JR東海インターンの選考内容。倍率の高い選考の特徴と対策

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東海旅客鉄道(JR東海)は、日本の大動脈を支えるだけでなく、国内では中央新幹線の整備事業、海外では米国にて高速鉄道プロジェクト事業を展開するなど、高速鉄道に関する技術を活かした活躍も注目されている鉄道会社です。

安定したインフラ業界の大手優良企業ということもあって就職先としても人気が高く、毎回開催されるインターンシップも選考の倍率は非常に高くなっています。

今回はJR東海で開催されているインターンシップの内容、エントリー選考対策についてまとめました。JR東海のインターンシップに興味のある方はチェックしてみてください。

JR東海インターンシップの特徴・エントリーの流れ

JR東海では、8月と2月にそれぞれ5日間のインターンシップが開催されています。

インターンの募集員数は125名ですが、巨大インフラ企業でもあるJR東海には非常に多くの学生が応募するため、選考の倍率はかなり高いことが予想されます。

憧れのJR東海で現場の雰囲気をじっくり体感するためにも、インターンや選考の内容を把握し、選考突破を目指しましょう。

日程・期間

「JR東海 2018 Summer Internship」の実施日は、2018年8月20~24日の5日間です。

実施会場

静岡県三島市にある総合研修センターに宿泊します。期間中はJR東海のエリア内にある施設に出向き、さまざまな業務を体験します。

エントリーの流れ

JR東海のインターンシップに参加する場合は、JR東海のサイトにある「JR東海インターンシップ情報」のページからエントリーします。(エントリーするには、マイページ登録が必要です。)

Summer Internshipエントリーの提出期限は7月上旬です。

応募資格

現在、四年制大学か大学院に在籍している学生が対象です。学年は問いません。

全日程に参加できることが条件です。

交通費・報酬・参加費

報酬・参加費はありません。交通費と食事代は支給されます。

参加時の服装

インターンに行く時の服装は「JR東海が基準とする、サービス業を営むにふさわしい身だしなみ」「茶髪・長髪ではないこと」と指定されています。

詳しくは、企業からの連絡の内容を確認すると良いでしょう。スーツと指定はされていませんが、スーツで参加するのが基本です。就活の面接で着るスーツを着て行くのが無難でしょう。

就活では、堅実で清潔感のある身だしなみを心がけましょう。
就活スーツの選び方&マナーに沿ってビシッと決める着こなし方

JR東海インターンシップ・各コースの内容

JR東海には、5つの専門分野と3つの職種(総合職・プロフェッショナル職・アソシエイト職)があり、インターンでは、系統ごとにわかれた5つのコースが用意されています。

インターンや採用試験にエントリーする際、複数の系統・職種を併願することはできませんし、入社後にほかの系統へ転換することもできません。

そのため、事前に各系統の業務内容をしっかり把握し、どの系統・職種が自分に向いているのか検討することが大切です。

※「総合職」は、各部門において施策の企画・立案・推進を行う職種、「プロフェッショナル職」は事務系統を除く4つの鉄道部門で専門性の高い業務を行う職種です。

エリアのオフィス部門でサポート業務を行う「アソシエイト職」は、系統、文系・理系の区分がありません。

事務系統

「事務系統」は、経営企画、営業、広報、総務、人事、財務などに関わる業務を行う部門です。

【主な採用実績】
文系

インターンの内容
講義、さまざまな駅や工場の見学があります。

グループワークでは、課題が出され、講義や見学、様々な部門の社員とのディスカッションで得たデータを分析しながら施策や戦略を企画、立案していきます。

安全で快適な鉄道のために貢献する事務系統の仕事が実際に体感できます。

運輸系統

運輸系統には「JR東海の顔」といえる車掌、運転士、駅員のほか、列車の運行管理、高品質なダイヤ(輸送)の提供にたずさわる仕事などがあります。

【主な採用実績】
総合職…文系・理系
プロフェッショナル職…理系

インターンの内容
設備の見学、シミュレータ訓練、ダイヤ・技術開発などに関わる総合職社員とのディスカッションを行います。

グループワークでは、インターン中の経験をもとにデータを分析して、実際にダイヤを作成するなど施策を提案していきます。

車両・機械系統

車両・機械系統は、鉄道車両、駅設備などの開発、管理、設計などを行う部門です。日本有数の大規模なプロジェクト「リニア中央新幹線計画」の開発・設計にもたずさわっています。

【主な採用実績】
理系(機械・電気・材料に関する分野を専攻している人)

インターンの内容
職場の見学、関連技術の講義、社員との座談会などを通して、車両・機械系統の仕事に対する理解を深めます。グループワークでは、その経験をもとに安全な輸送についての施策を提案していきます。

施設系統

「施設系統」は、線路、土木構造物、駅といった鉄道システムに欠かせない基盤(鉄道インフラ)の計画・工事・保守などを行う部門です。

【主な採用実績】
理系(主に建築・土木に関する分野を専攻している人)

インターンの内容
現場の見学、社員との座談会を通して、土木構造物・建築物の保守や各種プロジェクト推進など、施設系統の仕事を体感します。

グループワークでは、これらの経験をもとに、鉄道インフラの保守・発展に必要な施策の企画、立案を行っていきます。

電気・システム

列車を安全に運行するために必要な電力設備・信号保安設備・運行管理システムなどの管理・設計・計画などを行う部門です。また、中央新幹線で運航予定の超電導リニアの開発、フィールドでの確認試験も担当しています。

【主な採用実績】
理系( 主に情報システム・電気電子に関する分野を専攻している人)

