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面接で将来の夢を聞かれた時の回答例。プライベートな回答はNG!
企業の求人に応募する際、避けては通れないのが面接です。緊張して喋れなくなってしまっては困りますから、しっかりと事前に回答を準備しておきたいですよね。
そんな面接において、特によく聞かれる質問のひとつが「将来の夢は?」というもの。
しかし、幼い頃に学校の先生などから「将来の夢は?」と聞かれたのと、社会人になってから企業の面接において「将来の夢は?」と聞かれるのとでは、実は全く意味合いが異なるのです。
いったい、どのように回答すればよいのでしょうか。具体的な回答例や、他の人と差をつけて自分をアピールするコツをご紹介します。
▼目次
そもそもなぜ面接で「将来の夢は?」と聞かれるのかを考えよう
「将来の夢は?」という質問は、聞かれる前から予想できるほど非常にありふれたものです。しかし実は、このありふれた質問には、時には採用の可否にも関わる深い意味が込められているのです。
企業側の質問意図には、大きく分けて2つ、以下のようなものがあります。
自分の将来に対する明確なビジョンを持ち、努力し続けられる人間かどうか
「将来の夢」は、人生の上で目標となることであり、人が働いていく原動力ともなるものです。夢があるからこそ人は努力をし続けることが出来、時に挫折したとしてもまた立ち上がることができます。
そのため、企業は、「将来の夢は?」と問うことで、
- 計画性を持って物事に取り組むことができるか
- 仕事に対する高い意欲を持ち続けられるか
- 困難なことがあっても克服するだけの精神力があるかどうか
を見ているのです。もし、しっかりとした将来の夢が描けていないとなると、「行き当たりばったりに行動してばかりで、進歩がない人間」と受け取られてしまってもしかたありません。
その将来の夢を叶えるにあたって、会社の方向性と合っているかどうか
会社側は、働きながら、また働くことでその将来の夢を叶えてもらいたいと思っています。そのため、将来の夢が会社の方向性に沿っているか、お互いに邪魔にならないかを確認しています。
もし、会社の方向性とずれた回答をしてしまうと、「うちの会社にはこの人は合わないな」と思われて採用を見送られてしまうでしょう。
例えば、国内向けに営業している小さな会社で「帰国子女としての語学力を活かし、海外にも大きく店舗展開して製品を広めたい」というような夢を語ると、会社側としては海外展開の予定がなければ合わないと感じてしまいますよね。
もともと会社の方針を理解しており、方向性の違う話同士を上手にリンクさせることができるのではあればこの限りではありませんが、基本的にはやらない方が無難です。
いくら本当でもNG!面接でやってはいけない回答例
将来の夢は十人十色です。しかし、時にはいくら本当のことであっても、企業との面接では言ってはいけない内容も存在します。例えば、以下のような内容は避けた方がよいでしょう。
「将来はマイホームを持ち、家族を幸せにしたい」
将来の夢を聞かれた時の回答として、非常にありがちなのが、このようなプライベートな夢を答えてしまうことです。
「将来の夢は?」という質問は、裏を返せば、「うちの会社に勤めることでしか叶えられない夢を、あなたは持っているのでしょうか?」という質問でもあります。
プライベートな夢はどんな会社に勤めようとも関係ないものですから、理にかなっていません。あくまで会社の方向性に沿った内容で考えるようにしましょう。
「仕事ができる人間になって、社会に貢献したい」
このような回答は非常に曖昧で、具体的な人間性や夢に向けた実際の努力が見えてきません。将来の夢を語る際はできるだけ具体的な内容を心がけましょう。
また、とうてい叶えられないような壮大なものではなく、「頑張ればできるはず」程度に実現性の高い夢にしておくべきです。夢が大きいのはいいことですが、努力が伴っていないと文字通りただの夢になってしまいます。
志望動機で「人の役に立ちたい」は逆効果?こちらの記事も参考にどうぞ。
貢献度が高い仕事、人の役に立つ仕事の定義とは
「独立したい」
こちらはケースバイケースになります。
基本的に企業は長く、できれば定年まで勤め続けてくれる人を求めていますので、そのような会社に対して「独立したいので、そのためにノウハウを学びたい」というような回答はNGとなります。
その会社が独立するための通過点であり踏み台であるというような印象も良くありません。
