労務士試験に合格した後は、実務経験を2年以上こなす、または、事務指定の講習を修了し、社会保険労務士名簿に登録されると、社労士の道に進むこともできます。
難易度が高いのがネックですが、それだけに取得しているとかなり大きな強みになってくれます。
医療事務に関する資格試験
医療事務は、医療機関で働くという専門性の高い仕事です。それでいて、未経験でも就業しやすく一生の仕事にできることから、女性に高い人気があります。
医療事務は資格がなくても応募はできますが、ほとんどの方が就業前または就業してから資格試験を取得してスキルを高めています。
特に資格のある方は即戦力として期待され、採用が有利になるので、医療事務に興味のある方はぜひ資格取得に向けて勉強されるとよいでしょう。
ただ、医療事務に関する資格試験は複数の民間団体が実施しているため、一例を挙げただけでもこのようにたくさんあるので、どの資格から手をつければよいか迷ってしまうのです。
- 診療報酬請求事務能力認定試験
- レセプト点検業務検定試験
- 医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)
- 医療事務管理士技能認定試験(医療事務管理士)
- 医療情報実務能力検定試験(医療事務実務士)
- 医療事務検定試験
- 医事コンピュータ技能検定試験
資格試験は少しずつ内容も異なり、難易度や合格率もそれぞれ異なります。
身につけたいスキルによって選び方も変わってきますが、初めて資格を取得する方なら、医療事務に関する資格試験で最大規模の全国統一試験「医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)医科・歯科」から挑戦してみるのもよいかと思います。
試験科目 | 実技I(患者接遇) 学科(医療事務知識) 実技II(診療報酬請求事務/診療報酬明細書点検) |
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受験方法 | 筆記試験 |
試験会場 | 在宅試験 |
合格率 | 約60% |
問い合わせ先 | 一般財団法人 日本医療教育財団 |
また、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)をはじめ医療事務に関する資格試験については、テキスト、通信講座、スクールなどが充実していて、自分のペースで勉強法が選べます。
他業種の仕事をしながらでも勉強しやすいので、医療業界への転職を考えている方にもおすすめです。
宅地建物取引士
不動産業界の企業で事務職に携わる方、または事務職の中でも専門的な分野にステップアップしてみたい方には「宅地建物取引士(宅建)」の受験もおすすめです。
宅建は、ひとことで言えば「不動産取引の専門家」であることを証明する国家資格です。
宅建の資格を取得している宅地建物取引業者は「宅件士」と名乗ることができ、不動産の売買やあっせんをする際、お客さんに重要事項を説明する権利を得ることができます。
不動産の商品は高額なだけに、それを勧める宅地建物取引業者には専門知識や信頼性が求められます。不動産のプロには少なくとも宅建は欠かせません。
それだけでなく、不動産会社、建築会社、金融機関に勤める事務職の方も宅建を取得していれば、業務の幅がぐっと広がるでしょう。
また、合格率は15%前後と難易度も少し高めではあるのですが、宅件を取得すると、手当がつく、キャリアパスの選択肢が増えるなどメリットも大きいことから、人気が高い資格のひとつになっています。
試験の基準と内容 | 宅地建物取引業に関する実用的な知識を問う |
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受験方法 | 筆記試験 |
試験会場 | 全国の都道府県にある会場 |
合格率 | 約15% |
問い合わせ先 | 一般財団法人 不動産適正取引推進機構 |
受験者は男性のほうが多いのですが、女性の受験者数の増加が目立っています。合格率は男女とも15%前後と同じくらい、事務職に携わる女性にも挑戦してみていただきたい資格ですね。
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不動産業界の転職に有利な資格
資格をとる時の注意点
事務職に役立つ資格をとる時には、いくつか気をつけたほうが良い点もあります。
- とりやすい資格は転職時の強みにはならない
- 時間や費用の浪費に気をつける
- 有効期間付きの資格に注意する
とりやすい資格は転職時の強みにはならない
難易度が低く合格しやすい資格は、裏を返せば「ほかの人も持っている」「持っていてあたりまえ」とみなされ、履歴書に記載しても効力は発揮できません。
たとえば、日商簿記4級、英検3級、秘書検定3級などは学生時に取得してしまう人が多く社会人には少し簡単なため、人より秀でた資格とはいえなくなってしまいます。
事務職への転職やキャリアアップを目指すなら、社会人は日商簿記2級、日商PC2級、秘書検定準1級、TOEICは600点以上くらいの難易度を目指して勉強するとよいでしょう。
もし何か難易度が高い資格を取得していれば「専門性の高いスキルを持っている=即戦力がある」とみなされ、転職がぐっと有利になります。
時間や費用の浪費に気をつける
受験する資格を選ぶときは、事務職の仕事や将来のキャリアプランに関係ない資格まではとろうとせず、確実に仕事に役立つ資格にしぼりましょう。
さまざまな民間団体が検定試験を実施しているため、巷には資格や検定試験に関する情報が非常に多く飛び交っています。
講習を受けるだけで認定されるもの、仕事に関係ないものは、転職者の強みにはなりにくいため、せっかく取得しても履歴書では効力が発揮できません。
もちろん資格を取得したり勉強したりすることには、視野を広げるなどメリットもあるのですが、あくまでも転職が目的ならば、限りある時間や費用を有効に使うためにも、仕事にあまり役立たない資格は避けるのが無難です。
有効期間付きの資格に注意する
資格の中には有効期限があり合格後も定期的に更新が必要なものがあります。(たとえば、文書情報管理士の資格有効期間は5年間)
更新できずに資格が無効になってしまわないよう、きちんと管理を行いましょう。
また、資格を継続させるために費用が発生するものもあるので、予算とのバランスを考え計画的に受験する資格を選びましょう。
事務職に役立つ資格を活かし活躍の場を広げよう
事務職は特定の免許や資格がなくても就業できるため、就職・転職がしやすい反面、専門性の高い資格を取得していないことで活躍の場が狭くなってしまいがちです。
ぜひ仕事に役立つ資格を追加して、事務職のエキスパートを目指したり、専門性の高い分野へ転職したりと、スキルを活かして羽ばたいてみましょう。
今回紹介した資格は汎用的なものが多いので、多職種への転職にも役立ちます。転職を検討している方は参考にしていただけると幸いです。
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