上司へ伝える退職理由。タイミングや納得してもらうための理由とは

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転職を志望する人が面接できかれる(前職の)退職理由は評価にかかわることが多いです。しかし現在の会社を辞めて転職したいと考えている人の場合、退職理由はそれほど重要ではありません。

早い話、正直に退職意思を上司に報告すればよいのです。必要なら退職理由を明かしましょう。でも中には、そういうのがちょっとニガテ・・・という人もいますね。そこで今回、どんな風に報告すればよいかを考えます。

退職の意思、退職理由の伝え方を伝授しますよ!

誰も傷つかないよう上司に退職理由を伝えるコツを伝授!

会社を辞めたいと上司に報告すれば、たいていは「え、なんで?」と驚かれることになりますね。直観的に「退職理由を教えてくれ!」という叫びが上司のごく短い反応にあらわれます。

小学生ではないので、「転職したいからです」なんて浅はかな伝え方はマズイですよね?「辞めたい」という意思伝達までは容易でも、退職理由の伝え方は確かに意外と難しい部分もあります。あなたならどうしますか?

まずは冷静に整理しよう!退職理由を伝えるのが難しい理由を考える

退職意思を伝えることもなかなか難しい部分はあるでしょう。ご自身の貢献度が高ければ高いほど、自分が会社を去ることで会社に迷惑がかかるわけです。もちろん義理とか人情もあるでしょう。

しかしここ日本では「職業選択の自由」が保障されています。そういう潜在意識もきっとあって、退職意思だけなら上司にでも社長にでも誰にでも伝える踏ん切りはなんとかつくはず。いや、つけなければなりません。

ところが「なぜ?」ときかれたときに、退職理由の伝え方が難しい。まだ先の見通しが完全に立っているわけではないのに、この先のことまできかれるのではないか・・・そんな不安もきっとあるでしょう。

転職先のことを話したりすると、そのことについてもいろいろ口出しされるのではないかといった懸念もあります。心配して言ってくれているんだとしても、正直あまり口出ししてほしくはないですよね?

ましてや、「こんな会社とっとと辞めたいんですよ!」なんて(思ってはいても)絶対に口にできません。どうせ辞めるのなら気分よく(?)辞めたいもの・・・これは退職願望がある人に共通する想いでしょう。

要するに、理路整然とした退職理由が見つからないから「難しい・・・」と感じられるのです。会社を辞め慣れている人ならともかく(もちろんそれも大問題ではありますが)、会社を辞める機会なんてそうあるもんじゃない。

つまり、

  • 「会社がイヤ!」を理由にできない
  • 先行き不透明でうまく説明できない
  • 会社を辞め慣れていない

といった理由が、転職理由を告げる難しさの原因になるでしょう。退職意思は正直に伝えているのに、退職理由は正直になりきれないもどかしさというか矛盾というか・・・なかなか厄介です。

しかしこうやって「退職理由の伝え方が難しい理由」を分析することによって、会社の悪口をいわずにすみ、先行きにも触れずに退職理由を上司に告げる伝え方さえ編み出せば問題をクリアできるということも明確になりましたね。

問題さえクリアできれば、退職理由を問われても怖くありません。では、いよいよ今回のテーマの核心である「誰も傷つかない退職理由の伝え方」に迫ります。

スマートに退職理由を告げるにはどんな伝え方がいい?

会社を辞めるということは、これまで築いてきた人間関係のすべて、あるいはほとんどを断ち切ることを意味します。仕事は生活の基盤であり、会社は働く人にとっての生活場所でもあります。

それだけ仕事がらみ、会社絡みの人間関係は濃密です。おそらく家族に次いで濃密な人間関係を断ち切るのが「退職」ですね・・・そう考えると、退職意思を伝えることも簡単ではないことがおわかりいただけるでしょう。

そんなに濃密な関係性を断ち切るためには、それなりの正当な理由がなければなりません。その会社のことをどう思っていたかはこの際問題ではありません。退職するのはすべて「自分の都合」と解釈すべきです。

まずはこれが大前提になります。どんなに会社がイヤでも、上司に腹を立てていても、退職理由を「相手」に求めるのはNGと考えましょう。自分の都合で退職する理由が退職理由でなければなりません。

ただし、喧嘩腰の主張はNG、あくまでも「話し合い」の姿勢で臨みましょう。たとえば、

  • どんなことがあっても辞めます
  • 絶対に辞めます
  • 辞めなければならないんです

などという表現は控えましょう。では、どんな表現で退職意思と退職理由を告げるのか・・・その伝え方の例を紹介します。退職の理由づけの方向としては、大きく分けて、

  • ポジティヴな理由
  • やむを得ない理由

です。代表的な例としては、以下のような理由が考えられます。そして実際以下の理由を退職理由として円満退社につなげた人が多いというデータもあります。

無難に退職するための退職理由
  • 新しい仕事をする決心をした/昔からやりたかった別の仕事に転職する
  • キャリアアップしたい/別の分野で新しい経験をしたい
  • 家・家族の都合でやむを得ず退職する

