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転職エージェントの使い方。利用の流れと使いこなすための秘訣
転職したいと思った時、ぜひ使ってみてほしいのが転職エージェントのサービスです。しかし、せっかくなら転職エージェントを使う前に、しっかりと予備知識を持っておいた方がよいでしょう。
実は、全てを転職エージェントに任せておけば、必ず転職が成功するというわけではありません。正しい使い方をしていかないと、転職エージェントを使ってもかえって転職がうまくいかないこともあるのです。
転職エージェントをぜひ使うべきシチュエーションや、転職エージェントを上手に使いこなすためのポイントをご紹介します。
▼目次
転職エージェントは、転職のサポートをしてくれる強い味方
転職エージェントとは、専門のキャリアコンサルタントが担当としてつき、転職について強力なサポートをしてくれるサービスです。
例えば、「転職したいけれど、自分のスペックで具体的にどこの企業なら採用してもらえるのかわからない」といった時、転職エージェントの担当者に相談すれば具体的なアドバイスをもらうことができます。
また、転職エージェントには独自の非公開案件が多くあり、それらを紹介してもらうことができます。自分1人で転職する場合、求人誌等に公開されている案件しか見ることができませんから、非公開案件が手に入るのは大きなメリットです。
また、履歴書や職務経歴書の添削や、面接指導も受けられるのも魅力の1つ。さらには、実際に担当のキャリアコンサルタントが利用者と企業とを仲介し、本人に代わって利用者を採用するメリットを最大限にアピールしてくれるのです。
その上、1人だと不安な給与交渉なども転職エージェントが代行してくれます。
こんなに充実したサービスが受けられるにも関わらず、なんと利用は全て無料。転職エージェントは、利用者ではなく、求人を出している企業から仲介料を受け取っているのです。
転職エージェントは孤独な転職活動を支えてくれる強い味方となってくれます。とても便利なサービスなので、転職したいと思ったのなら、ぜひ登録しておきましょう。
転職エージェント利用の流れ
転職エージェントを使う場合の流れは以下のとおりです。
まずは、転職エージェントを探して登録します。転職エージェントは数多くの種類がありますので、その中から大手数社を選んで登録するのがおすすめです。代表的なところでは、リクルートエージェント、DODAなどがあります。この他にも大手がいくつも存在するので、自分に合ったところを選びましょう。
登録すると、まず最初のヒアリングとして電話がかかってきます。
- 自分の希望する業種など
- 希望年収
- 転職予定の時期
などを簡単に聞かれます。
その後、お互いのスケジュール次第で実際に会うか、電話などで細かい面談をし、転職に関する相談を重ねていきます。
条件のよいところがあれば、そのまま履歴書など書類の添削を受けつつ応募し、書類選考を通過すれば面接へと進むという流れです。
転職エージェントをぜひ使うべきシチュエーション
基本的に、転職エージェントは非常に便利な上に無料なので、転職するならばぜひ利用するべきです。特に、以下のような場合は転職エージェントを使うことを強くおすすめします。
専門家のアドバイスが聞きたい
転職エージェントの担当者は転職のプロです。1人での転職はなにかと心細いですよね。そんな時、専門家の視点から転職が上手くいくようにあれこれとフォローやアドバイスをもらうことができます。
転職に割く時間がなかなかとれない
転職エージェントは、利用者に変わって転職における調査や応募、交渉など面倒な作業を全て引き受けてくれます。そのため、現職が忙しく、転職に割く時間がなかなかとれないという人には最適です。
自分の市場価値がよくわからない
自分1人でも余裕で転職できるというほど強力なキャリアがない場合、本当に転職が成功するのかわからなくなってしまいますよね。そんな時も転職エージェントなら、利用者の市場価値を正しく見極め、最適な求人を紹介してくれます。
履歴書などの書き方に自信がない
職歴のない新卒での履歴書の書き方と、転職の場合の履歴書の書き方はまた違いますよね。今までの経歴をどうアピールしたら企業に響くのかわからないという場合、転職エージェントから添削を受けることができます。
より幅広く求人情報を得たい
転職エージェントは各企業から、たくさんの案件を得ています。非公開というだけでなく、その転職エージェントだけが持っている独占案件というものも存在するので、選択肢を広げて考えたいという時に非常に便利です。
転職エージェントを使いこなすポイント
