教育業界の現状と課題。さまざまな新しい取り組みや将来性とは

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教育業界といえば、まずどんなことが思い浮かぶでしょうか。やはり小学校や中学校などの義務教育が一番に浮かぶのではないかと考えられます。

現代は昔に比べてみても、子どもが勉強を頑張っているというイメージがあります。

特に教育に力を入れている家庭が多い現代社会ですが、実際には今の教育業界の流れはどのようになっているのでしょうか。

これから求められている教育の形や教育業界のランキングなどもご紹介していきます。

教育業界は管轄が幅広い

教育業界といえば学校が思い浮かびますが、子どもの学校だけにはとどまらないんですよ。

  • 幼稚園
  • 小学校
  • 中学校
  • 高等学校
  • 学習塾
  • 予備校
  • 資格を取るための学校
  • カルチャースクール
  • 社員研修のための講座

小学校から高等学校だけではなく、学習塾なども含むのでたくさんの管轄になるのです。さらに大人に向けて資格を取るための講座であったり、社員研修のための講座などもありますよね。

つまり進学するための教育と、スキルアップするための教育。この2つに大きく分けることができるでしょう。

現代は特に、「生涯学習」を掲げている企業が多いのも現代の学習形態の特徴と言えます。勉強をして新しく知識を取り入れることに、年齢は関係ないのですね。

教育業界での仕事内容

業界業界において働いている人たちは、どのような仕事をしているのでしょうか。教育業界に関わっている人は先生だけではありません。

皆の目に見える仕事から、教育現場の裏側で働いている人までご紹介していきます。

  • 先生や講師…生徒への学習指導をする
  • 事務や販売促進スタッフ…事務作業や営業を行う
  • サポートスタッフ…教育をする上での資料作製やテスト問題などを受けさせる
  • コンサルティング…課題を解くための商品開発などを行う
  • マーケティング…受講生の集客を行う

教育現場では、メインとなる講師や先生だけでなく、その他にも立場で働いている人がいることが分かります。

それぞれの立場の役割を果たすことで、教育業界をしっかりと盛り上げていることが分かりますね。

教育業界は近年縮小傾向にある~少子化による波

さまざまな新しい教育などが取り入れられている教育業界ですが、実は近年減少傾向にあるんです。

123業界ある中で93位となっていて、その業界規模は9070億円となっているんですね。

実際には平成21年から27年にかけて、少しずつではありますが教育業界の規模が増えてきているんですよ。それなのに、なぜ減少傾向にあると言えるのでしょうか。

現代社会では、やはり少子化が問題になっていますよね。これがどうしても将来的に影響してしまうだろうと考えられているんです。

現段階では子どもの数自体は減少していても、進学のための塾に通うケースがとても増えてきているんですね。

これは、中高一貫教育をしている学校への入学を希望する生徒が増えてきていることが関係しています。

やはり中学に入る試験に力を入れるべく、3年生や4年生あたりから塾に通い始めるケースが多いといえるでしょう(もちろんそれよりも早い場合もあります)。

現在は塾に通う子どもが多いので業界は潤っていますが、これからやってくる少子化の波の影響はどうしても受けてしまうであろうと考えられているんですね。

タブレットなどのIT教育が導入されているから

少子化以外にも、教育業界の規模が減少傾向になる理由があるんです。まず、タブレットなどのIT教育がたくさんの教育現場で導入されてきていることも関係しているでしょう。

これまでは家庭教師にしても塾の講師にしても、講師に家に来てもらうか教室に通わなければいけませんでした。

でもITを導入することで、少ない人材でも回せるようになってくるわけです。その分教育に必要となる人材が減ってきてしまいますからね。

IT教育はこれからさらに進んでいくと考えられていて、将来的に人工知能による教育が出てきたとしたら、それがさらに雇用に影響してしまうでしょう。

低価格の受講サービスが出てきているから

少子化である現代においては、子どもの数は限られているわけですよね。ですから、企業による顧客の取り合いが水面下で行われているんです。

顧客は子どもだけではなく、会社に勤めている人々や高齢者も含まれます。その結果、たくさんの企業が顧客を取り合う上で価格競争が起きてしまうことも多いんですね。

現在、インターネット環境が整えられた家庭はとても増えてきていて、もはや一般的になってきています。

そこに上記のようにITを取り入れ、一部の受講を無料にするなど大胆な戦略をしている企業だってあるんですよ。

教育関係の企業の売上ランキング

それでは実際に、今の教育業界ではどの企業が業績を伸ばしているのかをランキング形式で見てみましょう。

  • 1位.ベネッセHD
  • 2位.学研HD
  • 3位.ヒューマンHD
  • 4位.英光HD
  • 5位.ナガセ
  • 6位.TAC
  • 7位.早稲田アカデミー
  • 8位.東京個別指導学院
  • 9位.明光ネットワークジャパン
  • 10位.レアジョブ

