もう教員を辞めたい。小中高の教員ごとの嫌になってしまう理由

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地方公務員の1つの職業として、強力な雇用と給料の安定性を持つ職業の1つとして教員があります。

それぞれの地方自治体に雇われる形で勤務し、いわゆる学校の先生としての顔を持っている教員ですが、その中にも辞めたいと考える人が一定数存在するようです。

今回は、教員の仕事の内容とそれぞれの学校の段階において、どのような理由で教員を辞めたいと考える人がいるのかをまとめました。

大まかに2つにわけられる教員の種類。それぞれにある辞めたい理由

では、まず辞めたい理由を考える前に教員それ自体について確認しておきましょう。

教員は、地方自治体から雇われてそれぞれの地方自治体内に存在する小中学校、及び高等学校で教員免許を持って、生徒に教えることを主目的として勤務している人を表します。

しかし、教員と一口で言っても大まかには2種類に分けられます。

1つ目は、前述の通り地方自治体の教員採用試験を突破し、企業で言えば正社員に当たる正教員の立場で働く人です。

2つ目は、県だけでなく市などのより範囲の狭い地方自治体が雇い主となって補助的な仕事に当たる講師という立場があります。

これ以外にも、時間外講師や産前産後休暇の時期だけ担当する期間雇用のような雇用形態もあり、それぞれの地方自治体の教育事情を反映した対応がなされています。

講師の立場の人は、基本的にはその自治体の正教員を目指して勤務していることが一般的です。雇用の安定性は民間企業に比べれば一応あるものの、1年ごとの更新であることも多いため油断できない状況にあります。

では、このようなさまざまな立場で働いている教員ですが、どのような理由で辞めたいと考えるのかを見ていきましょう。

教員共通で辞めたいと感じる理由は、労働時間と給与のバランス

では、まず初めに教員の辞めたい理由で共通している理由を考えてみましょう。

御存じの通り教員と一口に言っても、小学校、中学校、高等学校が主に存在します。教員という言葉で表せる存在は、主にこの3つに区別されます。

実際にはこれ以外にも、幼稚園教諭、特別支援学校教員、大学教員などがありますが今回はこの3つに絞って理由を解説致します。

まず、この3つの区分で共通する教員の辞めたい理由は、労働時間に対する給料が安いことです。

教員は多くの場合、小中高どの段階であってもかなりの労働時間を必要とします。それは、非正規扱いの講師ですら例外ではありません。朝の7時から夜の9時まで、ずっと拘束される場合も少なくありません。

このような状態にも関わらず、残業代は一定の額に制限されています。正確には、「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法」という法律で定められています。

一律で金額を若干上乗せすることにより、無制限の残業をしても合法であることが事実上認められています。このために、教員は働いた時間に対して極めて安い給料しか受けとることができません。

これが、モチベーションを大きく削ぎ結果的に辞めたい理由の大きな原因ともなっています。

では、次に各学校の教員が抱く理由を確認していきましょう。

小学校教員が辞めたくなってしまう理由

では、次に小学校教員の主な離職理由について見ていきましょう。

小学校教員は、初めて学校というシステムの流れで教育を受ける6歳の1年生から、もうじき中学生になる12歳の6年生まで幅広い年齢層の生徒を教えていることが特徴です。

そのため、次のようなさまざまな種類の離職理由があることが特徴です。

  • 長時間労働<体調悪化、残業0>
  • 全ての教科を自分1人で教える必要がある
  • クラスに対しての責任が重い<いじめ、学級崩壊>
  • 常に気を張っている必要がある
  • 親からのクレーム対応
  • 転職が厳しい
  • 管理職からの対応が非協力的
  • 常識が一般世界と異なる

では、それぞれの理由について確認していきましょう。

長時間労働

初めに紹介する辞めたい理由は、圧倒的な長時間労働です。これは、すべての学校に共通する理由ではありますが、それぞれにおいて理由が少々異なります。

小学校の場合、仕事の内容に対する分類として学校全体に関わっている内容と、学年のイベントなどに関連する内容、そして個々のクラスの内容という形で仕事が割り振られています。

日本の学校の場合には、全体を優先する風潮が今でも強く残っているために、どうしても母数の大きい学校全体に関わってくる内容が優先になります。

このため、自分のクラスに割くことができる時間が極めて制限され、それに伴いクラスの状態が悪化する危険性が常に存在します。

学級崩壊の危険性や、いじめの発生なども根本的にはこの長時間労働が原因となっていることが多く、そのために辞めたい理由としては比較的多数を占める理由となります。

全ての教科を自分1人で教える必要がある

次に紹介する辞めたい理由は、全ての教科を自分1人で教える必要性があることです。これは、特に低学年の場合に顕著な例です。

高学年になるにつれて、教える内容が専門的になっていくことから一部教科では専門の教科担当がいる場合があります。典型的な例としては音楽や図工であり、場合によっては理科なども対象になる場合があります。