インターンシップの内容
職場や電力設備等の見学を通して、電気・システム系統の仕事を体感します。

グループワークでは、これらの経験をもとに、電気・通信等の関連技術を活用して安定な輸送を維持・発展させるにはどうすればよいか、施策を企画・立案していきます。

理系分野の1dayインターンも

また、事務系統を除く4系統で「JR東海 1day Company Tour」を開催しているので、理系の学生は興味のある系統の1dayインターンに参加することも可能です。

応募者数が多い場合は抽選となりますが、品川、名古屋、新大阪の会場で数回開催されるので、気軽に参加してみると良いでしょう。

JR東海インターンシップの選考フロー・選考対策

JR東海のインターンシップの選考フローは次の通りです。

  1. エントリーシート(ES)の提出
  2. 書類選考
  3. 面接
  4. 参加者決定

JR東海は採用試験はもちろん、インターンも倍率が非常に高く、ESの段階でかなり数が絞り込まれます。

事前にしっかり対策をとってインターン選考に挑みましょう。

エントリーシート

JR東海のESでは、主に次のような内容が問われます。

  • インターンの志望動機
  • 自己PR
  • 学生の時に頑張ったこと
  • 学生の時に研究したテーマ
  • など

インターンの志望動機を強くアピールすることが大切です。なぜ参加したいのか、そのきっかけになるエピソードやJR東海に感じる魅力などを具体的な言葉で伝えましょう。

その際「インターンではどのようなことを知りたい(学びたい)か」「なぜ学びたいと思ったのか」「ほかの企業でなくJR東海で学びたいと思うのはなぜか」を順序だてて説明するのが効果的です。

当然ながら、単に「JR東海のことを知りたいから」というだけではアピールが弱すぎます。その程度なら、別にインターンに参加しなくても、JR東海のウェブサイトを閲覧すればすぐ知ることができるからです。

インターンに参加する人は少なくともJR東海のウェブサイトは目を通しておき、一般的な情報は把握したうえで「インターンでは、さらにどこに興味を持って、何を詳しく知りたいか」をESではっきり説明する必要があります。

JR東海のウェブサイトを読めば、具体的な業務内容、経営理念・戦略計画はひととおり把握できます。そのことがESでアピールできれば、JR東海に高い関心をもってしっかり企業研究をできている点で高評価が得られます。

JR東海は、人材に規律とチームワークを強く求めています。ESでは、学生時代の経験や得意分野と規律やチームワークを大切にしている姿勢をリンクさせてアピールしましょう。

面接

ES通過後に個人面接があります。

面接の雰囲気はなごやかで、質問の内容は一般的です。回答に困るほど深堀りされることはないようです。逆質問もありません。(コースや年度によっても多少の違いはあります。)

ESの内容と同じような質問をされるので、質問の回答をある程度用意しておき、面接では心を込めて丁寧に、かつはきはき答えることを心がけるとよいでしょう。

JR東海インターンシップの感想

JR東海インターンは5日間にスケジュールがギュッと詰まっており、ハードだと感じる学生も多いようです。

また、参加者の大半は東大・京大・早大などの高学歴の優秀な大学生・大学院生ばかりですが、それでも社員の口から出る専門用語や業界に関する話はついていけないと感じることもあるほど、内容は非常にレベルの高いものとなっています。

ただし、音(ね)を上げるどころか「有意義だった」「楽しかった」とポジティブな感想を持ち、ますますJR東海への興味が高まっている学生がほとんどです。

学生は体育系の男子が多く、社員は明るく真面目で親しみやすい人が多いようです。インターンでは社員とコミュニケーションをとる機会が多いので、親しくなったり、なかなか聞けないようなことを質問したりできます。

宿泊型のため、参加者は5日間の寝起きを共にします。短い間ですが連帯感もわき、仲間と一緒に楽しくすごすことができるようです。

インターンシップに参加すると内定に有利になる?

インターンに参加すると、JR東海の内定が有利になるのでしょうか?

内定には関係ないとされている

JR東海のインターンはあくまでも、職業体験が目的なので、インターンの参加が本採用に直接影響することはありません。

応募要項にも「採用選考活動とは一切関係がない」と明記され、インターン参加後に企業側から何か特別にフィードバック等が来ることもありません。

インターンのメリットは、インターンに参加しなければ知ることのできない現場の雰囲気を感じることができ、就活の企業研究にも大いに役立つ点です。

本選考の面接では、必ず「なぜJR東海でなければならないのか」と質問されますが、難関のJR東海に入社するならば、それ相当にほかの志望者とは差をつけた回答をする必要があります。

インターンで学んだことを活かせば、企業側が求めているような魅力的な回答もすらすら答えることができるでしょう。

人事担当者にチェックされている可能性も

ただ、インターンでは常に人事部の社員が同席していることから「インターン参加と本採用の選考は関係ない」というのは表向きであって、参加者の言動や活躍ぶりは社員にチェックされているともいわれています。

社員に良い印象を与えることができれば、チェック対象として採用の選考が有利にはたらく可能性は高いです。

また、学生の中には社員と個人的に親しくなって、参加後も色々な情報を教えてもらって就活を有利に進める人もいるようです。

JR東海を第一志望にしている人は、ぜひインターンに参加し、また期間中は念のためにチェックされることを意識しながら過ごすと良いでしょう。

インターンはJR東海や鉄道業界の仕事内容を深く知る良い機会に

JR東海のインターンは5日間という短い期間ではありますが、企業と鉄道業界の仕事内容を深く知ることができる、大変貴重な経験になります。

普段は絶対に見たり触ったりできない施設や設備が間近で見学でき、入社後の自分がイメージでき、就活のモチベーションもぐんと上がるはずです。JR東海で働きたい人は、ぜひインターンシップに応募することをおすすめします。

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