時にはこのように、会社によって歓迎される場合とされない場合がある回答もありますので、よく相手の会社の方針を確認しておきましょう。
面接で将来の夢は?と聞かれた時、上手に答えるための話の手順
きちんと伝えられるのであれば、思うままに話すのもいいかもしれません。しかし、よりわかりやすく、しかも説得力を持って相手に伝えたいと望むのであれば、話し方にちょっとしたテクニックを使うとよいでしょう。
上手に伝えるための話の順番は、実は以下のように決まっています。
まず結論から伝える
「将来の夢は?」と聞かれたなら、まずは簡潔に「私の将来の夢は~です」と結論からはっきり宣言しましょう。
人が集中して話を聞ける時間はごくわずかです。結論をまず、一番相手が集中している最初に述べることで、後に続く話も理解してもらいやすくなります。
このテクニックは、将来の夢に関わらず、また面接に留まらず、プレゼンなどありとあらゆる場面で使うことができます。特に、話すことが苦手だと感じている人ほど、積極的に取り入れてみましょう。
結論から話すことで、相手を話に飽きさせることなく、綺麗にまとまったかたちで伝えることができます。
夢を持ったきっかけを述べる
「私の将来の夢は~です!」とどんと結論を打ち出したら、次になぜその夢を持つに至ったのか、きっかけや理由を述べましょう。
この時、自分自身の具体的な経験などをまじえて詳しく話すのが、話に現実味を持たせるコツです。また、自分自身の個性をアピールできるのはこの部分になります。
念入りに、また話に矛盾がないように考えておきましょう。
その会社でしか夢が叶えられないということをアピールする
「私の将来の夢は~です。以前~という経験をしたことがあり、この夢を持つに至りました」という流れで話を進めたら、最後は、将来の夢を実現するのに、あえてその会社を選んだ理由もきちんと説明しましょう。
会社側は当然、「自社が第一志望の会社である」ことを望んでいます。そのため、どの会社でも通用するような将来の夢では、「別にうちでなくてもいいのではないか」と思われてしまいます。
何故将来の夢をその会社で実現できると思ったのか、他社との違いがなんなのかということを明確にしましょう。「他ではなく、あくまでその会社でなければダメなのだ」と相手を納得させることができれば、よい結果も見えてくるはずです。
「将来の夢は?」に対する回答具体例
それでは、実際に「将来の夢は?」と聞かれた時、どのように回答すべきか、具体例を1つご紹介します。
幼い頃、最後のページにあった○○のコーナーが大好きだったのですが、大人になってからあらためて読み直した時、○○のコーナーはもちろん、雑誌全体に散りばめられた細やかな読者への気配りに気づいて震えを覚えました。
このような素晴らしい読み物を作り上げることに、いつか私も参加していきたいと考えています。また、かつて幼い私が○○に夢中だったように、今度は私が誰かを夢中にさせる本を作り上げていきたいです」
面接官はテンプレ的な回答に飽き飽きしている
将来の夢は?という質問は非常にポピュラーなものなので、世の中にはたくさんの回答例が溢れています。しかし正直なところ、本当に採用されたいと願うのであれば、これらの解答例をそのまま置き換えて使うのは良くありません。
解答例はあくまで一種のテンプレートであり、つまりは「誰でも使えるように」参考程度に紹介されているものです。当然、そこには本人の人間性などがまるで含まれていません。
前述したように、面接で「将来の夢は?」と聞かれた場合、その質問の最大の目的は「会社とのマッチングの確認」になります。
しかしその一方、もう1つ忘れてはいけないのは、「そもそも面接では、1人の人間としての人間性も見られている」ということです。採用されたら同じ会社で働くことになるわけですから、どんな性格の人間か確認しておきたいのは当然ですよね。
面接官は、日頃から多数の応募者と面接を繰り返しており、当然のことながらたくさんの「将来の夢は?」に対する回答を聞き続けています。
「マイホームを持ちたい」というようなプライベートな夢を語る人もいれば、会社のニーズに合わない夢を語る人もいます。しかし、もう1つやっかいなのが、まるで丸暗記してきたかのような、丁寧で隙のない回答をする人です。
まじめに就職活動に取り組んでいる人たちの多くは、あらかじめインターネット検索や書籍などを上手に利用し、将来の夢に関する模範解答を用意してきています。
しかし、そのような「作られた」回答には熱がこもらず、面接官側も「きっとどこかでテンプレートを見て来たな」とわかってしまいます。
