JR東日本インターン選考の流れ。コース毎の特徴、参加した感想など

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JR東日本(東日本旅客鉄道))は、JR7社の中で最長の鉄道路線を持ち、日本・世界最大規模の運輸収入をほこる巨大インフラ企業です。

運輸業だけでなく駅スペースの活用など周辺事業にも力を入れ、国鉄時代の堅実な雰囲気を残しながらもチャレンジ精神にあふれ、魅力的な就職先として学生から非常に人気が高くなっています。

今回は、JR東日本への就職を志望する学生にぜひ参加してもらいたいインターンについて、内容、選考対策などの情報をまとめました。

JR東日本インターンシップの特徴・エントリーの流れ

JR東日本のインターンシップでは、7~9月にかけて次の3つのコースを実施しています。

  • テクニカルマネジメントコース(理系)
  • ビジネスマネジメントコース(文系・理系)
  • グローバルコース(外国人)

参加すると、実際にJR東日本で行っている技術系・事務系の業務を体験することができます。期間は土日をのぞく約2週間です。

JR東日本の職種とインターンシップの種類

JR東日本には6つの職種があり、インターンでは希望する職種にあわせてコースを選択します。

営業・事業企画
事業の展開を推進し、JR東日本の経営をサポートする部門です。鉄道営業・観光、IC乗車券Suicaに関する分野、総務を担当します。
列車制御システム・エネルギー・情報通信
列車制御システム、エネルギーや情報通信のネットワークに関する開発計画、策定、管理などを行います。
輸送・車両・機械
列車ダイヤの策定や運行管理、鉄道車両や駅の機械設備のメンテナンスなどを担当します。
メンテナンス(線路/土木)・建設
線路や土木構造物の維持管理、ターミナル駅や関連事業施設の建設等を担当します。
建築
駅の大規模改良工事や駅施設のメンテナンスなどを行います。
IT
列車運航管理、Suicaなど全体の業務に関わるシステムの管理、推進、分析を行っています。

採用時は、総合職の「ポテンシャル採用」と専門職の「プロフェッショナル採用」という枠に分け、それぞれで職種を募集します。

ポテンシャル採用はすべての職種に対応し、文系・理系とも応募できます。

プロフェッショナル採用は「営業・事業企画」をのぞく5つの職種に対応しています。技術職ということもあり、応募できるのは理系のみとなっています。

全般に理系向けの企業といえますが、文系でも総合職として幅広い鉄道事業に携わることができます。

JR東日のインターンは、職種ごとではなく分野ごとにコースを分けて実施しているので、採用情報やインターンの応募要項をよく読んで、どのコースに参加するのか検討する必要があります。

エントリーの流れ

JR東日本のインターンシップには、JR東日本のサイトにある「インターンシップ」のページからエントリーすることができます(エントリーには、マイページ登録が必要です。)

エントリーの締切は6~7月ごろ、インターンの約2か月前です

応募資格

応募資格は、高等専門学校・専攻科在籍者、四年制大学の大学生、大学院の修士課程・博士課程在籍者に該当する人です。学部学科や専攻は問いません。(グローバルコースは国内外からのエントリー可能・英語必須。)

交通費・報酬・参加費

報酬・参加費はありません。交通費・食費は負担してもらえます。また、遠方から参加する人はJR東日本の独身寮などが無料で利用できます。

実施場所

エリア内の各事業所、または東京都・埼玉県・宮城県など、コースによって異なります。参加中はワークの内容によって移動することも多くなっています。

参加時の服装

特に指定はないようですが 就活用のスーツを着て行くのが一般的です。過去の参加者はほぼ全員がスーツで参加しています。

インターンシップの内容:テクニカルマネジメントコース

テクニカルマネジメントコースは、技術職向きのコースです。技術分野の現場を見学したり実際に業務を体験するなどして、出されたテーマに取り組んでいきます。募集人数は180人程度です。

インターンの内容

テクニカルマネジメントコースは6つの分野で構成されています。エントリーの際は第2志望まで希望が可能です。

参加者は各グループに分かれ、テーマについて策定・提言します。

2018年インターンシップ「テクニカルマネジメントコース」の分野

分野 内容
研究開発 IoTやAIなどの活用、ロボット化などの
研究開発テーマに取り組む。
車両 鉄道車両の点検・整備など作業を体験し、
メンテナンス方法などの改善に関するテーマに取り組む。
「土木」
メンテナンス
鉄道で行われるメンテナンス業務を体験し、
コスト削減などのテーマに取り組む。
現場で業務を見学する。(予定)
「土木」
建設工事
建設工事プロジェクトに関する一連の業務サイクル
の中で、施工監理業務などのテーマに取り組む。
プロジェクトの現場を見学する。(予定)
建築 駅舎などの建築工事における設計・監理など、
建物修繕計画などのテーマに取り組む。
プロジェクトの現場を見学する。(予定)
列車制御
システム
エネルギー
情報通信
列車制御システム、情報通信ネットワークの各分野において
プロジェクト工事の計画や設計などのテーマに取り組む。
プロジェクトの現場を見学する。(予定)

