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ANAに採用されるために。企業研究と選考フローそれぞれの対策
ANAは誰もが知る日本を代表する航空会社のひとつです。そんなANAという企業には非常に多くの職種があって、その全てが人気で非常に狭き門とされています。
また、企業としての人気も大変高く、2019年新卒就職人気企業ランキングで見事1位になっています。
ANAという企業に入りたいという人は、きっと子供の時から憧れていた職業であり、企業でもある方も多くいらっしゃると思います。ですからよけいにその倍率たるや凄まじいものではないでしょうか。
今回は、そんなANAに入社を志す学生さんに向けて何が必要で、どんな対策を打ったらいいのかなども含めて、就職に少しでも役に立つ情報をお届けしていきたいと思っています。
▼目次
ANAの企業としての特徴
ANA(All Nippon AirwaysのANAをとったもの)は、全日本空輸株式会社の略称で、もともとは通称の全日空と今でも呼ばれる日本でも代表される企業のひとつであることはもちろんのこと、航空業界でも大手の企業です。
現実的には、ANAホールディングス株式会社の子会社という位置付けになります。1952年に設立されて、しばらくは国内線のみの運航でした。
しかし、国際線定期便の運航が1986年3月に開始されてからというもの、今では国内線はもとより、国際線も国内最大規模を誇るようになりました。
現在、イギリスのスカイトラックスによる航空会社の格付けにおいて、実質最高評価である「ザ・ワールド・ファイブ・スター・エアラインズ」の認定を受けています。日本では史上初の獲得です。
コーポレートスローガンは、「あんしん、あったか、あかるく元気」です。
展開している事業は意外と多い
ANAは持ち株会社があって、ANAホールディングス株式会社がそれを担っていますが、いわゆるANAグループはかなりの事業を行なっています。
- 航空運送
- 航空機整備事業
- 空港地上支援
- 車両整備
- セールス&マーケティング
- コンタクトセンター
- フライトケータリング
- 商社・商業
- 貨物・物流
- IT
- 人材・ビジネスサポート
- 不動産・ビルメンテナンス
- 調査研究・シンクタンク
- 航空機操縦士養成
それぞれに複数のグループ会社がぶら下がっている状態になっています。
我々からしてみると、飛行機に乗る時にしかほぼ関わることのない航空会社ですので、こんなにいろいろなことを手がけているというにはあまり知られていないことかもしれません。
今回は、全日本空輸に絞って話を進めていきますが、グループ会社でも随時募集はしていますので、グループ企業の採用ページなどを参考にされると良いでしょう。
またANAでは、
- グローバルスタッフ職(事務)
- グローバルスタッフ職(技術)
- 客室乗務職
- 運航乗務職(自社養成パイロット)
- エキスパートスタッフ職(障がい者採用)
と合計で5つの職種に分かれて募集をかけています。
ANAが求める人物像とは?
