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人事の志望動機の書き方。向いている人の特徴やスキルを活かすには
人事職というと、履歴書や面接、さらには適性検査などから対象者のあらゆる情報をキャッチする特殊能力が必要な職種という印象がありますよね?人事担当というだけで、話せば丸裸にされそうな気がすることも正直あります。
しかし人事職という職種がある以上、新卒であれ転職であれ、人事職に就きたい人だっているわけです。そんなとき、やや特殊な職種である分面接の志望動機や履歴書の志望動機欄での表現の仕方が少し難しく感じられます。
例分も交え、考察します。
未経験でも大丈夫!人事職に就くための志望動機作成術を考察!
たとえば、金融商品を扱う企業では、基本的にあらゆるセクションで「金融のスペシャリスト」が職に就くことになりますね。どれだけ薬品に詳しい人でも、金融サービスを提供する企業では無用の長物です。
金融サービスを提供する会社にはやはりどうしたって金融マンが必要ですし、薬品の知識に長けている人なら、ぜひ製薬会社に就職していただきたい気持ちが強いです。まさに「餅は餅屋」ですね。
ただし、「その道のスペシャリスト」ではない人材も企業には必要。むしろそういう職種こそ、企業にとって縁の下の力持ち的な活躍が期待されることが多いです。人事担当者はまさにその代表的な人材といえるでしょう。
金融サービスのプロでなくても金融関連業の人事担当は必要ですし、薬剤師でなくても製薬会社やドラッグストアの人事担当なら十分に役割を果たすことができるはずです。
どういう人が人事職に向いている!?向く人が志望動機でアピールすべし!
何か特殊な能力が必要かといわれるとそうでもなく、特定の資格が必要なのかというとそれもまた違う人事職、どこかつかみどころがない職種という印象もありますね。しかも未経験だからといって不可能でもありません。
実際、これまでにまったく別の職種にたずさわっていたけれど、転職したら今度は人事担当になったという人もいます。むしろ「人事ひと筋!」というケースのほうが少ないのかなという印象もありますね。
そこでまずは、人事職に向く人、人事職で必要となるスキルから分析していき、その分野に長けた知識や経験を生かしたいということを志望動機で表現する方向でアプローチしてみましょう。
- 人事職に向く人はどんな人?
-
- 人が好きな人・・・企業の業種によらず対「人」の職種
- 人の成功を喜べる人・・・社員の成績を監査する以外に、優秀な人材育成も人事の重要な役割
- 全力で裏方に徹することができる人・・・企業にとってのまさに「縁の下の力持ち」
ですからたとえば、「人が好き」であるということを志望動機でアピールするのがひとつの方法です。まあダイレクトに「人が好きです」ではあまりにも工夫がなさすぎますが。具体的な例文としては、以下のような感じですね。
履歴書の志望動機欄の例文や面接での志望動機の回答例 | 面接の場合、回答を受けて予測される次の質問 |
---|---|
お客様に喜んでいただけるうれしさを経験して、今度は同じ会社の仲間に喜んでもらいたいと強く願うようになりました | そう願うようになったきっかけは?の質問に対する答えを用意しておく(そこで「人が好きだから・・・云々」につなげる回答も良い) |
前職でパソコンに向かい合うばかりの仕事で人間の温かみを感じることができなかったけれど、退職の際に人事担当の先輩からことばをかけていただき、思わずグッときた経験から人事職に興味を持ちました | それは具体的にどんなことばでしたか? |
入社時にいろいろアドバイスをいただいた人事課の先輩を尊敬しており、転職を通じて私も先輩のような立場を経験したいと思いました。 |
|
もちろんこれはあくまでも例文(回答例)ですから、必ずしも理想的な作文・回答とは限りません。ただ、あなたが上記のような経験をほんとうにしたのであれば、上記のように書けますよ、という意味を込めています。
ですから、自分は人が好きなんだと感じた経験や、実際に人事担当者からアドバイスを受けて感動したことなどが、志望動機(志望するきっかけ)となったとしても不思議はありませんよね?
つまり、ご自身のこれまでの体験から、志望動機としてふさわしい経験を探してみることも、重要な手がかりになるはずですよ。ほかにも、
- これまで個人事業を営んでいたので「対ひと」がベースの仕事に就きたいと痛感している
- 店舗で働いており、自分ならもっとこうすればよいというアイディアがたくさん浮かんだ
- 前職も人事を担当しており、人事職のやりがい、素晴らしさを経験した
など、いろいろアプローチの方法はあります。経験者はもちろんその経験を生かすアピールでもかまいませんし、未経験者だからといって臆することなんてまったくないんです。当然転職者でも大丈夫!
