離職率が高い職業ランキング。共通する意外な特徴とは

これから新しく転職をするなら、できるだけ長く働きたいと誰しもが考えることでしょう。

しかし、せっかく内定をもらっていざ働くことになっても仕事がうまくいかず、結局また転職をしなければならなくなることもあるんです。

28年度の離職率は15%、これは割と高い傾向だと言えるでしょう。

さらに、新卒で入社した大学生の3人に1人が入社してから3年以内に退職しているというデータもあるんです。

退職には様々な理由がありますが、離職率が高い職業というのは確実に統計がでています。なぜ、その業界では離職率が高いのか?

どんな仕事が離職率が高いのか、またその理由を紹介します。

離職率が高い職業ランキング

離職率が高い職業ランキングを見ていきましょう。

飲食などのサービス業

これは、いわゆるファーストフード店などの飲食業を指します。これらの職場はとにかく仕事の休みが少ないことで知られていますよね。

平成27年度厚生労働省発表の雇用動向調査結果において、離職者数は1,222.9(千人)。
※飲食業・宿泊業合算

離職率は28.6%となっています。

ホテル業界

宿泊の旅館なども、近年はネットでの予約をする客がとても増えてきています。そのこともあってサービス自体が低価格になってきていることも影響しているでしょう。

平成27年度厚生労働省発表の雇用動向調査結果において、離職者数は1,222.9(千人)。
※飲食業・宿泊業合算

離職率は28.6%となっています。

ホテル業界は、どの配属先でも非常に体力をつかう業務が多く、また実質24時間営業しているホテルが多いので夜勤など不規則な勤務形態も離職率の高さの理由のひとつです。

また、ホテル業界は他業種と比較しても年収が低めであり、将来性を考え新卒3年以内で辞めていく従業員も多く、入職者の半分近くが3年で辞めていきます。

ただし、ホテル業界には新規オープンのホテルも多く、それぞれのホテルの魅力を感じてキャリアアップでの転職をしているケースも少なくないため一概に働きがいが無いとは言い切れません。

娯楽サービス業

次に、

  • ブライダル
  • 葬儀屋
  • 旅行代理店
  • 美容師
  • クリーニング

などの娯楽サービス業です。これらは基本的に華やかな仕事が多い傾向にありますよね。特に美容師は多くの女性から憧れられる職業だとも言えるでしょう。

しかし、頑張って美容師になって働いてみると思い描いていた理想とはかなりの違いがあった…というように、ギャップに驚いてしまうのです。

平成27年度厚生労働省発表の雇用動向調査結果においては離職者数は 352.5 (千人)。
※生活関連サービス業・娯楽業合算

離職率は21.5%となっています。

生活関連サービス業は幅が広い為、例えば美容院を例にとれば美容院は就職すれば顧客の毛髪をカットできる訳ではなく、長い期間アシスタントとしてサポートをする間に業種への憧れが薄れ辞めていく従業員も多いです。

また、ある程度の年齢になった時には多くの従業員は年収や待遇の低さから独立するか転職するか考え、結果的に離職していくケースが多い世界です。

また娯楽業に関して言えば、パチンコなど近年の顧客離れから業績が落ち込み、結果的に収入の減少や会社が倒産するケースもあり離職者が増えています。

不動産業、物品賃貸業

これには不動産を仲介する会社、リースをする会社が含まれます。この業界は競争がとても激しく、どこの会社であってもあまり差がないとも言えるんです。

とにかく営業の結果が給料に反映されるので、激務になりますし働く時間も長時間になってしまう…というわけです。

ノルマもかなり厳しいことが多いので、耐えきれずに退職してしまうことがとても多いんですね。

平成27年度厚生労働省発表の雇用動向調査結果においては離職者数は 113.8 (千人)。
※不動産業・物品賃貸業合算

離職率は15.9%となっています。

不動産業は大手不動産会社の離職率は安定した収入や福利厚生面などから社員の定着率は良いですが、中小の不動産業では特に営業ノルマや、年収が営業ノルマの達成によるインセンティブ制を採用している企業も多く、収入面で不安定な面も多く離職者が多くなっています。

教育関係

  • 教師
  • 学習塾
  • ピアノの教室
  • 通信教育

などの教育に関する仕事も離職率が高いんです。

これは子どもたちに勉強などを教える他にも時間外で教育の教材作りをしなければならず、これがストレスを与えてしまう要因だとも考えられます。

さらに、夢を持って教師になったとしても、実際にやってみると子どもとのコミュニケーションが上手くいかなかったり、さらに教育現場に親が出てくることも以前に比べて増えてきています。

それらのストレスが溜まってしまい、退職してしまう…ということがあるのです。

平成27年度厚生労働省発表の雇用動向調査結果においては離職者数は 460.3 (千人)。
※生活関連サービス業・娯楽業合算

離職率は15.6%となっています。

教育現場では特に安定した仕事のイメージもありますが、休日返上での部活動の引率にかり出されることや、生徒や保護者とのコミュニケーションのストレスなど大義を持って教職の道へ進んでも現実の過酷さに離職する教員の姿が多く見られます。

学習支援業においては塾などが代表的です。

年が若い頃は満足いく収入であっても、会社員と異なり変化の少ない収入面に不満を持つ講師陣も多く、さらに少子化の影響により塾その物の経営危機も合わさり、将来性を考え離職していく事も影響しているでしょう。