ANAが求めている人物像とはどういった人なのでしょうか?職種が大きく異なりますが、それはあくまで組織を円滑に運用できるようにするためのことです。
ですから、企業としての目的は同じ方向に向いていなければいけませんので、企業として求めている人物像は同じであると考えるのが自然です。
先ほども触れましたが、コーポレートスローガンである「あんしん、あったか、あかるく元気」をもとに次のような行動指針を持っています。
- 安全(Safety):安全こそ経営の基盤、守り続けます。
- お客様視点(Customer Orientation):常にお客様の視点に立って、最高の価値を生み出します。
- 社会への責任(Social Responsibility):誠実かつ公正に、より良い社会に貢献します。
- チームスピリット(Team Spirit):多様性を活かし、真摯に議論し一致して行動します。
- 努力と挑戦(Endeavor):グローバルな視野を持って、ひたむきに努力し枠を超えて挑戦します。
スローガンは、ANAらしさとは何かを探し求めていた時にたどり着いた言葉で、いつも持ち続けていなければいけない心構えと言えます。
そしてこの行動指針は、全社員の理念・ビジョンの達成に向けて、持つべき心構えや自らが常にするべき行動を表したものです。
それは、すなわち経営理念の中の文言である「安心と信頼を基礎に」が根本に含まれているということですし、それを派生させたり具体化させたものがスローガンであり、行動指針になっています。
以上のことに加えて、先程も述べたように多くの職種があることを考慮すると、ANAが求めている人物像は次のようになると考えられます。
- 内勤やCA、パイロットなどさまざまな価値観や立場が違う仲間や顧客との信頼関係が構築でき、その中から課題や潜在しているニーズを掘り出して解決に導くことができる人
- リーダーシップを発揮しながら目標に向けて進んでいき、仲間を取りまとめて行動できる人
- 周囲の協力を得ながら、今までになかった新しい仕組みを創り上げたり、改善や改革を推進でき、成果をあげられる人
ということが言えるのではないでしょうか。
どうしても同じ企業で働いているとはいえ、労働環境や業務内容にはかなり大きな開きがあるため、いわゆる横のつながりがあってもお互いを理解することは難しい環境であるのは仕方ないことでしょう。
しかし、目的はひとつで、業務が違っていても方向は同じところを向いていなければいけませんので、お互いの立場を理解できるようにすることも大切なことです。
とかく自分のところが大変で激務なんだからと言いがちではありますが、その激務な中でも出来るだけ負荷がかからないように後方支援してくれている人たちのことを考えていないのもよくありません。
誰一人として欠けてはいけないし、お互いの気持ちを分かり合えることもしていかなければ、組織はギスギスしてしまいます。企業としてチームプレーに徹することも必要です。
一人でできることは限られていることをしっかり理解する必要があると考えておくべきです。
新しい仕組みや取り組みがこの先たくさんのしかかってくるわけです。それに対して、諦めることなく、助け合うことも必要ですが、それよりも周りの協力を得ながら前に進めることができる人を望んでいるということです。
実際の採用試験はどのように進むのか?
ANAに応募してから内定まで、職種ごとの選考過程について見ていただきます。
グローバルスタッフ職(事務)
はじめにグローバルスタッフ職(事務)からです。
- エントリーシート基本情報登録
- エントリーシート提出
- WEB適性検査
- GROW受験
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
このパターンはあくまで一例ですので、場合によって変更になる場合もあります。
グローバルスタッフ職(技術)
次は技術職です。
- WEB適性検査
- エントリーシート提出
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
このパターンはあくまで一例ですので、場合によって変更になる場合もあります。
客室乗務職
次は客室乗務職いわゆるCAさんの流れです。
- エントリーシート基本情報登録
- エントリーシート提出
- 学力検査
- 英語試験
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
このパターンはあくまで一例ですので、場合によって変更になる場合もあります。
ただし、英語試験については、TOEIC600点もしくはGTEC260点以上の英語証票を一次選考会場に持っていけば、英語試験は免除されるという特例もあります。
運航乗務職
次は運航乗務職いわゆるパイロットさんの流れです。
- エントリーシート基本情報登録
- エントリーテスト(SPI3)
- エントリーシート提出
- グループ面接
- 簡易航空適性検査、心理検査
- 航空身体検査
- 個人面接、航空適性検査(シュミレーター)
