リファラル採用のメリットと、実際に入社した人が感じたデメリット

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リファラル採用と聞いてどんな採用制度なのかすぐに答えられる方は意外と少ないかもしれません。馴染みない制度のように思われますが、実は仕組みはシンプル。

知り合いからの紹介により採用試験を受け合格すれば入社する制度なのです。リファラル採用には紹介者、会社側、入社する側の三者にとってのメリットがある制度なのです。

リファラル採用の仕組みを正しく知り、転職活動時の選択肢の一つとして視野に入れておきましょう。

リファラル採用とは

リファラルとは英語でreferralと綴ります。紹介や推薦といった意味です。文字通りの意味で社員の採用を行う際に自社の社員から知人や友人の紹介を受け、採用選考を行う方法です。

従業員の人的ネットワークを利用し、優秀で転職市場に出回らない人材を確保する為のリファラル採用は海外では普通のこととして利用されています。それは大企業だけでなく中小企業も同様です。

アメリカの調査会社がリサーチした結果、1年の内に採用した新規従業員の22%が自社の従業員からの紹介であったという調査結果があります。

アメリカではリファラル採用が有効な人材採用方法として受け入れられている点が分かるでしょう。

リファラル採用のメリット

リファラル採用のメリットは以下の通りです。

  • 求人を広告やネットで行うよりも手間が掛からない。
  • 人材派遣会社を利用する際の費用を抑えられる。
  • 自社の社員の紹介による人材である為、通常転職市場にいない質の高い人材が確保できる。

上記のようなメリットがあり、アメリカでは採用の3割を占めるメジャーな採用方法として活用されています。

アメリカでメジャーであった採用方法が最近日本企業でも注目され始めたのには理由があります。

採用自体が売り手市場となり、募集をかけても人員が集まりにくい状況が続いています。広告や採用説明会だけでは採用媒体が集まりにくいのが実情です。

適性を見極め採用したはずの人材であっても、入社後のミスマッチによりすぐに離職してしまう事例も多く発生しています。

人材定着の面でも社員からの紹介であれば、自社の状況を知った上で入社する人材のみ採用試験を受ける事となります。

その為、採用後のミスマッチも少なく、長期的に働いてもらえる人材を確保することができるメリットがあるのです。

リファラル採用で必要な、採用される側の心構え

上記でリファラル採用を行う側のメリットを説明しましたが、採用される側の心構えについて説明します。

リファラル採用は知人、友人や学生時代の先輩や同級生など身近な方から持ちかけられる事が多い採用方式です。これまで使われてきた言葉で言えばコネ入社だと言えます。

よって自身で企業にリファラル採用として申し込むことは出来ません。普段から人間関係を構築し、信頼の置ける人材かつ、共に働きたいと思ってもらえる人材であることが必要条件です。

俗に言うコネ入社はあまり良くないイメージをもたれがちですが、紹介の上、試験、面接を行う事がほとんどです。リファラル入社も紹介だけで入社できる訳ではなく、採用試験は実施されます。

入口が紹介だと言うだけであり、その後の採用試験が行われる点に関しては通常の採用試験と変わらないのです。

既存従業員より紹介された候補者のうち採用された人数の割合によるデータが示すところ、実際に採用されたのは0%~10%であり、採用にはあまり寄与しなかったという企業もあります。

他方で候補者のうち、採用された割合が36%~50%という大きな成果を残した企業もあり、リファラル採用による採用率は全体の22.2%となっており、既存の採用と比較し、メリットがある事が見て取れます。

リファラル採用でもらえる報酬

リファラル採用は分かりやすく説明するとコネ入社だと説明させて頂きましたが、以前よりあった縁故によるコネ入社と大きく異なる点があります。それは紹介者に報酬が入る事です。

企業は人材派遣会社やエージェント経由で求人を行う際には、その会社に多額の費用を支払い、自社の代わりに採用を担ってもらいます。

一人あたりの採用に掛かる費用は100万円を超える事もあります。自社の社員の知り合いや友人に対して採用活動を行う手段ではそこまでの費用は掛かりません。

エージェントなどへの費用をかける代わりに自社の社員に対して、知人、友人の紹介に対して、報奨金の支払いを行い、リファラル採用を推奨する手段をとっている場合もあります。

