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転職で有利になる資格とは。つぶしがきくおすすめの資格5選
転職をするにあたって、これまでの自分のスキルや経験を見つめ直した時、資格をとっておいた方がいいのではないかと悩むこともありますよね。
しかし、実のところ「とにかくなんでもいいから資格を!」と思って資格を取ってしまうと、実際にはあまり役に立たないこともあります。
転職を有利に運ぶためには、まずどんな資格をとるべきかということから、しっかり考えていかねばなりません。転職のために取得する資格の選び方や、おすすめの資格、勉強方法の違いなどについてご紹介します。
▼目次
未経験ならば、資格があれば有利!
新卒ならばともかく転職となると、社会人としてある程度の経験を積んだ状態が期待されています。しかし、全くの未経験の業界に飛び込む場合は、どうしても教育する手間がかかってしまいますよね。
そこで資格を取っておけば、経験の浅さをカバーでき、また、採用する側にとっても、ある程度の予備知識のある状態の方が教育しやすいので好印象になるでしょう。
そのため、未経験であるならば、資格を取っておいた方が有利といえます。
実力第一。実は、資格より経験が重視される
しかしながら、資格はあくまで補助的なものであり、資格さえあれば絶対安心というものではありませんので、過信は禁物です。
残念ながら資格のある未経験者と資格のない経験者では、経験者の方が重宝される傾向にあります。そのため、応募者が全て未経験者だった場合はともかく、応募者の中に経験者がいた場合はあまり資格は役には立たない可能性もあります。
また、例え実務経験がなくとも、英語力を必要とする職場ならばTOEICで高得点を叩き出している人物と、帰国子女など海外で長年暮らしてきた人物とであれば、後者を採用するでしょう。
逆に言えば、資格がなくても、もし何かこれまでに培った経験があるのであれば、それをアピールすることで資格を取らなくても転職を有利にすることは充分可能です。
もちろん、資格があるに越したことはないのですが、同じ職種、あるいはこれまでの経験が少しでも活かせる職場への転職を考えている場合は、資格だけでなく、経験があることもしっかりと押し出していくとよいでしょう。
業務独占資格なら、仕事には困らない
一方で、確かに職業によっては、資格が非常に重要となることもあります。国家資格の中でもいわゆる「業務独占資格」と呼ばれるものがそれに該当します。
例えば医者や弁護士、教師や行政書士、建築士といった職業では、それぞれ医師免許や教師免許など、そもそも資格を持っていないと働くことができません。このような資格のことを「業務独占資格」と呼びます。
業務独占資格を持っているのならば、確かに仕事には困りません。
しかし、一般的な社会人が転職を考えるにあたってこれらの業務独占資格を新しく取得するには、全体的に難易度が高く、受験資格の関係で不向きなものも多くあります。
また、「転職のためにとりあえず取っておきたい」のではなく、「一生、その業界で活躍していきたいからこそ、資格を取っておきたい」というような強い気持ちも必要です。
片手間の勉強で合格できるような資格ではありませんから、将来的に自分のやりたいことや、金銭的・時間的余裕をよく考えた上で、資格取得に踏み切らなければなりません。
大切なのは、転職先にあった資格を選ぶこと
業務独占資格を取るほどの勇気はないけれど、せめて民間資格の中でいくつか資格を取っておきたい、という場合もあるでしょう。
しかし、転職にあたって資格を取ろうと思った時、「とりあえず何でもいいから、何か取りやすい資格を取っておこう」という考え方は良くありません。資格のことを考える前に、まず具体的にどのような会社に転職したいのかを考えるべきです。
例えば、事務の仕事に就きたいと思っているのに、食生活アドバイザーの資格を持っていても役には立ちません。
食品系の会社の事務として応募するのならば一応の関連性はありますが、あえて資格を取るのであれば、食生活アドバイザーよりも、もっと事務職として働くために役に立つ資格はあるはずです。
また、実際資格をやみくもに取って、それを履歴書に書くと、実は思わぬデメリットが生まれることもあります。
履歴書に記載してある資格にその会社との関連が見えないと、会社側は「この人はいったい何が得意な人なのか?」「どんなことをしたくてうちの会社に応募してきたんだろう?」と困惑してしまいます。
例えばこんな資格欄だったら...
