- ReSTART!第二新卒>
- 転職の面接・テスト選考対策>
- 面接の質問&受け答えのコツ>
- 市役所の志望動機のお手本。地方自治への意気込みと市民目線が決め手
市役所の志望動機のお手本。地方自治への意気込みと市民目線が決め手
転職で市役所に就職を目指している貴方、志望動機に悩んでネットや本から例文を引用しようと思っていませんか?
市役所の採用担当はその道のプロですからすぐ見破られて、この人は安易な方法を取っているので仕事に積極性がないと思われてしまいます。
大部分の市役所は現在、少子化・高齢化による人口減少、市民ニーズの多様化、地震や風水害などへの懸念等々数多くの課題に対応するため積極性のある有能な人材を求めています。
ここでは、面接で確実に質問される志望動機の段階で躓くことなく、スムーズに市役所への転職を実現させる方法を取りあげます。
「地方自治への熱意」や「市民へ寄り添う姿勢」を見せること
自分の生活や身分の安定を求めるなど安易な気持ちから市役所を応募する人が多いですが、市役所は国・都道府県と違って常に市民に接して業務を行う最先端の行政組織です。
市民から「御上(おかみ)」と言われ、多少の敬意とともに近寄りがたい、世話になりたくない組織と思われていた時代は過去のものです。
冒頭に述べた課題以外にも市役所はそれぞれの地域特有のいろいろな問題を抱えています。
また、通常業務だけでなく地震・風水害・雪害・寒波など異常事態が発生した場合は、市役所全職員が自分の通常職務範囲を超えて一体となって対応する必要があります。
これらの広範な業務を支障なく運営していくには、職員のマインドが「地方自治に熱意があり」「市民に寄り添う姿勢がある」状態が要求されます。
多様化している市民のニーズに対応し評判の良い住みやすい街づくりを目指すため、採用担当は常にやる気のある人材を採用基準の1つにしています。
その期待に応え、面接で却下されずに採用を勝ち取るために次に掲げることを実践してみてください。
応募する市役所の業務運営状況を徹底分析する
自分はその市役所の職員になるという未来意識を持ち、応募する市役所の組織体制や現状の課題などを分析してみてください。民間企業では見たことがない組織体制を見ていると頭が痛くなりますが、必ず興味を引く部門や業務があるはずです。
それをピックアップして深く掘り下げます。
例えば、筆者が住んでいる千葉県柏市は人口約41万4000人(2015年現在)で、中核市・業務核都市に指定されていますが、その組織体制の基本となる「部(委員会事務局や消防局を含む)」だけで次に掲げる21もあります。
- 総務部
- 企画部
- 財政部
- 地域づくり推進部
- 市民生活部
- 保健福祉部
- 保健所
- こども部
- 環境部
- 経済産業部
- 都市部
- 土木部
- 会計課
- 水道部
- 議会事務局
- 選挙管理委員会事務局
- 監査事務局
- 農業委員会事務局
- 生涯学習部
- 学校教育部
- 消防局
上記の中から興味を引かれた部局を選んで資料収集を行い、その業務内容や現在の状況、これからの課題などを調べて、このような業務運営もあるのではないかなど様々なアイディアを出してみます。
例えば、「地域づくり」や「こども」に関する施策は市役所の中でも多くのセクションに関係しますが、一つの部を設置していることは、縦割りの組織の中で総合的・横断的に実施していこうという姿勢がうかがえます。
これらの部をターゲットにすると先進的な施策のレビュー(検証)ができます。多くの地方自治体が、このような先進的な取り組みを実施しています。
法律(地方自治法等)の制約や財源の問題がありますので施策担当者は苦労していますが、市民に寄り添った施策を展開するには避けられないプロセスです。
なんとかこの事業を軌道に乗せたいと取り組んでいる担当者を支えているのは「地方自治への熱意」なのです。
都市計画に興味があれば都市部、少子・高齢社会を迎えてどのような方向に向かうべきか考えてみたいのであれば保健福祉部やこども部が該当します。
市の経済や産業に興味があれば産業経済部などの事業分析をすると志望動機に直結するヒントが見つかります。
柏市を例にしましたが、基本的にはどこの市役所も同じです。
市役所業務運営状況把握のための資料収集法
市役所によって業務運営関係の刊行物に違いがありますが、次のような刊行物は大部分の市役所が発行しています。
- 基本計画
- 市政概要
- 事業年報
- 事業報告(事業別)
- 定期的発行の広報紙
- 市長の施政方針
応募する市役所や図書館に出向くと行政関係の資料が展示されていますので、事業分析に適正な資料を選択することができます。見つからない時は、関係窓口で聞いてください。