(HDはホールディングスという意味です)ベネッセや学研は、誰しもが知っている大手の学院塾の企業ですよね。「こどもちゃれんじ 」や「進研ゼミ」などで有名です。

ベネッセは自宅で勉強を頑張ればテスト採点をしてもらえたり、小学生だけでなく幼児からベネッセの講座を楽しめるというメリットがあるのです。

ベネッセは、2014年に個人情報を漏洩してしまったことで顧客からの信頼を失ってしまったという過去があるので、そこからの立ち上がりができたことがすごいですよね。

そこからはベネッセが顧客の信頼を取り戻すために、顧客が不安に感じられる業者(ベネッセしか知らないはずなのに、知らない業者から勧誘ハガキが届いたりするなど)との取引を停止したりしてきました。

このことからも分かるように、教育業界において顧客との信頼関係は何よりも大切なものであることが分かりますね。

生涯学習で大人からの顧客をがっしり取り入れる

ランキング3位に入っているヒューマンは、通信教育に取り組んでいる企業として知られています。

  • 医療や調剤
  • 動物やペット
  • ネイル・ジェルネイル
  • アクセサリーやデコ
  • 心理やメンタル関係
  • 介護や保育
  • WEBやパソコン
  • 食べ物や食育
  • 趣味
  • 在宅でできる仕事
  • 語学
  • ビューティー
  • ビジネスのための資格

このように、たくさんの受講内容の中から学びたいものを選び、自宅で学習できるというスタイルなのでとても人気があるのです。

「専門の知識を学びたいけど、実際に通うのはちょっと…」という人にぴったりですね。知識を取り入れることで自分に自信が持てたり、働くための資格を取得できるのは本当にうれしい事です。

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学校教育としての新しい取り組みもある

子どもの学校教育に、新しく取り組まれている教育もあります。それはどんなものでしょうか。

小学生の授業に英語を取り込む

一昔前は英語を学校で勉強するのは中学生になってからでしたね。しかし現在では、小学生の高学年(学校によって違いはありますが、4年や5年から始まります)になると英語教育が始まるんです。

いきなり英語を勉強するというよりは、歌やゲームなどを取り入れて楽しく学んでいくという取り組みですね。

そのような段階では給食の時間のあとに英語の歌を日常的に流していたりする学校もありますから、入学してすぐに英語に触れられる機会が増えると言えるでしょう。

英語教育が完全に義務化されるのは2020年からなので、現在はそれに向けてさまざまな試行錯誤をしている段階なんですね。

やはり幼い年代から英語を学んでいくことは、中学生になってから学ぶよりもはるかに吸収率が上がると私も考えています。

遊びと共に楽しく学んでいけるというのが、とても好感が持てますね。昔のように「ただ英語を勉強した」だけではなく、「実際に使える英語になる」ことを期待しています。

しかし、英語教育はまだ始まったばかりでもあり課題となる点も存在しています。

  • 英語を教えることが苦手な先生もいる
  • 英語が入ることで他の教科にかける時間が減ってしまう
  • まずは日本語をきちんと習得するべきだという意見

英語教育にはネイティブの先生が雇用されるか、現在小学校にいる先生による授業が行われることになります。

しかし先生の中には英語はあまり得意ではないという人もおられるかもしれませんし、それによって他の教科を学ぶ時間が減ってしまうというデメリットも懸念されているんです。

さらに本来日本人としてしっかりと学ぶべき日本語がおろそかになるのではないか…という意見もあるんですね。

どれも「もっとも」と言える内容です。これらを含めて2020年の英語教育の義務化に向けての課題になるでしょう。

教育業界で働くのに向いている人とは

これから教育業界に転職したいと考えていたり、興味がある場合には自分がこの業界に向いているのかをチェックしてみてください。

  • 人と関わったり交流するのが好きな人
  • 自分以外の人にも関心を持っている(自分本意ではない)
  • 子どもの気持ちを思いやることが自然にできる
  • 人と共感したり、優しい心を持っている
  • 子どもが好きである

実際に教育の現場に出てみないと本当に向いているかは分かりませんが、それでも大まかに向き不向きを知っておくことは心構えにもなります。

教育業界では子どもだけと接するわけではありませんが、やはり子どもと触れ合う機会は多くなります。

学校に勤めたいと考えている場合には特に、自分が子どもを好きなのかということを再確認しておくといいかもしれません。

現代の教育業界では、コンピューターや英語を取り入れた試みなどで新しい教育が期待される

少子化によって減少傾向にある教育業界ですが、子どもだけではなく社会人や高齢者も学習をする時代に突入しているんです。

顧客の取り合う状態になってしまうことで価格競争になるなどの問題点もありますが、小学校においても英語を取り入れることでさらに教育を底上げしていけるのではないかと考えられています。

まだまだたくさんの課題はありますが、これらの新しい取り合みによってぜひ教育業界を盛り上げていただきたいですね。

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