円満な寿退社を目指して。報告のタイミングや確認しておきたい手続き

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みなさんも一度は聞いたことのある「寿退社」は、仕事をしている人が結婚を機に退職することを指します。

女性特有のものだと思われがちですが、遠距離恋愛から住居を移すために仕事を辞めたり、結婚を機により高い収入を求めて転職するなど、最近では男性の寿退社も増えているそうです。

寿退社はもちろんおめでたいことですが、なかなか上司へ言い出しにくかったり、時間のかかる手続きや提出しなければならない退職届など、やらなくてはならないこともたくさんあります。

円満に会社を去ることができるよう、寿退社のマナーや手続きについて知識を増やしておきましょう。

早く言いすぎると居づらくなる?会社へ寿退社を報告しよう

寿退社は、結婚後の女性が専業主婦として家事や育児に専念する風潮があった時代にうまれた言葉です。

近年の日本では結婚後も仕事を続ける女性が多いため、寿退社について上司や同僚に話しづらいことも。

しかし、気まずさから挙式や入籍のぎりぎりに上司へ報告してしまうと、人事だけでなく会社全体に迷惑がかかり、後味の悪い退職になってしまいます。

寿退社は辞める本人だけの問題ではありません。

会社を辞めることについて伝えるタイミングや、誰から報告するべきかについてご説明します。

寿退社を伝えるタイミングについて

結婚後に退社する意思を会社へ報告するタイミングは、いつごろがベストなのでしょうか。

もちろん、退職予定日の直前では遅すぎますが、早すぎもNGです。

入籍の1年前などに報告してしまうと、職場に居づらくなったり、万が一結婚自体が白紙になくなってしまったとき、周りに言いづらい報告をしなければならないことになるので注意しましょう。

寿退社を伝えるベストな時期は3~4か月ほど前だといわれています。

それくらいの余裕があれば進めている仕事の引継ぎや荷物の整理もできますし、会社としても次の社員の採用にむけて準備することができます。

報告する主な内容は

  • 結婚式・入籍が決まったこと
  • 退職を考えていること

のふたつです。

結婚式を挙げる3~4か月前なら、結納や披露宴についての話し合いもほぼ終わっているころなので職場への報告もしやすく、式の日取りや新生活について詳しいことを聞かれても答えられると思います。

結婚相手の意向や式の日取りの関係もあるのでむずかしいかもしれませんが、社内の繁忙・決算期やあなた自身が大きなプロジェクトに参加しているタイミングでの退職は避けたほうが無難です。

退職は決して自分だけの問題ではなく、ほか部署の人たちの手続きや後任の採用など、会社側がしなければならないことがたくさんあります。

できるだけ忙しい時期ではなく、会社全体に余裕のある日にちを選んでください。

もし現在受け持っている仕事量が多かったり、重要なポジションにいるようなら、引継ぎや代わりの人材の確保にも時間がかかります。

そのような人は退社を希望する半年前に報告しておくと、よりスムーズに進めることができます。

また、結婚相手の都合によって引っ越しが必要な場合は、さらに退職時期が早くなることもあります。

寿退社を伝える際に詳しく説明できるよう、話すことをまとめておきましょう。

社長・上司・同僚、まずは誰から報告するべき?

寿退社まで残り3~4か月になったら、まずは直属の上司に報告しましょう。

個人面談の予定があれば、そこで伝えるとスムーズに話が進みます。

特に面談の予定もない場合は、忙しい時間を避けて「少しお時間をいただけますか?」と確認したうえで報告します。

立ち話をしているときや誰もが聞こえる場所での報告は避けましょう。

また、メールでの報告はNGです。直属の上司に伝える場合は必ず話す場を設け、直接報告してください。

上司を飛び越えて、人事などの担当部署や社長など上の役職の人に退職を伝えることもやめましょう。

もしほかの人から直属の上司へあなたの結婚や退職が伝わってしまうと、信頼関係も疑われ、あまり良い印象をもたれません。

寿退社が決まったらまずは直属の上司に報告することを徹底してください。

結婚や退職が決まったときは、仲の良い同僚や先輩に先に話してしまいそうになりますが、風のウワサで上司の耳に入ってしまった場合、やはり上司をないがしろにしているととらえられかねません。