例えば、資格の欄に次のような資格がならべてあるとします。
- 色彩検定
- カラーコーディネーター
- Webデザイン技能検定
ならば、デザインセンスを生かした仕事をしたい、またそれが得意であるのだなとわかります。アパレル業界や出版業界、住宅業界など様々な業界で好印象です。
また、
- 保育士
- フードコーディネーター
- 食育インストラクター
ならば、子供が好きな人だとわかるでしょう。食品業界はもちろん、教育業界でも有利です。
しかしその一方、
- 第二種電気工事士
- 日商簿記
- フードコーディネーター
…と統一性のない資格の羅列では、もはや何がしたいのか意味不明です。資格はたくさんあればいい、というわけではないことがよくわかりますよね。
これらの資格が全て活かせる職場であるならばよいのですが、関連性の薄い職場であるほど「どうせならこの資格を生かせる他の会社に行ったらよいのではないか」とむしろ採用を見送られてしまう可能性もあります。
また、思わぬ方向に解釈され、たとえ採用されても、自分の希望とは違う仕事を任されることもあります。このような事態に陥らないためにも、取得する資格は厳選し、採用担当者が見た時に疑問を抱かないようにした方がよいでしょう。
あくまで転職先にあった方向性の資格を選び取得して、履歴書に書くことで、選考を勝ち抜いていく強みとなるのです。
つぶしがきくのはこれ!おすすめの資格
世の中には非常にたくさんの資格がありますので、自分の転職先に合った資格を選択するのが一番です。しかし、あまりにありすぎてピンとこない、という人もいるかもしれません。
そこで、比較的知名度が高く、取っておくと便利な資格をいくつかご紹介します。
Microsoft Office Specialist(MOS)
MOSの資格はWordやExcelといった、世界的に普及しているオフィスソフトを一通り扱えることを証明する資格です。最近ではスマホの普及により、パソコンを扱えない若い世代も増えてきました。
「パソコンを扱うことができる」というアピールがあったために採用したのに実際はろくに使えなかった、という事例もよくあります。
そこで、このようなMOSの資格を取ることで自分が確実に最低限はWordやExcelなどを使いこなすことができる、PowerPointでプレゼンな資料が作れるなどというようなことをアピールすることができます。
また、日頃からパソコンを利用しているなら実生活でも役に立つため、あって損はない資格です。
簿記
汎用的な資格としてもう1つおすすめなのが簿記です。簿記とは帳簿を正しくつけることができるという資格です。主に経理事務などでアピール材料になる資格になります。
実際に素人がろくな知識を持たずに帳簿をつけようとすると非常に難しいため、地味ではありますが簿記は有効な資格です。普段の家計簿をつける時も役立ちます。
また、将来独立を考えているなら、帳簿の知識が必ず必要になりますので取っておくとよいでしょう。
TOEIC
英語に関する資格といえばやはりTOEICです。あまりに点数が低い場合は逆に不利になる可能性もありますが、TOEICで800点以上を取ることができれば大手企業などへの転職に非常に有利に働くでしょう。
似たような資格にTOEFLがあり、こちらも悪くはありませんが、TOEFLはどちらかというと海外に出て働く人向けです。国内企業ではまだまだ認知度が低いため、特にこだわりがないならTOEICがおすすめです。
医療事務、調剤薬局事務
特に女性に人気の資格として、医療事務などの医療機関専門の事務資格があります。
こちらの資格は例えば、病院の窓口の受付スタッフとして働く時にあると便利な資格です。医療現場とはいえ、受付等で働く場合は医学部などを出ている必要はありません。
専門用語が多いこともあり経験者が優遇されがちではありますが、未経験でも資格をとっておくことである程度有利になるでしょう。
医療系の事務の場合、医療機関は全国どこにでもあるので、転勤族でも仕事に困りにくいというメリットがあります。
第二種電気工事士
特に家庭のある男性の場合、一番怖いのが急なリストラです。そんな時持っていて安心の資格としては、やはり手に職をつけられる資格となります。
電気工事士の資格であれば、工事の重要は全国どこにでもあるため、仕事に困ることがありません。また家庭でちょっとした修理をしたいという時にも役に立ちます。
第一種の方が上位に当たるので、まずは第二種から取得していくとよいでしょう。
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やはりTOEIC、日商簿記、自動車免許はあると便利?
