JALインターンシップは内定に有利?特徴、選考フローのまとめ

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日本航空(JAL)は、全日本空輸(ANA)と共に、就活生に最も人気のある企業として知られる航空会社です。

子供の頃から飛行機が大好きだった、JALで働くパイロットやCAに憧れた、そんな理由でJALへの就職を希望する学生も多いことでしょう。

今回はJALが実施しているインターンシップの内容、エントリー選考対策についてまとめました。

JALインターンシップの特徴・エントリーの流れ

JALのインターンシップは12~2月ごろに実施、エントリーの最終締切はその1~2カ月前です。

インターンはJALの部門ごとに別途に実施され、定員数はそれぞれ数十名となっています。倍率の高いインターンなので、内容を把握し選考対策をしっかり行っておく必要があります。

インターンシップの種類

JALには5つの部門があり、うち4部門のインターンシップに参加することができます。

業務企画職(地上職 事務職)
現業部門のサポート、事業運営、運行管理、国際提携などを行う部門です。
業務企画職(地上職 技術職)
「整備の司令塔」と呼ばれる重要な部門。航空機、エンジン、装備品などの整備・管理等を行い、安全で快適なフライトを実現します。
自社養成パイロット(パイロット職)
JALに運航常務員訓練士として入社し、業務部門で地上実務練習を経験した後、国内または米国で副操縦士昇格訓練を実施します。
業務企画職(客室常務職)
いわゆるキャビンアテンダントとして、お客様に航空機を快適に利用してもらうサービス要員と、お客様の災害から守る保安要員の業務をこなします。

インターンシップを行っていない部門には「業務企画職(地上職 数理 IT職)」があります。

部門によって内容、日程、期間、会場、選考フローなどは異なります。また年度によっても変わってくるので、JALの応募要項は最新の情報をこまめにチェックしておくことをおすすめします。

エントリーの流れ

JALのインターンシップに参加する場合は、JALのサイトにある「JAL INTERNSHIP GATE」のページからエントリーに申し込みます。

このページから、それぞれの職種の応募概要、エントリーページに進むことができます。(エントリーするには、マイページメンバーの登録が必要です。)

ページにエントリーシートがあるので、ダウンロードして詳細情報を登録し、WEBエントリーするか、紙にプリントアウトして郵送で提出します。インターンに参加できるのは、書類選考、試験、面接などに通過した人のみです。

エントリーを検討している人は、うっかり締切日を見過ごし、インターン参加のチャンスを逃さないように気をつけましょう。

また就活で忙しい時期なので、ほかの企業の説明会やインターンなどのスケジュールと重ならないよう、しっかりとスケジュール管理を行うことも必要です。

交通費・報酬・参加費

交通費・報酬・参加費はありません。ただし、遠隔地からの参加者には、日本航空の航空券が手配されます。

参加時の服装

JALのインターンに行く時は「接客にふさわしい格好」が求められます。就職活動の面接に着て行くスーツを選ぶと無難です。

インターンシップの内容:業務企画職(地上職 事務職)

業務企画職(事務職)に興味がある、現在4年制の大学生または大学院生が参加できます。学年は問いません。

実施期間・会場

2018年2月に、東京の本社オフィスで4日間のインターンが2コース行われています。(内容はどちらのコースも同じです。)

インターンシップの内容

JALの応募要項で公開しているインターンシップの内容(予定)は、以下の通りです。

  • 航空業界やJALで展開している事業に関する説明
  • 業務企画職の業務内容の紹介、
  • グループプレゼンテーション、グループワーク
  • 社員との懇談会
  • 施設や職場の見学
  • など

主に講義を聞いたり、グループを作ってワークをする時間が多いようです。

選考フロー

業務企画職(地上職 事務職)の選考フローは以下の順で進みます。

  1. エントリー
  2. 書類選考
  3. 適性テスト(WEBテスト)
  4. 面接

インターンシップの実施概要:業務企画職(地上職 技術職)

