辞職と退職の違いがよくわかる!それぞれの意味と使い分けを解説

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辞職と退職という言葉は会社を辞めるということではその示す意味というのは変わらないのですが、その背景や経緯などによってその意味は大きく異なります。

今置かれている立場によって、同じ会社を辞めるということの意思表示を示す時に、辞職と退職の文言を使い間違えてしまうということになると、大変なことになってしまうのです。

受け取った側はそういったところは過剰なまでに敏感です。意思表示した側の印象が180度変わってしまうこともあるのです。

辞め側に場合によっては大きな恥をかいたまま会社をやめて去って行くということにもなり兼ねません。ここはしっかりと意味を理解しておくべきです。

そこで、意外と知られていない、この辞職と退職の本来持つ意味であったり、本質のところにこちらでは徹底解説をしていきたいと考えています。

辞職と退職の違い。それぞれの正しい意味とは

それでは、まずは辞職と退職の違いを考えていきましょう。

辞職とは「自分の意思で辞める」こと

辞職というのは、今まで働いてきた会社を自分の意思で辞めるということです。

「自分の意思で」というのが大きなポイントです。

ちなみに、辞任という言葉が類似語でありますが、これについては任されている職を自らの意思で辞めるということで、会社自体をやめるということではありません。

退職とは「自分の意思に関係なく辞める」こと

退職とは、純粋に会社を辞めることです。辞職と同じように自らの意思で会社を辞めることも退職になります。しかし、使い方が多少幅が広く、用いられるのも退職という言葉を使います。

また、その方との契約が満了するなどで辞める場合や、休職していたがそのまま辞めることになった場合、定年退職、本人が亡くなった場合も含まれます。

ですから、必ずしもそこに本人の意思が働いているとは限りません。会社の就業規則に基づいて辞める場合と言いますか、辞めなければいけない場合でも退職になります。

辞職と退職の大きな違いは役職者であるかどうか

辞職は100%自分の意思で起こる事で、退職は必ずしも自分の意思ではないこともあり得ます。

しかし、辞職は絶対に自分の意思ですので、辞職ということができる人というのはある程度限られてきます。そうなんです、辞職という言葉は役職者に限って使われる言葉です。

確かに、辞書やネットの説明などでは役職者となっています。しかし、現実の社会で考えてみてください。主任や係長、店舗を持つ会社なら店長が会社を辞める時に「辞職願」を出しますか?

大概の場合は、退職願を提出しています。ですから、本当に辞職願を出すような人は最低でも部課長以上、役員ぐらいでないと辞職という文言を口にすることはないでしょう。

実際のところ、辞職という言葉はかなり重たい意味をなすので、ある程度の役職がついていたとしても、なかなかその言葉を口にするのははばかるのではないかと考えます。

一般的に辞職という言葉がしっくりくるのは、知事などの首長、国会議員や地方議員などの選挙で選ばれた政治家や公務員のトップクラスである事務次官などの方でしょうね。

辞職と退職、それぞれのメリット、デメリット

基本的に会社を辞めるわけですから、メリットなんて存在はしないかもしれませんが、まだ解雇や解任などの重たさではないということの意味でと考えてもらえればいいいです。

辞職のメリット、デメリット

解任というような会社から一方的にクビを切られたわけではありません。何らかのミスが起こってしまい、その責任を取るということで職を辞するとしている場合が多いです。

そのため、絶対とは言いませんが、支給対象であれば、退職金が支払われることが多いです。これはメリットと言えるでしょう。

ただ、そのミスが自分一人で起こしたことなどで組織としての責任というわけではない場合は、退職金は支払わないとか一部支給になることもあります。

逆にデメリットとしては、辞職になるということは、会社でもある程度の役職者であることが多いですので、まず同業他社にはリアルタイムではないにしても、風の便りで届くことになるでしょう。

そのため、その人に対しての印象は良くない場合はほとんどです。よって、まだ定年退職するような年齢ではない場合などは仕事しなければいけないということも十分にあり得ます。

ということになると、相当の管理職ですから、企業によっては引く手数多でその人をヘッドハンティングしたいという思惑は絶対持たれているはずです。

しかし、辞職した内容によっては、「あぁ、あの時の人か」などのレッテルのようなものが貼られてしまうので、ヘッドハンティングなどそういったこともかなり難しくなることもあります。

退職のメリット、デメリット

先ほどと同様で、決して会社から解雇と言われたわけではありませんので、長年勤務していて条件さえ満たせば、退職金も出るでしょうし、有給休暇を全消化してから退社ということも可能です。

