保育士1年目の注意点。理想と現実のギャップを乗り越えるために

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保育士になりたての人というのは、きっと子どものことが大好きな人なのでしょう。だからこそ、これから保育士として働くことに、希望で胸を膨らませているかもしれません。

でも、実際に保育士としての仕事を始めてみると「なんだか思っていたのと違う!」と現実とのギャップに驚いてしまうことがあるんです。

そうならないためにも、「保育士は、ただ子どものお世話をするだけじゃない」ということを知っておいて欲しいのです。

保育士1年目は、理想と現実のギャップに直面する時期

保育士になりたての頃は、大好きな子どもたちと楽しくふれあえることを夢見て職場にやってきたかもしれません。

しかし、初めて目の前にしたその環境は、必ずしも良いものと言えないことが多いのです。

まず、たくさんの子どものお世話をするというだけでも、自分の中で想像していたよりもはるかに過酷な仕事内容だったことに気付くでしょう。

さらに保育士の職場である、保育園の環境が良くなかった場合にはどうなるでしょうか。その過酷な作業にさらに業務がプラスされてしまうのです。

保育士の仕事は子どもだけとの付き合いではない

保育士という仕事は、子どものお世話をするだけではありません。その他にもたくさんの仕事がもれなく付いてくるのです。

保育士というのは、それらをきちんとこなすことができなければいけないのです。

子どもをしっかりと保育することは大前提

まず、1番メインとしての仕事は子どもをしっかりと責任を持って保育することです。保育士なんですから、これは当たり前と言えるでしょう。

保育園には、0歳から6歳までの年齢の子どもがいます。

それらの子どものお世話を一斉にしなければいけないというのは(お世話をする人数は年齢によって異なりますが)本当に大変なことなんです。

子ども達が寝ている時だって、ちゃんと呼吸ができているかを確認しておかなくてはならないわけです。まさにいつ何時、気を抜くことはできないということですね。

子どもの命を守っていかなくてはいけないわけですから、本当に大きな責任がかかってくる仕事だと言えるのです。

そのためには休んでいる暇などなく、常に気を張っていなければならないでしょう。

上司との付き合い、人間関係で悩まされることも

子どものお世話だけでもとても大変なのですが、保育士の仕事はそれだけではありません。

保育園にはたくさんの職員が働いていて、それらの人たちとの人間関係が常に自分の周りに存在しているのです。

保育園の職員の中に男性が1人でもいればまだ空気が違いますが、まだ女性だけの職員の保育園というのが多いのが現状なんですね。

実際に、9割の保育士が女性だという統計があるんですよ。女性同士の職場だと、どうしても派閥が起こりやすくなってしまうんですね。

権力のある上司の言うことを聞いておかなければ、保育士の仕事がやりづらいものになってしまったりすることもあるといいます。

保育士は本来子どものことを1番に考えなければいけないのに、職場での人間関係を優先しなければいけないというのは、かなりしんどいことでしょう。

保護者とのトラブルが起こることももちろんある

保育園にはたくさんの子どもがいるので、どうしても子ども同士のトラブルも起こってしまうことがあります。

色んな性格の子どもがいますから、何度お話をしてしっかり説明をしたとしても、攻撃的で他の子を傷つけてしまうような子どももいるんですよね。

でもだからといってその子1人だけを見ているわけにもいきません。他の子どものお世話をしていたら、またその子の手が出てしまったりすることもあるでしょう。

いつでも全ての子どもの行動をチェックするということは、普通に考えてみても無理なことなのです。

しかし、子ども同士のケンカによって怪我をしてしまったりした場合には保護者から強く責められてしまうことも実際にあります。

さらに、子どもが怪我をしてしまった時にきちんと伝えることができるかということも重要です。

子どものちょっとした異変や、軽度の体調不良を見つけた時も、保護者に報告しておかなければ後で深刻な症状を引き起こすことがあるのです。

このような場合には、残念ながら後で報告しても遅いのです。親にとってはかけがえのない大切な子どもですから、伝え忘れることなどあってはいけない!と考える人もいます。

保育士はもちろん完全ではありませんし、全てに完璧に対応することはできないでしょう。

保護者の言い分をいくら理不尽だと感じたとしても、決して言い返してはいけませんし、ましてや顔に出すことすらも許されないのです。

保育士がかかえている仕事量の割に、給料が安くなる傾向がある

保育士というのはとても大変な仕事だということを、まだ始めたばかりの人は知らないことが多いんです。

実際に定時で保育園から帰れることはほぼ無いと考えていたほうがいいかもしれませんね。

保育園で預かっている子どもの保護者がお迎えに間に合わなかったりすることも多いですし、保育が終わったから仕事も終わり、というわけではないのです。

もちろん保育園にもよりますが、残業をしなければならなかったり、残業はないとしても仕事を家に持ち帰らないといけないかもしれません。

通常の仕事だけでも大変なのに、残業までしないといけないとなると辛いですよね。さらに保育士は忙しくしている割に給料面が安いので、これも現在保育士が不足している原因だと言えるでしょう。