業務企画職(技術職)に興味がある、現在理工系学部学科の大学生または大学院生が参加できます。学年は問いません。

実施期間・会場

2018年2月に、羽田空港内JALメインテナンスセンター1で「4日間コース」と「2日間コース」が行われています。

インターンシップの内容

JALの応募要項で公開しているインターンシップの内容(予定)は、以下の通りです。

  • 技術系の仕事紹介
  • 施設見学
  • 社員との座談会
  • 就業体験(4日間コースのみ)
  • など

現場で実際に技術職の社員が働いている様子を目にすることができ、臨場感が体感できます。

選考フロー

業務企画職(地上職 技術職)の選考フローは以下の順で進みます。

  1. エントリー
  2. 書類選考
  3. 面接

インターンシップの実施概要:自社養成パイロット(パイロット職)

エアラインパイロットに興味がある、現在4年制大学生または大学院生が参加できます。学年は問いません。

実施期間・会場

2017年11月、12月、2018年1月に計3コースが行われています。期間は2日間、どのコースも内容は同じです。会場は羽田空港内と大阪(大阪で選考を受験した人のみ)です。

インターンシップの内容

JALの応募要項で公開しているインターンシップの内容(予定)は、以下の通りです。

  • パイロットの仕事紹介
  • グループワーク
  • 社員(パイロット)との懇談会
  • フライトシミュレーターの操縦体験
  • など

自社養成パイロットのインターンシップでは、フライトシミュレーターの操縦体験に進むための面接や検査があります。(全員がフライトシミュレーターの操縦体験をできるわけではありません。)

選考フロー

自社養成パイロット(パイロット職)の選考フローは以下の順で進みます。

  1. プレエントリー
  2. エントリー
  3. 書類選考
  4. 面接

インターンシップの実施概要:業務企画職(客室常務職)

JALの客室常務職に興味がある、現在専門学校・高等専門学校・短期大学・4年制大学・大学院生(修士課程)が参加できます。学年は問いません。

実施期間・会場

2018年2月に羽田空港内で4日間のインターンシップが2コース行われ、(内容はどちらのコースも同じです。)4月中旬~5月上旬に1日行われます。期間は計5日間です。

インターンシップの内容

JALの応募要項で公開しているインターンシップの内容(予定)は、以下の通りです。

  • 航空業界やJALで展開している事業に関する説明
  • 業務企画職の業務内容の紹介
  • グループプレゼンテーション、グループワーク
  • 社員との懇談会
  • 施設や職場の見学
  • など

施設で実際にサービスや保安の体験を行うので、職場の雰囲気を把握することができます。

JALインターンシップの選考対策

JALは、年数多くの学生がインターンシップに応募してくるので、選考に通過するには、事前にエントリーシート、面接、WEBテストなどの選考対策をしっかり行っておく必要があります。

JALは2010年に経営破たんしています。その影響で2011年からは新卒採用やインターンシップの実施を見送っていました。

2014年にインターンシップを再開してからは、まだ実施歴が浅く選考フローが固定されていない部分があるので、応募要項や企業からの連絡内容を十分に確認したうえで、選考対策に臨んでください。

エントリーシート

ES(エントリーシート)では「JALのインターンシップを選んだ理由」に加え、過去には「今までに特に力を入れてきたこと」「挫折したこと」「学生時代に頑張ったこと」などが問われています。

JALのインターンシップを選んだ理由では「飛行機が好き」「航空会社に興味がある」「JALに憧れている」といった、どの航空会社にも通用するような志望動機を挙げるだけでは、JALを選んだ熱意が伝わりません。

「JALでなければならない理由」を明確にアピールすることが大切です。そのためには、業界研究、企業研究を十分に行い、JALの具体的な業務内容、企業理念を把握し、JALで自分の強みがどのように役立つか論理的に説明する必要があります。