100万円以上の費用と比べれば、社員に支払う報償金の額は少なくてすみます。報奨金が支払われることで、社員も自身の知人に積極的に声をかけます。

企業にとっても採用に掛ける額が少なく済み、社員個人としても報酬がもらえるメリットのあるWINWINの関係が成り立つからこそ、この採用制度が成り立っているのです。支払われる報酬は10万円から30万円といった金額帯が全体の半数を占めています。

給与にプラスしてもらえるこの報酬はボーナスに次ぐ収入となり、社員のモチベーションにもつながるのです。

但し、企業側がリファラル採用を管理する為には、以下の情報をコントロールする必要があります。

  • 自社の社員が友人紹介にどれだけ貢献したのか
  • どの部署が協力できるのか
  • 最もパフォーマンスを発揮できる人材を紹介したのはどんな社員なのか
  • 社員報酬を与える場合、どのタイミングで誰に与えるよう管理すれば良いのか

部署や従業員ごとにデータを取得し、分析してこそ、その採用の優位性を発揮する制度でもあるのです。

リファラル採用報酬の社会保険料はどうなる?

リファラル採用で臨時収入を得て手離しで喜ぶことはできません。会社から得る収入である以上、税金は発生するのです。報奨金の会社側の勘定科目としては以下となります。

  • 給与手当となる場合。従業員としての業務に直接関係する事
  • 支払手数料となる場合。従業員としての業務に直接関係しない事

人事担当者として、業務の一環として行った採用活動であれば、給与手当となります。それ以外の本来の業務と関係の無い場合は支払手数料となります。

業務の一環であるとみなされるのは以下のような場合です。

  • 紹介活動を行っているのが業務時間内
  • 紹介者の通常業務と当該紹介が関係する
  • 紹介活動にかかったコストが会社負担

報奨金が給与所得に該当する場合は給与所得として、支払手数料の場合は雑所得として、所得税や住民税の課税の対象となる点に関しては、報奨金を支払う側も得る側も注意が必要です。

リファラル採用の事例

リファラル採用は日本企業の中でもメジャーな制度となっています。特に元同僚や知人への勧誘も多くなっています。

とある会社員の方が誘引を受けた事例を紹介します。前職の会社の先輩より辞めた社員は即戦力となるから、戻ってきて欲しいと会社側は話しているとの情報提供を受けました。

結果、大幅リストラで社員を解雇した後、会社更生法による再建した同社では会社内で新規のプロジェクトが立ち上がることとなり即戦力の人材が欲しいとの機運が高まってきたとの事でした。

元社員を連れ戻すことができた社員には報奨金20万円が支払われると聞き、思い当たる退職者に声をかけているとのことでした。20万円を貰ったら、入社してから半分に分けようといった誘いもされたそうです。

同じく具体的な金額提示はなかったものの、外資系メーカーに転職した元先輩より、自社にこないかとう誘いを受けた事例もありました。既にリファラル採用で入社した方もおり入社後の生活も楽しんでいるようでした。

このように、リファラル採用は転職経験者や転職者の多い環境にいる方にとっては、日常的に行われていることなのです。

リファラル採用のデメリットと失敗例

リファラル採用で入社することは、会社側、紹介者、入社する方のいずれにとってもメリットのある三方よしの状態であると言えます。

しかし、物事にはメリットがあるように、デメリットもあるのです。人のご縁による採用である以上、入社後もその関係は続きます。入社した方が感じたデメリットを挙げます。

  • 入社後にコネ入社と噂された
  • 紹介者に気を遣ってしまう
  • 報奨金を山分けすると言っていたのに、分けてもらえない
  • 紹介者よりも出世してしまった
  • 紹介を受けた際に聞いていた条件と異なる点があった
  • 辞めたいが紹介者に遠慮し、辞められない

