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書類選考に通らない人の共通の特徴。ダメな原因を知り対策すべし
新卒として就職する場合でも、転職をしてより良い待遇を探す場合でも必ず避けて通れない選考過程が、書類選考です。
書類選考とは、主にエントリーシートをはじめとする履歴書の類と、筆記試験などのペーパーテストのことを主に表します。
インターネットが発達したことによって、各企業の採用担当者のもとには膨大な数の応募書類が届くようになりました。このため、書類選考を通過して面接にたどり着くことが一段と難しくなっています。
今回は、そのような書類選考で落とされてしまう人たちの問題点と改善点をまとめて、少しでも面接にたどり付けるように工夫すべき点についてまとめました。
▼目次
エントリーシートで落とされてしまう人たちに共通して言える特徴
多くの応募者が落とされてしまうエントリーシートの提出段階ですが、人によっては何社も通過している人もいます。彼らとの違いは何でしょうか。
それには、まずエントリーシートの内容で判断される書類選考の性質を把握しておく必要があります。
先にも述べたように、リクナビやマイナビなどの就職サイト及び転職サイトの発達によって、応募者は多くの企業に同時に応募できるようになりました。
大抵の企業には、応募者の数に制限を設けるために手書きで書くことを要求している場合が多いですが、それでもかなりの数のエントリーシートが採用担当者のもとに届くことになります。
企業は少しでも多くの優秀な人材を欲しています。優秀な人材なら多少定員をオーバーしても欲しい半面、求めるレベルに達しない応募者しか応募していない場合には採用しないことも少なくありません。
では、エントリーシートで採用担当者はどのような基準でふるいにかけ、どのような応募者を落としているのでしょうか。
簡単に分けると、応募者ごとに明確な差が生まれる志望動機と自己PR、そして筆記試験と性格検査の内容で判断しています。それでは、それぞれどのような点が引っかかってしまうのかを確認していきましょう。
志望動機で落とされる人の特徴と対策
最初に採用担当者が確認する点は、志望動機です。志望動機は、その企業になぜ入社したいかを述べるものです。
テンプレートで書いてしまい、個性がない
理由は個々人によって異なることが普通ですよね。
ところがインターネットの発達に従い、マニュアルが広く世の中に広まったことによって、極めて似たような内容で書いてくる応募者が後を絶ちません。
書き方を学ぶ上で、これらのサイトを参考にすることは大いに結構なのですが内容まで完全にコピーして書いてくるような応募者もいます。
手書きなので完全に把握することはできませんが、採用担当者も応募書類を確認する時は一日何十枚、時には何百枚単位で確認することになります。コピペで作成した文章はどこかで見たことがあるな、という既視感を必ず感じることになります。
こうしたことを感じた場合には、他の部分は読まずにそのまま捨てられてしまい不採用になることも少なくありません。これがよくある理由の1つです。多くの応募者が書類を提出するので、いくら手書きでも事実上コピペは通用しないのです。
ダラダラと論理的でない文章
次にあげる失敗する理由は論理的な文章でないということです。
オリジナルの文章をきちんと考えて応募したとしても、論理的な文章でなければ落とされてしまいます。ビジネスで使える文章を書く必要があるのです。
採用担当者は当たり前ですが、その企業で働いているビジネスマンです。ビジネスでよく使われるメールの表現方法や内容を熟知しています。そのため、それらの表現や方法を使って書かれている文章のほうが読みやすいのです。
そして結論を先に述べて、その結論を補足する内容を記載することです。結論がいつまでたっても出てこないダラダラとした文章は、途中で飽きられて落とされてしまいます。
採用担当者が採用する人は、何もあなたでなくてもいいということを忘れてはいけません。少し奇妙な言い方になりますが、優秀な人であれば誰でもいいのです。採用する決定権は、採用担当者が握っていることを忘れてはなりません。
このような点に注意しながら書くことによって、書類選考の通過率を大幅に上げることができます。