面接官からすれば「○○が夢と言っているけど、本当にそうなのかな?」と疑ってしまうこともあるでしょう。
将来の夢は自分が目標とするものであり、そこに向かって走るものです。本物の将来の夢を語る時、人は自然と情熱的になります。
いくら面接で緊張しているとはいえ、すらすらと当たり障りのない回答を読み上げるかのごとく話すというのは、実はありえないことなのです。
企業によってはかえって、その手堅く面接対策に臨む姿勢を評価することもなくありませんが、テンプレート的な回答では他との差別化ができないため、実際には印象に残りません。
面接という、せっかく自分を直接アピールできる場において、印象に残らないような回答をするというのは非常にもったいないことです。
「緊張してしまって、とにかく面接を乗り切るだけで精一杯」という人にはよいものではありますが、余裕があるならばぜひ、そこに本当の自分の情熱を加えて話しましょう。
たとえその場でアドリブで話して、途中言葉に詰まるようなことがあっても、何の印象にも残らない模範回答よりは良いはずです。
また、それが印象深いものであれば、面接官の方もより深く夢の内容について突っ込んで聞いてくれて、話が盛り上がることもあります。これはさらに自分をアピールする大きなチャンスにもなります。
本物の将来の夢を語る人の目は、熱がこもり輝いていて美しいものです。会社の質問意図に沿うばかりでなく、自分だけの情熱を伝えましょう。
面接での回答に、人間味を持たせるテクニック
面接官に「丸暗記したかのような回答」と思われないためには、話に自分だけの個性を持たせることが重要です。具体的には、以下のようなテクニックを取り入れるとよいでしょう。
ちなみに、これらのテクニックはやりすぎは禁物です。やりすぎると自分のことばかり話すことになり、「自分の世界に入り込みすぎている人」として逆にマイナスイメージにもなりかねません。
あくまでほどほどに取り入れることで、よいスパイスになるでしょう。
自分の実際の経験をまじえて話す
「将来の夢」に関して語る時、真実それが本当のことであると信じてもらう一番の方法は実体験を話すことです。実体験には時に意外性も見えますし、話を興味深くする効果もあります。
特に、大きな夢を語る時は話が抽象的になりがちですので、具体的な実体験を多く取り混ぜることで話を引き締めます。
自分の感情を添える
「将来の夢」にするくらいですから、そこには強い感情が伴ったはずです。自分の経験したことを話す際、嬉しかった、驚いた、悔しかったなど、自身の感情を織り交ぜましょう。
感情表現は自己開示にもつながり、相手に人間性を伝えるチャンスになります。また、話の中に感情表現を取り入れることで、
- 嬉しかったこと
- プラスになるような感情を伝えることで、夢を持ち続ける原動力となる前向きさが出る。
- 驚いたこと
- 話に意外性を持たせて起伏をつける。
- 悔しかったこと
- 悔しかった経験をバネして努力し続けている、のような流れで、逆境への強さ、努力家であることのアピールになる。
というような細かな効果もあります。
実際にしている努力のことを話す
夢だけなら誰にでも語ることができます。実際の熱意を伝えるのに、一番効果があるのは「既に、実際に夢を実現すべく行動に移している」ということです。あるいはこれからする予定である、という具体的な行動計画でもよいでしょう。
実際に取り組んでいることがあるということで、話に大きな説得力を持たせることができます。
会社の求めていることをくみ取り、自分の夢とうまく組み合わせよう
直接応募者と話すことができる面接の場は、採用する会社側にとって非常に重要な場です。当然、質問には必ずそれなりの意図があり、「将来の夢は?」という質問も例外ではありません。
「将来の夢は?」と聞かれる意図は主に会社との方向性が合っているかの確認です。その会社だけに合わせた内容の回答をするようにし、プライベートすぎる内容は控えるようにしましょう。
ただし、「将来の夢は?」という質問の意図をくみ取ることはとても大切ではありますが、模範的、あるいは優等生的な回答は人間味がなく、印象が薄くなりがちです。
他の人との差別化を図るためにも、将来の夢は架空のものを作るのではなく、できるだけ「本当に自分が熱意を持っていること」を自分の中から探して選びましょう。
その上で、できるだけ自分の人間性がわかる回答、自分にしかできない回答をするのがおすすめです。
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