どれが最適?資格を取るのにおすすめの方法
よし、資格を取ろう!と思っても、資格を取るためにはある程度の受験勉強が必要です。特に社会人の場合は受験勉強の時間もなかなか取れないもの。無理に勉強時間をねん出しようとするとなかなか続きません。
自分に合った方法を選んで、確実に勉強していきましょう。
スクールに通う
学費をねん出できるのであれば、一番おすすめなのはやはりスクールに通うことです。直接スクールの先生に質問することもでき、しかもスクールの時間が決まっているためサボることもなかなかありません。
また、同じように勉強する仲間を見つけることもできます。1人で勉強するとサボってしまうという人には非常におすすめです。
なお、資格によってはスクーリングがどうしても必要になるものもあるため、スクールに通わざるを得ない場合もあります。
通信講座
できるだけ資格取得のための費用を抑えたい、1人でこつこつ勉強するのは苦にならないというのであれば通信講座がおすすめです。スクールよりも学費を大幅に抑えることができます。
また、通信講座の性質上、毎回のテストを通して自分の実力を確認し添削を受けることもできます。ユーキャンや資格の学校TACなど実績のある、評判の良い通信講座を選んで受講するとよいでしょう。
オンラインスクール
資格によってはオンラインスクールがある場合もあります。オンラインスクールならば、動画で分かりやすく講師陣が説明してくれるため、通信講座よりもわかりやすいというメリットがあります。また、講師に質問することもできます。
直接スクールに通う方法と通信講座の、それぞれいいところを合わせ持っているといえるでしょう。
独学
直接自分で参考書などを多数購入し、独学で資格を取るという方法もあります。教師による添削や、質問の機会などが一切なくなってしまいますが、通信講座などよりもはるかに学費が抑えられるのは確かなメリットです。
ただし、1人での勉強はサボりやすく、続きにくいので自分を制御できる強い精神力が必要です。
- 「必ずこの資格を取る」という強い意志
- ネットや参考書を使って調べるなど、ある程度の悩みを自分で解決する力
- 資格勉強するための時間を確実にねん出できること
が必要になります。
職業訓練を使う
失業者、あるいは現在職についていない求職者限定の方法になりますが、ハローワークを通じて職業訓練校に入校するという方法もあります。
この職業訓練の最大のメリットはなんといっても「学費がほとんどかからない」という点です。驚くべきことに、実際にスクールに通うと数十万もの学費がかかるような資格でも、職業訓練を使えばほとんど無料で学ぶことができます。
職業訓練は公共のものですので、費用は国から出ているのです。もし現在失業している、あるいは退職の予定があるのであれば、ぜひこの機会に職業訓練を積極的に利用して、資格を取得することをおすすめします。
MOSや簿記、電気工事士やCAD、システムエンジニアやWebデザイナーなど、職業訓練で学べる資格は実用的なものが多数あり、また地域によっても大きく異なります。都心部の方がやや種類が豊富です。
お近くのハローワークに、職業訓練についての無料相談窓口がありますので、職員さんに聞いて調べてみるのがよいでしょう。
こちらの記事でも詳しく紹介しています。
仕事を探しながら資格がとれちゃう公共職業訓練とは
通信講座で実際に資格を取得して感じた、メリットデメリット
私は大原のBATIC講座と、旺文社のTOEIC講座を受講しました。その結果、BATICではコントローラーを取得できましたし、TOEICでは600点から825点まで点数を伸ばすことができました。
ただ、特にBATIC講座が高額であったため、2つの講座で合わせて、10万円ほど通信講座にお金がかかってしまいました。
しかし、どちらの講座もかけたそれだけの価値はあり、資格取得という形で結果を出すことができました。
本気で資格を目指す人は、是非独学ではなく通信講座を利用して勉強を進めることをおすすめします。経験上、その方が圧倒的に効率が良いですし、結果も出やすいです。
ただし、独学よりもお金がかかってしまいますので、本気でその資格を目指すつもりがあるのか、きちんと自分に確認してから受講申し込みをするようにしてください。
正確に、そして深いところまで理解ができる
独学で資格の勉強をしているときにありがちなのですが、誤って理解しているのに、正しく理解したつもりになっていることがあります。
私も、英文会計のBATICという資格を独学で勉強していたのですが、公式テキストが非常に分かりにくいものであったため、大切な理論を誤って理解していました。