このように、保育士の仕事というのは、ただ子どものお世話だけをする仕事ではないのです。

「子どもが大好き!」という気持ちはもちろん必要ですが、それだけではやっていけない仕事だとも言えるかもしれませんね。

保育士1年目だからこそ気をつけておきたいこと

さて、保育士1年目の人には働く上でぜひ気を付けておいてほしいことがあります。

これを意識しているかどうかで、これからも保育士を続けていけるか…ということにも関係するからです。

失敗したとしても、それを活かして次に繋げていく気持ちが大事

まだ保育士1年目なんですから、失敗してしまうのは当たり前のことです。まだ仕事自体に慣れていないんですから、全てが完璧にこなせるわけはないですからね。

でも、失敗が続いたりするとどうしても気持ちが下がってしまいがちになるでしょう。

性格が真面目な人ほど自分の失敗に落ち込みやすく、そのことに固執してしまいやすいのです。

しかし失敗をしたことをいつまでも考えるのではなく、失敗を繰り返さないようにすることが大事なんです。

「どうしてこのような失敗をしてしまったのか」と自問自答することによって、失敗の原因を突き止めましょう。

経験不足ということもありますが、新人ならではの柔軟さだってあるのです。取り入れたいことがあればどんどん新しく取り入れていき、自分に自信が持てるようにしていきましょう。

まだ担任を持っていないなら、いざ担任を持った時のためにしっかりと自分磨きをしていくことが大切なのです。

自分自身の体調管理をしっかりしましょう

保育士1年目というこの時期は、とにかく体調が崩れやすい時期でもあるのです。

もともと新しい環境での仕事になりますし、社会人になったばかりなら環境の変化はとても大きいでしょう。

さらに、仕事内容は激務なので身体が疲れて体調不良になりやすくなってしまいます。

そこにきて、子どもからの風邪や感染症が移ってしまう可能性だってあるのです。特に子どもが持っている胃腸炎の菌などはかなり強いと言えるでしょう。

このような菌に負けてしまわないように、しっかりと体力を付けて、疲れを溜めないようにする身体作りが欠かせないのです。

見た目のイメージは大事!悪いイメージを持たれないために

保育士になったばかりの時は「まだ新人だから」と自分では思うかもしれませんが、子どもの保護者に対してはそのような言い訳は通用しません。

保護者からしてみれば、たとえ新人でも1人の保育士には変わりないのです。

だから、髪の毛が明るかったりすると一気に悪いイメージを持たれてしまうことがあるので要注意ですよ。

イメージというのは1度付いてしまうと、そこから変えていくのはとても難しいです。もちろん自然な笑顔で挨拶をするのはとても大切なことです。

子どもに対してもそうですし、他の保育士や保護者に対しても笑顔を絶やさないようにしましょう。ムスッとしている保育士には、自分の大切な子どもを預けたいと思うでしょうか。

さらに、言葉遣いというのも意外と保護者に見られているものです。保育士になりたての場合、敬語を使わない人がたまにいるんですよ。

敬語と友達口調をミックスしたような、中途半端な話し方をする人を実際に目の当たりにしたことがあるのですが、やはりあれはイメージの良いものではありませんね。

話し方自体も、その人の品性や性格があらわれるものです。悪いイメージがつかないように、しっかりと気を付けましょう。

さらに、慣れてきた頃に子どもを呼び捨てにする保育士がまれにいますが、これもやめておきましょう。

やはり自分の子どもを呼び捨てにされるのを見るのは、保護者からすると嫌な気分になるものです。子どもだから分からないと思っているならば、そんなことはありません。

子どもが保護者に伝えてしまうこともあるでしょうし、そうでなくても知らないうちに子ども同士が呼び捨てをしていた…なんてこともあるのです。

保護者からのイメージを悪くしてしまわないために、気を付けられることをおさらいしてみましょう。

  • 髪の色を明るくしすぎないように注意する
  • 誰に対しても笑顔を絶やさない
  • ちゃんと敬語を使う
  • 子どもの名前を呼び捨てにしない

これらは1年目の保育士が陥りやすいことなので、「ついやってしまった」ということがないように注意しましょう。始めの時期だけでなく、仕事に慣れてきた頃にも注意してくださいね。

保育士1年目でどうしても辞めたい場合は、転職も視野に入れて

夢を持って保育士になってはみたけれど、保育士1年目にしてどうしてもこの仕事を辞めたくなってしまった…ということもあるでしょう。

仕事を続けられなくなる原因は色々あるでしょう。

  • 残業が多すぎる
  • 持ち帰りの仕事が多すぎる
  • 上司の性格が悪すぎる
  • 新人いびりがある
  • 保育園の方針と自分の理念が違いすぎる
  • 上司から指導をしてもらえない
  • 実際に働いてみたら条件が悪すぎた
  • 働いているうちに幼稚園に行くのが辛くなってきた

このような状況になっているのなら、思いきって違う保育園に転職するというのもありかもしれません。

保育園によって、職場の雰囲気やそこで働いている人々は全然ちがうものです。

もしも保育士の仕事自体が嫌になっているのなら、仕事をガラリと変えてみることもできるでしょう。つまり、すべては自分次第なんですよ。

保育士1年目だからこそ、理想と現実をしっかりと知っておくこと

保育士さんといえば子どもが大好きな人がなる職業ですし、子どもの頃の夢ではいつも人気のある仕事の1つですよね。

でも、本当は保育士というのはとても過酷な仕事なんです。

保育士1年目の人が理想としている仕事内容と比べてみると、その現実には大きなギャップがあることがほとんどだと言えるでしょう。

何も知らない状態でいきなり保育士の仕事を始めるのではなく、事前にこのことを知っておくことはとても大切なんです。

さらに、今の保育士の仕事がどうしても続けられないと感じた場合には、きっぱりと転職をするというのも選択肢としてありかもしれませんね。

すべては自分のため。悩むことも多いかもしれませんが、もっと自分に合った働きやすい環境を求めてもいいのです。

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