新入社員のネクタイ選び。ハズレ無しの柄と色、NGネクタイとは

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社会経験豊富な転職者にとって、新たな職場のスタートはある程度洗練されたスタイルを披露したいもの。いざ業務がスタートすれば、経験者として仕事の質が求められるのが転職者です。

見た目のスマートさだって転職者にとっては大切な印象付けになります。たとえばネクタイの選択もその人のセンスが如実にあらわれますね。とはいえ、転職者でも初年度は「新入社員」です。

新入社員として再出発するためにクリアが必須な面接でのネクタイ選びは無難にこなしたいものです。

NGとなるネクタイの色や柄

転職者は、たとえ新入社員であっても新卒者にはない「経験」が買われて新たな職場で存在感を発揮する必要があります。当然面接では、職務経歴書に書かれた過去の実績が重要なデータとして注目されます。

だったらネクタイの色柄なんてどうでもいいんじゃないの?と感じるでしょう。むしろ面接官自身がそのように感じているのかもしれません。でも、ネクタイの色柄選びって意外と重要なんです。

たとえばかつてのアメリカ大統領選ではあの故ケネディ元大統領がネクタイのカラーイメージを重視し、これが選挙戦でたいへんな追い風になったなんていう話もあります。面接だからといって侮ることはできないんです。

まあブランドはともかくとして、ネクタイのイメージは、

  • 太さ
  • 結び方

という4つの要素の組み合わせにより決まります。色はだいたい30色くらいでしょうか。柄についてはもうどれくらいだか想像がつかないので、便宜的に100通りとしましょう。太さは大きく分ければ(太、中太、細)の3通りでしょうか。

ネクタイの結び方(ノット)も実はけっこうたくさんあって、筆者が知るだけでも

  • シングルノット(プレーンノット)
  • ダブルノット
  • クロスノット
  • ウィンザーノット

の4通りがあります。便宜的に5通りと考えると、なんと!ネクタイのイメージは30×100×3×5=45000通り(!)にものぼります。

さあこの中からベストのイメージを1つだけ選びなさいなんて言われた日にゃぁ、まるでクジ引きでもしている気分になりますね。ネクタイ選びだけで疲弊してしまいます。

そこでまずは面接にしていくにはふさわしくない「NGネクタイ」を知っておくことが大切です。45000通りもあるネクタイのイメージをある程度絞り込んでからベストのネクタイを選ぶという発想が有効ですよね。

何しろ面接は転職者にとっても新卒者同様「晴れの新入社員」となるために無事クリアしなければならない重大イベントです。ネクタイくらいなんでもいいだろう・・・は気のゆるみのはじまり!(かもしれません)

色、柄、太さ、結び方のそれぞれについて、NGのネクタイをまとめておきます。ただし、一般的なオフィスが職場である企業の面接でNGとなるネクタイの目安です。

イメージの決定要素 NGの要素
目に刺さるようなきつい単色。派手な色合いのもの
キャラクター柄、目がチカチカするデザイン
太さ 太すぎるもの、細すぎるもの
結び方(ノット) 奇抜なノット、過度におしゃれなノット

この表はあくまでもオフィスで働く転職者の面接なので、無難な色柄・デザイン・結び方のネクタイ以外はすべてNGになりますね。これでチョイスすべき候補はかなり絞られるでしょう。

良く言えば「ブルー系やグレー系の落ち着いた色調のネクタイ」となりますし、悪く言えば「ありきたりのデザインのネクタイ」となってしまいます。まあしかしありきたりとはすなわち「無難」でもあります。

ただし転職希望者の就活におけるネクタイ選びは、企業のカラー、職種のイメージと関連させることも大切です。「過度におしゃれなノット」はNGとしましたが、たとえばショットバーのバーテンダーの転職面接ならどうでしょう?