JALでは、経営破たんの翌年に「JALフィロソフィ」という行動指針を制定し、お客様を大切にすると同時に社員やJALを大事にする意識の体現に努めています。

JALフィロソフィを実践するには、社員が心をひとつにして組織のために努力することが求められます。

ESでは、このJALフィロソフィの考えを意識し、エピソードでチームワークや組織のために努力できる謙虚さをアピールすると、説得力を持たせることができます

こちらの記事も参考にしてみてください。
人事が解説!インターンシップ選考で輝くエントリーシートの書き方

WEBテスト

職種によっては適性テスト(WEBテスト)が課されます。WEBテストは「SPI」が出ています。書籍などでひととおり勉強しておきましょう。

面接

面接の時間は20~30分ほど、個人面接または集団面接が行われます。

面接の内容はESの内容に基づいた質問で、

  • JALのインターンシップを志望した理由
  • インターンシップで学びたいこと
  • JALとANAの違い
  • JALの強みと弱み

などが聞かれます。「JALとANAの違い」「JALの強みと弱み」については深堀りした意見が求められます。スムーズに答えられるよう、企業研究をしっかりしておきたいです。

面接の雰囲気は、人柄を重視するJALらしい、なごやかな雰囲気で行われます。緊張して表情がこわばったり声が小さくなったりすることのないよう、体の力を抜いて明るく爽やかな印象をアピールしましょう。

JALのインターンシップの内容、感想

JALのインターンは内容も大変レベルが高く、参加した学生からは非常に高い評価を得ています。

普段は立ち入ることのできないオフィスや空港の施設を見学し、現場の臨場感や業務内容を把握することができます。

また、社員とコミュニケーションをとる機会がとても多いので、企業風土もよくわかります。

社員の雰囲気について、実際に参加した学生からは

  • 誠実そうな人が多い
  • 気さくで人を大切にする人が多い
  • ホスピタリティ(おもてなし)が感じられる

といった感想がよく聞かれ、職場の雰囲気もなかなか好評のようですね。

参加者同士の交流も楽しみのひとつです。参加者には航空業界をはじめインフラや外資系志望など高い目的意識をもった学生が多く、情報交換することは互いに良い刺激になります。

インターン後も連絡を取り、同じ志を持つ者同士で励まし合いながら就活を行う学生も少なくないようです。

インターンシップに参加すると内定に有利になる?

インターンシップに参加すれば内定が有利になるのではないか?これはかなり気になるところですよね。しかし、JALの場合、インターンに参加したことが本選考につながることはありません。

JALのウェブサイトには「インターンシップと今後の採用は関係ない」と明記されています。またインターンの会場でも、参加者に対してその旨が繰り返し注意されています。

会場で人事担当者が、採用の判断材料として参加者の言動をチェックしていることはないので、ビジネスシーンにふさわしい言動を心がけながらも、本選考のことは気にしすぎずワークに集中することをおすすめします。

ワークでのさまざまな経験、社員との密度の濃い交流は大きな収穫となります。そういった意味で、インターンの参加は本選考に大きく影響するものといえるでしょう。

インターンに参加する人は、その経験をしっかり活かして内定を勝ち取ってください。

インターンシップはJALについて理解を深める貴重なチャンス

JALは2010年に経営破たんしながらも再上場し、ANAと航空業界の二大巨頭として飛躍し続けています。近年は訪日インバウンド(外国人客)の急増で売上ものびており、今後もさらなる成長が期待されます。

インターンは数日間という短い期間ではありますが、航空業界の仕事、JALという企業の魅力について、さらに理解を深める貴重なチャンスです。ただ、エントリーは狭き門となっているので、十分な対策をとることをおすすめします。

競合会社ANAのインターン情報もチェックしてみてください。
ANAインターンの内容と選考対策まとめ。各コースの特徴

こちらの記事も参考にどうぞ。
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みなさんのコメント

  • 学歴厨

    インターンが本選考に一切関係ないなどは真っ赤な嘘の記事です。
    突然インターンに参加している分、かつ最後のステージまで進めば相当有利に進みます。
    しっかりとリサーチしてから記事を出しすべきだと思いますよ。

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