上司が部下のスケジュールについて早めに知っておくことで、関わっているプロジェクトや引継ぎの調整などに取り掛かることができるので、退社がスムーズに進みます。

また、寿退社について上司以外誰に報告をするべきかわからないときは、退社を伝える際に相談してみましょう。

上司があなたの退社について認識することで、職場全体へ退社の意向を話す機会もできます。報告しづらい人がいたとしても、全体にまとめて知らせることができるので、個別に伝える手間がかかりません。

上司への報告が終わったら、必要に応じて人事の担当者や上長、職場全体に報告しましょう。自分の口からではなく、上司から報告される場合もあります。

誰に報告するべきなのかわからないときは、退職を伝える際に上司へ確認してください。

はじめに上司に退職の意思を伝えることで、その後の報告の段取りも戸惑わずにすむのです。

仲が良い同僚につい話してしまいたくなりますが、同僚への報告は最後になります。

また、最近ではSNSにアップした結婚報告を会社の人に知られてしまい、上司への報告が遅れてしまうケースもあるそうです。

どうしてもSNSで報告したい場合は、閲覧を制限するなど用心しましょう。SNSは不特定多数の誰もが見ることのできるツールだということを意識して利用してください。

結婚の報告をする際には、ただ「結婚します。辞めるつもりです」と伝えるのではなく、わかっていることを詳しく伝えましょう。

自分から結婚後の就業の意思や妊娠・出産への希望などをできるだけ具体的に伝えることで、今後のスケジュールや手続きをスムーズに行うことができます。

こんなときどうするの?さまざまな寿退社

寿退社と一言にいっても、あなたの立場や会社の方針によって退社方法も変わってきます。

寿退社のさまざまなケースについてご紹介します。

派遣社員の寿退社はまず派遣会社に報告を

契約期間が決められていることが多い派遣社員は、その期間が切れるまで退社できないのでしょうか。

基本的に契約期間中にやめることはできませんが、途中退社について会社の合意を得ることができれば、退社することができます。

寿退社が決まったときは、直属の上司に報告をと説明しましたが、派遣社員の場合はまず雇用主である派遣会社へ報告してください。

登録内容の変更など手続きが必要な場合もあるので、早めの報告が必要です。

上司や働いている職場には派遣会社との話し合いが終わったあとに伝えましょう。

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派遣社員が契約期間中に辞めるには

妊娠がきっかけの退社は早めに上司へ状況を伝えよう

妊娠を機に寿退社をする場合は、3か月待つのではなくすぐに直属の上司へ報告してください。

妊娠初期はまだ人に知られたくないと考える人もいますが、妊娠中の女性の身体はとてもデリケートです。誰からの協力もないまま、これまで通りに仕事をすすめることはできません。

もちろん、赤ちゃんがお腹にいるというおめでたい報告ではありますが、妊娠中はつわりでけでなく流産の危険性もある大事な時期です。

身体に負担のかかる仕事は避けなければならないので、力仕事やたばこの煙を吸わないようにするなど、同僚や周りのサポートが必要になります。

私も前職でチームのメンバーが妊娠したとき、わかってすぐに報告してくれたので、とても助かったことを覚えています。

本人は妊娠初期のため報告を悩んだそうですが、早めに伝えてくれたことで楽な仕事を振り分けたり、病院へ行く日時を教えてもらってシフトを組み直すなど、引継ぎの仕事がスムーズに進みました。

