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心のこもった退職者へのメッセージの作り方。タブーの言葉に注意
職場は出会いと別れの連続です。
上司、同僚、先輩など、日ごろお世話になっていた人が突然退職してしまうこともあるかと思います。
職場を旅立つ人へはなむけの言葉をおくるとき、どのような内容が適切で、どんな言葉がNGなのでょうか。
また退職者へのプレゼントと共に欠かせないものが、メッセージカードです。退職者へのメッセージをどう作ろう?と困っている方へ、作り方、書き方のヒントをご紹介します。
退職者へのメッセージ。書き方のポイントとは
退職者へのメッセージを考えるときに、どんなことに注意しつつ構成すればいいでしょうか。
要点ごとにまとめました。すべてきちんと入れこめば、親切で泣けるメッセージに仕上がるかも?是非参考にしてください。
誰からのメッセージなのかをわかりやすく記載する
まず、退職される方へ渡すメッセージの基本として、必ず自分の名前を記入しましょう。
退職される方はさまざまな人からメッセージカードをもらうことになります。
名前を未記入で渡してしまうと、「あの人からはもらえなかったな」と悲しい思いをさせてしまうかもしれません。
自分の思いを書いたメッセージカードは、関わりの深い人へ渡すとき少し恥ずかしいかもしれませんが、やはり自分の名前は必須です。
感謝とこれからを祈る言葉をメインに
メッセージを構成する主な項目は、今までの感謝とこれからを祈る言葉です。
まずは「長い間お勤めお疲れさまでした」など、退職という人生の節目を迎えたことに対しての労をねぎらいましょう。
この「お疲れさまでした」という言葉は、あまり関係が深くない相手への言葉としても使えるので、書く言葉が足りなくて困ったときにもおすすめです。
長い間勤めた人へのメッセージとして送られますが、「ご苦労様」という言葉は目下の物に対して「自分のために働いてくれてありがとう」という意味で使う場合もあるので、避けたほうが無難かもしれません。
次に「お世話になりました」「ありがとうございました」など、感謝の気持ちを伝えてください。
退職者への思いを伝える具体的な文章を
肝心の内容ですが、基本的にはあなたから退職者への思いを伝えればOKです。
「寂しくなります」など、退職される相手の存在が自分にとってどれほど重要であったかを伝える内容なども喜ばれるのではないでしょうか。
「私が〇〇の仕事でミスをしてしまったとき、フォローしていただいたことを覚えています」「いつも丁寧に教えていただいたこと忘れません」など、共に時間を過ごしたなかでのエピソードも感慨深いものです。
メッセージに具体性を持たせることで、書いてくれた人の顔が思い浮かんでうれしい気持ちになります。
また、寿退社の方へのメッセージでは「おめでとうございます」の一言が必須です。
「幸せなご家庭を築いてください」など、退職へのねぎらいよりもまずはお祝いの言葉を贈りましょう。
叱られてばかりだったり、あまり関係が良くなかった相手にも、「〇〇さんに指導していただいたおかげで今の私があります」といったように、ポジティブな言葉を使うようにしましょう。
最後だからと割り切って、明るく送り出すことが大切です。
定年退職する方へは激励の言葉を添えて
定年退職する方へのメッセージとしては「末長いご多幸」や「第二の人生」など、退職後の相手を激励するような言葉を選びましょう。
定年退職を迎えた人は「あれもしたい、これもしたい」と、新しい人生に胸をふくらませているものです。
「ご定年おめでとうございます」といったメッセージから、長い経験に対する尊敬や、指導を受けたときのエピソードなどを伝え、「お体を大切にしていつまでもお元気でいらして下さい」と相手の健康を気遣う文章でしめましょう。
きれいな紙やカードに、丁寧な文字で
心を込めたメッセージは、必ず相手に伝わります。
メモ帳などの適当な紙に雑な文字で書いて渡すのではなく、きれいな便箋やカードに丁寧な文字で記入しましょう。
こんな表現に要注意!退職者へタブーの言葉とは