しかし必然的に低学年のうちは、上記のような科目も含めてすべての科目を教えなくてはなりません。当然、それらの科目指導の準備に時間が必要ですし、技量自体も必要です。

採用試験時に審査はされますが、例えば体育がある程度出来る必要があり、ピアノも基本的には引きこなすことができる技量が要求されます。

これらには教員間によって得意不得意がどうしても発生するために、苦手な場合にはそれがストレスとなり、辞めたい理由に繋がる場合があります。

クラスに対しての責任が重い

次に紹介する辞めたい理由は、クラスに対しての責任が重いということです。

これは、長時間労働でも少し述べましたが、特に低学年のうちは子供は担任の先生を大の像として見本とすることが多く、このために小学校教員には立ち振る舞いのレベルの高さが要求されます。

この点は、特に経験の浅い新任の教員に顕著に見られる辞めたい理由の一つにもなっています。クラスをまとめるだけの、リーダーシップや統率力が強く求められるのです。

この点で、これらの経験が無い場合には辞めたい理由の一つになる場合があります。

常に気を張っている必要がある

次に紹介する辞めたい理由は、常に気を張っている必要があるという点です。これは、クラス内のみならず、日常生活全般においても立ち振る舞いのレベルの高さが要求される点があるということです。

特に小学校のクラス担任は、少なくとも30人から40人程度の児童を監督し指導することになります。当然、その児童には親や兄弟がいることになります。

兄弟はまだしも親の目などが日常生活にもあり、それらを気にしながら日常生活を送ることは人によっては大変なプレッシャーになることがあります。

これが遠因となって、うつ病などを発症してしまうケースも存在します。そのために、一定の辞める理由になっていることがあります。

親からのクレーム対応

次に紹介する辞めたい理由は、親からのクレーム対応によるものです。この理由もまた、長時間労働と並んで極めて多くの理由として挙げられるものです。

児童にはそれぞれ親がいます。多くの親は良心を持った親で有ることが多いのですが、中には学校に理不尽な要求を通そうとする親がいます。いわゆるモンスターペアレンツのことになります。

彼らは、自分の子供が一番優先されるべきだと信じて疑いません。この目的を達成するために、あらゆることに関して自分の子供が一番有利になるように学校側に取り計らうことを求めます。

その内容がまっとうな内容であることは極めて少なく、多くは一方的に自分の子供を何らかの形で有利に扱うように強要する場合がほとんどです。

ヒステリックに叫びながら、クラス担任よりも上位にあたる校長や教育委員会に訴えると息巻くように述べられることも少なくありません。

こうした事態にひっかかってしまった場合には、通常1人ではなく周りの人を巻き込み学校として協力して対応することがベストな状態になるのですが、色々な事情でそうもいかない場合も多々あります。

このような環境に精神を病んでしまい、最終的に辞めるという選択を取る教員も少なくありません。

転職が厳しい

次に紹介する辞めたい理由は、辞めた後の転職が厳しいという点です。これは、どちらかというとステップアップを考えている人で、本命の場所には合格しなかった人がやむを得ず勤務している場合に発生しやすい理由です。

教員の世界は、言うまでもなく児童に教えることが仕事です。小学校の場合には、浅く広く身につけた各教科の知識や指導法と、児童に教えるための人間的な魅力が備えている能力になります。

しかし、実際いざ転職を考えた時にこの2つの能力では転職できる場所は極めて限られています。

業界としては教育業界や塾業界に限定され、教える内容も自分が得意とする科目に限定されることが多いです。

特に塾で教える場合には、専門科目で極めて高度な知識が求められるため各塾や予備校の採用試験に合格することは簡単ではありません。

このような点から、転職が厳しいために教員として働きたい理由が確立していない人が、辞めていく理由になることがあります。

管理職からの対応が非協力的

次に紹介する辞めたい理由は、管理職からの対応が非協力的というものがあります。全ての学校で、この理由があるわけではありませんが一部学校においては確実にあるようです。