体調によって退社時期が前後することもあるかもしれませんが、早い時期に妊娠を報告することでつらいときに休んだり仕事量を減らせるよう調整してもらってください。

妊娠がわかったら、いつまで安静に過ごすのかなどについて上司に相談し、そのあとにこれからの退職に向けた手続きを進めていきましょう。

職場結婚はお互いの上司へ挨拶を

社内恋愛から結婚へと踏み切る人も多いそうです。同じ職場の人同士が結婚し、退社する場合はどうすればよいのでしょうか。

直属の上司がちがう場合は、まずそれぞれの上司に結婚を伝えてください。

報告するタイミングは、同じ時期にそろえましょう。ずれてしまうと一方の上司の耳にも伝わり、事後報告となってしまいます。

退社の日程や今後のスケジュールについて決まったら、ふたり一緒にお互いの上司へ挨拶しましょう。

会社だけでなく部署も同じでどちらも退社しない場合、異動を要請されることがあります。移動先の希望について事前に考えておきましょう。

同じ職場での寿退社は、一般的に女性が退社するケースが多いと思います。

自分が辞めたあとも相手は働き続けるということを意識して、円満な退社を心がけましょう。

円満に退職するために。上司に提出する退職願について学ぼう

会社を辞めるときに必要となる退職願。

ドラマなどでよく見るものですが、いざ自分が退職するとなると書き慣れているものでもないですし、何をどう書けばいいのかわかりませんよね。

退職願のマナーについて確認しておきましょう。

退職に必要なのは退職願?それとも退職届?

寿退社をするときは、上司への結婚報告以外にもしなければならないことがたくさんあります。

そのなかのひとつが「退職願」です。

会社を辞めるとき「辞表します」という言葉をよく聞きますが、実際に提出するのは辞表ではありません。

ドラマで辞表と書いた紙を提出している場面がありますが、実は辞表は企業の経営者や会社の運営に関わる役員か、公務員のみが提出するものなのです。

役員以外の会社員はまず退職願を書かなければなりません。

みなさんは「退職願」と「退職届」のちがいを知っていますか?

一見同じもののようにとらえがちですが、それぞれ異なった役割があるので、理解したうえで提出しましょう。

退職願はあくまで労働契約の解約を願い出るものです。つまり「退職したい」という希望を上司に伝えるものとなります。

あなたが提出した退職願を会社が了承して、はじめて退職となるので、出してすぐ退職が決定するものではありません。

逆に考えれば、何らかの理由で会社を辞めないことになったときも、退職願を出しているだけの状況なら取り下げることが可能です。

一方、気をつけなければならないのが退職届です。

退職届は退職願とはちがい、退職するという意思を会社に対して明確に通知するものです。

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退職願と退職届の違いと提出の流れ

話し合いで退職することを承諾してもらっている場合に提出したり、退職願が承認されたあとに提出することが多い退職届ですが、実は、退職届は取り下げることができません。

受理された時点で退職が決定してしまうので、事前に確認しておきましょう。

寿退社をするとき、あってはならないことですが結婚自体が何らかの理由で取りやめになってしまっても、退職届は取り下げることが不可能かもしれません。

また、退職願は退職届のように提出してすぐ決定というわけではありませんが、上司が承認してしまうと取り消しできません。

先走って早めに提出しないように気をつけてください。

上司に寿退社について報告したときに、退職願の書き方や今後の段取り、手続きについても詳しく教えてもらいましょう。

退職願の正しい書き方を知ろう

では、退職願はどう書けばよいのでしょうか。

退職願は会社に提出する書類なので、ボールペンのような消えないペンで書きます。えんぴつや消えるペンで書かないよう注意してください。

必ず黒インクのペンを使用しましょう。

会社によっては決まった書式や書類を渡されることもありますが、フォーマットのない場合は自分で用意してください。

白無地の封筒とA4サイズの白い便箋を用意します。便箋に縦線が入っていても問題ありません。

まず封筒の表の中央に退職願と書いてください。裏面には自分の部署名と氏名を記載します。

次に便箋ですが、基本は縦書きです。会社によってはパソコンで作る場合もあります。

表題に「退職願」と書きます。行の中央か少し上側に書いてください。

本文の書き出しは「私事」または「私儀」が一般的です。これは「わたくしごとではありますが」という意味合いがあります。

結婚が理由の退職であっても「結婚のため」ではなく「一身上の都合」と書きましょう。

結婚を機に退職する場合だけではなく、個人的な退職理由で退職願を作成する場合、一律で「一身上の都合」となります。

退職日は上司と相談して決めた日付を記載しましょう。希望日でもかまいません。

退職願は退職を願い出るものなので、「お願い申し上げます」などの伺いをたてる形式で記しましょう。

届け日は提出する日付です。所属部署と名前の下に捺印をしてください。

会社の正式名称を記載した次に、最高執行責任者の役職と名前を書きます。渡すのが直属の上司でもあて名は社長の名前にしてください。敬称は「殿」、もしくは「様」を使います。