広報紙の4月号は、その年度の市長方針や市全体の事業概要が載っていますので地域内の転職者は保存、地域外から転職を目指す人は応募する市役所から入手してください。
よく読んで、関心を持った事業について担当課を訪問し、事業計画関係の資料を入手したり、ヒアリングすることをお勧めします。「実施事業に興味を持っているので詳しく知りたい」と言えば応じてくれるはずです。
業務分析を志望動機づけに活かして面接対策をパーフェクトにする
1つのフィールドだけでも分析するといろいろな課題が見えてきます。その課題解決に取り組みたいという熱意を志望動機に結び付けることで採用担当は納得します。
面接で事業分析から自分が見つけた課題や感想を述べると市政に有用な人材と判断され高い評価を得ることが期待できます。
実際に採用されると転職者は経験があっても事務職であれば新卒者と同じで、どこに配置されるか分かりません。しかし、市政について問題意識が高く、良く勉強していると判断されるとやりがいのある部局に配置される可能性が高くなります。
決して無駄にならず採用後も役に立つことを認識すべきです。
業務分析は筆記試験でも役に立つ
面接対策に加えて事務職の場合は筆記試験に合格することが通常です。この筆記試験で出題される確率が高い市政問題への解答でも業務分析が役に立ちます。業務分析を行うと市政が抱えている課題などが分かるからです。
市役所が経験のある転職者のみを募集する事例は、事務職については臨時的な業務を除いて筆者は聞いたことがありませんが、民間の活力を市政に導入する方向がトレンドになっていますので、応募する市役所に問い合わせてみてください。
筆記試験については、転職者が受験できるように、年齢制限を緩める傾向にあります。地域外からの応募者は特に情報収集に努めてください
事務職と技術職の違い
事務職と技術職の大きな違いは、事務職が何でもこなすジェネラリストで技術職は1分野を担当するスペシャリストだということです。
事務職が税務分野で頑張ってエキスパートと呼ばれるようになっても資格を持っていませんので専門職ではなく、定期異動などで税務に関係ない分野に配置されることがあります。
これに対して技術職は市役所業務の1つのフィールドを担当する専門職です。従事する業務に必要な資格を持っています。採用された技術職員は定年まで勤める人が多いので、転職が契機となって天職を得たと言えそうです。
それでも市民のニーズが多様化していると同時に、市役所も市民目線を重要視するようになっていますので、技術職も意識変革が求められています。
技術職は自分の職務の専門性を活かして市民生活を守る視点を持つこと
技術職が市役所に就職するとテリトリーを守るため専門性にこだわって全体的な視野に欠ける傾向があります。時には他の技術職種と軋轢が生じることもあります。
近年は市民の要望に応えるために各職種の連携が求められる時代になっていることを認識すべきです。
技術職の採用試験は各職種単位で実施されるのが一般的です。
志望動機には「自分の職務を通じて市民生活を守る」という視点を常に持つことが重要です。市民目線の対応を目指している姿勢が評価されて採用への道が開ける可能性が高くなります。
転職後の人生を市役所で輝かせるために!
事務職・技術職を問わず市役所業務への転職は対象が180度変わることを意味します。転職前は顧客などに対象が限られていたと思いますが、転職時点で対象は市民全体になります。
市民は各種各様です。上から目線などでその対応を誤ると時には苦情が殺到することもあります。
民間活力を業務に注入しようと転職者を受け入れる地方自治体が増えていることは喜ばしいことです。その結果採用を獲得したら、転職者はポジティブかつ横断的に活動する職員に成長してもらいたいと希望しています。
そのような転職者が増えることで市役所の雰囲気が変わり、地域が変わることが期待できます。
地方自治への熱意をバックボーンにそれぞれの職務に真剣に取り組み、それが市民に伝わり感謝されるようになれば、「転職は間違いではなかった」と貴方の人生に輝きを添えてくれます。
市役所の職員を目指している方には、こちらの記事もおすすめ。
第二新卒から公務員になるには?面接・志望動機のコツ
既卒で公務員試験に受かるには?既卒におすすめの種類・選考の注意点
公務員試験の内容によって選びたい正しい服装
- DODA 第二新卒歓迎!働きながら業界トップレベルの技術を学ぶモノづくりエンジニア募集
- リクナビNEXT 約8割が未経験からのスタート!大手商社でグローバルに活躍できる人材を募集中!
- マイナビ転職 女性の働きやすさ抜群!有給消化率98%の有名メーカーで事務スタッフを募集中
- エン転職 フレックス制で自由な社風!未経験者OK!平日夜・土日面接OK
- @type 残業月20h未満/年休125日/定着率95%【入社祝金アリ】