【運送業界】現状・課題・ニュース・景気動向・売上ランキング・就職(転職)するときの注意点

運送業界の現状、課題、ニュース、景気、動向、国内市場規模、売上シェアランキングを紹介します。運送業界に転職、就職するときの注意点から運送業界について知識を深めましょう。

運送業界の現状、課題、ニュース

トラックドライバーの人手不足に苦しんでいる

Amazonなどのネット通販の普及により運送事業が市場拡大したものの、その一方で貨物を輸送するトラックドライバー不足に陥っています。

運送事業の中でも長距離運転で貨物輸送をするドライバーは航続時間が長い反面給料が少ない、貨物破損の賠償を企業より負わされやすいという点があり、これがドライバー不足に拍車をかけているのでしょう。

 

ヤマト運輸が運賃を値上げ

ネット通販サイトAmazonの輸送個数は年間約3億個に上るといわれています。この3億個の内、2億3,000万個前後を運送事業大手のヤマト運輸が担当しているのです。

しかし近年の人員不足などによりヤマト運輸のリスクが増加、労働現場がパンクしたことによりヤマト運輸は労働環境改善のためにも運賃値上げと担当輸送貨物の総量抑制を申し出ました。

 

人員の確保と労働環境改善

運送事業がブラックと囁かれるのは給料が低いのに仕事が多いという、働き手へのリスクが高いせいでしょう。ハイリスクローリターンな運送事業の労働環境改善と人員確保をしなければ、今後も労働現場のパンクする企業が増加することが懸念されます。

 

ドローン物流

減りつつある貨物輸送ドライバー、増える一方の輸送貨物のバランスを保つため、国政策としてドローン物流が打ち上げられました。

とくに過疎地や人口密度の低い地域などは、災害が起これば物流輸送も滞りがち。ドローンでGPSを用いて上空から貨物輸送を行うことで、運送事業の深刻な人員不足を補えるでしょう。

 

運送業界の景気、動向

景気 やや低迷

運送業界は平成29年1~3月にかけて、一般貨物の輸送数量や実車率は横ばいではあるものの、軽油価格が上昇したこと、人手不足によりドライバーの人件費漸増対策により、営業利益としては悪化していると考えられます。

 

ドライバーへの負担が増えたことにより職場放棄ドライバーの増加

ハイリスクローリターンの運送事業。「貨物が多く輸送しきれないから」という理由でDMを捨てたヤマト運輸ドライバーもいます。ドライバーへの負担が増えたことで、職場放棄をするドライバーも増加してしまったのです。

 

海外展開が加速化

ヤマトHDは国内だけに留まらず台湾やシンガポールなど、アジアを中心として海外展開を進め、運送事業拡大に励んでいます。また、運送業界最大手である日立物流も、インドやミャンマー、ロシアなど各地へ子会社を設立しました。

近鉄エクスプレスもタイとシンガポールの物流会社を連結子会社化したことで、今後も大手・中小の物流関連企業が海外進出に力を入れることでしょう。

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運送産業の国内市場規模(平成27~28年)

運送業界は10兆969億円と市場規模が大きいものの、平均年収は544万円と給料が低い傾向があります。約6割の輸送に携わる企業が人手不足を懸念していることから、AIで物流の加速化を進めるなど、労働環境改善など課題が多いとも考えられるでしょう。

 

運送業界の売上高・シェアランキング(平成27~28年)

1位 日本通運 売上高19,091億円

災害対策基本法における指定公共機関でもある総合物流国内最大手の日通は、「日通で運べない物はない」と言われる程、輸送貨物を敢えて選ばないことで成長してきた企業です。

物流の世界でもゲテモノと称されている重量・大型品輸送から美術品の輸送、動物に鉄道、大規模な事務所移転に国際輸送分野においては日通が一番でしょう。

 

2位 日本郵政 売上高18,946億円

日本郵政とは日本郵政グループの持ち株会社であり、子会社に日本郵便やゆうちょ銀行、かんぽ生命保険などがある、総務省所管の特殊会社です。

ヤマト運輸がAmazonの貨物当日輸送サービス撤退を表明したことにより、一時的に日本郵政への委託分が増加すると考えられます。

 

3位 ヤマトHD 売上高14,164億円

クロネコヤマトの宅急便CMでお馴染みのヤマトHDはかつてAmazonの年間輸送個数3億個の内、4分の3もの量を担当していました。しかしドライバーへの負担と輸送現場破綻を懸念し、運賃値上げと担当輸送貨物の総量抑制を提示しました。

ヤマトは海外への運送事業展開も進めていることから、今後も更に市場規模を拡大していくと考えられます。

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運送業界に転職、就職するときの注意点

イレギュラートラブルが起こりやすく不満をぶつけられやすい

例えば高速道路で事故が起きたとき、悪天候のときなど、運送業界はイレギュラーなトラブルの影響を受けやすいのです。事故や悪天候では交通状況も混乱し、時間通りの配送も困難を極めるでしょう。

指定時間通りに貨物を輸送できないことは、輸送事業社は勿論のこと、ドライバーにとっても責任重大です。しょうがない理由があったとしても顧客から不満をぶつけられやすいことを考慮しておきましょう。

 

運送保険に加入している貨物の賠償まで迫られることがある

運送保険とは貨物破損などが起きた場合、顧客が貨物の賠償保障を受けられる保険で、これは顧客が任意で有料加入します。そして故意の過失ではないなら、大抵の場合は貨物破損などが起きたとしても労働者であるドライバーに損賠賠償を負わせることはしません。

しかしブラックな運送事業社の場合、運送保険に加入している貨物の賠償まで、破損した貨物の輸送を担当したドライバーに求めることもあるのです。

運送業界内では荷物破損はドライバー負担が常識的な流れになりつつあります。事故などが起きたとき運送保険に加入しているしていないに関わらずドライバーに賠償を求めて給料から天引きをするような企業には転職、就職しないよう情報収集して注意しましょう。

 

拘束時間が長く給料が低い

大型トラックを運転して貨物を配送するドライバーになった場合、拘束時間が長いが給料が低いということを考慮しておかなければいけません。

運送事業はどこも低賃金、平均年収も500万台と低い傾向にあります。それに加えて事故が起きればドライバーに賠償責任を押し付けられるかもしれない、というリスクもあるのです。