有給休暇とその月の公休日数を合わせたら、1ヶ月になるなんてことになれば、1ヶ月全く働かなくても丸々1ヶ月分の給料がもらえるなんてこともあります。

また、転職活動をする際にも、例えば、契約満了に伴う退社など会社都合による場合は、すぐに次の仕事が見つからないとしても、失業手当も早く受け取ることもできます。

ですから、次の仕事もそこまで焦って探さなければいけないということもありません。本当にやりたい仕事や職をじっくり探すこともできます。

しかし、主に自己都合退職の場合はデメリットの方が多くなりがちです。

有給休暇や給料については同じですが、次の仕事を探す上では必ずしも有利とは言えません。面接でも必ずどの企業であっても退職理由を根掘り葉掘り聞かれます。

そこまで聞くのと思うでしょうが、雇う企業としては、せっかく採用するなら辞められては困るわけですから、簡単に辞めない人を採用しようとします。ですから、そこは我慢するしかないです。

あと、失業手当も自己都合退職の場合は、3ヶ月間支給はされないという期間が必ずありますので、元々生活に余裕がないという場合には非常に苦しくなってしまいます。

すぐにでも、つなぎのためのアルバイトや日雇いでもいいからというふうになってしまうので、転職活動もちゃんとできなかったりしてしまうかもしれません。

これからの転職にどう役立てていくか

辞職もしくは退職してしまった後は、次の仕事を見つけるしかありません。今までの経験をどう活かしてどう役立てていくのかということはもうあなた次第です。それしかありません。

部下などのミスや失態で責任を取って辞めざるを得なかった場合、なかなかショックから立ち直ることはできないかもしれませんが、やるしかないと腹を決めるしかありません。

そのほかにも、今までいろんな経験やいいこと悪いこと、荒波を乗り越えてきたわけですから、プラスに考えることぐらい簡単だという気持ちで前向きに行くしかありません。

辞職した場合の転職への役立て方

会社の中でもかなりいい位置にいらしたはずです。その経験を武器にして、果敢に攻めていきましょう。

おそらくこういった方が普通に転職サイトを見ても今までの経験が大きく活かせる仕事というのはそう簡単には掲載されているとは思えません。

ですから、そういった方には、「ハイクラス」とか「エグゼクティブ」などの言葉が並ぶような転職エージェントを利用しましょう。

また、ヘッドハンティング系の会社からオファーが来るかもしれません。

エージェントはその人の人となりを重要視してくれます。過去のミスは必ず伝えなければいけないでしょうが、そのあたりも考慮した上で会社を一緒に探してくれます。

ただ、絶対にそこで実るとは限りませんので、複数のエージェントや、ご自身で求人サイトで探してみるということも怠ってはいけません。

やはり、ある程度の立場になってきますと、当然年齢的にも上になってきますので、採用への壁はある程度高くなってくるという現実も理解しておく必要があります。

30代後半を境に求人数は急激に減少していきます。40代をすぎるとその傾向はより顕著になってきます。そのような現実も受け止めた上で、転職活動をしていきましょう。

まず、新たな業種などチャレンジ的な転職はほぼ無理です。今までの経験を生かせる同じ業種だったり、他業種でも同じ職種だったりとあくまでも大きなその経験値を生かしていくしかありません。

役職クラスの方の転職にはハイクラス・エグゼクティブ向けの転職エージェントがおすすめです。
エグゼティブ・外資系の転職ならJACリクルートメント

退職した場合の転職への役立て方

退職した場合は、年齢がまだ若い20代の方なら、自分の敵する仕事は一体何かなどを見つめ直した上で再度探してみればいくらでも転職先はたくさんありますし、チャレンジもできます。

しかし、30代後半以上の方については、先ほど述べたように転職への道はなかなか狭き門になってきますので、慎重にいかなければいけません。

ただ、慎重さも必要ですが、やはり応募する数も増やさないといけなせんし、書類選考で落とされることは当たり前ぐらいで考えておくべきでもあります。

慎重さだけでもダメですし、焦っているだけでもいろいろなことが見誤ってしまう可能性もあったりと体力的にも負担がかかるでしょうし、精神的にも気苦労も絶えないと思います。

それでもやるしかありませんから、とにかくがむしゃらに頑張りましょう!

