理想的な保育士の志望動機。6つのポイントとNG言葉に注意

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保育士として働きたい気持ちはすごくあるけれど、それを上手に志望動機として伝えるのは難しい…と感じている人も多いでしょう。

志望動機をあらかじめきっちり準備しておかないと、自分の意欲が採用側に伝わりにくくなってしまいます。それどころか「曖昧でイマイチ」「こんな人には働いてもらいたくないな」と悪い印象を与えてしまうことも。

新卒や未経験、転職、ブランクがある場合など、どのパターンでもとても重要な位置を占める志望動機。

自分は保育士に必要な人材だとアピールをするためにも、保育士の志望動機をしっかり準備しましょう。

志望動機を考える前の基礎知識。保育士として求められている人材を知ろう

保育士というのは、いわゆる子育てのプロとも言えるべき存在です。

子どもを預かって保育するという、とても重要な仕事を任されるわけですが、雇う側としても求めている人材というものがあるんです。

  • とにかく子どものことが大好き
  • 他人とコミュニケーションをうまく取ることができる
  • 子どもと目線を合わせて接することができる
  • 正しい言葉遣いができる
  • 体力には自信がある
  • 臨機応変に動くことができる
  • 責任感や熱意がある
  • 思いやりの気持ちを持っている
  • 人の名前・顔を覚えられる
  • ピアノ演奏ができる(同時に歌える)

このように、保育士として求められているスキルはたくさんあるんです。

これらが伴っている人が採用されやすくなるので、自分がこのようなスキルがあることを分かってもらえるような志望動機を作成する必要があるでしょう。

自分がこのようなスキルを持っていて、どれだけ働きたいという気持ちがあったとしても、それをうまく伝えることが出来なければ意味がないのです。

「まぁありきたりの問題のない受け答えができれば、それで大丈夫だろう」という甘い考えではダメだということですね。

本当に「この職場で働きたい!」という強い気持ちがあるならば、きちんと内容を考え込んでいくことが必須だと言えるでしょう。

志望動機を考えるときに押さえたいポイント6つ

志望動機を考えるに当たってしっかりと押さえておきたいことがあります。ただやみくもに自分の意見だけを述べるのではなく、事前に考え込んで志望動機を完成させておきましょう。

「どうして保育士になろうと思ったのか」「どうしてこちらの園を希望することになったのか」

これらの質問は最初にされることになるでしょう。志望動機を考えるに当たって、ぜひ参考にしてほしい6つのポイントをご紹介していきます。

面接を受ける園を事前に調べてやりたいことを具体的に提示する

自分が受けたい保育園をネットで検索してみて、ホームページなどをしっかりチェックしておきましょう。

その中に保育をする上での運営理念や、社風なども記入してあるので、そこでその園の考え方をしっかりと理解しておきましょう。

さらにその園に実際に通っている人の口コミなどもあれば、必ず目を通しておきましょう。

これらをしっかりチェックすることで、その園の全体の雰囲気を知ることができます。その上で園ならではの魅力を志望動機にもりこんでいくと良いでしょう。

前の職場を退職した理由をどのように話すかをしっかり考えておく

新卒や未経験の場合なら問題ないのですが、前の職場を退職して新しい園で働きたいという場合には、その理由をちゃんと考えておく必要があります。

  • 職場での人間関係
  • 給料が安すぎる
  • 残業が多すぎる(激務)

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まず、人間関係で退職してしまったと正直に言ってしまうとコミュニケーションの力があまりないと思われてしまう恐れがあるのです。