メッセージカードは、基本的に自分が思ったことであればどんなことでも書いてよいのですが、何点かタブーとされている言葉もあるので注意してください。
お祝いごとには、縁起が悪いから使うべきではないとされている忌み言葉というものが存在します。
定年退職祝いの忌み言葉は、
- 死(四)
- 苦(九)
- 枯れる
- 倒れる
- 曲がる
- 折れる
- 切れる
などがあり、死や病気、老いをイメージさせる言葉は避けたほうが無難です。
また、これからの活躍を祈るという意味で「頑張ってください」と書くことがありますが、これは目上の方への表現としてNGです。
先述したように「長い間ご苦労様でした」という表現も、上司に対してのメッセージとして不適切なので注意しましょう。
病気で退職される方へのメッセージにも、「頑張ってください」という言葉がプレッシャーのように感じられる場合があるので、適切ではありません。
退職者へ自分の気持ちを伝えるときに、「寂しくなります」くらいの言葉であればかまいませんが、「残念です」など、あまりにもネガティブな言葉は避けてください。
特に、転職で退職する人へは、引き留めだと思われないよう表現の仕方に注意が必要です。
「まだ退職してほしくない」などマイナスなメッセージではなく、次のチャレンジを応援するようなポジティブな言葉を選びましょう。
寄せ書きやメッセージカードを、読んですぐに捨ててしまうような人はあまりいないと思います。
一生残るものだからこそ、誰に読まれても不快にならないように注意して言葉を選ぶことが大切です。
突然の「退職者へ一言」どう伝えればいい?
退職者に寄せ書きやメッセージカードを渡すケースもありますが、予告なく「みんなから一言ずつどうぞ」という場合もあると思います。
そのときになって頭のなかが真っ白になってしまわないように、退職される方へどんなことを伝えればいいのか考えておきましょう。
定年退職する上司への言葉の例文
定年で退職する上司の場合は、メッセージカードと同じように「定年退職おめでとうございます」というお祝いの言葉と、「明日からの第二の人生、豊かな毎日をお過ごしください」など、その後の人生を謳歌してもらえるような言葉を添えましょう。
ステップアップのため退職する上司への言葉の例文
また上司が定年ではなく、ステップアップをめざして転職する場合、「いつも暖かいご指導ありがとうございました」という感謝の言葉と、「今後の活躍をお祈りしています」といった新天地での成功を願う言葉を入れることで、よりあなたの気持ちが伝わります。
同僚への言葉の例文
一緒に過ごす時間が長い同僚が退職するとき、寂しさが先行してしまいそうになりますが、 「今までありがとう」という気持ちと、「新しい会社でも頑張ってください」「応援しています」など、新しい門出を祝福する言葉を添えてください。
メッセージカードとはちがい、退職者への一言は長ければ長いほど良いというものでもありません。
長々とスピーチをすると、本当に言いたいことがまとまらず、グダグダになってしまうことも。
今までの感謝と今後を応援する言葉で、短くきれいにまとめましょう。
心のこもったメッセージで最後の思い出を残そう
会社勤めをしていると、さまざまな出会いや別れを経験します。
退職は人生の節目でもあるおめでたいことですが、つらいときや楽しいときもずっと一緒に働いていた人がいなくなってしまうことは、やはり寂しいものですよね。
時に会社の同僚や先輩は、家族よりも長い時間を過ごす仲間です。
プライベートでの付き合いがあるような人もいるかもしれません。
ネガティブすぎる言葉はNGですが、仲の良い同僚などへの寂しい気持ちは、正直にメッセージとして伝えましょう。
具体的なエピソードも入れることで、思い出がよみがえり、感謝をより伝えやすくなります。
寄せ書きの色紙やメッセージカードは、読み返すたびにその時の記憶が思い出されるものです。
いつ見ても、「気持ちよく見送ってもらえた」と思えるような、心のこもったメッセージをおくりましょう。
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