NTTデータの採用フロー&対策!選考内容や面接の質問の傾向は?

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NTTデータは固定電話の最大手、NTTグループの一つで、IT関連や、データ構築関連を主要領域としているシステムインテグレータを基盤ビジネスとしている企業です。ITの領域で顧客の課題や問題意識の解決を図ります。

NTTという超大手企業のシステム構築にて培われたノウハウを基盤に、また大手ならではの組織力を武器に、他では取り組みにくい大きなプロジェクトも難なくこなすことができる点が強みといえるでしょう。

さて、そんなIT領域での大手企業の一角と言えるNTTデータですから、当然採用に対しては多くの応募があります。

ここではそんな優良企業のNTTデータの新卒採用・中途採用両面の特徴や採用フロー、対策について説明します。

NTTデータ新卒採用の概要

NTTデータはIT界の大手優良企業ですから、基本的に毎年多人数の新卒採用を行っています。概ね300人~400人程度の新卒採用を継続しており、近年の新卒採用実績は次の通りです。

男性 女性
2017年度 247人 142人
2016年度 247人 131人
2015年度 255人 124人

また、2018年度はさらに増えて400人超の採用を行っています。システム関連の企業であることから、理系の採用人数の方がやや多いですが、文理比率は、近年は1:2程度と、毎年100人超は文系の学部・学科から採用されています。

新卒採用者の初任給の傾向

新卒採用者の初任給は、2017年4月初任給実績で次のとおりです。

  • 博士了 295,370円
  • 修士了 246,820円
  • 学士卒 220,320円
  • 高専卒 191,110円

ITや情報処理等に精通した専門家を採用すべく、博士修了者や高専卒業者も一定程度採用しているのが特徴です。

NTTデータの新卒採用での募集職種

募集職種は2019年新卒採用では次の通りです。

  • SE(システムエンジニア)
  • 営業
  • R&D(研究開発)
  • ファシリティマネジメント(建築系、電力系)
  • 本社スタッフ(財務、法務、人事等)

尚、理系のIT関連の学部・学科では一定程度推薦で採用している模様です。

推薦の人数は基本的に必ず入社することが求められるため避ける学生も多く、集まりかた次第で年により差がありますが、少なくとも理系側の半分程度以上は推薦と言われています。

文系はスタッフや営業に回されるのかと思いきや、私の知人は完全な文系大学卒ながら、地銀クライアントでSEをここ数年間やっているなど、本人の希望と専門知識を吸収する意欲があれば幅広い職種に就けるようです。

次の章で、採用フローの詳細と対策を紹介します。

NTTデータの新卒採用のフローと対策

NTTデータの選考の大まか流れは、大手企業では比較的一般的ですが、

プレエントリー(初期登録)

エントリー

書類審査

面接試験

となっています。それぞれについて詳細を説明していきます。

ただし多くの学生が受験する関係上、審査内容は他の大手と比べても厳しく有名大学出身者であっても不備があれば落とされることがあります。

事前にきちんと準備をして臨む事が大切です。

プレエントリー(初期登録)

近年は経団連の方針の変更が間々行われており、年度により時期が変化しているのですが、今は3/1からプレエントリーが可能になるようです。ほかの企業同様、プレエントリーしたからと言って必ずしも本採用を受ける必要はありません。

基本的な自身の情報を登録するだけで特段難しいことはありません。説明会の予定等はプレエントリーして初めて確認できるようになりますので、少しでも興味がある方はまずプレエントリーをしっかり行うのが基本です。

説明会などが始まるよりは充分前であれば特段プレエントリー時期により有利・不利があるとは言われていません。

しかし説明会の情報は早く確保できた方がいい、年や地域によっては説明会が早く満席になってしまう等あるので、早めの登録をお勧めします。

事前セミナー・説明会

プレエントリー解禁時期からセミナーや説明会は随時行われます。採用に直結するわけではないようですが、場合によりすぐ埋まってしまうイベントもありますので、こまめに状況をチェックしましょう。

採用に直結するスタイルのものではありませんが、NTTデータのビジネスモデルや現場の社員との質問会などが開催されます。

そのため今後の採用ステップにおいてとても参考になります。特に推薦ではないタイプの方は絶対に参加することをおススメします。

エントリーシート

プレエントリーの解禁が遅くなった近年は?ほぼ同時期~並行してエントリーシートの受入れが始まるようです。ここから情報系学部の推薦応募、それ以外の自由応募に分かれますが、ここでは主に自由応募について説明します。

エントリーシートの内容はもちろん毎年変わりますが、学生時代に取り組んだこと、NTTデータに共感するところ、キャリアビジョンといったごく一般的な質問が中心となっています。

説明会で聞いた社員のお話や、もし可能であれば事前にOB訪問などを実施しておくことで、NTTデータへの共感ポイントと自身のキャリアビジョンを合理的に接続して書きやすくなるかと思います。

