転職に役立つ筆記試験の攻略法。SPIや玉手箱の内容やクセとは

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入社試験というと、特に正社員ともなれば必ず「面接試験」をクリアしなければなりませんね。会社によっては「筆記試験」が必要になることもあります。では、転職の場合どうでしょうか?

転職も新卒入社と同様、正社員採用は面接試験が必ず行われます。そして専門的な知識が必要な業務を行う会社や部署によっては、筆記試験が行われることもあります。

筆記試験は会社によって考え方が大きく異なるため、ここでは適性検査に限定してお話します。

適性検査の王道とも呼ばれる「SPI」はどんな筆記試験?

これまでに企業に就職したことがある人は、SPI検査を受検した経験を持つ人も多いのではないでしょうか?SPIは” Synthetic Personality Inventory”の頭文字を採用した名称。受検したことがなくても広く知られていると思います。

SPI検査は新卒採用試験で課せられることが多い印象ありますが、実は転職希望者にも課せられることがあるんです。やはり「王道」ですから、新卒だろうと転職だろうと相手を選ばぬ万能検査なんですね。

ですから応募要項に「筆記試験」とあったらSPI検査の実施があるのではないか、と疑ってかかったほうがよいでしょう。SPI検査の対策本などは本屋さんに行けばたいてい入手できますので、ぜひ事前に対策しておきたいところです。

さて、SPI検査がどういった内容の検査なのかについても触れておきましょう。

言語分野 非言語分野
検査主旨 意思伝達能力および文書作成能力を判定 実務処理能力(情報処理・在庫管理など)の判定
出題内容 主に人文科学系統(言語野)から出題され、ことわざ、慣用句、語句関連、長文読解など基本的な日本語力を問う内容 主に自然科学系統(数学野、理科野)から出題され、基本的な計算力、論理的思考力を試す内容

実は、筆者宅にSPI関連問題集がたくさん(!)あって、意外とSPIには詳しいんです。就職・転職で受検したことはないですが。実際にトライした率直な感想をいうと、かなり問題数が多いです。

個々の問題は、特別頭を悩ますような問題はなさそうですが、特に自然科学分野の問題は手際よく解いていかないと、時間的に厳しいかな・・・という印象を受けました。まあ実際の検査と問題集とでは多少異なると思いますが。

実際にどんな企業でSPIを実施するのかも気になるところかと思います。比較的大手企業がこの検査を好む傾向があります。就職・転職を考える人は、ぜひ対策を立てていただきたいと思います。

2017年度のSPI検査導入実績がある主な企業

なお、SPIの練習ができる無料サイトやアプリなどもありますので、興味ある人は探してみていただきたいと思います(個人の感想としては、SPI対策本を1冊購入し、完ぺきに攻略するほうがいいかな・・・の印象)。

SPIに関しては、こちらの記事でも詳しく説明しています。
転職で避けて通れぬ適性検査、SPIを攻略するための対策&考え

テストを一手に請け負う日本エス・エイチ・エル社が送る「玉手箱」は難敵!

玉手箱と呼ばれる適性検査も有名ですね。玉手箱は、インターネット経由で実施される検査なので、厳密には筆記試験とは呼ばない気もしますが、形式としては筆記試験に分類されることが多いです。

実際就職・転職者向けの案内には、玉手箱を筆記試験として紹介するケースが多いです。さてこの玉手箱、こちらも大手企業で実施することでよく知られます。内容としてはSPIと大差ありません。

ただ、玉手箱は大学入試レベルの「英語」が科目に入るという点で、適性検査としてはかなり特徴があります。また、暗号理論や符号理論に関する出題もあり、慣れが必要です。

出題は日本エス・エイチ・エル(SHL)社、業界では極めて著名な会社が問題作成しています。

言語分野 非言語分野
検査主旨 日本語、英語の長文(英語は設問により短文~中程度文の場合も)読解力 数理学的基本能力(計算力、論理的思考力、暗号・符号の解釈)の判定
出題内容 各設問の正誤、主旨の整合性の判定など出題範囲は比較的狭い 基本的な計算問題や、表やグラフの読み取り、命令系統(フローチャート)や暗号の解読など幅広い分野からの出題