その後、テキストの分かりにくさに耐えかねて、大原のBATIC講座を受講したのですが、ビデオ講義で説明を受けて、初めて自分が間違って理解していたことに気がつきました。
質問をすることができる
多くの通信講座では、メールなどで質問を受付してくれます。(もちろん質問を受付していない通信講座もあると思いますので、受講申込みの際には質問ができるのかどうかをきちんと確認する必要があります。)
これは本当に大きなメリットになります。特に難関資格になればなるほど、質問をしたいという場面が増えてくると思います。
独学の場合は質問することができないため、分からない場所も自分で解決していかなければなりません。これは時間もかかりますし、上で書きました通り、誤って理解するというリスクも孕んでいます。
勉強を放棄しにくい
独学での勉強は挫折しやすいです。特にこの日までにこれをやらなければいけないという、ミッションがないため、つい勉強を先延ばしにしてしまい、ついには勉強を辞めてしまうということになりがちです。
一方、通信教育の場合は、定期的に小テストなどの提出を求められるため、勉強を先延ばしにすることなく、ペースが遅れているときは、取り戻さないといけないという危機感を持って勉強を進めることができます。
また、独学よりも大金を支払っていることから、お金を無駄にしないためにも、何とかやり遂げなければならないという心理が働きます。
勉強の内容だけではなく、勉強の進め方や受験のコツを教えてもらえる
独学で勉強していると、知らず知らずのうちに効率の悪い勉強をしていることがありました。
通信教育では、どの範囲から学べば良いのか?どの範囲が試験によく出題されるのか?ということも、教えてくれる場合が多いため、効率良く学習することができます。
通信教育では、かなり細かい論点もきちんと学習するため、一見遠回りをしているように思えますが、独学に比べて実は効率良く学習できていることが多いです。
通信教育のデメリット
注意していただきたいのですが、当然、通信教育は独学に比べて、非常にお金がかかります。
例として私はTOEICの通信講座を受けていたのですが、2万円ほどかかりました。同じような内容の教材を買う場合、2000円程度で買えると思います。
このように通信教育で資格取得を目指す場合は、独学に比べて高額になってしまうので注意してください。
資格を取るために必要な費用と勉強時間
一口に資格と言っても非常に幅広いため、費用も勉強時間も様々です。
例えば、通信講座では様々な資格を約3カ月~1年程度の受講期間で取得できるようにメニューを組んでいます。
例として、業務独占資格である行政書士の資格を取りたいという場合、大手通信講座ユーキャンでは受講期間半年、受講費用は63000円となっています。
また、民間資格である日商簿記の場合なら、受講期間3カ月、受講費用は39000円です。しかし、日商簿記の受験料そのものは2800円ですから、独学で頑張るのであれば教材費を考えても、1万円以内で取得することは可能です。
その他、多くの人に馴染みのある普通自動車運転免許を取得したいと考えるのであれば、一般的には自動車学校での学費は20~25万円です。合宿を利用すれば、2週間程度で取得することもできます。
このように、資格によっては受験費用も合わせて1万円以内で取れる資格もあれば、一番下のランクの資格を取るのにさえ数十万円かかるものもあります。
中にはキャンペーンで安くなったり、「一般教育訓練給付金」のように国からの補助金を得られる場合もあるので、チェックしておくのがおすすめです。
時間的にも金銭的にも、あれもこれもというわけにはいきません。自分の取りたい資格をよく吟味して選びましょう。
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未経験がない時、資格が武器になる。資格を取って転職に役立てよう!
転職するとき一番の武器は経験です。しかし、未経験からの挑戦となる場合、資格が助けになってくれるでしょう。
資格があればすべて大丈夫というわけにはいきませんが、資格は自分のスキルをアピールするための大きな裏付けになります。特に競争倍率の高いところでは資格1つでも大切です。
また、資格や勉強した内容は一生自分のものです。これから先ずっと自分の力になるものですので、さらにこの先、転職することがあったとしても必ず役に立ちます。
ぜひ通勤時間などの隙間時間を利用して上手に勉強し、自分に最も合う資格を取ってみるとよいでしょう。
特定の資格が必要になる職業とは?資格に関するこちらの記事もチェックしてみてください。
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