なるべくで構わないので、事前に社員さんと話す機会は積極的に作っておきましょう。印象が深ければその分、選考に残りやすくなるためです。

適性検査

近年いわゆる「テストセンター」がなくなったようで、玉手箱というWebテスト形式が中心です。

極端にハードルが高いというわけではないですが、この企業は比較的結果、特に性格診断結果を重視するといわれていますので、市販の本などでの対策は必須です。

勿論筆記が得意という方は良いですが、この企業は志望者が数千人クラスと比較的多いです。

そのため筆記・エントリーシートで相当の人数が削られていると想定されます。性格診断についてはなかなか対策なしで好成績を出せるものではないので、やはり準備はしっかりとしましょう。

採用面接

書類選考までを無事通過すれば今度は面接です。

NTTデータの採用倍率は大体文系で30~40倍、自由応募の理系では40倍程度と言われており、採用人数に比してかなりの狭き門です。採用に割けるリソースを考えればこの時点で数倍~10倍以内程度には絞られているでしょう。

自由面接の場合は、基本的に面接は三段構成で、一次が各地方でグループディスカッションと3(面接官):1もしくはこのどちらかを実施します。(年や大学等により差異あり?)。

二次は本社で3:1です。最終はホテルで簡単なテストと1:1の面接です。

一次面接はグループディスカッションとその後に集団での面接が基本です。概ね社員3対応募者6~8人で行われます。後段の面接は挙手制と全員話す部分とあります。基本的に各地域で行われます。面接官は若手~中堅の現場社員が中心です。

グループディスカッションはロジカルさを厳しく見られるということはなく、まずは積極的に議論に参加しましょう。

また、何か役割を担うとプラスということもあまり無さそうです。どちらかというと、後半の面接のほうが重要と言われています。

質問内容としては下記のとおりです。

  • グループディスカッションの感想
  • NTTデータはどんな会社か
  • 志望動機
  • 入社したらやりたいこと
  • チームで何かを成し遂げた経験
  • 逆質問

比較的一般的な質問も多いですが、グループディスカッションの感想はポイントです。

ここでグループディスカッションの的確な分析とそれを説明する力が見られていますので、この質問が来ることを想定してグループディスカッションに臨みましょう。

また、逆質問も重要ファクターになります。自分がNTTデータに興味があることをわかってもらえるよう、積極的に質問しましょう。質問内容は絶対に先に準備しておいたほうがいいです。

二次面接は本社で行われますので、地方の方はスケジューリングに注意が必要です。面接官3:学生1が基本で、面接官は人事部の管理職層レベルが多いです。

最終面接は後に説明する通り、意思確認に近い性質のものなので、実質的にここが最終決戦です。

圧迫的ではないですが、質問に対する答えが弱いと深堀が求められるので、心して対応しましょう。45分程度ある面接なので質問は多様ですが、キーとなるよく聞かれる質問は以下のとおりです。

  • 志望動機
  • どのようなキャリアを積んでいきたいか
  • 大学で学んだことが仕事でどのように生きると思うか
  • 職種ごとの予備知識(営業・SEコース→知っているシステムについて)
  • 逆質問

「大学で学んだことが仕事に生きるか」という質問は、近い分野が専攻の場合はいいですが、そうではない場合は自分の専攻やゼミ内容から工夫して答えましょう。

「学んだこと」なのでサークルや部活の話を持ち出すのはリスクが高いです。採用担当者によっては悪印象を持たれてしまう可能性もあるためです。

大半の人は避けたほうが無難ですが、それでも特別な経験があるからアピールしたいという人は、「学んだこと」になるよう話し方に注意しましょう。

幹部をやったことがある方、勉強系サークルなどで気づきがあった方などは上手く話せば臆することはないでしょう。

また、予備知識について聞かれるのも特徴的です。これは本当に知識レベルの高さを聞いているというより、現時点での興味の高さを見ています。

企業サイトで下調べしておくのはもちろんですが、先輩社員に聞いたり、業界関連の本などで予習しておくといいです。

学校での習得内容をどう生かすか、キャリアプランや会社の志望理由、そして予備専門知識を自分なりにまとめておきましょう。

また、相手からの質問も繰返しあることが多いので、想定質問なども準備しておくとより焦ることが少なくなるでしょう。

二次試験を通過すれば、最終面接です。最終面接はホテルオークラで実施されているようです。簡単なテストと共に面接が実施されますが、基本的に意思確認に近いため、余程失礼な対応をとらなければ大丈夫です。

基本的には一通りの面接のあとに内定をもらえます。内定獲得後は逆にNTTデータの良さなどを社員さんが語る場となっていき、いわゆる強い「引き止め」が行われます。ここのプレッシャーの強さについて雇用市場の状態にもよるでしょう。