- 個人面接、英語コミュニケーションテスト
- 内定
このパターンはあくまで一例ですので、場合によって変更になる場合もあります。
エキスパートスタッフ職(障がい者採用)
最後にエキスパートスタッフ職です。
- エントリーシート基本情報登録及びエントリーシート提出
- 一次面接
- 二次面接
- 最終面接
- 内定
このパターンはあくまで一例ですので、場合によって変更になる場合もあります。
これらのように、各職種によって選考過程も異なっています。それはあまりに業務が特殊な故のことなのでどうすることもできないといいますか、むしろ当然なのかもしれません。
筆記試験の性格検査も職種によって異なっていますが、必要なものははっきりと明示されているということを考えると、逆にいえば対策は立てやすいのかもしれません。
グローバルスタッフ職については、一次面接の前に「模擬面接」が2回ほど入る場合もあります。この結果次第では、一部の選考が免除になる場合もあります。
模擬面接で免除対象にならなくても、通常の選考家庭に戻るだけですので、戻ったからといって不利になるということはありません。
ここからは、ある程度共通しているところなどについて考えていきます。
エントリーシートについて
このエントリーシートですが、かなり特徴的で、例年エントリーシートが手書きで提出させるということを続けています。
このデジタル時代とはかなり逆行しているように見えますが、手書きならではの見えてくるところもあり、そこを採用担当は見ているはずです。
しかし、2019年度新卒採用については、職種によりWEB提出になってきており、フォーマットも決められているようですので、変わりつつあるかもしれません。
提出方法は変化を見せつつあるかもしれませんが、エントリーシートが企業側にとってかなり重要視しているということは今でも変わりません。
なぜなら、このエントリーシート次第では、本選考の前に模擬面接に招待されることもあり、これに通過すれば選考過程でも優遇されることになりうるので、ここは気合いを入れるべきところです。
企業側が、エントリーシートで重要視するところ
企業として欲しい人材という基準は当然持っていますが、それを見ていく中でのポイントは次の3つです。
- 志望動機
- 人物像
- 学生時代に頑張ったこと
企業がこの中で最も重要視しているところは、「人物像」に関してのところです。「この人には、人としても是非とも会いたい!」という強い印象を持ってもらえるような内容で書き上げることがポイントになります。
エントリーシートひとつであっても、相手に自分自身を伝えるコミュニケーションツールの一つと認識した上で、わかりやすく論理的に記述することを気をつけるようにしていきましょう。
多様性も評価に入っているとということを頭において、自分を端的に表現できるような「とどめの一言」があると強みがより出てくるでしょう。
また、志望動機については、「小さい頃からの憧れ」という本心がある人もこの企業では十分に考えられます。それを素直に出しても全く問題ありません。
しかし、今のANAの状況や、航空事業というあくまでもビジネスという視点に立たなければ「ヒーロー戦隊になりたい」となんら変わらなくなってしまうので、注意が必要です。
あくまでも、憧れの職業で自分が何をすべきか、どんな役割を果たしていくべきかについては必ず触れておく必要があるということは認識しておきましょう。
過去にあった志望動機を除いた事例としては、次のようなものが挙げられます。
- 「今のあなたの内面を形成する過程」についてお聞きします。 ※回答にあたっては「成し遂げた実績や失敗」である必要はありません。「あなたを取り巻く環境」、「経験」や「人との出会い」などあなたの内面を形成するものを全て含みます。「今のあなたが形成される過程でもっとも影響を受けたこと(受けていること)」は何かを考え、表題をつけてください。(60文字以下 )
- つけた表題について事実を簡潔に説明してください。(180文字以下)
- 上記のことを通して形成されたあなたの内面について、どのように影響を受けたか、何を感じたかなどを踏まえ、記入してください。(420文字以下)
このエントリーシートは、かなりの力を入れてでも書き上げてみましょう。
エントリーシートの書き方については、こちらの記事も参考にしてみてください。
人事が解説!インターンシップ選考で輝くエントリーシートの書き方
筆記試験について
ANAでは、ESPやGTECなどのあまり他社では使われることのないようなテストを採用しています。
グローバルスタッフ職はESPと呼ばれる性格診断のみが実施されるのですが、客室乗務員の場合は、SPIテストセンター方式の言語および非言語とGTECという英語の検査を実施しています。
また、パイロットについては、テストセンターのみの実施で、言語、非言語、英語、性格を行います。
客室乗務員については、TOEIC600点などの成績を持っていると英語検査が免除になるという特典もあります。一次面接当日に証明書を持参するだけでOKです。
ESPとは何か?