それを避けるために、「人間関係を改善したくて努力しましたが難しかったので退職しました」など、なるべく明るくポジティブな言い方をしましょう。

給料が安すぎる場合にも、保育園ではどこもその傾向があるので、そのまま伝えない方がいいです。

「自分の働きがしっかりと評価してもらえ、給料にも反映しているこの保育園で働かせてもらいたいです」などと言うようにしましょう。

そして激務に身体が耐えられずに退職してしまった場合ですが、保育士は体力勝負な仕事なので、身体が弱いという印象を持たれてしまわないようにしたいところです。

そのため、「一度は身体を壊しましたが、今は完治しているのでしっかり働けます」などと言いましょう。

何事もそのまま伝えるのではなく、なるべくプラス思考の表現を加えたりして言うことで、言葉の印象が変わってイメージが良くなりますよ。

一度仕事を辞めていても新しい職場では長く働けることをアピールしましょう。
面接時に答える退職理由。採用側にビビッとささる法則とは

自分自身の経験など、アピールをしっかりとやること

自分の得意なことや、経験していたことなどはしっかりとアピールしていきましょう。

  • ピアノが得意
  • 絵を描くことが得意
  • 学生時代にスポーツをしていた
  • とにかく子どもが好き
  • 接客の仕事をしていた

ピアノや絵を描く能力は、保育士にとってはとても重要です。接客の能力は、保護者とのコミュニケーションを取る上で役立つでしょう。

さらに学生だった頃にスポーツやボランティアなどで身体を動かした経験があるならば、それもプラスしておくことをオススメします。

保育士はかなり体力を必要とする仕事なので、元気に動き回ることができるということを伝えておくと強みになるでしょう。

もちろん、スポーツをしていなかった場合でも身体を動かすことが好きであれば伝えるようにしてください。

履歴書の「健康状態」欄で健康さをアピールするのも一つの手です。
履歴書に健康状態を記入する際の注意点。書き方で得する?損する?

志望動機を書く順番にも気をつける

志望動機は、ただ思ったことをそのまま書けばいいのではありません。きちんと順番通りに書くことで、まとまりがあって魅力のある文章にすることができるのです。

まず最初に自分のやりたいこと、自分の目標としていることを書くようにしましょう。

なぜここで自分の目標をするのかというと、一番初めの文章というのは印象に残りやすくなるからです。

しっかりと自分の目標や気持ちをアピールすることが大事ですよ。

そして次に、自分のアピールすることを書くようにしましょう。自分のこれまでの経験をエピソードを添えて書いていってください。

新卒の場合にはまだ未経験ですから書けないでしょうから、その代わりに自分の性格や長所を素直に記入するようにしましょう。

そして、一番最後に「どうしてこの園を選んだのか、その理由」について書いてください。

このような流れにすることで、自分の目標や目指していることが園と合致していることが分かりやすく、より伝わりやすくなるでしょう。

きれいで読みやすい字を書くように意識する

最近ではインターネット上で志望動機を記入したりすることも増えてきましたが、まだまだ手書きの履歴書が必要となることも多いです。

この時にあまりにも汚い字で書かれていると、それだけで不採用にされてしまうこともあるんですよ。

やはり、履歴書をどのような字で書いているかも応募者の熱意が見られているのです。上手い下手ではなく、丁寧に書いているかが重要な点になります。

読みやすい字で丁寧に書くことは、実際に保育士としての業務が始まってからも必要になることです。

志望動機を書くときだけではく、日頃からきれいな字を書けるように練習しておくといいですね。

自分の言葉を使って書くことが大事

志望動機を考えるときには、なるべく自分の言葉を使ってオリジナリティを出すように心がけましょう。

よくある例文を丸写しをしてしまっては、堅苦しい印象になってしまいますし自分の気持ちをちゃんと伝えることができません。

まず、自分が伝えたい要点を紙に書き出して、それから文章を書き出していくようにすれば自分らしい志望動機が出来上がるでしょう。

自分の気持ちや体験談なども交えると、より自分らしさをプラスすることができます。

そして、自分らしい志望動機が完成したらそれをコピーしておくと安心ですね。面接の時に自分が書いた志望動機を忘れてしまっては困るので、ちゃんと読み返しておきましょう。

志望動機を書くときに使ってはいけない言葉

志望動機を書いていく上で、使ってはいけない言葉というものがあります。

  • ◯◯だと思う…ただ考えているだけなのかと思われる
  • 前の職場を悪く言う…ここでも言われるのかと思われる
  • いきなり園の改善点をあげる
  • 「いろいろ」などの抽象的な表現

