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男女別、みんなの出世したくない理由。増える出世を望まない社員たち
会社で出世したくないから管理職や上司になりたくない、部下をもちたくないという若者が増えています。出世をすると部下が仕事でミスをすれば自分の責任になったり、管理職は残業代が発生しないと言われているせいです。
男女別と公務員の出世したくないと思う理由と出世した場合の対処法をご紹介します。
▼目次
出世したくない人は若者を中心に増えている
株式会社クロス・マーケティングの調査によると、今、出世したくない20~30代の若者が増加傾向にあり、出世したくない若者が6割を占めているという結果が出ています。
若者が出世したくないと思ってしまう背景には、管理職になれば残業代が支払われないことや仕事が増えること、部下のミスが自分の責任になるなどの会社への不満や懸念があるからでしょう。
女性が出世したくないと思う理由
出世をしたくない、ということは仕事へのモチベーションが上がらず、出世すればするほど素敵な理想を描けないという現状になります。
その現状を作っているのはいったいどういう状況なのでしょうか。
まずは女性の出世したくない理由から見ていきましょう。
結婚が遠のくから
女性が出世したくないと思う理由で多いのが、「結婚が遠のきそうだから」です。出世して上司になる、または管理職になればそれだけ会社にいる時間、仕事をしている時間が長くなる恐れがあります。そうするとプライベートな時間を取ることも難しいのです。
仕事も大切だけど結婚もしたい、できれば結婚して家庭に入って自分のペースで家事や育児をしたいと思っている女性には、出世は魅力的なものではありません。
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家事育児と仕事の両立が難しいから
出世をすると家事や育児に割ける時間を会社での仕事に取られることになります。定時に帰ることが難しい仕事の場合、子供を託児所に預けていたとしても両立するのが大変です。
夫も仕事が忙しく家事育児に協力できない場合、夫が「妻には仕事をせず専業になってほしい」と家庭に入ることを望んでいる場合も、出世が家庭不和を呼ぶことになってしまうのです。
人間関係が大変そうだから
女性が活躍する時代になりつつある現在でも、女性上司、女性管理職に難色を示す人もいます。「女性は使えない、ちゃんと仕事しない」と偏見をもっている人も、残念ながら少なくありません。
一番多いトラブルが、同僚からの嫉妬です。上司や管理職になって出世をすると、同僚から妬まれ、人間関係がうまくいかなくなるパターンが多いのです。そのせいで出世に良いイメージがない女性もいます。
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男性が出世したくないと思う理由
部下のミスが自分の責任になるから
出世して上司になれば部下ができます。しかしそこで問題なのが、部下の扱い方です。部下にしっかり仕事を教えても、部下のミスは上司である自分の責任として問われます。部下が退職すれば、これも管理ができなかった自分の責任です。
上司である自分がちゃんと部下を指導、管理していても、部下が何かを起こせば上司の自分の責任問題として扱われることが嫌だという理由から、出世を拒むのでしょう。
管理職は残業代が出ないから
会社勤めをしていてよく聞くのが「管理職は残業代が出ない」という言葉です。労働基準法では、管理監督者に割増賃金である残業代は支払わなくてもよい、と記載されています。だからこそ管理職は、一般社員よりも年収が高く設定されているのです。
管理監督者とは、経営者と一体的立場の労働者であり、例えば
- 会社の部門統括をしている
- 会社の経営判断に影響力がある
- 業務量・時間を自分で管理できる
- 一般社員より賃金の優遇がある
といった条件が決められています。
この会社の重要なポストに就いて大変な仕事をする管理監督者を悪用し、責任だけ取らせて会社に口出しさせない「名ばかり管理職」として残業代を支払わないブラック会社も存在するのです。
そのため、出世して管理職になりたくないと思う男性が増えています。
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現場仕事の方が向いているから
上司や管理職となって部下の管理をしているよりも、現場へ行って自分の好きな仕事をしたい、現場仕事の方が向いていると思うことから出世したがらない男性もいます。