非常に便利な転職エージェントですが、しっかりと使いこなすには少しコツが必要です。実際、コツを知らずになんとなく利用している人の中には、転職エージェントが使えない、役に立たない存在だと感じている人もいるようです。
後悔しないために、あらかじめ転職エージェントを使いこなすポイントをおさえておきましょう。
複数の転職エージェントに登録しよう
転職エージェントに登録する際は、思い切って最初から複数の転職エージェントに登録してしまいましょう。複数の転職エージェントに登録することは、いくつかの大きなメリットがあります。例えば、
- それぞれの担当者を比較できる
- それぞれの担当者から異なる視点で意見をもらえる
- 他のエージェントの存在をちらつかせることで担当者に気を抜かせない
- それぞれからより多くの独占案件を引き出すことができる
などです。複数登録すると管理が面倒という人もいるかもしれませんが、登録する方が転職の成功率が高まります。ぜひ大手を中心に複数登録しておきましょう。
また、自分の希望する業界に強い転職エージェントがあれば、そこにも登録しておくとなお安心です。
担当コンサルタントと密なコミュニケーションをとろう
たとえ面倒でも、担当コンサルタントとは定期的に連絡を取りましょう。
マメに連絡をし続けることで、担当コンサルタントに忘れ去られることを防ぐことができます。キャリアコンサルタントは常時多数の利用者を担当しているため、連絡がない利用者は後回しにしがちです。
また中には転職エージェントに登録しても、そのままフェードアウトしてしまう利用者もいるため、連絡がない=使う気がないとみなされてしまう場合もあります。
「最近連絡がないな」と思ったらどんどん利用者側から連絡してみましょう。連絡を入れることで、再び案件を紹介してもらうことができます。また転職したいというやる気アピールにもつながるでしょう。
自分のスペックや強みを正しく伝えよう
企業に自分の魅力や強みを正しくアピールしてもらうためには、担当者が利用者のことを理解していることが重要です。そのためにも、自分のスペックや強みに関しては詳細に、かつ念入りに伝えましょう。
利用者から伝えられた情報、あるいは担当者が実際に会って感じた情報を元に、担当者は利用者を推薦する文を書きます。
上辺だけの情報しか持てないままだと、推薦文も上辺だけのものになりがちです。具体的な実績や経験談など、細かい情報があると推薦文にも説得力が増します。
魅力的な推薦文を書いてもらうためにも、またいざという時的確にフォローしてもらうためにも、できるだけ多くの情報を正しく担当者に伝えましょう。
自分でも情報を整理しよう
転職エージェントのコンサルタントと、直接電話や面談でやり取りできる時間は限られています。また、コンサルタント自身も多数の利用者を担当しているため、1人1人に割ける時間は限られています。
短時間で最大限の成果を上げてもらうためにも、担当者に伝えるべき情報は事前に整理しておきましょう。
自分の中で情報が整理できていないと、いざ面談となった時に相手に何を伝えていいのかが分からず、時間を無駄に浪費してしまいます。
自分で紙に要点をまとめるなどして、自分の経歴や希望に関する資料を作っておくと、非常にスムーズに話が進みます。
やる気と熱意を見せよう
転職エージェントの担当コンサルタントにとって、最もありがたい存在はとにかく「今すぐ転職したい」というやる気のある利用者です。そこに、実際に転職できるだけのスペックがついてくれば完璧です。
そのため、こちらが「転職したい」という意欲をしっかりと全面に押し出していれば、担当コンサルタントもやる気を持って、最優先で取り組んでくれます。
熱意をアピールするためには、転職を希望する業界についてあらかじめ下調べをしてきて、担当コンサルタントの話についていけるだけの予備知識を仕入れておくのがおすすめです。
また、受け身の姿勢でいるだけではなく、自分から担当コンサルタントに質問したり、相談したりしていく積極的な姿勢も重要となります。
本来、履歴書の作成や業界の動向調査など、面倒なことを代行してくれるのが転職エージェントの魅力です。しかし、自分でも努力をしているという姿勢を見せた方が、やる気や熱意をアピールすることにつながるでしょう。
丁寧な態度と感謝の気持ちを忘れないようにしよう
転職させるのが仕事といえど、担当者も人間です。態度の悪い利用者と、謙虚で素直な利用者がいたら、当然後者によくしてあげたくなりますよね。
どんな案件を利用者に紹介するかは担当者次第です。そして、自分が持っているとっておきの案件を、わざわざ態度が悪い利用者に紹介する必要はあるでしょうか。答えは当然ノーです。
これは感情的な理由だけではなく、単純に態度の悪い人間は、転職先でも態度が悪いと考えられるという理由も存在します。
仮に紹介した人材がすぐに辞めてしまった、あるいは希望の人材ではなかったという場合、転職エージェントは企業から受け取った仲介料を返却しなければなりません。