共通して言えることは今回のことを謙虚に見つめ直すことができるかどうか

転職に役立てることそれは、色々側面であるとは思いますが、まずは絶対に今回の退職を無駄にしないぞと決意新たに新しい環境に向かって行くぞという気構えです。

そのため、なぜ退職しなければいけなかったのかをしっかりと見直すことこれをしなければ、退職は絶対に無駄になります。

辞職した人は原因がほとんどわかっていますのでそこまで見直さなくてもいいかもしれないかもしれませんが、再認識する必要はあるでしょう。

辞職した人の場合、直接原因がご自身でない場合が極めて多いのですが、責任者というのは時と場合によっては部下を守って自分が犠牲にならないといけないということもあるかもしれません。

結局会社や世間というのは、部下のミスや失態は上司の失態になるわけです。部下の管理不行き届きなんです。これは納得できなくても仕方ないのです。

そういったリスクもあるから、部下よりも管理職に対して多くの給料を支払っているという側面もあるのではないでしょうか?

もっとこうしていれば(こまめの報告させて状況をもっと把握できていればなど)、未然に防げたということはしっかり見直し、次の仕事に結びつけていかなければ進歩はありません。

ですから、辞め方やその立場や状況というのはそれぞれで違うのは当たり前です。しかし、辞めなければいけなかった原因というのはどんな辞め方であったとしても必ずあります。

それは、一度謙虚になって見つめなおして、反省すべきは反省して、改めるところは改めてリセット及びリスタートしませんか?

そうすると、次の企業の面接でその謙虚さは必ず面接で表れるものですから、絶対にその時間は無駄にならないはずです。

これが、しっかりとできて初めてリスタートするためのスタートラインに立ったということです。そこから、今までの経験がどこまで活かすことができることってなんだろうかを考える時です。

参考として、他の似た言葉の意味も覚えておこう

会社を辞めるということではだいたいは意味が同じでもニュアンスや捉え方で異なった言葉を使う場合などがあります。そういったものも念のためご紹介しておきましょう。

離職とは

所属している会社を退職してそれが認められて会社から離れることを離職と言います。基本的には仕事を辞めるという意味合いでは使われることが多いです。

しかし、実際にこの言葉が使われる先は、主にハローワークなどが多いと考えられます。

辞任とは

今まで就いていた仕事や任務を辞退することもしくは職務を自らの申し出によって辞めることを指します。

そのため、辞任で会社を辞めるということが必ずしも発生するというわけではありません。

例えば、プロジェクトチームのチーム長をしていた人が、人事異動で転勤になってしまうと、チーム長は辞退せざるを得ないので、その場合はチーム長を辞任するということになります。

決してチーム長を辞任したからといって、会社を辞めるわけではありません。そういうことと理解していただきたいです。

その他には問題が発生して責任を取るということで辞任するということもあります。その場合は、必ずしも辞職や退職が必ずしもセットになっているというわけではありません。

解任とは

今までついていた職や任務を会社など車内の意思によって解かれてしまうことを指します。要するに自分の意思ではありません。辞めさせられたということです。

この場合は、ある程度ミスや失態が原因で辞任する前にこれは会社としても明らかに処分をしなければいけないという時にあくまで会社の意思として示す意味で解任という言葉を用います。

こうなってしまうと、もう解任から辞職もしくは退職という道に流されてしまう可能性はかなり高いです。

解雇とは

会社から雇用契約自体を解かれてしまうということで、いわゆるクビということです。ここには、本人の意思は一切反映しません。

労働基準法16条では、「客観性かつ合理的理由があって、なおかつ社会通念上相当と認められなければ、権利濫用として無効とする」と規定されています。

会社側は、この規定があるので、簡単に労働者を解雇することができません。それは当然なんですが、それでも解雇にするということは余程のことがあったからということになります。

簡単に言えば、コンプライアンス違反などで会社に迷惑をかけてしまった場合などの場合は客観性かつ合理性があり、社会通念上も認められるということになりますので、解雇できるわけです。

辞職や退職しても、この先の人生が大切

辞職しなければいけないこと、退職しなければならないこといろいろあったでしょう。しかし、会社をどんな形であっても辞めてしまったということには変わりません。

じゃあ、この先どう人生を歩んで行くのかということの方が大切です。後ろ振り返っても何も戻っても来ませんし、戻すこともできません。

全てあなたの血となり肉になって経験になっています。間違いも誰にもあります。失敗だって誰でもあります。それも一つの経験です。恥ずかしがることなんてありません。

ただ、その経験を生かすも殺すもあなた次第です。せっかくなら、生かした方が良いのではないでしょうか?生かしながらリスタートすればいいです。きっと光は見えて来ます。

人間一人ではできることは限界があります。本当に多くの人々と支え合って生きています。ぜひ仲間が必ずあなたに入るんだという気持ちで努力していきましょう。

人間は表れる形はそれぞれ異なっても、平等にできているはずです。いろんな経験ができてラッキーと思いつつ、新しい経験ができていいんじゃないかなと前向きになればいいと思います。

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