営業職、製造業など、直接現場と触れ合う機会の多い仕事に就いている方に多いでしょう。
公務員が出世したくないと思う理由
自分の責任を増やしたくないから
公務員が出世したくない理由として、仕事や部下との関わり合いでの自分の責任問題になりそうなことを増やしたくないからというものがあります。
出世したら仕事の内容も量も変わりますし、部下の指導や管理もしなければなりません。外向きの評判を大事にしている公務員は、何か問題が起きれば大げさなまでに、問題の人物とその上司、管理職に責任を取らせようとするからでしょう。
プライベートを充実させたいから
公務員が出世するとますます忙しくなり、プライベートの時間を確保することも難しくなります。趣味を楽しみたい、家庭を優先したい公務員には出世は面倒なことこの上ないのです。だからこそ名誉よりも自分の楽しみを取り、出世を避けようとします。
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給与は勤続年数で上がるので出世しなくてもいい
公務員の給料は棒給(基本給)と諸手当(扶養手当や住居手当など)の合計で、棒給は棒給表により支払額が決められています。「成果型」で報酬が上がるシステムではなく、いわゆる「年功序列型」です。
公務員は入庁からの勤続年数で給与が上がることから、出世して上司になったり管理職にならなくていいと思う若者が多いのです。
出世をしても自分の責任が増えるだけ、それなら出世しないで責任感もあまりない今の状態が心地良い、出世がいいものに思えないと感じてしまうのでしょう。
出世したくないのに、出世したときの対処法
年下が上司になるよりはいいと考える
出世しないまま一般社員で会社勤めをしていると、自分よりも年下の社員が自分の上司になることもあり得ます。そうなるとプライドから仕事へのモチベーションが下がってしまったり、年下の上司の命令を聞きたくないと反発心が出てくる恐れがあるでしょう。
出世したくないのに出世してしまったときは、「年下が自分の上司になるよりはいい」と思うようにしましょう。上司になった場合の自分のメリットを考えることで、出世に対する苦手意識も薄まります。
自分の補佐的部下を育てる
出世して仕事が増えてしまったけどいくら働いても残業代が出ない、部下のミスが自分の責任になることが嫌だと出世を恨む前に、自分の補佐的部下を育てましょう。使える部下を持つことで、自分の責任と負担を減らすのです。
キャリアアップはより良い転職先が探せると考える
出世をして上司になる、管理職になるということは、一般社員のままで転職先を探すよりも、良い転職先会社を見つけやすいというメリットがあります。
出世したくないと思う理由が今の会社への不満、仕事が楽しくないなどなら、出世して上司または管理職になった立場を利用し、自分の条件にマッチする会社を探しましょう。出世をチャンスだと考えるのです。
どうせ転職するなら、満足度を高める転職を!
仕事をする上では必ず出世することが一番ではありません。
その会社での出世を臨まないと思う場合は、いろいろなケースがあるのでしょうが、きっとその会社に尊敬できる、理想の上司と巡り合っていないケース大半を占めます。
周りに気が配れて、指導すべき時に指導ができて、組織を統括できるような素敵な上司と巡り合ったら、自然とそうなってみたいという理想も描けるようになるのです。
業務内容ももちろん大切ですが、仕事は人と人との繋がりです。その繋がりの中でいろいろな役割があります。
その役割の中に、尊敬できる人がいたら、その人と頑張る意義や立ち居振る舞いを見習う点が見えてくるはずです。
そんな信頼関係を作るべく第一歩を自分から踏み出してみるのも悪くないのではないでしょうか。もしも一度辞めると決めた会社だったらなおのこと、トライ&エラーの精神で実践してみてください。
その人同士の信頼関係ができていれば、そこで出世すること、転職してキャリアを積むこと、いろいろな道が開け、信頼関係があれば周囲は必ず応援してくれます。
そんな環境で仕事をすることで、自身のモチベーションも上がり、楽しい大成功のキャリアになるのではないでしょうか。
人間関係が上手くいかない組織も多いでしょう。なかなか年齢を重ねると、一人一人の性格も定着してしまっているので、柔軟に対応できる人も少ないものです。
そんな中で、誰かひとり(自分)が根回しをして少しずつ変わることで、明るい未来が切り開くのだと思います。
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