グローバルスタッフ職で行われるESPという試験とは、ビジネス資質を診断する性格テストです。ビジネス資質と言われるポテンシャルとセンス、そしてストレス耐性を分析するものです。
現職の社員に対しても行われるような性格診断で採用もされているものですので、新卒採用でも未来のスタープレーヤーが隠れているかもしれないというのを見出してくれるようです。
客室乗務員選考で採用されているGTEC
GTECとは、ベネッセ社が運営している英語コミュニケーション能力を測定するテストのことです。聞く・話す・読む・書くの4技能の英語力を測定しています。
つまり、使える英語力を絶対評価にて測定するスコア型の英語検定といえます。しかも世界初のオンラインでの検定というのも特徴的です。
あとは、難易度は、受験中にリアルタイムで受験者の能力に応じた問題が出題されるということで問題の難易度は受験者の能力に応じて異なってくるというのも特徴です。
実施されるのは、GTEC-LRというもので、リスニング250点、リーディング250点、計500点満点で行われます。
対策本も出ているようですが、リアルタイムで難易度も変わるということを考えると、あまり有益な対策はないといえます。むしろ、完全実力勝負ということです。
面接試験について
面接は、エントリーシートの結果によって模擬面接がある場合は、最大2回程度、本選考では一次面接かから始まり最終面接まで計3回行われています。パイロット採用は最大2回です。
では、それぞれの面接の概要について見ていただきたいと思います。
模擬面接→エントリーシートの内容次第で呼ばれたらチャンス!
「この人と是非会いたい」という内容のエントリーシートを提出できた人だけが受けられるこの模擬面接ですが、基本的にはこのエントリーシートに基づいて質問がされていきます。
ここで好印象を与えられれば、一次面接なしで進めるという優遇策もあるので、心して臨みましょう。
一次面接→ここから本格的に選考がスタートします
一次面接は、企業側2人に対して学生さん3~4人のグループ面接になります。時間は2時間前後というところです。
客室乗務員志望でTOEICやGTECの証明書を提出すると英語試験は免除されます。
実際に質問されている内容は以下のようなものでした。
- 自己紹介
- 航空業界を志望している理由
- 自分が希望している部署にならなかった場合、どうするか
- 研究内容について
- 周りからどんな人間と思われているか
- ずっと継続していることは何かあるか
- 自分の中で大切にしている考えは
- 自分を客観的に見てどんな人と認識しているか
- 会社を動物に例えると何か
- 自分自身の強みは
見てもらうとわかると思いますが、結構自分の根本のところを掘り出して行こうとしているような内容が多く見て取れます。面接官によって質問内容についても自由なので、必ずしもこれというのはないかもしれません。
志望動機のところを見ていないということではないですが、人柄のところを中心に聞いてくる傾向かなとは感じます。業界的に華やかなイメージがあるので、外面的なところがつい見られがちです。
しかし、実はそれだけではなく、誠実さや、正確さ、地道なところも非常に多くある業界です。飛行機には事故が絶対に起きてはいけないことですので、そういったことの方が大切でもあります。
安全が確保できて初めて華やかさが出てくるわけです。地道なところなどが積み重なって初めて信頼と信用を得ることができ、華やかさが出てくるものです。
そういったところや、挨拶の仕方やコミュニケーションの取り方などお客様商売をしている最低限のところが大切なところともいえます。そこは最初の面接で把握しておく必要があるということでしょう。
人柄やコミュニケーション能力が面接の合否を左右すると言って過言ではありません。コミュニケーション能力が高いと思われるにはどうすればよいでしょうか。
面接でコミュニケーション能力を示すには
二次面接・三次面接→和やかな雰囲気の中でも緊張感が…
ここから、個人面接になりますが、企業側は2名です。これまでに聞かれた内容をもう少し深掘りしてきたりしてきます。また、なぜ航空業界なのかということも聞かれてきますし、なかなかハードかもしれません。
その分、納得してもらえるような答えができたりすると達成感もひとしおかもしれませんね。この二次面接が一番楽しかったという人もいらっしゃるぐらいです。
グローバルスタッフ職は、二次面接通過すると、三次面接があり最終面接になります。
質問された内容は以下のようなものがありました。
- 早起きのコツ
- 達成感のあったこと
- なぜ航空業界なのか
- 多くの業務があるけど大丈夫か、その大丈夫の根拠は
- 自分の強みの中で仕事で活かせること
- なぜ客室乗務員でしかも飛行機なのか
一次面接も時の大まかな質問の多かった中、それらを深掘りしていくような質問や少しウィットにとんだ質問なども見受けられます。
また突っ込んだないようを聞いていくということもあってか、質問料は相当多かったという印象という声も聞かれます。そういったところでは、やはりハードな面接になるのかもしれません。
最終面接→ANAに入社したい意思をとにかくアピール!