リクルートスーツに茶色系や暗い緑がベースの落ち着いたイメージのネクタイよりは、むしろ「多少はおしゃれなネクタイ」のほうが好ましい可能性は十分あります。ネクタイ選びも一事が万事ではないんですね。

ということで、企業のカラー、職種のイメージをネクタイのイメージと連動させてチョイスするのも、面接を乗り越えるテクニックのひとつと考えられるわけで・・・

てっぱんはこれ?新入社員におすすめのネクタイの柄、色

ネクタイの柄は実に豊富で、いろいろなデザインのネクタイが製造、販売されています。

水色

水色といった青系のネクタイは、清潔感を強く印象付ける色です。青系色の中でも、誠実で、かつさわやかな印象を与えるのが水色のネクタイです。

水色より濃いめの青系色になれば、落ち着いた印象を与え、明るくなり、水色に近づくほど、さわやかな印象が強くなるものです。

社内で、誰よりもさわやかでフレッシュなのが新入社員です。新入社員にとって水色のネクタイは、他のどんな社員よりもふさわしいネクタイの色といえます。

緑色

緑色のネクタイは、そうたくさん見かける色ではありませんが、とても落ち着いた色で人に安心感を与える色です。

また、穏やかなイメージや印象も与えることから、人から教わる立場にある新入社員にとって、従順なイメージを与えるものでもあるのです。

緑は新緑をイメージすることからも、安らぎや癒し感を与える効果もある色です。

赤色

赤色のネクタイは、一見派手なイメージがありますが、実は青系のネクタイ同様とても人気のある色のネクタイです。

赤い色は情熱をイメージさせる色であることからも、やる気や積極性を表現できる色のネクタイでもあります。

水色などの青系のネクタイと同じで、濃い色になっていくほど落ち着いた印象を与え、明るい赤色に近づくほど、元気で活発なイメージを与えるものです。

ここぞという大事な時につけていくと、その効果を発揮できるのが、赤色のネクタイです。

チェック柄

チェック柄は、洋服の柄としても人気の高い柄で、多くの人から愛される定番の柄です。

カジュアルな雰囲気であることからも、チェック柄のネクタイを身につけていると、とても親しみやすい印象を与えることができます。

ですが、カジュアルすぎる印象を与えるのはよくありません。そのような印象を与えないためにも、チェック柄に使用されている色が少ないものを選ぶようにしましょう。

ストライプ柄(レジメンタル柄)

レジメンタルストライプ柄と呼ばれる柄は、とても定番の柄で、見かけることも多いネクタイの柄の1つです。

斜めの縞になった柄で、どんなスーツにもどんなシャツにも合わせやすく、多くの人が持っているネクタイです。

どんなスーツにも合わせやすいことから、コーディネイトで失敗することも少ないネクタイです。知的で、真面目な印象を与えるこの柄のネクタイは、新入社員にもってこいのネクタイです。

ネクタイ選びに正解なし!職種によってネクタイのベストチョイスが異なる

転職者はある程度の社会経験と最低限の常識を踏まえた人材であることが、企業側にとっての前提となります。面接時のネクタイもその要素のひとつに含まれることがある、という意味合いでここまでお話してきました。

ただ、厳密にいえば、ネクタイそのものに問題があるわけではなく、企業カラーや職種のイメージとネクタイが与えるイメージとが合致していない場合、その人の人間性(要は「センス」)が疑われることもある、という話です。

つまり、ネクタイデザインの可否は、企業カラーや職種のイメージによって決まってくると考える必要があります。そこでここからは、こういう企業やこういう職種ではこんなイメージのネクタイが合うんじゃないの?

という方向にテーマを少し転換してお話していきます。もちろんすべての企業や業種を紹介するわけにはいきません。かなり大雑把な分類にはなりますが、ぜひ参考にしていただきたいと思います。

「業界別!面接にしていくネクタイの選び方」として紹介します。

業界のカラー 該当する業界 推奨されるネクタイ
お堅い系 金融関連・教育関連・公務員など 真面目な印象を与えるブルー系、さわやかな印象を与えるストライプ柄
企業の要となる職種 一般事務、営業など 積極性をアピールできるレッド系(えんじやさわやかなオレンジなど)、インパクトを与えるチェック柄
ゆるい系 ベンチャー企業やIT企業などの即戦力エンジニア とにかく無難に(上記参考)、ブルー系やグレー系などの色調で無難なデザインのもの

上記のことさえ守っていれば転職面接はばっちり・・・なんていうほど面接は単純なものではありません。加点法と減点法が複雑にまじりあうのが面接です。

まあ面接でネクタイ選びについて質問されることはないと思いますが、ことばにあらわれなくても評価にかかわる、あるいは、面接官も無意識のうちに評価に影響を与えているかもしれないのがネクタイ選びです。