選考フロー

2018年のテクニカルマネジメントコースの選考フローは、以下のとおりです。

  1. エントリーシート提出(自己紹介書+小論文)
  2. 書類選考
  3. 面接
  4. インターンシップ開始

エントリーの際は、エントリーの際は、いわゆる自己PR文を400文字程度で書く形の「自己紹介書」と、A4用紙1~2頁の小論文を提出することになっています。

2018年のテーマは「世の中の技術で、あなたが最も興味を持って注目しているものは何か」です。

インターンシップの内容:ビジネスマネジメントコース

ビジネスマネジメントコースでは、実際の業務を体験し、社員とやり取りしながら、出されたテーマに取り組んでいきます。募集人数は40人程度です。

インターンの内容

ビジネスマネジメントコースは8つの分野で構成されています。参加者は各グループに分かれ、テーマについて策定・提言します。

2018年インターンシップ「ビジネスマネジメントコース」の分野

分野 内容
グループ経営計画、IR、CSR戦略など
国際事業 国際事業(海外鉄道プロジェクトなど)の戦略
サービス品質改革 お客様のニーズの分析・把握、
サービス品質を向上させるための戦略
鉄道営業
観光戦略
鉄道の利用を促進させるための営業戦略
事業創造 駅・駅周りの付加価値向上施策について
IT・Suica戦略 Suica、クレジットカードなどの事業推進
IT 最新技術による業務改革の推進
新規サービスによる新たな価値の創出
法務 企業としての法務部門の役割を提言

選考フロー

2018年のビジネスマネジメントコースの選考フローは、以下のとおりです。

  • エントリーシート提出(小論文)
  • 書類選考
  • 面接
  • インターンシップ開始

エントリーの際は、いわゆる自己PR文を400文字程度で書く形の「自己紹介書」と、A4用紙1~2頁の小論文を提出することになっています。テーマは分野によって異なります。

2018年の論文テーマ

分野 論文テーマ
経営企画 経営において、どのような方向性に向かうべきか、
経営企画分野の具体的な事業戦略、など
国際事業 鉄道事業を海外展開するにおいて取るべき戦略とは
サービス品質改革 利用客に選ばれるために必要な「サービス向上戦略」について
鉄道営業・観光戦略 鉄道営業や観光分野の事業戦略について
事業創造 駅や駅周りにおいて実現したいこと(地域貢献のあり方など)
IT・Suica戦略 技術革新や環境変化を踏まえたIT・Suica戦略について
IT JR東日本へ最新のICTを導入するための戦略、期待される効果
法務 組織戦略(法務部門のあり方)について

インターンシップの内容:グローバルコース

グローバルコースでは、会社の概要などを講義で学び、分野を選んで見学や実習を行います。若干名の参加者を応募しています。

インターンの内容

グローバルコースは12分野が用意されています。

分野 概要
国際 海外プロジェクトなどの仕事について学ぶ。
車両 鉄道車両のメンテナンス法などを学ぶ。
機械設備 駅などにある機械設備のメンテナンス方法・作業工程を学ぶ。
メンテナンス
(線路/土木)
線路や土木構造物などのメンテナンス業務を体験する。
建設工事
(土木)
進行中のプロジェクト現場を見学し、建設工事の業務サイクルを学ぶ。
建築 駅や駅ビル等の建築工事における工事計画策定等を体験する。
進行中のプロジェクト現場を見学する。(予定)
鉄道電気 施設を見学し、電気部門の全体概要を学ぶ。
鉄道営業・観光戦略 営業戦略の策定について学ぶ。
サービス品質改革 社員との意見交換、多言語対応施策の紹介によって
お客様の声が施策にどう反映していることを学ぶ。
生活サービス 駅を中心としたまちづくりを学ぶ。
Suica Suica・クレジットカードに関する業務について学ぶ。
IT 最新ICT技術・新規サービスに関する業務について学ぶ。

選考フロー

2018年のグローバルコースの選考フローは、以下のとおりです。

  1. エントリーシート提出
  2. 書類選考
  3. インターンシップ開始

JR東日本インターンシップの選考対策

JR東日本のインターンは、鉄道会社の就職を希望する人だけでなく、鉄道業界以外を狙う人の応募も多いため、倍率が非常に高くなっており、選考通過はかなりの難関といわれています。