個人面接というのはどの職種も共通していましたが、企業側の人数が職種によって大きく異なっていました。客室乗務員では2名が多い中、グローバルスタッフ職は3~8名とバラツキも大きいのが印象的です。
面接自体は20分前後が平均的で、あとは最終面接に限っては交通費が支給されますので、その精算や、職種によっては、身体検査や、筆記試験などもあるため1日拘束されるようです。
面接内容は、それまでの面接と比べてもそこまで変わるということはありませんが、ベースにあるのは、「ANAに入社したい」「ANAで仕事がしたい」という強い熱意があるかどうかを見ています。
ここまで複数回の面接を受けてきて、その難関をくぐり抜けてきたわけですから、ある程度この人はいけそうだという評価をされているという認識のもとで最終面接に呼ばれています。
ですから、あとは聞かれたことに対していかに誠実に答えて、自分は絶対にこの企業で働きたいんだという気持ちをいかに伝えるかにかかってくるということになります。
質問内容も、入社したらどうしたいかとか、研修中に心掛けたいことは何かなど入社したらどうするかなどが中心に聞かれているようですので、ある意味入社意思があるかどうかの最終確認的な意味もあるかもしれません。
ここでも、熱意とともに、人柄を見られているということも忘れずに最終面接に集中して行くようにすることも大切です。
ANAの採用に向けた近年の動きや近年の現状
ANAでは、新卒の募集についてはきっちりしていると言えます。
新卒は、入社年の3月に4年制大学を卒業しているか大学院で修士・博士課程を終了する人のみに限定しています。ただし、今は卒業から1年以内であれば、新卒扱いになってきています。
よって、最近よくあるような過去数年前に遡っても新卒採用してもらえる企業のようなことは一切していません。
その場合は、学歴は先程の規定を満たしており、5年以上の勤務経験がある人のみがいわゆる中途採用としてチャンスがあるということです。これも極めて難しいです。
また、勤務経験がなくても既卒採用ということで学歴は新卒と同じ基準に満たしていれば応募は可能です。また、年度がいつまでという指定も特にはありません。
しかし、既卒採用でも中途採用でも入社日が2月1日にできることが条件になっていて、そこは共通しています。
しかし、その年後での卒業予定者については、誰でも応募は可能です。また、障がい者採用も積極的に行なっていますので、チャンスは誰でも公平にあると考えるべきです。
さて、ここ数年の就職活動状況を見ていきますと、通常の就職活動で内定を目指していくというだけではなく、何か人にはなかなか無いようなもの持っている人を採用するという企業が増えている現実があります。
このことは、学生さんにとって売り手市場になってきたことが原因になっているのは間違いありません。
学生さん自体が、出来るだけいいところ(「いい」という意味は個人の価値観の問題なので何というわけではありません)に就職しようとするので、複数内定をもらえばひとつに絞らないといけないです。
そうなると必然的に内定辞退者が増えてきてしまいます。これは、学生さんにとっては大きな有利の要素ですが、企業からすると大変なことです。
こういったことが背景で、さまざまな採用方法を導入して、人材の確保に努めようとするのは企業としても当然です。
では、ANAはそういったことを行っているのでしょうか?答えはNOです。日本の人気企業ランキングで1位の常連企業にそんなものは必要ありません。
他社を辞退することがあっても、ANAを辞退する人はそうそういませんからね。そこは、人気企業らしくドーンと構えていられます。
ただ、誰でも平等に見ますよという意思の表れでもあるわけですから、そこは強い熱意をもって立ち向かっていけば、内定という目的を達成できる可能性は皆さんにあります。