面接をする側にとっても受ける側にとっても、ネクタイひとつで知らないうちに評価が変動していたとしたら、それは本意ではないでしょう。そういうことがないよう、慎重にネクタイ選びをしていただきたいと思います。

ちょっと待った!ネクタイを身につけたあとのチェックも重要

ネクタイ選びが終わればあとは面接でベストを尽くして就活を良い結果で締めくくりたいと、ふつうは誰でも考えますよね。これは新卒者でも転職者でも同じでしょう。

本数が多い中から、面接につけていくたった1本のネクタイを選んだ時点で、少し安心してしまう人もいます。しかしネクタイは選ぶためのものではなく、あくまでも「身につけるためのもの」です。

ネクタイをつけてからのことにもちゃんと気をつかわなければなりませんね。身だしなみの基本的な注意事項ではありますが、ここで改めて、ネクタイをつけてからのチェック項目も紹介しておきます。

ネクタイにまつわる最終チェック項目!
  • スーツ・シャツと合うネクタイを!
  • ネクタイのしわや汚れのチェックも忘れずに!
  • 必ず鏡で最終チェックをして!
  • ネクタイは第一印象として面接官にインプットされるという意識を!

転職者の場合、企業の規模や印象、あるいは面接を受ける人の年齢にもよると思いますが、必ずしもリクルートスーツで面接に臨むとは限りませんね。多少カジュアルないでたちで臨むこともあるでしょう。

リクルートスーツにしろカジュアルテーストのスーツ&シャツにしろ、ネクタイがちゃんとスーツ・シャツに合致するかどうかが重要です。ネクタイはスーツ・シャツとセットであるという基本が外されないよう注意しましょう。

ネクタイ選びの際に、色や柄にばかり神経を注いでしまうと、もっと重要な「しわ」や「汚れ」に気づかずそのまま面接に臨んでしまう危険もありますよね。基本中の基本ですが、しわや汚れがないネクタイであることが大前提になります。

そうした細かいチェックを最後まで手を抜かずに行うためにも、ネクタイをつけたらちゃんと鏡にネクタイ、あるいは全身を改めて映してみて、最終チェックを行いましょう。

それもこれも「ネクタイは第一印象として面接官にインプットされる」という意識に基づくチェックですから、面接の前には何をすべきかをしっかり確認したいものです。

新入社員はネクタイを何本持てば良い?

新入社員はどれだけのネクタイを持っていれば安心でしょうか。

たくさん持っていれば、それに越したことはありませんが、まだまだ収入が安定しない新入社員にとって、それは難しいことです。

理想の所持本数は、1週間の出勤日数分の本数です。少ない本数を短いスパンでローテーションして使用すると、それだけ傷みもひどくなります。

そして、毎日職場で会う人から見ると、いつも同じネクタイを身につけているような感覚を持たれてしまいます。洗濯や、クリーニングすることも考えて、最低でも4~5本は準備しておくと安心できるといえます。

新入社員はネクタイピンを使うべき?

ネクタイピンの使用も迷うところです。ですが、ネクタイピンは、必ず必要なものではありません。

ネクタイが時として邪魔になってしまうような職種であったり、スーツのボタンを開けたままで仕事をするようなシーンが多いような時は、ピンがあると便利です。

また、クールビズを推進するような職場ですと、ネクタイそのものが不要であることもあります。まずは、自分の職種をよく考えたうえでネクタイピンが必要かどうかを決めましょう。

そして、ピンが必要だと判断した場合は、目立つデザインのものではなく、シンプルでネクタイを留めるという機能をしっかり果たすものを選びましょう。

派手なデザインや、大ぶりなデザインのものは、新入社員には不向きです。

ネクタイは転職者の面接の重要なチェックポイントではある!

ネクタイがベスト選択であり、面接官の好評を得たとしても、それで採用が決定するわけではもちろんありません。それでも転職者のネクタイ選びは面接における重要なチェック項目のひとつであると考えるべきです。

その理由も含め、転職者の面接につけていくネクタイ選びというテーマでここまでお話してきました。心機一転の転職を志す人は、ぜひ参考にしていただき、面接を無事クリアして最高の結果を招き入れていただくことを願っています。

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