通常、管理職といえば企業で言えば課長や部長といった役職者が該当します。では学校の場合はどうでしょうか。

学校の場合は、校長のみが管理職になります。教頭や学年主任といったいわゆる役職は有りますが、雇用上の上下関係はあくまで校長とその他の教員という形になっています。

そして、校長のみならずいわゆる何らかの役職者についている人たちに相談しても黙殺されてしまうことがある、ということが大きな問題なのです。

こうした対応をすることには、面倒くさいという理由もありますが実際には教員の絶対数が少ないために、対応が追い付かないという理由があります。

各教員も、自分のクラスの面倒をみるだけで手一杯という面もあるために、むしろ自分のクラスの面倒は自分で見るのが当たり前、という雰囲気を醸成した上で助けることを断っている場合すらあります。

このような雰囲気に嫌気がさして辞めていくパターンは決して少なくありません。

常識が一般世界と異なる

次に紹介する辞めたい理由は、常識が一般世界と異なるということです。これは、特に民間企業から教員へ転職してきた場合に強く感じることが多い点です。

最も顕著な例は時間外労働です。教員はシステム上は勤務時間は8時から17時といった具合に定められていますが、実際には朝の7時から夜の9時まで勤務していることも珍しくありません。

これは、それぐらい勤務しなければ物理的に仕事が終わらないためです。

また、授業をどの程度上手にやれたかということよりも学校内での全体の仕事である校務を上手に回せる人のほうが、高く評価される傾向にあることなども常識の違いとして驚かれる点です。

本業よりも、それに付随している仕事をきちんとやっているほうが高く評価されるのですから、授業の内容が磨かれていかないのはある意味当然だと思われます。児童の対応よりも、学校の仕事をしたほうが評価されるためです。

この常識が嫌になってしまい、辞めていく人がいます。

中学校教員が辞めたいと感じてしまう理由

では次に、中学校教員の離職理由についてみていきましょう。

多くは、小学校の離職理由と基本的には重複する内容が多くなります。しかし。中学校になることによって環境が大きく変わるために、発生してくる問題が離職の理由になっている場合もあります。

重複する部分の理由を除いて、以下のような理由が新しく加わります。

  • 部活動担当の義務化でさらに休みはとれなくなる
  • 生徒の問題行動に対処する必要がでてくる<万引き、犯罪など>
  • 進路指導や内申書作成が辛い

では、それぞれの理由について確認していきましょう。

部活動担当の義務化でさらに休みはとれなくなる

最初に紹介する理由は、部活動担当の義務化でさらに休みが取れなくなるというものです。

中学校からは、小学校からも一部において部活動がありますが吹奏楽部などのほんの一部に限られ、学年も高学年からになることが多いです。

しかし、中学校からは生徒の自由意思によるとはいえ文化的に多くの生徒が部活動に入る時期となります。

そのため、多くの中学校では基本的な種類のスポーツに対応する部活動を有しています。

その顧問は、基本的に各学校の正教員を持って対応されます。基本的に、部活動の担当は自由意志となっていますが、実際には部活動を担当しないと仕事が回らないために、事実上顧問を担当することが義務化されています。

このため、日々の教科や校務の仕事に加えて部活動の仕事が入るようになります。そして、結果として特に運動部などの場合には土日も練習をすることが多いため、その監督として勤務する必要がでてきます。

この勤務に対しては基本的に給料がつかないことも、離職理由につながっています。全て学校教員のボランティアで運営されていると言っても過言ではない状況なのです。

しかし、このような状況にも関わらず保護者の中にはそれらの苦労を知らないために、部活動を土日にもやるよう顧問に無理に求めてくる場合もあります。

こうしたさまざまな観点からの理由があるために、部活動の顧問を引き受けなければならないという状況そのものが、離職理由に繋がっているのです。

生徒の問題行動に対処する必要がでてくる

次に紹介する辞めたい理由は、生徒の問題行動に対処する必要がでてくるという点です。小学校でもこの問題は存在しますが、多くの場合は思春期に当たる中学校ぐらいの年齢から顕在化することが多いです。

例として、学内でのいじめなどが挙げられますが、ここで述べるポイントは校外で発生した問題にも対応する必要が出てくる点です。

代表的な例としては、万引きや校外で喧嘩をしたなどのトラブルを発生させた場合に、例えそれが夜の時間帯であっても対応しなければならない、という点です。

多くの場合、こうした問題が発生した場合には家庭に連絡がいくことは確実ですが、身分証などの問題から学校に連絡が行くことが多々あります。

これらの対応に特に経験の浅く、体力のある若い先生が駆り出されることがあります。これが、たまりにたまって離職理由になることがあります。

こうした問題を起こす家庭では、保護者も非協力的ある場合やモンスターペアレンツである可能性も高く、スムーズな解決とはならないこともあるためにさらにストレスを感じる原因ともなっています。