上記のようなデメリットもあるのです。特に報奨金に関して、本来は採用される方に必ずしも支払うことはないのですが、入社させたい為に分ける事を口約束する場合も多々あります。

実際に報奨金を貰ったものの、税金がひかれ、全額が自分のものとならなかった為に分ける事をやめた例もあります。お金が絡むと人間関係にひびが入ってしまうことにもなります。

知人や友人といった身近な存在と関わるがゆえにトラブルも発生しがちなのがリファラル採用のデメリットでもあるのです。

報奨金についてのトラブルを紹介しましたが、紹介し、入社した社員に分配する場合には贈与税が贈与された側に掛かることにも注意が必要です。

報奨金の分配を贈与される側はその分配額と、当年度中に得たその他の贈与の価額の合計が110万円を超える場合には課税対象となる事も理解しておきましょう。

リファラル採用で不採用となることはあるの?

知人友人の紹介と言え、採用するのはあくまで会社側です。会社によって採用方法は様々ですが、試験を実施します。

面接試験だけで判断する場合もあれば、筆記試験まで課す場合もあります。合格基準に満たなければ、当然不採用となる事もあり得るのです。

友人、知人からの紹介のリファラル採用はあくまで、入社の登竜門であり、実際に入社する為には自身の能力をアピールすることが必要だという事を覚えておかなくてはなりません。

リファラル採用で求められる英語力

リファラル採用が海外でメジャーな採用方式であることもあり、日本国内の企業でもこの方式を採用している会社は外資系や英語を多用する業務の会社である事が多い様です。

一般的に、採用試験時に英語力をアピールするのはTOEICスコアや英検などの資格提示を行います。英語のスコアは所有しているものの、実際はあまり喋るのは得意ではない方も、英語面接が無い場合は採用されることもあります。

但し、リファラル採用で求めている人材は即戦力かつ、即英語を使った業務に携わることができる人材です。資格よりも実務で使えるかが重要なのです。

紹介者を探しているその会社の社員も友人、知人の英語力をある程度理解している場合が多い為、英語が話せる人として会社側に紹介します。

外資系や英語を用いる業務へのリファラル採用を利用した転職を考えている方は、英語のスコアアップよりもスキルそのものをアップさせる必要があります。

リファラル採用は違法なの?

リファラル採用は会社側が従業員に報奨金を支払い、採用活動を行う制度です。この報奨金の支払いそのものが違法かと言われると、違法とも言い切れません。

労働基準局へのヒアリングの結果、あまり好ましくはないが違法とまでは言い切れないという見解が多かったようです。職業安定法にあるように、就業規則に記載があり、賃金として支払っているのであれば合法です。

しかし、業と言えるレベルで繰り返し紹介による採用を行っている場合、届け出なしに人材派遣業や紹介業を行っていると見なされます。

その場合の罰則は懲役一年以下または罰金100万円となります。どの程度が業に該当するかとの判断は微妙ですが、主となる事業以外に紹介業として会社が成り立つレベルが違法となる境界だと言えます。

但し、実際に社員の紹介にも限りがありますので、会社として業と呼ばれるレベルの紹介が成り立つことは少ないでしょう。

人脈は時として金脈となる。但し誠意をもって対応する事

リファラル採用は社員と知人、友人の良好な人間関係があってこそ成り立つ採用方法です。その上で、企業側が有能な人材だと試験の結果、認めてこそ正式採用となります。人脈と人間力があってこそ成り立つ採用方式なのです。

一方で、報奨金という制度がある為、時に人脈を金脈に変えたいと思い、必死になる方もいるのが実情です。しかし、大切なのは優秀な人材が入社し、入社後活躍する事での相互のメリットであるべきです。

リファラル採用で試験を受けようとする方も、その紹介者が本当に自分の会社を良いと思い紹介しているのか、ただ単に報奨金目的なのかを見極める必要があります。

リファラル採用に必要なのは、双方の人を思う気持ちと誠意ある対応なのです。

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