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コンビニ店長、パターンごとの年収。直営とフランチャイズでの違い
私たちの生活の中で今や必要不可欠なものの一つがコンビニエンスストアではないでしょうか。
特に用がなくても1日一回はつい行ってしまうコンビニエンスストアですが、そこには、お店を守る店長という立場の方が1店舗に必ず1名いらっしゃいます。
コンビニの店長さんはどのくらい年収があるか気になりますよね。転職を考えている方、この業界でフランチャイズとして独立したい方のために、いろいろな観点からコンビニの店長の働き方について紹介していきます。
▼目次
コンビニエンスストアには、複数パターンの店長が存在する
コンビニエンスストアには直営店舗とフランチャイズ店舗があり、コンビニエンスストアの店長には2パターンがあります。
そこからまたフランチャイズの場合はそこから2パターンに派生します。
大したことではありません。ただ、おそらく一般のお客さんからしてみればわからないでしょう。
直営店舗の店長
直営店舗は、そのコンビニエンスストアの本社に入社して、いちスタッフから初めて、リーダーや副店長とステップアップしていき、店長に上がっていきます。
そこで、ある一定の成績をあげれば、スーパーバイザーなどの指導者として本社スタッフとして勤務をしていくということです。そして、また本社の中でさらに上を目指していきます。
大手のコンビニエンスストアの会社に入社できれば、ボーナスも支給されることが多いですので、ある程度の安定性のある職業なのではないかと思います。
フランチャイズ店舗のオーナー自身が店長を兼任する
コンビニエンスストアの店舗の多くは、フランチャイズ店舗契約を結んでいるところが多いです。フランチャイズ契約をすると、そこには必ず店舗運営をするための運営会社が必要です。
その運営会社には社長(オーナー)が必ずいます。そのオーナーさんが、経費節減などの理由で自分自身がその店舗の店長になるということは、よくあることと知られていますし、珍しいことでもありません。
フランチャイズの場合は、売り上げに応じて収入も変わってきますし、まさにどれだけ売ることができるかで全ては決まります。
そうなることで、年収もほどほどの人もいれば、かたや、売り上げも順調に伸びて、複数店舗を持つことができるようになってくると、収入の金額の桁が一つ増えてしまうということも十分にありえます。
フランチャイズはリスクがかなり伴いますが、努力次第ではかなり大きな収入を得ることができるかもしれないという夢はあります。
フランチャイズ店舗で「雇われ店長」
複数店舗を持っているフランチャイズのオーナーの場合、一人では限界がありますので、店長を別で雇っている場合が一般的です。
しかし、店長といっても、オーナーの下で働いていますので、現実的にはオーナーさんの補佐的な感じになってしまうことはほとんどです。
自分の考えで店舗を運営していくというのはまずなくて、オーナーさんの考えをほぼ100%受け入れなければいけません。また、その考えによって給料や勤務体系なども変わってきたりします。
そのため入社した後、そんなことは聞いていないとかそんなはずではなかったというようなことが多々出てくる可能性があります。
また、残業手当などの待遇面でもオーナーさんによって大きく異なってくる可能性があります。一般的な企業というよりも家業になってしまっていることが多いので、そう言ったことが曖昧にされてしまいやすいです。
この部分はいろいろトラブルを起こす可能性もありますので、必ず細かいところまで確認をしておかなければいけません。
コンビニエンスストアの店長といってもその性質はさまざま
今あげたように3つのパターンの店長がコンビニエンスストアには存在します。
しかし、その3つのパターンはかなり性質が異なるものですので、もしコンビニエンスストアの店長を目指すということであるならば、3つのパターンのうちどれに当たるのかを理解しなければいけません。
転職するということであれば、スーパーバイザーなど店舗指導をしたり、運営企業側について仕事をしたいということであれば、直営店の運営企業に入社しなければいけません。
コンビニエンスストアを自分の店として持ちたいということであれば、独立の道を選ぶということになるので、転職というより、独立です。
最後のフランチャイズの複数店舗運営している会社に入るのは、企業に入るというよりも家業に入っていくということになります。
入社する場合には、どういった雇用形態で給料はどうなるのか、残業手当はどうなるのかなどしっかりと確認すべきことは多いので注意していきましょう。
コンビニ店長3パターンの年収には違いがある?
3パターンの店長があるというのはわかっていただけたのでしょうが、それぞれの年収とはどれくらいなのかを見ていただきましょう。
直営店の店長の場合
正社員として直営店で働く場合、300万円~500万円程度といわれています。
しかし、コンビニエンスストアは、深夜営業もありますし、残業も多くなりがちで400万円以上の年収があるとすると、残業手当や深夜残業手当などが含まれていると考えるべきです。
また、大手の場合であれば、ボーナスもあると考えられますので、それなりに安定性もあると考えることは可能ですが、月収ベースで考えると、そこまで多いとは言えないかもしれません。
また、直営の場合、店長が終着点でないことが前提になるので、その先にスーパーバイザーやその他の本部業務に就くことで、さらなる年収アップが見込めるでしょう。
フランチャイズで独立してオーナー兼店長
フランチャイズになると、本部に相当のロイヤリティを毎月支払わなければいけませんし、何せ売り上げが立たなければ、収入も増えることがありません。
また、パートさんや、アルバイトさんも雇わなければ24時間自分だけでは何もできませんので、ある程度の人件費も必要経費として見込む必要があります。
そうやって経費を引いて残った利益から自分がいくら取るのかということになるわけですから、非常に難しいところです。
オーナーさんの考えがどうなるかにもよりますが、大まかに分ければ、どれだけの売り上げが出ようとも固定給にするのか、利益の何パーセントと決めるのどちらかになると思います。
そうなると、年収200万円ぐらいになってしまう人もいれば、複数店舗を運営するようにまでなって2000万円以上を稼ぎ出す人もいるようです。
独立の場合は、相当のリスクもあるかもしれませんが、努力次第では3パターンの中でも最大の年収を得ることができるかもしれません。それだけの大きな可能性や夢は一番あるのかもしれません。
フランチャイズの雇われ店長の場合
フランチャイズのオーナーさんが法人化していると思いますので、そこから雇われた店長の場合ですと、勤務体系にもよるかもしれませんが、250万円~350万円程度になる方が多いといわれています。
先ほども少し触れましたが、雇われ店長の場合、しっかりとした企業としてなっていればいいのですが、就業規則や残業の考え方などは場合によっては、オーナーさんのさじ加減一つということにもなり兼ねません。
そのようなことを踏まえて、就業するということになれば、そういったことについては詳細をしっかりと確認しておくことが必要です。
コンビニ店長の仕事内容ってこんなにあった!