書き終わったあとは誤字脱字を確認し、上司へ提出してください。読みやすい文字で丁寧に書くことが大切です。

こちらの記事で退職願の書き方とマナーを詳しく説明しています。
正しい退職願の書き方(手書きの場合)と出すときの注意点

寿退社を決める前に確認しておくべきこと

結婚が決まって考えなければならないことのひとつに、今のまま仕事を続けるべきかどうかという問題があります。

パートナーの意向にもよりますが、結婚後も働き続ける女性が増えている今、寿退社のメリットだけでなくデメリットについて考えることは必然です。

寿退社を決める前に、さまざまなリスクについても話し合ってみましょう。

やめるのってもったいない?寿退社のメリット・デメリットとは

ひと昔前、女性は結婚後に退職して家庭に入るという社会認識がありました。その風潮から、寿退社という言葉が現在でも残っています。

しかし、結婚しても女性が仕事を続けるケースが増えている今、私たちは寿退社について今一度考えてみる必要があります。結婚後に退職することのメリット・デメリットについてご紹介します。

寿退社のメリットとしては、まず家事に専念できるという点があげられます。

二人とも仕事をしていると、日中誰も家にいないため、家事との両立がむずかしくなります。単純にすることが二倍になるので、仕事をしながらの家事は大変です。

もちろん、パートナーの助けが必要ですが、相手が夜遅くに帰宅する場合、結局女性が仕事と家事の両方を負担してしまうことになりかねません。

また、仕事を辞める前に実家で暮らしていた人は、家事を誰かに任せていたことも多いと思います。こうなると料理や掃除などを一から学ぶことになります。

結婚後に専業主婦という形をとれば、仕事をしていた時間を家事にあてることができるので、新しい暮らしにも早く慣れることができます。

元から一人暮らしをしていて家事が得意な人も、自分は家事をして相手は仕事をするという明確な役割分担をすることで、お互いが補い合って生活することができるのです。

戸惑うこともあるパートナーとのはじめての暮らしも、仕事に気をとられることなく新しい生活に集中することができます。

家事だけでなく、これまで挑戦できなかった趣味や資格を取得するなど、自分のための時間ももつことで世界が広がります。

将来の再就職にむけて勉強に取り組むのも、上手な時間の使い方ですね。

また、妊娠を望む女性は、仕事を休んで身体を整えることで妊娠しやすい身体づくりに時間を使うことができます。

仕事によるストレスや不規則な生活は、妊娠を妨げる恐れもあります。

時間に余裕のある毎日を過ごすことで、妊娠に向けて身体や心を整えることができるのです。

子どもは天からの授かりものです。あまり思い悩まずに、リラックスした生活を送りましょう。

こう見ると、寿退社のメリットが多いように感じますが、もちろんデメリットも存在します。

大きなデメリットとしては、自分が働いて得ていた収入がなくなってしまうことです。

収入だけでなく、会社に勤めていたときに受け取ることができていた福利厚生や手当を活用できなくなります。

パートナーの収入だけでは家計が厳しくなったり、事故や怪我などが起こったときに収入がなくなってしまうことも。子どもが生まれるとさらにお金が必要になります。

仕事を辞めたあとこうしたリスクが起こったときのために、どうするべきかきちんと対策を立てておきましょう。働けなくなったときのための保険もあるので、チェックしてみてください。

また、会社を辞めてしまうと

  • 出産休暇
  • 育児休業
  • 出産手当金

など、出産や育児に関するさまざまな制度が使えなくなります。

出産休暇は産前・産後に休暇を取得できる制度のことで、育児休業は出産後の一定期間を育児のために休業できる制度のことです。

この制度を上手に活用すれば、子どもを産んだあとも復職という形をとることができますが、一度退職してしまうと、その後働きたいと思ってもまた再就職先を一から探すしかありません。

さらに正社員として再就職を目指すとき、一度仕事から離れてしまったことを理由に就職がむずかしくなることもあります。

出産には大変お金がかかりますが、会社の健康保険に加入していないと出産手当金をもらうことができません。パートナーの保険に入ることで受け取れることもあるので、調べてみましょう。