ちなみに最後に推薦応募の場合ですが、なんと面接は基本的に1回で終了してしまうようです。もちろん採用確度は非常に高いです。

これを読んでいる方の多くはすでに手遅れかと思いますが、大学・大学院専攻から工夫するのが最も近道なのかもしれません。

以上が、新卒採用の情報です。もし、今後NTTデータを受けようと考えている方は参考にしていただければと思います。

一方で、NTTデータの中途採用はどうなのでしょうか。次の章で紹介します。

NTTデータの中途採用の特徴

さて、続いてはNTTデータでの中途採用について説明します。大きな企業かつ、特殊なスキルが要求される仕事が数多く存在するNTTデータでは、中途採用も積極的に行っています。

ホームページを参照すると、細かい職種ごとに求人が数多く掲載されています。

nttデータ採用ページスクリーンショット

このようにかなり細かく専門職種ごとに中途採用を行っているのが特徴です。もちろん理系やIT系の求人が多いですが、営業・スタッフの採用も実施しています。

NTTデータへの転職を目指すには転職エージェント利用が近道

企業サイトにたくさん出ている求人に直接応募してもいいのですが、スキルのミスマッチリスクは否めません。

他職種への応募も可のようですが、一度応募しておいて、職種を変えるのは、自分のスキルを把握していないことが浮き彫りになるリスクがあります。

このように詳細な職種別採用を行っているNTTデータは、転職エージェントを利用して採用を受けた方がいいです。エージェントの目を通すことで、皆様に合った職種に応募できるようになります。

また、転職エージェントを通すことで、NTTデータに合った面接対応のしかたや、内定後の年収交渉も対応してもらえる点もポイントです。

NTTデータの中途採用の選考フローと対策

画一化されている新卒採用と違って、中途採用は職種や志望者の状況(同業か、異業種か)などにより、もしくは時期によりフローは異なります。

基本的には一次面接が中間管理職クラス、一次と二次の間で適性検査を受け、二次面接が部長クラス、最後に役員面接です。

ただし、同じ三段階面接でも、最終がほぼ意思確認だった人と、本気の面接で普通に落ちた人がいるようです。この傾向の差は一概には言えないですが、どちらかというと専門外・異業種からの転職の場合は最後まで篩にかけられるようです。

ここからは面接フローごとに特徴や対策をご紹介します。

一次面接

中途採用ではよくあるパターンですが、NTTデータの中途採用では一次面接が最大の関門で、70%位は落ちているようです。まずはここを通過できるように事前準備をしっかりとしましょう。

面接内容はさして変わったことはないですが、基本的には自身のスキルと、それをNTTデータでどう生かすか、をかなり突っ込まれます。圧迫的ではないようですが、合理的に答えられなければ質問が続きます。

また、「大手だから」「安定しているから」と言った自分本位な転職動機ではまず通過できず、とにかく自分の強みを明確化し、それをNTTデータの業務に置き換えて、どこで役に立つのかアピールする必要があります。

二次面接

二次面接でも大きく質問内容が変わることはないですが、相手が部長クラスと高位の管理職となるため、より長期のキャリアビジョンなどが求められます。

目先の職種が自分にただマッチしているだけではなく、自身の、そして会社のことを考えたコメントが求められます。

二次面接は落ちる比率が一次と比べかなり減りますが、推測される落選理由で多いのはこの質問への答え方です。部長クラスになるとより企業全体や将来のことを見据えて皆様の採否を検討していることを念頭に答えていきましょう。

最終面接

最終は多くの人は意思確認に近い性質で、失礼なことがない限りは大抵受かるものです。一方、異業種からの転職、或いはあまりに当落線上だった場合は一次、二次の延長戦と言った雰囲気で、本気で面接される人もいるようです。

役員クラスとの面接が基本となるようですが、仮に本気面接タイプだったとしても方向性は2次面接と同様でいいでしょう。特に会社の将来などを見据えた回答ができるとより好印象を得られると思います。

例え本気の面接だった倍も、4次面接が発生したという話は聞いたことがないので、いずれにしてもここが最後の関門となるようです。最終面接に進めた方は、一応のリスクも念頭に置き、自分の考え方を再整理して臨むとよいでしょう。

NTTデータもさまざまな採用フローとステップが存在します

今回はNTTデータの採用状況を新卒・中途双方から徹底的に解説しました。

安定した業績とNTT系という稀有な強みを持つこの企業を受ける人は新卒・中途共非常に多いので、是非この記事の内容を参考に対策を進めてもらえればと思います。

新卒の学生の場合には、大手であるためにどのような形で企業に貢献することができるのか、という観点を常に忘れないことが大切です。

採用された時点では学生にすぎず、業務のことを最初から覚えていかなければならないためです。

一方で中途採用の場合には、即戦力となる人材としての働きを期待されていることは間違いないため、それに見合う成果を出すことが重要なことになります。

いずれの場合にしても、勤務を通じて何を成し遂げようとしているのかを採用担当者は確認しているので、この点を把握して採用フローを突破するようにしましょう。

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