企業が特に知りたいのが志望動機です。入念に下準備し、心に刺さる言葉を選んで作成しましょう。
採用担当がぐっとくる志望動機の作り方
自己PRで落とされる人の特徴と対策
志望動機とならんで大切なエントリーシートの内容として、自己PRが挙げられます。
自己PRとは自分がどのような人物であるか、どのような性格と能力を備えているのかを採用担当者にわかりやすくアピールする部分です。
この部分は新卒の学生が提出する場合と、転職希望者が提出する場合で大きな違いがあります。
新卒の学生は採用の基準が基本的にポテンシャル採用です。今、どのような能力を備えているかはそれほど重要視されていません。
社会に出た経験がないので、仕事がどれくらいできるかは実際に企業でやらせてみないとわかりません。なので、仕事ができそうだという期待の可能性が高い人物が通過するようになっています。
このため、新卒の学生の自己PRは自分の人生で経験したさまざまな出来事を述べて、その出来事から自分はこのようなことを学んだという内容で仕上げると、通過する確率が高くなります。
また、ある程度型にはめることも必要です。オリジナリティも大切ですが、採用担当者はそれと同じくらいわかりやすさも重視しています。エピソードからどのような能力を備えていると思われるかを、きちんと自分で把握する必要があるのです。
例えば、採用担当者が「クラスのリーダーとしてみんなをまとめ上げた」というエピソードを書いた応募者は何をアピールしたいのか、と問われれば協調性やリーダーシップと答えるでしょう。
しかし、この後に「私は細かいことに気を配ることができます。」などという文章を繋げて書いてしまうと、エピソードと応募者の主張の内容に食い違いが生じてしまいます。
こういった食い違いがある応募書類は多くの場合、落とされます。何を主張しようとしているか一目でわからないような文章は、読むだけ時間の無駄であると判断されてしまうからです。
そのため、論理的に首尾一貫としながらもコピペではなく、自分の体験した内容に基づく内容を記載する必要があるのです。この点が難しいために、多くの応募者が落とされてしまうと言えます。
逆に通過している人は、こうした点がきちんとわかりやすく記載されていることが多いです。論理的にわかりやすく、きちんと自分のことについて主張されているエントリーシートは通過しやすいのです。
これらの点を踏まえると、劇的に通過率がよくなりますので試していない人はぜひ試してみましょう。
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転職希望者の場合
次に、転職希望者の場合について見ていきましょう。
新卒の学生との大きな違いは、既に社会に出て働いた経験がある社会人であるということです。このために、社会人としてのマナーやメールの出し方などの基本的な技能は既に備えているものと見なされるのです。
そしてそれらを踏まえた上で転職の場合には、具体的に自分ができることを記載する必要があります。転職の場合には、企業の採用担当者は応募者の能力を買って採用するという面があるために、能力の記載が事実上必須事項になるのです。
この点が新卒の大きく違うところです。ポテンシャルを見据えての採用ではないので、具体的に何ができるのか、どのような経歴を積んできたのかということをアピールする必要があるのです。その上で性格や経験を記載すると書類選考を通過する確率を高めることができます。
新卒の学生よりも、通過するための基準が大きく上がるために記載する内容をきちんと踏まえて提出することが大切です。
筆記試験で落とされる人の特徴と対策
エントリーシートを提出してしばらくすると、企業によっては筆記試験を課される場合があります。転職の場合には、無い場合もありますが最低限度の知識を備えているかを何らかの形で試される場合があります。
代表的な筆記試験としてはSPIや玉手箱などがあります。これに加えて、性格試験が行われる場合が多いです。こうした試験もまた、応募者の全体の数を減らして実際に採用担当者が面接できる人数にまで減らすために行われます。
では、こうした筆記試験で落とされてしまう人の特徴は何でしょうか。
これは新卒の学生も転職希望の人も概ね決まっています。それは準備をきちんとしていないか、性格検査で矛盾が生じた人です。それぞれについて見ていきましょう。