しっかり対策をとって選考通過を目指しましょう。

エントリーシート

JR東日本の書類選考は、一般的なエントリーシート(ES)とは異なり、自己紹介書に小論文を添えて提出しなければならないので、難しいと感じる人が多いかも知れません。(グローバルコースは小論文なし。)

自己紹介書の内容は「インターンで学びたいこと」「学生時代に取り組んだこと」などのオーソドックスなテーマになっています。

小論文は、図表や参考資料を使い、各分野に設定されているテーマについて論文をA4用紙2枚以内でまとめます。

テーマでは戦略を論述することが多くなっていますが、そのテーマは実際にインターンのワークで出てくることになるので、ESを提出する段階で十分に下調べしておくと、ワークがスムーズに進むメリットも得られます。

JR東日本の経営理念や取り組んでいるプロジェクトを深く調べてください。小論文の作成は時間をかけて取り組みましょう。

面接

書類選考の通過後に面接があります。

面接は、個人(10~20分程度)の場合と集団(30分程度)の場合があります。質問はインターンの志望動機をはじめオーソドックスな内容が多く、それほど難しいものではありません。

  • JR東日本のインターンシップに応募した理由
  • 自分の長所と短所
  • 一番力を入れていること
  • 小論文のテーマで取り上げた施策を当社が行うメリットは何か
  • 配属先について知っていること
  • JR東日本とJR東海にどのような印象を持っているか

小論文のテーマを深堀りされる場合があります。企業研究をしっかり行い、具体的な回答を用意しておくと心強いでしょう。

またほかの鉄道会社について聞かれることもあるので、JR東日本だけでなく鉄道業界について広く研究しておくことをおすすめします。

面接の雰囲気はなごやかであることが多いようです。面接を受ける時は、分かりやすく丁寧に伝えること、自分の意見をはっきり主張するのがポイントです。

JR東日本インターンシップの感想

JR東日本のインターンに参加した人の多くは「とても有意義だった」「インターンに参加したことで、入社したい気持ちがさらに高まった」と満足しています。

参加者は、全体的に大学の偏りが少なく、意欲的な人が多いようです。

社員の雰囲気も良く、参加前はJR東日本に「保守的で堅い企業」というイメージを抱いていた人の多くは、参加後にそのイメージががらっと変わっています。

どの社員もさまざまな現場を経験して専門知識が豊富なため、ワークで詰まっている時にはさっと助け舟を出してくれたり、質問にも親切に答えてくれるようです。これはとても嬉しいですね。

また、懇親会など社員とのコミュニケーションが多いので、社員とは年代問わず親しくなりやすいです。インターンは、通常会うことのない社員と直接ざっくばらんに話ができる貴重な機会といえるでしょう。

同じグループの参加者とは仲良くなって、インターン後も連絡を取り合っている人が多くなっています。

インターンシップに参加すると内定に有利になる?

インターンに参加すると、JR東日本の内定が有利になるのでしょうか?

JR東日本のウェブサイトには「採用選考活動とは一切関係がない」と明記され、インターン参加後に企業側から優遇されることはありません。

本選考は採用試験の結果が重視されます。ただインターンに参加しただけならば、インターンに参加していない優秀な人に負けてしまう可能性が高い、ということですね。

ですから、インターンに参加しても油断せず、引き続き本選考対策もしっかり行いましょう。

インターンのメリットは、普段見ることのできない現場の様子や社員の雰囲気をじっくり見学できる点、それによって自分の志望動機が確認できる良い機会といえます。

また、インターンで社員と親しくなると名刺がもらえて、就活の相談やOB・OG訪問をするチャンスが得られ、間接的には就活がぐっと有利になります。

JR東日本はリクルーターがつくという噂もあり、過去には実際にOBやリクルーターから連絡が来て内定が有利になった参加者もいるようです。

あくまでも、インターンの参加者が優遇されるということはありません。しかし、個人的にチェックされ、連絡が来る可能性はあり得るので、念のため意識して言動を正すと良いですね。

JR東日本のインターンで業務の特色を詳しく理解しよう

JR東日本のインターンに参加すると、業務体験によって各分野の特色を詳しく知ることができます。

コースは細かく分類されているので、応募要項などをよく読んでそれぞれのコースの特性を把握し、希望にあったインターンに参加しましょう。

参加者の多くがインターンの内容に納得し、ますますJR東日本の志望度が高まっています。JR東日本に興味のある人は、ぜひこのチャンスを活用してください。

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