結婚後に退職し、転職をせずに専業主婦になると、会社で働いていたときと健康保険の加入形態や住民税・公的年金の支払い方法が変わります。

働いているときは総務や人事の担当者が社員に代わって手続きしてくれていましたが、退職するとこれらの手続きを自分で行う必要があります。

結婚後に退社するデメリットはお金や制度の心配だけではありません。

今まで外へ出て働いていた女性は、家のなかでひとりだけで過ごす時間に寂しさを感じ、時間を持て増してしまうこともあります。

社会との関わりが少なくなったような孤独から、身体や精神が健康でなくなってしまうことも。

寿退社は自分の意思だけでなく、パートナーや家族の意見を聞いてみることが大切です。

先走って結婚と同時にすぐ退社の報告をしてしまうと、その後意見が食い違ったときに困ってしまいます。まずは話し合い、お互いの考えを共有しましょう。

結婚式に上司を呼ぶかどうか報告前に決めておこう

式を挙げることが決まっている場合、上司に寿退社の報告をするときまでに会社の人を呼ぶかどうか決めておきましょう。

結婚式や披露宴に会社の人を呼ぶときは、誰を呼ぶべきか上司に相談することでスムーズに話が進みます。

会社によっては、特有の習わしがあることも。事前に確認しておきましょう。

上司を招待するときは結婚の報告とともに、式場と日時をあわせて伝えてください。式へ呼べなかった人は2次会にお誘いするなど、配慮も必要です。

結婚式に会社の人を呼ぶのであれば、なおさら円満な退職ができるように心がけなければなりません。

親族や仲の良い人たちだけで行う場合は、失礼にならないようその旨を伝えましょう。

寿退社でも失業保険はもらえるの?

失業保険とは雇用保険の基本手当とよばれるもので、失業時に再就職先を探しているときに支給されます。

会社を辞めたときにもらえる失業保険ですが、寿退社でも条件がそろえば給付を受けることができます。

受給の条件は、離職するまでの2年間に雇用保険に加入していた月が12か月以上あることです。1年以上雇用保険に加入している期間がある場合は、受けることができると考えてください。

また、「就職したい」という意思が必要です。再就職の意思がなく、結婚後はしばらく専業主婦でいいという人は対象外になります。

就職するつもりがないのに受け取ってしまうと、不正受給となるので注意してください。

失業保険受給の条件を理解しておきましょう。
失業保険が受給できる人の条件とは

周りへの配慮を忘れずに円満な寿退社を

寿退社に限ったことではありませんが、いくら会社のために長年働いていても、退職時が円満でなければ意味がありません。

退職までに自分が受け持っている仕事を片付けるか、きちんと引継ぎができるようにスケジュールを調整しましょう。

残った人が困らないようにわかりやすくマニュアルを作ったり、引継ぎの人としっかり話し合うことで自分が退職したあとも仕事がスムーズに進められるよう配慮してください。

取引先の担当者にも引継ぎの連絡や挨拶が必要です。自分が辞めたあとも業務が滞らないように、事前に連絡をしておきましょう。

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関わりのあまりなかった人には、メールで挨拶を送る方法もあります。

机のまわりやロッカーは退職日に整理するのではなく、計画的に少しずつ片づけていきましょう。

私物はすべて持ち帰り、会社の備品を持ち帰らないよう注意してください。特に名刺や社員証など、個人情報に関わるものはどのように返却すべきか上司に確認しておきましょう。

まれなケースですが、会社とそりが合わずに退職する場合、必要となるデータを消してしまったり、引継ぎを行わず突然連絡を絶つ人もいるそうです。

 「立つ鳥跡を濁さず」の気持ちを忘れず、すべてすっきりと終わらせてから退社後の新生活に踏み出しましょう。

結婚による退職はおめでたいことですが、長年働いていた会社を離れることはやはり寂しいものです。

退社日まで自分のやるべきことをしっかりとこなし、最終出社の日にはお世話になった人たちへ挨拶をしてまわりましょう。

直属の上司や同僚など、一緒に行動することが多かった人や指導してくださった方などには、ちょっとした手土産と一緒にお礼の気持ちを伝えましょう。

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寿退社は自分の人生にひとつ区切りをつけるイベントのようなものです。

最後まできちんと感謝をこめて、周りへの配慮を忘れずに円満な退社を心がけましょう。

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