進路指導や内申書作成が辛い

次に紹介する辞めたい理由は、進路指導や内申書作成が辛いという点です。これは、特に中学3年生の担任時に発生しやすい問題です。

進路指導や内申書作成は、3年生の担任に独自に求められる内容でもあります。また、この評価の内容によって生徒の将来が決定するという側面を持っています。

少しでもいい評価をつけて、次の人生のステップに進んでもらいたいと思っている先生がほとんどですが、現実には全ての生徒に最高の評価をつけるわけにはいきません。どこかで線引きをして、判断をしなければなりません。

この人の評価を判断することが苦しいという面があります。

また、物理的にも多くの書類を作成しなければならないという現状もあります。日々の業務に加えて、これらの書類作成や指導をそれぞれの生徒分行う必要があるため、長時間労働に拍車がかかることになります。

この過程で、精神的にも肉体的にも両面で疲れてしまい辞めてしまうという場合があります。

高校教員が辞めたいと感じてしまう理由

では次に、高校の場合にはどのような離職理由が入ってくるのでしょうか。

高校生は15歳から18歳の学生を相手にします。中学校時代よりも、さらに細分化されるためそれに由来する問題が発生してきます。

一方で、学校内におけるレベルの格差はそれほど大きくならないことも大きな特徴です。これは、たとえ公立学校であっても全ての生徒が何らかの形で受験を経験しているためです。

では、このような状況にある高校の場合にはどのような理由があるのでしょうか。以下のような理由があります。

  • 生徒のレベルが大きく違ってくるため対応が困難
  • 年齢が近く、教えることが難しい

では、それぞれの理由について確認していきましょう。

生徒のレベルが大きく違ってくるため対応が困難

最初に紹介する理由は、生徒のレベルが大きく違ってくるため対応が困難というものです。これは、学内ではなく転勤がある教員ならではの理由です。

転勤がある関係上、私立の学校には当てはまらないことが多いです。逆に、公立高校の教員は数年ごとに必ず転勤があるために、この理由が発生します。

とある時には、公立学校の中でも偏差値の高い上位の学校で教鞭をとることもあれば、その逆の極めて偏差値の低い学校で教鞭をとることもあります。

これらが数年ごとにやってくるために、感覚がわからなくなってしまい生徒との接触の仕方が不自然になってしまうという点が、問題になります。

学校によって生徒が備えている常識のレベルは完全に違います。このため、話を併せるために極めて苦労する場合が多いのです。

この理由のために、精神的に疲れてしまい辞める場合もあります。

年齢が近く教えることが難しい

次に紹介する辞めたい理由は、年齢が近く教えることが難しいという点です。これは、採用されたばかりの新人の教員にありがちが理由です。

少し考えればわかりますが、最も年の近い高校3年生は基本的に18歳です。これに対して、新任の大卒の教員はストレートに卒業していれば22歳となります。

つまりわずか4歳しか離れていないのです。この年齢的な近さのために威厳を保つことができず、指導がうまくいかない場合があります。

また、指導自体がどうしても生徒に媚びを売るような形になってしまうこともあります。友達感覚の教員になってしまう可能性が極めて大きいことが特徴でもあります。

教員は、指導すべきところでは心を鬼にして指導しなければならない立場にあります。例え生徒から反感を買ったとしても、必要だと感じれば指導しなくてはならない立場でもあるのです。

しかし、この対応をきちんとやるためには心の覚悟が強く求められることになります。これが原因で疲れてしまい、辞める原因となることがあるのです。

疲れ切る前に転職をしましょう

教員が辞めてしまう理由を、それぞれ学校の種類ごとに分けて解説しましたが、本当にさまざまな理由が存在します。

しかし、根幹となっている部分は基本的には教員としての給料の低さと長時間労働です。

教員は「やりがい搾取」と呼ばれる、児童及び生徒に対する無償の愛情と奉仕が要求される仕事でもあります。これには、看護師や介護士などにも同様の傾向が見られます。

そのため、自分が真に納得した上で勤務をしないと上記のような理由ですぐに辞めたいと思うようになってしまいます。

しかし、上記のような強い精神を持っていたとしても疲れてしまい辞めたくなるときは必ずあります。

勤務を続けることに疑問を抱いたり、疲れて危ないと感じた時には転職することがおすすめです。

転職は確かに業界が限られるためにしにくいことが現状ですが、それでも勤務時間の長さは確実に改善できるためです。

自分が疲れ切ってしまう前に、こうした行動を起こして自分に無理をかけすぎないようにするようにしましょう。

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