離職率が高い職場の特徴

「離職率が高い職場なんて分からないから困っているんだ」と考える人が多いかもしれません。

しかし実は意外にも、離職率が高い職場には共通する問題点…つまり悪い特徴があるんですよ。

自分が転職をしたいと考えている会社にこのような特徴が少しでも現れていないかをチェックすることで、離職率の高い職場を選ばないようにすることができるでしょう。

では、それはどんな特徴なのでしょうか。1つずつ説明していきますね。

求人内容と実際の仕事内容が違う

求人情報欄で書かれていることが自分の目的と合っていたから応募したのに、実際に採用されて職場に行くと部署が違った…なんてことも実際にあります。

これではせっかくのやる気もそがれてしまいますし、自分の能力を発揮できなくなる可能性も高くなってしまうでしょう。

「これが目的で入ったのに。他の部署に勝手に回されるなら辞める」と考えるのも仕方がないことかもしれません。

人間関係が悪い

やはり、これは毎日働く上でとても大切なポイントです。人間関係が悪いとストレスも溜まりますし、我慢して働くようになってしまいます。

こういった職場の場合、退職する人がとても多いですから常に求人広告を出していることになるんですよね。

求人情報欄にいつも名前が出ている企業はかなり怪しいですし、そこに社員の社員が使われていないことも怪しいです。

社員の入れ替わりが激しすぎて、写真を使えない…ということが考えられるからなんですね。

こういった会社では、常に人材が不足している状態になっているのであまり選り好みをしないことが多いです。ですから、比較的楽に入社できる傾向にもあるんですよ。

残業が多くて休みが少ない

とにかく残業が多過ぎて、休みが少ない…これは本当にキツいです。

年間の休日というのは企業において定められていて、120日前後の休みがあるのが一般的な職場です。

これが段々少なくなっていき、100日以外の休みになる職場はほとんどないかもしれません。

もしも年間の休日が80日をさらに下回ってしまっているなら、それはもうブラック企業と言えるレベルなのです。

これでは最低限の生活ができないほどになってしまい、休日は「ただひたすら寝て、睡眠を取る日」になってしまうでしょう。

これでは、何のために働いているのかすらも分からなくなってしまうかもしれません。

仕事内容と給料額が比例していない

上記で説明したように、仕事の拘束時間はかなり長くて残業までも強いられているのに、給料がそれと比例していないことがあります。

まるで当たり前かのように残業があったりするので、最初は求められるがままがむしゃらに働いてしまいます。

そして実際に給料をもらった時に「あそこまでやったのに、この金額か…」となってしまうのです。

仕事内容がキツくてもそれなりの報酬が約束されていれば、ある程度は我慢することもできるんですけどね。

自分の将来に不安を感じる

職場で働いていてもノルマがあると、「若い頃は大丈夫だとしても、年齢を重ねるとキツくなるのではないか」という不安が胸をよぎるかもしれません。

また、頑張って働いたところで何かの資格を取得できるわけでもなく、スキルアップもできない…という場合には頑張って働くことに意味を感じられなくなるでしょう。

職場で何らかのハラスメントがある

離職率が高い企業の職場では、何らかのハラスメントがあることがどうしても多くなります。

パワハラ 皆の前で暴言を吐くなど
モラハラ 言葉にはださず嫌な態度でストレスを与える
セクハラ 男女差別をする・性的な発言
マタハラ 妊娠している女性への嫌がらせ

これらのハラスメントがある職場というのは、被害を受けている本人もちろん、他の社員にとっても劣悪な環境になることは間違いないでしょう。

ですから、好ましくない環境ゆえにどうしても離職率が高くなってしまうのです。

面接を受ける前に離職率の高い会社か見分け、指針を決めておこう

「大手で有名な企業だから安心できる」というわけではありません。外から見た雰囲気は良くても、実際に働いてみると社内の実情は良くない…ということはよくあります。

やはり外から見ているだけではそのあたりのことは分からないので、現役で働いている社員やOBの人に聞いてみることは有効な手段です。

大手の企業ならかなりの確率でネットにクチコミが書き込まれています。これらは真実の声なので、しっかり読んで参考にしてみてください。

離職率が高い企業をなるべく選ばないようにすることは大事ですが、その他にも自分の中で指針となるものを決めておくと良いでしょう。

  • 名前だけで決めていないか、本当にやりたい仕事か
  • その仕事に誇りを持てるか
  • 働いていく上で、その先を見据えているか
  • 自分の中でこれだけは譲れない、ということを決めておく

自分がこれから働いていく上で、これらのことをしっかりと自問自答して定めておくことは、これからの人生においても役立つでしょう。

仕事というのは自分の時間と体力の多くを費やすことになりますから、自分の性格の傾向を吟味することが大事なのです。

離職率が全てではないが、転職する際には参考にしてほしい

離職率というのは統計ですから、必ず誰にでも当てはまるという訳ではありません。しかし、やはり離職率しやすい傾向というものはあります。

せっかく努力して転職したのに仕事が続かない…といった残念なことにならないためにも、しっかりと事前にリサーチしてから転職先を決めるようにしましょう。