このような言葉は、先方にとって良くないイメージを与えてしまうので使わないようにしましょう。

また、志望動機を書くときには使わなくても面接でポロッと出てしまうこともあるので気をつけておきましょう。

志望動機の理想の書き方。5つのパターン別に完全解説

それではここで、実際にどのように志望動機を書いていけばいいのか、その例文をいくつかご紹介していきます。

パターン別の志望動機の書き方の事例を挙げていきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

新卒・未経験の場合の志望動機

新卒や未経験の場合には、まだ保育士として実際に働いたことがないのですから当然経験はありませんよね。

この場合には今までの経験をアピールすることはできませんが、「自分にやる気があること」を全面に押し出した志望動機にすることができるでしょう。

ただ、自分がやりたいことと園での方針に違いがあったりするとせっかくのアピールも無駄になってしまうことがあります。

上で挙げたように、事前に園についてのリサーチをした上で志望動機を考えていきましょう。

志望動機の例文としては、

「私は子どもと一緒に身体をしっかりと動かし、たくさん外で遊ぶ楽しさを伝えていきたいです。

私は学生時代から子どもが好きで、子どもと関わる仕事がしたいと考えてきました。

職場体験の時にも保育園をえらばせていただき、3日間の実習で子どもたちとのふれあいも体験しました。

その時に保育士の仕事は子どもだけではなく、保護者の方とのかかわりも必要なんだということを学ぶことができました。

保育者としては新米ですが、学生時代にはずっと運動部で活動していたこともあり、やる気と体力には自信があります。」

このように、とにかく保育士としてやる気があることをアピールするのが良いでしょう。

他の園に転職する場合の志望動機

前に働いてた園では激務であったり、人間関係などで職場環境があまり良くなく、他の園に転職することになった場合の志望動機をご紹介します。

「私は子どもたちが保育園の中でのびのびと楽しく過ごせる環境を作っていきたいです。

以前働いていた保育園はとても忙しい職場で、時間がしっかりと区切られていました。メリハリをつけることも大事なのですが、子どものやりたいことをもっと待ってあげたいという気持ちも持っていました。
貴園を見学させていただいた時に、子どものペースに合わせていく方針がとても良いと感じました。ぜひ、とても魅力的な貴園の役に立ちたいという気持ちから志望させていただきました。」

ブランクがある場合の志望動機

一度は保育士として働いていたけれど、結婚や出産を機に退職していた…という人は多いでしょう。

再度保育士に復帰することでちゃんと働けるか?という不安がある場合や、引け目を持っている人もいるかもしれません。

しかし、実際にはそのブランクの期間を逆にアピールの材料に変えてみることもできるんです。

出産をして実際に自分の子どもの子育てをすることで、親目線での考え方にも触れることができたわけですから、そのあたりをしっかりとアピールしていきましょう。

もちろん子どもが好きだという気持ちも大切ですから忘れないようにしてください。

一度はブランクがあったにも関わらず、どうして保育士として復帰したいのかという点をも志望動機に入れ込んでいきたいですね。

志望動機の例文はこちらです。

「私は、子どもたちに思いやりや助け合いの心を教える保育をしたいと考えています。

◯◯保育園で◯年間勤めてきましたが、妊娠を機に一度は退職いたしました。それから自分の娘を実際に育ててきて、保護者としての気持ちも体験いたしました。

私が保育させていただいた子どもたちが、今でも年賀状などを送って来てくれて先生と慕ってきてくれています。

そのような優しい心に触れ、この保育士という職場の素晴らしさを再度実感しましたので、もう一度先生になりたいと考え志望させていただきました。」

社会問題を取り込んだ志望動機

今問題になっている保育士不足や待機児童などを取り込んだ志望動機もあります。

自分が社会貢献をすることで少しでもこの状況を改善したいという気持ちを表していきましょう。

「私は、子どもと母親をしっかりとサポートしていける保育園を目指しています。

近年、子どもを保育する保育士が不足していたり、待機児童がたくさんいることや、児童虐待やネグレクトなどの虐待が社会問題になっています。

私はそのような子どもを助けると共に母親の心の支えにもなれるような保育士になりたいと考え、志望させていただきました。

貴園では子どもと母親を笑顔にしてくれるようなイベントなどが多くあるようでしたし、一人一人にそれぞれ対応ができるシステムにも共感しました。

貴園でしたら、私の目指している保育士になれると考えて志望させていただきました。」

子どもの頃からの夢だったことをアピールする志望動機

子どもの頃からずっと保育士になることを夢見てきた場合には、そのことをしっかりアピールしていきましょう。

自分が子ども好きであることを伝えて、子どもに関わる仕事がしたい気持ちを表しましょう。

「私は子どもの成長に関わっていく保育の仕事をしていきたいと考えています。

私は4人兄弟の長女なので、小さい頃から弟や妹の世話を毎日してきました。それも関係しているのか、子どもにはいつも好かれやすいです。

また、自分の兄弟だけでなく他の子どもたちともたくさん関わることで、譲り合いの気持ちや社会性なども身に付くと感じました。

貴園でしたら教育理念も私の目指すところと同じだということで、ぜひ保育士として働かせていただきたいと志望させていただきました。」

やはり、毎日子どもたちとふれあうことがベースになる保育士ですから、子どもがとにかく好きだという場合には、その気持ちをしっかりとアピールしていきましょう。

保育士のやりがいや魅力を理解することで志望動機も書きやすくなるのではないでしょうか。

保育士のやりがいと魅力を実感する瞬間7つ。子どもと成長する仕事

保育士の志望動機は自分の気持ちが表れるように努力する

保育士の志望動機をちゃんと考えるかどうかは、採用されるかどうかに大きく関係します。

実際に志望動機を書くときに注意したい6つのポイントをご紹介しました。その他にも使ってはいけないNG言葉というものもあるので、しっかり注意してくださいね。

志望動機をきちんと考えて順序立てて書くことで、読みやすくて印象の良いものになるようにしましょう。

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