筆者が受検してみての印象は・・・言語系統は、読解力や日本語力については標準的な力で対応可能かと思いますが、解答を探るときに論理的思考力が必要になります。

日本語ではあるけれど、正答を導くためには数学的なセンスが必要となる設問も含まれているな・・・という印象です。基本的には平易な説明的文章なので、読むこと自体はそれほど苦になりません。

英語は単語力が必要になると思われます。ときおりかなり専門的な用語を指す英単語がたくさん含まれ、文章全体の内容からその単語の意味を探るような、ふつうと逆の思考が必要になる設問もありましたね。

あまり大きな声では言えませんが、国語や英語の問題は、数が多いと少々飽きてきてしまうこともありますよね?(ないですかね・・・)玉手箱の筆記試験の場合、国語も英語も飽きがこない問題だなぁと感じました。

一方、非言語系統の問題は、国土面積や貿易額など、大きな数字の計算を求められる出題が多いです。正直に1の位まで計算してしまうと、たいへんな計算量になってしまうので要注意です。

小学校で学習する「見積もり」の考え方をうまく取り入れることができれば、非常に平易な計算で解答を導けることが多いです。その意味では、少々対策しづらい傾向かな、とも思います。

それと、暗号・符号、命令系統に関する問題は、ときおりまったく解答の糸口がつかめない問題も含まれているので、そういう問題を引きずらずに気持ちを切り替えて次の問題に取り組みたいところ。

日本エス・エイチ・エル社の問題は、SPI以上に「慣れ」が必要な出題傾向かな、という気がします。なお、玉手箱の筆記試験が課せられた主な企業は以下のとおり。放送、金融関連の企業で好んで採用されます。

2017年度の玉手箱導入実績がある主な企業

なお、玉手箱では電卓使用可の場合もありますので、検査要綱を熟読して検査に臨んでいただきたいと思います。webテストなので、一般的な筆記試験のイメージではないのは事実です。

しかし計算量はかなり多く、電卓使用不可の場合も多いので、計算のための「筆記」は必要になることが想定されます。よって、筆記用具はお忘れなく。

玉手箱はWeb形式の筆記試験なので、無料の練習問題をインターネット上で探すことができます。自信がない人はじっくり対策を練っていただき、自信がある人も感覚をつかむための練習はしていただきたいと思います。

少々不思議なネーミングの「玉手箱」、難攻不落とは言いませんが、「難敵」と評するには十分値する出題群かと思います。なにしろ日本エス・エイチ・エル社さんの出題ですからね・・・

玉手箱に関しては、こちらの記事でも詳しく説明しています。
適性検査に頻出のWEBテスト「玉手箱」の特徴と対策

筆記試験による適性検査をクリアして就職・転職を成功させよう!

今回は非常にメジャーである就職・転職の適性検査についてお話してきました。特に筆記試験に分類される適性検査を分析してきましたが、就職・転職を希望する方はいかがだったでしょうか?

お、これならやれそうだ!と手ごたえをつかんでいただいたなら、それは素晴らしいですね!しかし逆に、ああ、ちょっと自信ないな・・・と感じた方こそ、今からぜひしっかりと対策を立てていただきたいと願います。

また、面接と別日程で適性検査が行われたとしても、試験は試験ですから、服装やふるまいについては十分注意していただきたいと思います。

それと、文中に「問題数が多い」、「時間が足りない」などの表現がありましたが、これはあくまでも筆者個人の感想であり、問題数や出題範囲についても適性検査を実施する企業によって大きく異なります。

練習問題と実際の検査とでは大きく異なる場合があります。このことにも十分ご注意いただきたいと思います。

ほかに「クレペリン検査」という適性検査もあります。こちらの記事からチェックしてみてください。
【クレペリン検査】時間、評価判定のポイント、おすめの練習問題集・アプリ

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