考えてみれば、「未経験はNG」なんていわれると、これまで経験してこなかったのだから金輪際誰ひとりとしてその職種に就くことはできない理屈になりますよね?誰だってはじめは未経験です。人事職だってそれは同じ。
確かに人事職は「経験者優遇」の職種として求人が出されることが多いのは事実です。しかし近年、あえて新しい風を吹かせる狙いで人事職を経験していない人材を積極採用する企業も増えているんです。
経験者か未経験者かにはあまりこだわらず、人事職を志すと決めたら積極的にチャレンジしていただきたいと思います。そして「人事職で必要なスキル」についても触れておかなければなりませんね。
なんとなくつかみどころがない人事職では、いったいどんなスキルが必要になるのか・・・これについては、次のところで「人事職ってそもそもどんな仕事?」というソモソモ話と一緒に紹介します。
人事職はどんな職務をこなす仕事なの?そのために必要なスキルは?
人事職というと、「面接をする人でしょ?」とか、「採用にしたり落としたりする人だよね?」なんていう声も聞こえてきますね。もちろんそれも正解ではあります。でもそれだけではないんです。
やはり身に着けておいたほうがスキルもありますので、ここからは「人事職の概要」を今さらながらまとめます。
人事職の担当職務 | それぞれの仕事内容 |
---|---|
人材の採用 |
|
労務 |
|
人材教育・研修 |
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人事制度の設計と運用 |
|
とすると、正直そこまで技術的、専門的なスキルは必要ないのかな、という印象もありますね。逆に、社内に限らず提携する会社の人間とも円滑なやりとりをする「対ひとスキル」は必要になります。
対人のスキルは、「コミュニケーション力」に言い換えられます。就活中の学生はもちろん、学校関係者や求職者、さらには経営層との密なコミュニケーションも必要になります。
コミュニケーションというのは単なる「会話」ではありません。会話力はもちろんですが、就活生に対しては自社の魅力をいかに伝えるかが問われます。提携先にはわかりやすい説明が必要になりますね。
そして経営層に対しては、納得してもらえるような有益な提案力が必要になります。場合によっては経営層がミスリードしようとする会社運営の方向性に異を唱えるバイタリティと判断力、決断力が求められます。
対ひとスキルが必要となる前提で、人事職に必要なその他のスキルをまとめます。
人事職で必要なスキル | スキルの概要 |
---|---|
目標を達成する力 | 人事職は、目標に具体性が必要となる職種。たとえば、「いずれ転職者を数人採用する」ではなく、「向こう〇カ月以内に〇人の転職者を採用する」といった具体的な目標を立て、達成する力が必要。 |
調整力 | スケジューリング能力が問われる。上記目標達成のために先行きを予測し緻密に計算しなければならない。人材採用のために求人メディアへのアクセス、広告などのタイミングを測る力が必要。スケジュールだけでなく意見の調整も必須。 |
基本的な計算力とスピード(PCスキル) | 給与計算や社員の監査のために、スピード感ある正確な計算力が必要。そのためには、エクセルなどの基本的なPCスキルはあったほうがよい。電卓づかいに慣れていれば尚可。 |
守秘義務の徹底 | 人事職は、社内(場合によっては社外)のありとあらゆる個人情報を扱う。守秘義務が徹底されなければ個人情報保護の観点から法に抵触する危険もある。 |
いかがでしょうか?人事職は、いわゆる「裏方」ではあります。しかし、会社各セクションがエンジンおよび周辺パーツだとすると、人事職は車輪や車軸といった組織基盤を支える職種であるともいえるでしょう。
国を具体的に動かすのが政治家なら、これを支えるのが官僚・・・そんな関係にも似ていますね。それだけに、人事職は非常にやりがいのある職種であり、非常に重要な職種でもあるんですね。
我こそは!の強い意志がある人こそ人事職に向く!
人事職は、社内の一般社員はもちろん、社内の上層部や社外、学生、学校の先生、求人メディアなど、就職や転職にかかわるさまざまな「人」とかかわりながら日々を過ごします。それだけではありません。
他人の個人情報や法令を扱う必要にも迫られます。自分の意見が会社の大きな動きを変える可能性をはらむ職種でもあります。それだけ託される期待が大きい、「やりがい」のある仕事であることは間違いありません。
しかしどうでしょう・・・これ、ちょっとやそっとの覚悟ではなかなか志望しづらい職種でもありますよね。マルチな才能、多方面での努力、手際よい動作が必要となり、責任も重大ですから。
ですから今回人事職に必要な人材やスキルなどについていろいろ述べてきましたが、まずは「我こそは!」と自ら進んで手を挙げる勇気がある人こそ、人事職に向いている人材といえるのではないでしょうか。
我こそはと思い当たる人は、ぜひ手を挙げていただきたいと思います。
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