正当性があり、自分の都合である以上、会社は社員の退職を引き留める理由がなくなります。昔から興味があった新しい仕事をする、キャリアアップを望むなどの理由は正当かつポジティヴです。

そして家や家族の都合ともなれば、やむを得ない事由として処理されることになります。具体的には、

  • 家業を継ぐ
  • 家族の介護
  • 子育ての時間をとりたい(託児所がある会社だと入所を勧められる可能性あり)
  • 配偶者の転勤
  • 結婚する

などが挙げられますね。ただしやむを得ない退職理由の場合、あからさまなウソは控えるべきです。ウソをつくぐらいなら、前向きなウソをつきましょう。たとえば・・・

会社がイヤ、上司と合わないといったホンネの退職理由があっても、会社を辞めたら結果的に新しい仕事を探さなければならず、結果的にキャリアアップできるかもしれないと考えます。この場合、

新しい業界でキャリアアップしたいです!

と、堂々とウソをつきましょう。いや、厳密にはウソではないですね。あくまでも「ホンネを言わない」という大人の対応です。多少後ろめたいかもしれませんが、これなら誰も傷つきません。

今回は「退職」がテーマなので、本来ならその後の転職先のことについてはまた別の機会に・・・といいたいところではあります。ただ、やはり「転職先は決まったの?」の質問を想定する必要はあります。

念のため、その部分までケアしておきましょう。退職意思を正直に伝えても退職理由までは正直に伝えることができない難しさも幾分解消できるかと思います。会社を辞めてからのことは、原則その人の自由です。

ただ、やはり生活費の有無は会社を辞める人にとっての死活問題なので、理想をいうなら、退職を決定する前に転職先を決めておきたいところですね。とすると、転職先の質問を正直に答えることができてしまいますよね?

ここはあえてウソをつきましょう。一貫して「これから就職活動をします」と明言し、お茶を濁しましょう。お茶を濁すというのは、ごにょごにょと適当なことをいうという意味ではありません。

はっきりと「転職先は決まっていない」ことを明言します。そして転職先については一切お話することはないんですよと意思表示することによってお茶を濁すのです。

転職先が競合企業だったりすると、会社から見れば、ライバル会社に優秀な人材を手渡すことになります。会社としては絶対に避けなければならない事態です。だからこそ、転職先については公言すべきではないのです。

仮に異業種企業だったとしても、よけいなことをいわれてそこから喧嘩にでもなってしまえば、円満退社は遠のいてしまいます。そういうことにならないためにも、転職先については一切口をつぐみましょう。

いろいろ面倒なことが多いですが、何しろ退職するまでは「濃密な人間関係」が継続しているわけです。最後までしっかりと「社員としての誠実な(誰も傷つかない)対応」を心がけましょう。

上司に告げる退職理由の伝え方次第で次のステップへの勢いがつく!

退職は、働く人にとって人生の重要なターニングポイントになります。と同時に、会社にとっても重要なターニングポイントであることを忘れてはいけません。だからこそ、上司に告げる退職理由は軽視できません。

会社にとってはもちろん、退職者自身にとってもプラスの影響もマイナスの影響ももたらしうるのが退職理由です。退職理由次第で、転職という次のステップへの勢いをつけることもできます。

やはり快く退職を受け入れてもらって転職するのと、わだかまりを残したまま転職するのとでは、次へ進む勢いが変わってくるのも当然ですよね?そうならないために、退職理由の伝え方には万全を期しましょう。

最後に、退職の際に心がけたいチェックポイントをまとめておきます。退職を経験している人ならすでにご存知かとは思います。今後退職を・・・と考える人は、上記退職理由の重要性と合わせて認識していただきたいと思います。

  • 急な退職は避ける。最短でも1カ月前までには上司に退職意思を伝える
  • 退職理由によらず、お世話になった謝意を上司や同僚などに伝える
  • 口頭ではなく「退職願」を文書の形で提出する

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退職願の書き方とマナー

最も基本的なチェックポイントではありますが、最低限守っていただきたいポイントです。なお「謝意」というのは、もちろんことばによる辞令もそうですが、簡単な「お礼の品」を配布するのもよいでしょう。

あくまでも「次へのステップ」として、一生懸命退職していただきたいと願います。

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