当然、転職エージェントはどの案件に誰を紹介するかは真剣に検討しています。
そのため、良い案件を紹介してもらうには転職エージェントに対する態度が重要です。まず第一印象から良いものにしてもらうために、ファーストコンタクトからしっかりと礼儀正しい姿勢で臨みましょう。
また、履歴書の添削や転職相談など、転職エージェントでは当たり前のサービスに対しても、「やってもらって当たり前」という姿勢ではなくきっちりお礼を言いましょう。
謙虚で感謝を忘れない姿勢でいれば、担当者も「この人はとても丁寧に接してくれるから、こちらも丁寧に接しよう」というように、お返しの気持ちを持って快く応えてくれるはずです。
また、約束や時間などはきっちりと守るという、社会人として当たり前のマナーも大切です。時間にルーズだとどんどん転職エージェント内で評価が下がっていきます。
担当者が合わなければ変えてもらおう
人間と人間のやり取りである以上、どうしても相性が合わないという場合も存在します。
- なんとなく怖い雰囲気で話しづらい
- 言っていることに説得力がなく任せるのが不安
- 自分が希望していない仕事ばかり紹介される
- 自分の希望する業界に対しての知識がない
など、担当者に不満があればどんどん変えてもらいましょう。転職エージェント側も、担当者の変更はよくあることなので気にしません。
実は、転職エージェントでの転職するかどうかの9割は担当者との相性にかかっています。
担当者は、自分の魅力を企業に伝えてくれる、転職する上での大切なパートナーです。二人三脚での行動が欠かせない以上、足並みが揃わねば転職はうまくいきません。
我慢せず、妥協せず、相性の良い担当者が見つかるまで粘りましょう。また、複数の転職エージェントに登録し、それぞれの担当者を比較することも大切です。一番相性が良いと思った担当者にお任せしましょう。
担当にあたったコンサルタントにこんな言動があったら、担当者を変えた方が良い間も知れません。
転職エージェントの使えない担当者の特徴、要注意な言動
短期決戦のつもりで利用しよう
転職エージェントは常に厳しいノルマを抱えています。利用者をどんどん転職させていかないと、転職エージェントはノルマが達成できません。
つまり、なかなか転職しようとしない利用者を転職エージェントは嫌います。
利用者の本音としては「自分の将来のことなのでゆっくり考えたい」という時もありますよね。もちろんそこのところは転職エージェントも理解しています。しかし、だからといって本当にゆっくりされてしまっては困るのです。
なかなか決めようとしない利用者に構っている暇はありませんから、転職エージェントは、より転職する可能性の高い利用者の方を優先します。
ゆっくり考えたいという態度でいると、どんどん後回しにされ、そのうち仕事の紹介が来なくなるでしょう。
基本的に転職エージェントを利用する時は、短期決戦のつもりで臨むのが正解です。もしくは、ゆっくり考えたい場合でもできるだけ今すぐに転職したいという姿勢を見せましょう。
すぐに転職したいという意思のある人の方が、転職エージェントでは圧倒的に優遇されます。
経歴の詐称は絶対にしない
過去に短期間で会社を転職したり、あるいは働いていない期間があったりなど、人によっては隠したい過去もあるかもしれません。しかし、隠し事をしたまま転職エージェントを利用するのは避けた方が良いでしょう。
より有利に転職を勧めるために、転職エージェントは利用者の情報をしっかりと保存し把握しています。
また、企業からお金を取って人を紹介する以上、転職エージェントは常に経歴やスキルの確かな人材を企業に対して保証する必要があります。
そのため、途中でもし経歴に齟齬があることが発覚すると、転職エージェントからの信頼がゼロどころかマイナスになります。
今後一切仕事を紹介してもらえない上に、業界内のネットワークにより、他の会社や転職エージェントなどからも要注意とみなされてしまう可能性があります。経歴を詐称していいことは1つもないので、嘘は絶対にやめましょう。
コツをおさえて、上手に転職エージェントを使いこなそう!
転職エージェントを使ってさえいれば、転職が必ず成功するというわけにはいきません。人と人とのやりとりだということを頭に入れ、誠意を持ったやりとりを心がけましょう。
また、耳に痛いアドバイスでも謙虚に受け止める姿勢が重要です。その上で、転職エージェント側に誠意がないと感じた場合は担当者を変えてもらいましょう。
ポイントをおさえて上手に利用すれば、転職エージェントは強い味方となってくれます。大いに活用して転職を成功させましょう。
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