事前準備をきちんとせずにのぞんでいる
まず、きちんと準備をしていなかった人の場合です。これは、筆記試験の結果に如実に現れます。SPIや玉手箱は対策なしに臨んだ場合と、きちんと対策をして臨んだ場合には大きな結果の差が出てしまいます。
なぜなら、出題形式がどちらも極めて独特であり知っているか知らないか、或いは試験の形式に慣れているか慣れていないかで大きく差が生まれるためです。
知識自体が不足している場合もありますが、知識が不足している人は試験勉強をしていないため、形式そのものにも慣れていません。きちんと知識を備えて試験形式を備えている人と、まったく準備していない人に分かれることになります。
当然、結果が全く違うことは火を見るより明らかです。
対策本や対策講座など、多くの方法があるのできちんと準備をして臨む事が大切です。
嘘つき?正直?性格検査に矛盾がでている
次に性格検査に矛盾が生じた人です。
性格検査とは様々な種類がありますが、100問から200問程度の簡単な性格に関する質問を極めて短い時間で解いていく検査です。一問あたり数秒で解くことを要求される場合がほとんどです。
そのために多くの場合、問題冊子の表紙に嘘をつかないでありのままの自分の性格を書いてください、といった趣旨の文章が掲載されています。
落とされる人は、この検査にバカ正直に従って回答した人か回答が矛盾している人です。
企業の採用担当者は、全てではないとはいえ応募者がどのような性格と考え方をしているのかを知りたがっています。企業の雰囲気や考え方にできるだけ近い人を採用したいと考えています。
そのため、その雰囲気に合わなさそうだと判断された人は容赦なく落とされます。また、社会人として相応しくないと思われる回答をした応募者も落とされます。
例として、「自分はストレスに強いほうだ」といった質問は必ず肯定的な質問を回答する必要があります。採用担当者は、ストレス耐性が無い人物を採用したいとは通常思わないからです。
また、応募した企業が規則などのルールを重んじる企業なのか、協調性を重んじる企業なのかによっても、回答内容が変わってきます。
ルールを重んじる企業の場合には、「定められたルールは守るべきだ」といった趣旨の質問に肯定的な回答をする必要があります。こうした傾向は、経理部門などの原則的に正解が一つしか存在せず、ルールを守ることによって信頼が成り立っている業種によくあります。
協調性を重んじる企業の場合には、「仲間との時間が楽しい」といった協調性や他人との関わりを示唆する質問に肯定的に回答する必要があります。こうした傾向は、営業や接客などの絶対的な回答は存在せず、人間の感情で処理する業種によくあります。
このような面を考慮しないで回答してしまうとウチの企業に必要な性格の人材ではない、或いはそんな面倒な人材は要らないという判断をされて、書類選考の段階で落とされてしまうのです。
このような意味で、正直に回答することは一種の賭けになってしまうということを忘れてはいけません。性格検査にもいくつかの質問には正解が必ずあることを把握しておく必要があります。
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準備をして臨む事が書類選考を突破する近道です
企業の採用試験は、資格試験などと異なりあくまで競争試験です。それも、採用の基準や正解が応募する企業によって全く異なる場合も珍しくない、という理不尽さを含んだ試験です。
書類選考は、多くの場合落とされた理由は開示されません。採用担当者がそのようなことをしている余裕はないためです。自分が書類選考で落とされた場合は、その理由を知るすべは基本的にありません。
そのために、大学生の場合は学校の就職指導課や学生課などを利用して精度の高いエントリーシートを仕上げる必要があります。転職希望者の場合は、各種専門のサイトなどを利用することがおすすめです。
書類審査は基本的には足切りにすぎません。一定のラインを越えている人は1次面接に進む事が出来る場合が多いです。
面接にたどり着けるようにきちんと準備をして臨む事が何より大切なのです。
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