まとめ: ANAは、とにかく人柄重視!あと強い熱意がどれだけあるかがカギを握る
ANAは航空業界では最大手であり、国内の企業でも入社したいランキングで常に上位にい続けているほどの企業です。公式ホームページの募集要項などを見ていてもその企業としての自信が見えるほどです。
ですから、そんなANAに入社ができるのであれば、この上ない喜びのひとつでしょう。
客室乗務員採用は700名程度が入社していますが、グローバルスタッフ職は事務と技術合わせても60名程度しか入れません。パイロットは15名程度です。
どう見てもかなりの狭き門です。それを何百倍の倍率をくぐり抜けて採用されるわけです。
その狭き門を突破していくには、何が必要なのかというのはいろいろあります。もちろん、職種によっては英語力が必要だったり、健康に相当留意していなければ、激務もあるでしょうからそういうこともあります。
しかし、ANAは筆記試験や健康診断では推し量ることのできないもの、「人柄」をとにかく重視しているということです。
この業界特有というのでしょうか、事務職から、技術職、パイロットや客室乗務員まで顧客に対して満足を提供するという大義は同じであっても、そこに向かっていく手法はそれぞれ異なります。
365日24時間何かしらの業務が動き続けている企業ならではのさまざまな職種ごとに起こる都合だったり、考えがあるのはどうしても起きてしまうことです。
しかし、そういった環境に中で、職種ごとのご都合主義では企業としては機能しませんし、そもそもそんなことでは大きな問題です。
そういったことが起こりやすい企業だからこそ、出来るだけ起こらなくなるような人柄の方を探したくなるのはある意味当然かもしれません。
お互いのやっていることは違っているけど、行動指針にもあった「あんしん、あったか、あかるく元気に!」、この行動指針に沿っている人をANAは求めているということです。
それが達成できない人が入社してきても企業としては仕事に支障も出るでしょうし、差し障ることも多くなるはずです。
みんな大変なことをやっているけど、あくまでも顧客にとっていいことなのかどうかが基準になっているべきで、ご都合主義はダメですから。
自分さえ良ければという人は絶対にいらないという意味でもあるかもしれません。そもそも、そういう人はどこからも求められることはないかもしれませんが…。
しかし、人の気持ちを理解するということはもちろん重要視するところではありますが、あくまでビジネスですから、それだけでもいけません。
しっかりと、計画性のある、行動力のある、結果が出せる人でなければいけないということも人柄同様必要です。
ただ、新卒で社会経験のない人にはビジネスセンスなどはまだ見えにくいですから、まずは人柄のところを重視するというのは企業としてもこだわっているというところになります。
筆記試験やエントリーシートなど過去の傾向から参考になることもいろいろ見つけることはできますので、そこに向けた対策は絶対に怠ってはいけません。
また、英語が必須となるような職種の方にとっては、そこに向けた別の対策も必須です。英語検査を免除になる方法もありますので、そこを利用するということも可能です。
そういったこともできますので、正直誰でもチャンスはあるとはいえるでしょう。
しかし、人気企業だけにメチャクチャ狭き門であることはまず間違いありません。とはいえ、是が非でもここで働きたいという意思が強ければ、ぜひチャレンジしてほしいと考えます。
チャンスは大学や大学院などを卒業して1年以内であれば、皆さんにあるわけですから。
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