コンビニエンスストアというのは、店自体はそんなに広くはないですが、商品は多岐にわたり、非常に多くの種類が取り扱われています。
そして、管理するものも多いし、あと何と言ってもそのほとんとが24時間営業です。当然その仕事内容は大変なのはいうまでもありません。仕事の内容についても見ていきましょう。
扱う商品は多岐に渡っている
当然、コンビニエンスストアといえば、飲料や食品などが一番に出てくるでしょうが、今では、日用品や衣類、それ以外にも宅配便の受付やチケット発券、切手の販売、コピーやファックス、ATMまであります。
商品だけではなく、各種サービスも取り扱うようになったコンビニエンスストアですが、今の時代にはなくてはならない存在の一つになってきました。
そこのトップが店長であるわけですから、店舗の扱うことや物については全てにおいて精通していなければいけません。
いまでは、住民票などの発行を行なっているところもありますが、もし不具合が発生した場合などには、対処のしようがないととんでもないことになってしまうかもしれません。
住民票のようにどこでもやっているとは限らないようなサービスの場合は特に大変です。アルバイトだけには任せられにくいことも多いので、店長が被らないといけないこともあったりで大変です。
商品管理
コンビニエンスストアで販売されている商品は、非常に種類も多く、品目数も半端ないぐらいの量です。しかし、なんでも店舗として在庫を抱えればいいというものではありません。
いつ行ってもこの商品があるというのは大切なことの一つであることは間違いないのですが、お弁当など賞味期限があるような場合ですと、期限が切れてしまってはロス(廃棄)が増えてしまうわけですから、利益損失です。
そういったことからも、店長は商品の販売状況をリアルタイムで把握して対応しなければいけません。今では、業務用端末で出数予測をした上での予測発注数が出るようになっていたり、天気も加味させたりすることも可能です。
それでも、地域のお祭りやイベントなどのイレギュラーのことがあった場合の対処などについてはやはり店長の腕の見せ所となるわけです。
このような商品管理は、店舗の利益を確保するためにも最も重要な管理項目ともいえます。
従業員管理
24時間365日営業を続けているコンビニエンスストアでは、店長がずっといるというわけにはいきません。当然無理が生じてしまいます。そのため、相応のアルバイトを雇用しなければいけません。
アルバイトを雇うためには、店長は面接をして、人材の見極めをして、採否を決めて、採用した場合はトレーニングをしてお客様の前に立ってもらわなければいけません。
このトレーニングをおろそかにしてしまうと、店舗の質が落ちるのはもちろん、場合によっては、そのコンビニ事態の信用問題にも発展してしますこともあり得ますので、気をつけなければいけません。
また、各スタッフの勤務シストの作成や管理(欠勤してしまった時などの対応など)も同時に日々していかなければいけません。
接客も時にはしなければいけません
いつもアルバイトさんに任せられる場合はいいかもしれませんが、時には人員不足になってしまう時間帯や日もあるかもしれません。そうなれば店長が率先して接客することもあります。
ただ、やっぱり、お店に立ってお客様の動向など空気感を読み取ることも時にはしなければいけないというところもありますので、定期的には立っていた方がお店のためにはなるのかもしれません。
自分の将来を見据えた上でどのコンビニ店長を目指すのか考えるべき!
店長と一言で言っても、その採用パターンによっていろいろなことが変わってきます。ここが終着点なのか、その先を見据えるのかなどによって色々考えなければいけないことも多くなります。
自分は漠然とコンビニの店長がしたいのか、そのコンビニをもっと良くしてお客様に喜んでもらえることがしたいという野心があるのか、などこの先のことをいかに考えることができているでしょうか?
「独立して一国の城を持ちたい!その城はコンビニだ!」それをコツコツと最高の店舗を作るか、できるだけ多くの店舗を広げていくことを考えているのでしょうか?
まずコンビニで働いて、たまたまそのコンビニが雇われ店長を募集していたからそれはいいチャンスと捉えてチャレンジしていきますか?
いろんな選択肢があるのがこのコンビニエンスストアの店長という仕事です。
そして、労働環境も24時間営業ですから、他の職業から比べると長時間だったり、残業が多くなったり、深夜に働くことが多くなったり色々あるでしょう。
そういったことから、どうするのが自分にあっているのかということも含めてコンビニでと考えるのであれば、じっくりと考える必要は絶対にあるので、安易には決めないようにすることをオススメします。
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